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2014年06月10日の記事は以下のとおりです。

PENTAX Q7を手に入れた

  • 2014/06/10 10:08
  • カテゴリー:散財

 PENTAX Q7を買いました。色は,オリーブドラブに黒の張り皮という組み合わせを狙ってオーダーしました。

 急にQ7?

 そうなんです。初代PENTAX Qを持っている私ですが,すっかり出番が減っていて,ほとんど使う事もなくなっているのですが,そんな中でさらにQマウント機に投資というのは,結構悩むものがあります。

 ですが,年末に08WIDE ZOOMを買ったものの,これが稼働していないことはさらに残念なことであり,しかもセンササイズの関係でQよりはQ7でないと,このレンズのうまみが引き出せないということから,いつかはQ7を買おうと思っていました。

 とはいえ,Q7もなかなか高価で,簡単に買うことは出来ません。それがここしばらく,レンズキット(02が入っています)で3万円とかなり下がってきており,買ってみようという気持ちになっていました。

 普通,レギュラーカラーなら3万円で出ていても,オーダーカラーで3万円はなかなかないのですが,私がお願いしたお店はオーダーカラーでも3万円でした。

 Q7やQ10は表面がプラスチックですので,あまり黒とか銀色にこだわる必要もなく,それなら欲しい色を頼んでみようずっと思っていましたが,価格が3万円ということなら非常に好都合です。

 Qマウントのレンズは,おそらくイメージサークルが1/1.7が最大ではないかと勝手に思っているので,これ以上待っていてもQ7から劇的に改良されたモデルというのは出にくいだろうと思います。画素数も別に必要ではありませんし。

 そうすると,ここらでQ7を買っておいた方がいいんじゃないかと。買ったわけです。

 まだあんまり使っていませんが,良いと思う点といまいち,と思う点がいろいろ混じったカメラでした。

・たたずまい

 Qのような凝縮感は薄く,ちょっと大雑把な印象がある外観ですが,これはこれで十分格好がいいです。角が丸くなったあたりなどはデザインとして秀逸で,私はここが一番気に入っています。

 ただ,Qにもいえることですが,レンズを付けた状態で格好いいものって,なかなかないのです。実はボディーキャップを取り付けた状態が一番格好がよいと思っています。

 Qよりも一回り大きな感じがするのですが,そのせいもあっててにはよく馴染むようになりました。ぱっと手に取ったときの自然さは,Q7の方がはるかに上です。これから写真を撮るぞと言う,そんな気持ちになります。


・外観

 Qと並べてしげしげと見比べて見たのですが,Qよりも一回り大きく,しかしQとねじ穴の位置まで同じなんですね。LCDもHDMIのコネクタも,外側のプラスチックの皮1枚分だけ奥まったところにあったりして,なんだかQにカバーを付けたようなだけのような気がします。

 もしかすると,Q7を分解してQの筐体に入れる事が出来たり,あるいはQの外側をQ7にはめ込んだり出来たりしないかなーなんて考えたりしました。

・AFモード

 初代Qは25点セレクトでAFを使っていましたが,Q7はこれが廃止されているんですね。探し回ったのですが,結局これはオートに置き換わっていました。えー,困ったなあと思ったのですが,使って見るとオートの方がはるかに便利です。

 25点セレクトは本当に25点を動かさないと行けないのですが,オートであれば25点のうち9点分のエリアを大雑把に選ぶだけですので,楽にエリアを選択できて,素早い操作が可能です。Qにこの機能が欲しいと思いました。

・レスポンス

 Q7が出た時,レスポンスが良くなったと書かれていました。私も結構期待したのですが,これは期待外れに終わった気がします。起動時の待ち時間もそんなに向上した感じはないし,撮影時のサクサク感も,確かに良くはなっていますが,意識するほどの向上ではありません。

 メモリカードが古いもので,class10でもそんなに高速ではないから,書き込み時間で待たされているような気もしますが,いずれにしてもD800やGRという使い慣れたカメラに比べて,Q7はやっぱり遅すぎて,ちょっとイライラさせられる感じです。

・手ぶれ補正

 初代Qにもあった機能ですが,センササイズが大きくなってもちゃんと手ぶれ補正が搭載されているというのは大したものです。なんでも,この手ぶれ補正はリニアモーターではなく,ステッピングモーターでやってるそうなのですが,追従性とか分解能とか大丈夫なんだろうかとちょっと心配になりました。まあ実際問題はなにもないのですが・・・

・高感度の画質

 ISO設定が12800まで出来るようになったし,センササイズが大きくなったこと,そもそもQよりも後の機種だけに,きっと高感度の画質も向上しているものだろうと期待していました。

 さすがにISO12800までは無理だとしても,ISO6400まではギリギリなんとかOK,常用範囲としてISO3200までは使えるのではないかと思っていました。QはISO1600がギリギリでしたから。

 ところがQ7を実際に使ってみると,ISO6400は全く駄目,ISO3200もノイズと潰れがひどく,実用域ではありません。結局Qと同じくISO1600を上限としました。ノイズや解像度というわかりやすいところで評価した結果であり,まだきちんとRAWからの現像を行っていない現時点でコントラストや発色について確認出来ていません。もしかすると,Qに比べてコントラストや発色といった,自然な補正がなかなか難しい劣化が改善されていて,案外高感度域が工夫次第で使えたりするかも知れません。

 思えば,QではISO1600でもコントラストの低下と退色がひどく,これを補正するには本当に骨が折れました。その意味ではISO800くらいが普通に使える限界だったわけですが,Q7のISO800はまだまだ余裕を感じる画質でした。

・動画

 私はデジタルカメラは静止画がメインで,動画はお遊びですが,実はQの動画って使って見ると便利だなと思うことが多くありました。手ぶれ補正がしっかりきいて,撮影のスタートとストップの反応もまずまず,室内の撮影でも色が破綻しないで,結構踏ん張ってくれます。

 それに,被写体が動き回るときにセンササイズが小さいQは,フォーカスのあう範囲が大きいので,ラフに撮影しても失敗しません。これがAPS-CのGRや,フルサイズのD800だと,ちょっと動かれるとぼけてしまうので,あまりうまく撮影出来ません。

 ということで,実はお遊びで撮影したQの動画は,結構記録として楽しいもので,しばらく建って見返すと,撮っておいて良かったなあと思うことが多いのです。

 もちろん,フルHDとはいえ30fpsまで,フォーマットもAVCですから,画質は大したことはありません。しかし,超広角ズームで動画を撮るという事だけでも,Qというシステムは面白いものだと思います。

 Q7もこの利点は継承していて(というより改良もされずに放置されたと言うべきか),センササイズが若干大きくなったことでさらに画角が広がり,超広角ズームの面白さが際立った感じです。それゆえに難易度は急激に上がった気がします。

 という感じで,Qに比べて格段に良くなったQ7ですが,デジカメとしてのQ7の絶対位置を改めて考えてみると,これは申し訳ないけど中の下,という感じです。レスポンス,画質,使い勝手など,Qに対する正常進化には納得するも,その到達点は2014年としては物足りず,過度な期待は禁物かなと思います。

 Q7登場時のレビューも,みんな手放しで褒めているんですが,なんだか上滑り感があるというか,根拠が今ひとつはっきりしないというか,同じ褒めるでも歯切れの悪い褒め方をするという感じがして,ちょっと微妙だなと思っていたのですが,その理由が分かった気がします。

 個人的には,デザインはQ7の方がいいんですが,質感や密度感はQが圧倒的に上で,Q7の上位機種としてQのような剛性感のあるマグネシウム筐体に,もっと高画質を奢ったものが,あってもいいんじゃないかなと思いました。

 Qの面白さは,そのレンズにあると思います。私はトイレンズが使いこなせない人なのであまり感心はありませんが,01,06,08といった画質に定評のあるレンズは,使っていても実も面白いです。そのレンズの性能をもっともっと生かせるボディが出ることを,願ってやみません。

 そんなこといいつつ,ここ最近はQ7にフード付きの08ばかりで写真を撮っています。オリーブドラブに黒の張り皮は,もっと緑色が深いと精悍さが出るんじゃないかと思いますし,そもそもプラスチックの筐体の角は丸く,その点でもキヤノンF-1のオリーブドラブとは全然違うものなのですが,このちょっとオモチャっぽい感じはそれなりによくて,ストラップなしで右手で「わしっ」と掴んで歩くのがとてもうれしいのです。

 派手に広がった花形フードに太いレンズは,まるで大型一眼レフに高級なレンズを取り付けた印象をそのままミニチュアサイズにした感じで,私などは使い終わった後にわざと片付けずに,ノートPCの上にぽんと放置しています。

 これが眼に入ると,「あ,格好いいな」と思うのですが,それがQ7の,他にはない楽しみ方だなあと思ったりします。

 Qの時にも書きましたが,この小さいセンササイズで,レンズ交換式というのがQの最大の面白さです。ペンタックスは無謀にもまた複数のマウントを保有するカメラメーカーの道を選んだのですが,いろいろしんどい世の中でも良いレンズをちゃんと出してくれていることは,本当によく頑張っていると思います。

 Qマウントが,例えばタムロンやシグマといったレンズメーカーでサポートされる可能性を考えている人はほとんどいないと思いますし,当のペンタックスだっていつまでやってくれるか分かったものではありませんが,それはそれ。この際Q7に08で超広角専用デジカメという割り切りをしても,その存在理由は十分かも知れません。

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