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2014年12月15日の記事は以下のとおりです。

EWIデビュー

  • 2014/12/15 14:48
  • カテゴリー:散財

 何か新しい事をしたい,そういう刺激が欲しい時ってあります。しかし,迂闊に手を出すと,「やらなきゃ」という気持ちが負担になり,しんどくなるのも事実です。

 新しい事を楽しむには,2つの方法があることに気が付きます。

 1つは,すでに扱う事が出来る技術を持っている場合に,新しいものを買い,そのものが持つ面白さを堪能するもの。

 もう1つは,扱う技術も持っておらず,その習熟から始めねばならないもの。

 前者は,大人の楽しみ方ですね。経験豊富で出来る事もたくさんあるから,道具を買い換えてその違いを楽しむというやつです。自動車の買い換えなどはこれにあたるでしょうか。すでに習熟しているのですから,手に入れたらすぐに楽しめます。

 後者は子供の頃には,何をするにもこういう状態だったことを思い出します。見る物聞くものみな新しいもので,それはワクワクするものあれば,イライラしたり,がっかりしたりと,いろいろです。

 これを大人になってからやるというのは,なかなか冒険です。まとまった時間が必要で,しかもどれだけの時間がかかるか分かりません。

 久々に,そういうワクワクが欲しいと思った時に,私が選んだのが,新しい楽器の練習です。

 私は管楽器には全く手を出しておらず,知識として知っているだけで体験した事はありません。義務教育でリコーダーをやったくらいです。

 以前から,管楽器をやってみたいなと思っていましたが,高価だし音は大きいしアンサンブルをするチャンスもないしで,結局ここまで機会に恵まれませんでした。

 そんなある日,たまたまEWIが安くなっていることを知ってしまったのです。

 EWIはアカイが電子楽器をやっていた時代から作っているウインドシンセサイザーです。海外メーカーが撤退し,アカイが電子楽器を別会社に移管してからも,ヤマハと共にウインドシンセサイザーを続けています。

 かつては高価で扱いにくかったウインドシンセサイザーですが,今は音源も内蔵され,電池で動いて,軽くて扱いやすいものになっているんですね。

 EWIについては,最新のEWI5000というモデルがありますが,これはPCM音源にワイヤレス機能を持つと言うことで,専用のアナログシンセサイザー音源と一体で使う事が前提だったEWIとしては,新しい世代のものになった感があります。

 1つ前のEWI4000Sは,3000シリーズまでのアナログ音源をデジタルのモデリング音源にして内蔵したという,言ってみれば従来型EWIの最終形態と言えるものですが,どうも商品の入れ替え時期と重なっているようで,価格改定されて6万円という値段に下がっています。

 調べてみると,昨年あたり,円高の影響もあってか並行輸入物が5万円台で入ってきたことで,10万円で売っていた国内代理店がだいぶ困ったとのこと。新製品が出たタイミングで,値段を引き下げるというのは,私から見るとなんと自然で良心的なものかと思います。

 59800円という価格も安くなったなあと言う印象ですが,これがカメラ量販店だとさらに10%のポイントがつくので,実質54000円ほどです。これなら並行輸入物の値段にも十分張り合えるんじゃないでしょうか。

 ということで,しばらく悩んだのですが,結局買うなら今だろうという事で,ぽちってしまいました。土曜日の午前中に注文,日曜日の午前中に届くという感じでした。

 まだ数時間しか触っていない状態ですが,ファーストインプレッションとしては,思っていた以上に吹ける,ということでした。

 EWIの先輩方がいろいろとアドバイスを書いて下さっていますが,私も相応の覚悟をしていたのです。しかし実際には案外なんとななってしまっています。


(1)息が抜けない

 本物のサックスをやっていらっしゃる方からすれば,EWIの息の抜けなさはかなり大変らしく,マウスピースを噛んだ唇の両側に隙間を作って,ここから息を抜くというテクニックが必要となるんだそうです。

 で,ここからよだれがボトボトでるということで,これを吸い込むようなゴムバンドを取り付けたりするプレイヤーもいるという話ですが,私はどういうわけだか,最初からこれが自然に出来ていて,息が吐けずに苦しい事もなく,唇の隙間から息を適度に抜くことも出来ていて,よだれも全然出てきません。

 その代わり,マウスピースを噛んでビブラートをかけるのがちょっと難しいなあと感じています。


(2)オクターブローラー

 EWIに定番の壁として,オクターブローラーに慣れることがあります。確かに,オクターブローラーには常時触れていないといけないですし,オクターブローラーの操作無しで演奏出来る音域が狭いことを考えると,これはマスターしないといけないものです。

 とまあ,心して練習を始めて見ましたが,案外どうにかなるものです。まず基準となるオクターブにしっかり固定できるように,1オクターブ分の運指をひたすら練習。

 その後,範囲をオクターブ広げてさらに練習。この時オクターブローラーをスムーズに操作できるように繰り返し練習します。

 また,Cスケールだけではなく,FスケールとGスケールも練習し,必ずオクターブローラーを操作するようにします。

 こうしていくと,それなりに吹けるようになりました。


(3)タッチセンサ

 本物のサックスを吹く人にとっては,キーがタッチセンサ担っていることに違和感があるんだそうです。指を置くだけでONになるのですから,キーから指を放さないといけないというEWIは,確かにサックスとは違う流儀が必要になりそうです。

 しかし,これもリコーダーと比べてみれば,触っていればONになるという点で,同じなんですね。実際リコーダーの感覚だと,本当に違和感がありませんでした。

 もちろん,まだまだ速く吹くことは出来ません。しかし,タンギングとうまく同期させれば,結構楽しく吹けるものです。


(4)ピッチベンド

 実は,ピッチベンドは簡単にできるものと思っていました。キーボードでサックスやリードシンセをプレイするときに,ピッチベンドをつかって演奏することに何の抵抗も障害も感じていないし,頭の中で鳴っている音を再現するのに手が勝手に動くくらいの感じになっているので,きっとEWIでも大丈夫だろうと思ったのです。

 ところが,これが思った以上に厳しいのです。

 もちろん,その操作が難しい(ピッチベンドプレートに触れるという操作)こともありますが,一番危機的だと思ったのは,ピッチベンドをかけなくても,違和感を感じないという点です。

 その点でいえば,ビブラートもあまり必要性を感じず,どちらかというと息の強弱で変化出来る音量と音色だけを操っていれば,それで問題がないと感じてしまっているのです。

 これは,私の頭の中では,ピッチの変化が鳴っていないということです。

 ということは,私はEWIをピッチの変化する楽器,つまりサックスのようなものではなく,リコーダーのようにピッチの変化がない楽器として吹いているということです。

 これでは,進歩がありません。なんといっても,頭の中で音が鳴っておらず,違和感も感じず,本当はこうしたいのに,という目標も置けずに終わってしまいます。

 そうかといって,頭の中で出ていない音を無理に操作だけで演奏するというのは,どうしても白々しいものになりますから,私の場合練習で解決すると言うよりも,EWIの音と表現力をしっかりすり込むことから始めないといけないです。


(5)音色

 アナログモデリングということで,アナログに近いいい音が出ていると思いますが,これは先輩達が指摘しているように,音の太さはちょっと寂しいです。アンサンブルをしたら,きっとギターに負けてしまうでしょうね。

 音色リストとしては,EWI4000SWで新たに追加された音色に素晴らしいものがあります。宮﨑さんが本気で作ったという,彼の名前を冠した音色名はどれも素晴らしく,実践的です。曲名を関したあの音色もよく出来ていて,息の強弱に対する音色の変化が小さいこともあり,初学者の練習にもぴったりのような気がします。

 てな感じです。

 リコーダーと思って吹けば,1時間ほどで吹けるようになる,あとはひたすらいろいろなスケールを繰り返して練習する,そしてそれがまた結構楽しかったりするので,ちょっとした時間で随分遊べるなあというのが,印象です。

 ただし,リコーダーですから,前述のようにピッチの変化を付けて吹こうと思わないので,EWIという楽器で考えてみると,表現力不足があるように思います。これもまあ練習あるのみ,ですね。

 しかしながら,EWIの他の人の演奏を見ていると,ここまで出来ないといかんのか,とため息が出ます。まだ鍵盤で演奏した方がよほど速く演奏が出来るレベルですから,EWIの個性を発揮できるようになるまでは,やっぱり辛抱して練習かなと思います。

 そうそう,そうですよ。そもそも,その練習を楽しもうと思って買ったのに,最初からうまく演奏出来たら,つまらんじゃないですか。

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