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2015年03月18日の記事は以下のとおりです。

D800以降に買ったレンズ

 D800という,現在でもこれ以上を望む必要がないと思う,完成度の高いデジタル一眼レフを手に入れてから,銀塩のカメラに安いレンズの組み合わせで頑張っていた事が,無理をしていたことだと理解出来るようになりました。

 これは悪い意味ではないんですけど,D800というカメラが現在の最先端を走っていて,使いこなすごとにそのポテンシャルの高さを感じるようになったことが大きいということだと思います。

 写真の基本はいつも変わりません。しかし,画質はもちろん,撮影時に楽をする仕組み,今まで撮影出来なかったものが撮影出来る進歩など,技術の進歩は確実にカメラを進化させています。

 D800を手に入れて,これほど進歩しているのかと思った事,そしてその進歩を「時運が少し手間をかければカバー出来る」と思っていたことが誤りだったと知る事で,やはりレンズも新しいもの,もっといえば世代が異なるものを使わねばならないと思ったのです。

 D800以降に買ったレンズは,総じて高画質,高レスポンス,高機能です。それは,私の目から見ると,明らかに過去のレンズとは「非連続」な進歩です。

 カメラは高額商品で,一生ものの代表格だったわけですが,デジタルの時代になってからは,陳腐化が進んで使い物にならなくなるから買い換えると言うより,技術の進歩がすごすぎて,つい先頭についていきたくなるという感じでしょう。

 そんなわけで,D800以降に買ったレンズをちょっとまとめてみようと思います。D800の性能にふさわしく,今どきの画像を作るこれらのレンズは,低画質を「味」を言い訳することなく,ただ素晴らしいと賞賛することが可能なものばかりです。


・AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED(2007年11月)

 FXフォーマット,F2.8通しの標準ズームで,いわゆる大三元の1つです。私は並行輸入品を買いました。15万円くらいだったと思います。

 24mmという一昔前なら超広角から70mmという中望遠域までをF2.8でズームできる高画質レンズですが,重量は約900g,長さ133mmということなのですが,ズームで全長が変化するので,数字以上に長いという印象があります。

 このレンズ,改めて調べてみるとD3とほぼ同時発売なんですね。D3のカタログ写真に出てこないので,D3より後だろうと思っていたのですが,違っていました。

D3は今でも通用するカメラだと思いますが,すでに歴史に埋もれた感もあり,わざわざD3を選ぶ人が少ないのに対し,このレンズは今でも積極的に選ばれると言うのですから,やっぱりレンズは長生きなんだなあと思います。

 それまで私は,単焦点レンズを中心に使っていました。構図は自分が動いて決めれば良く,ズームレンズは焦点距離が変わるというメリット以上に,大きい,重い,高い,暗い,画質が悪い,というデメリットが満載で,とても使う気にはならなかったのです。

 しかし,ある友人がD800Eの導入と同時にこのレンズを買ったことで,ちょっと興味が出てしまったのがきっかけで,よく調べてみたのです。すると,数あるデメリットのうち暗いことと画質が悪いことは,解消されていることがわかったのです。

 しかも自分で動けば済む程度のズーム域(例えば35mm-70mmとか)からぐっと広がり,広角側が24mmまで広がっていることは,驚きでした。単焦点レンズをゴロゴロと持ち歩く必要がなくなるのであれば,大きい,重い,とは言えなくなります。

 ですので,AiAF24mmF2.8の代わりに,という気持ちくらいで購入したこのレンズは,完全にD800の標準レンズの座に落ち着くことになりました。

 実際に購入し,使ってみると,確かに良く写ります。これは標準ズームにふさわしいバランスを持ち合わせています。解像感も高く,あっさり目とは言え色のりもよく,収差の出方もボケも,水準以上のものがあると思います。

 しかし,このレンズの評価は,思ったほど高くありません。むしろ,1/5程の値段で買えてしまうタムロンの28-75mmの方が「好きだ」という人がいるくらいです。買う前には不思議だなと思っていたのですが,買って使ってみると,なるほどと思うようになりました。

 確かに高画質で,高い次元でバランスした素晴らしいレンズなのですが,意地悪な言い方をするとそれだけなのです。個性がないというか,際立った特徴がないというか,個性がないというか。

 これでなければならない写真が撮れるというわけではないし,これが写し取る画が心の響くわけでもない。本当に綺麗にスッキリ写るんですが,それだけだということなんです。

 考えてみれば,他のレンズは高いものも安いものも,ちゃんと「こういうレンズです」と他の人に説明が出来ます。でも,このレンズは他の人に説明するのが難しいです。

 実売で20万円のレンズなんですから,よく写って当たり前です。光学性能が劣っているのは,論外です。しかしそこから先が,物足りないんだと思います。普通の写真を確実に撮影する,これがこのレンズの最大の特徴なんだと思います。

 私の稼働率ですが,正直言うと低いです。外に出ない引きこもりだからというのもありますが,後述するシグマの35mmF1.4が常用レンズになってしまいました。


・35mm F1.4 DG HSM(2013年1月)

 シグマのラインナップが一新され,特に高画質を高めたラインに与えられるArtラインの第一号です。

 35mmという画角で,F1.4という明るさを実現するのはそれなりに難しく,大きく重く,高価なものになりがちです。それで手に入るのは,明るいという特徴だけなわけですから,一昔前は特殊なレンズでした。

 しかし,このレンズは本当に素晴らしいものでした。カミソリのようにキレキレの解像度に,F1.4開放から躊躇なく使える画質,良く補正された収差に,シグマらしいあっさり目だがしっかりした色のりと,もう撮影領域が拡大したと言って良いくらい,素晴らしいレンズです。

 純正と違い,カメラでの補正は出来ませんが,RAW現像なら問題なし。そもそもそんな補正だってなくても構いません。

 この手の大口径レンズは,開放だと甘く,結局1段か2段くらい絞らないと実用になりません。絞ること前提で,そこでの画質が高まることを狙っているというのも,この手のレンズの存在理由だったりしました。

 しかし,このレンズは違います。本当にF1.4から撮影出来ます。F2.8まで絞れば,もう信じられないくらいの切れ味です。

 そして大事な事は,案外デザインだったりします。かつてのシグマのレンズは,本当に格好が悪く,持っているのも恥ずかしいくらいひどいものだったと思います。

 しかし,これが新しいラインナップになってから,本当に格好良くなりました。どんなメーカーのカメラにもマッチし,どんな人にも使いやすいユニバーサルなデザインであり,曲線1つ1つにも理由がちゃんとある,シンプルで美しい鏡筒のデザインは,大きな前玉によく馴染んで,形が高画質を主張しています。

 持った感じもしっとりと手に収まり,ゴムのローレットも適度な引っかかりがあって,これは純正を越えているでしょう。

 純正に比べるとやや遅いと言われるAF速度ですが,純正が高速すぎるのであって,35mmという画角を考えれば,これ以上は必要ないと思います。静かですし,とても上品なAFです。

 最後に,これが純正の半額で買えるという事がすごいです。画質は純正に並ぶか越えたものを持ち,それが半分の値段で買えることは,どれほどありがたいことかわかりません。

 ただし,このレンズに関して言えば,もう値段なんてどうでもいいところまで来ていると思います。このレンズでないと駄目なシーン,このレンズ前提でカメラを構えている状況がこれほど増えてくると,低価格である事など忘れてしまいます。

 もし,この水準を「Art」というラインナップで保証するなら,私はもうシグマのレンズを積極的に買うことになるでしょう。だから,Artで大三元とか,Artでマクロレンズとか,そういう展開を期待したいと思っています。

 話が逸れますが,ここ最近のシグマは本当にすごいです。レンズメーカーとしての実力の高さもそうですし,メーカーとしての姿勢も大変素晴らしいです。なにより,社長さんの顔がちゃんと見えていて,彼のメッセージがちゃんと末端のユーザーに届いています。私はこのメーカーの製品のユーザーで,良かったなあと思っています。

 私の稼働率ですが,常用です。ボディマウントキャップの代わりにD800に常についているレンズです。

 F1.4から撮影出来るとは言え,最低でもF2までは絞って使いますが,それでも室内で妥協なく撮影出来ます。だから,試しに他のレンズに交換してみると非常にストレスが溜まり,結局このレンズに戻してしまうのです。

 もともと,私は35mmは苦手な画角でした。ですが,AiAF35mmF2を使ってみて,室内撮影にぴったりと分かってから,これを常用するようになりました。そこから買い換えたのが,このレンズです。

 外に持ち出すことが少ないのは,豊かな太陽光でF1.4の単焦点の個性を発揮させるのは難しく,それよりは焦点距離を自由に調整出来るズームの方が役に立つからなんですが,機会があれば外に持ち出してみたい思う一方で,室内専用レンズとして個性を爆発させるのも,よいかも知れないと思ったりします。


・AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G(2011年6月)

 D800のポテンシャルを味わえる,一番安いレンズがこれです。F1.8と明るさは少々控えめですが,F1.4よりも大幅に安く,画質は抜群とくれば,1段未満の暗さなど問題にするほどの事はありません。

 ずっと昔から,標準レンズは50mmで,高級機にはF1.4,普及機にはF1.8かF2と,相場が決まっていました。わずか1段の差ですが,小さく軽く,画質も高く,しかも安く作ることができたのが,このレンズの系譜です。

 この伝統が現代においてもちゃんと継承されているのがうれしいですね。D800の推奨レンズに入っていないとはいえ,使った人は皆一様に「素晴らしい」と褒める,そんなレンズです。

 画質は十分なものを持っているとして,それ以外はどうかというと,それはやっぱり値段相応だと言えるでしょう。手に持った感じも高級感はないし,AFモーターも高速ではなく,機敏なAFを期待するとがっかりします。それにGレンズですから,絞り環がありません。古いボディでは実質的に使えないと思った方がよいです。

 個人的にとても残念な事があります。フィルター径です。かつてのAiNikkorやAiAFNikkorは,出来るだけ52mmで統一しようという方針で作られていました。それは28mmでも50mmでも,55mmマイクロでも,105mmでも,とにかく可能な限り52mmでいこうとしていたのです。

 前玉が大きくなると,フィルター径も大きくなるので,これはもう仕方がないと思いますが,F1.8のこのレンズは前玉も小さく,52mmでも十分可能だったはずです。

 わずか6mmの差ではありますが,この差が作る印象は大きくて,52mmのAiAFNikkorがF4やF5といった大型一眼レフにくっついている姿は,とても格好がよいと思っています。

 あくまで個人的な印象ですが,前玉が小さいレンズでフィルター径が大きいのは,安っぽい感じがします。デザインの統一やフィルター径の統一の話もあるとは思いますが,このレンズだけは52mmでもよかったんじゃないかと思います。

 そうすれば,のちのDfでも,もっと綺麗なたたずまいを見せてくれたんじゃないかなあと思います。

 私の稼働率ですが,これもあまり使っていません。50mmが欲しい時,特に全長が短いレンズが欲しい時には取り出しますが,35mmよりも暗い50mmのレンズにそれほど出番もなく,高価なレンズでもなかったこともあり,あまりもったいないという感覚もないまま,防湿庫にスタンバイしています。

 でも,軽くて小さいレンズですので,なにかのついでにぱっと持ち出すのに,よいですね。

 

・AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED(2013年3月)
 
 FXフォーマットの広角ズームで,標準価格で10万円を割る低価格なレンズです。ですが,とても良心的なレンズで,小さく軽く,でも高画質ということで,こういうレンズが純正で買えてしまうと,レンズメーカーはとても困るだろうなあと,当時思ったものです。

 ニコンの現在の広角ズームとしては,D800のカタログでも使われている14-24mm/F2.8という次元の違うレンズと,その下の16-35mm/F4がありますが,大三元と小三元と言われる高級レンズです。

 このレンズは,広角側が18mmまでですし,ニコンの高級レンズの象徴であるナノクリスタルコートを使わず,明るさもF3.5からF4.5に変動するズームですが,だからといって画質に手を抜かず,解像度も色も,優れたものを持っています。

 広角レンズで,2mmの焦点距離の差はとても大きく,もはや別のレンズと言ってもいいくらいの違いがあるものですが,そうはいっても18mmです。超広角の面白さは楽しめるでしょう。

 その代わりにこのレンズが手に入れたのは,機動性です。重さはたった385g,全長は95mmと,10cm未満です。この手の広角ズームは屋外で使うことが多いでしょう。その際にこの軽さ,この取り回しの良さは大きな武器になるはずです。

 欲を言えば,標準ズームの広角側が24mmスタートが普通になっているのですから,16-24mmとか,ズーム倍率を下げてその分高画質化,小型化をしてくれてもよいと思うのですが,まあこれ1本で24mm,28mm,35mmと広角側をカバー出来ることは確かに便利かもしれないですね。
 
 これを買うことにしたのは,結構衝動買いに近いものがありました。私がサブに使っているPENTAX A7に,08という広角ズームがあります。35mm換算で17.5mmから27mmまでをカバーするレンズなのですが,こいつがとにかく良く写るのです。

 小さくて軽くてよく写って,一時期私はこればかり使っていました。苦手だった広角レンズの,パースの面白さや遠近感を強調した撮影,あるいは被写体を追いかけなくてもどっかに必ず入ってくるという安心感など,これはこれで面白いなあと思っていたのです。

 そうなると,主力機であるD800でも超広角を用意したくなるものですが,やはり高価ですし,大きく重いわけです。そんなときに目にしたのがこのレンズで,画角も08のワイド端とほぼ同じで安い,しかも画質はよいと評判です。

 AF-S MicroNikkor60mmF2.8を買うための貯金を急遽こちらに振り向けて,買うことにしました。

 買った結果ですが,しばらくずっとこれで遊んでいました。とにかく面白いし,無理をしないで振り回せるので,気分的にも楽です。

 画質も問題なし,常用レンズになるかと思ったのですが,最後に問題になったのが,やはり暗さでした。18mmのF3.5はまだ許せるとして,35mmのF4.5はもう絶望的です。同じ画角でシグマのF1.4を使っていた私としては,ここがもう許せなくなってしまい,結局シグマの35mmF1.4に戻ってしまいました。

 でも,このレンズでは,随分と面白い写真を撮りました。また使いたいなと思っています。お気に入りの1本です。

 そうそう,このレンズの使い道として,もう1つ面白いものがあります。APS-Cのボディで使うと,27-52mm相当になり,28mm,35mm,50mmという,とても美味しいところが範囲に入ってきます。

 そう,D2Hの常用レンズにぴったりなのです。暗いことが問題なんですが,これにSB700と組み合わせると,全然問題なく室内撮影向きのシステムが完成します。


・Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(2000年10月)

 先日,大幅に小型化した新しいサンヨンが登場しましたが,それまでニコンのサンヨンと言えば,今から15年近く前に発売となったこのレンズが長く使われていました。

 サンヨンは画質と大きさと価格が最もバランスする望遠レンズといえて,これより長い,あるいはこれより明るいと,極端に大型化し,極端に高価になります。だから,特殊ではないレンズという範囲に,ギリギリ収まる望遠レンズだといえるでしょう。

 それにしても2000年秋の発売とは,また古いですね。まだF5が活躍していたころのレンズです。

 ですが,その画質には定評があり,当時はもちろん,デジタル全盛の現在においても積極的に選ばれるレンズです。飛行機や野鳥,鉄道の撮影には定番として長く愛されてきたレンズです。

 新しいサンヨンは,PEという原理の異なるレンズを用いたことで大幅な小型化を実現し,その上手ぶれ補正も装備されましたが,画質については旧機種との差はあまりないというのが定説で,PEに起因する点光源での不自然なフレアがむしろ懸念されることを考えると,次世代版と言うよりも別のレンズがでたというくらいに,私はとらえています。

 もともと,D800を買った時に,望遠側でまともに使えるレンズがないことを懸念した私が,当時1ドル80円という強烈な円高を理由に,アメリカの業者から個人輸入してみたというのが,購入のきっかけです。

 画質は評判通りで,それまで持っていた100-300mmのF4ズームとは比べものにならず,AFも高速で,今の私のレンズではD800をちっとも生かせないと,考えを改めるきっかけになりました。

 ただ,望遠はズームじゃないと,やっぱり実用的には厳しいものがありますね。自分が動けばズームはいらない,というのが持論ではありますが,動けないから望遠を使うわけで,そうなるとやっぱりズームがないと厳しいのです。

 300mmですから,1.4倍のテレコンで420mm,これをD2Hに付ければ実に630mm相当ですよ。こうなるともう別世界なわけで,果たしてこの組み合わせに出番があるのかと思いますが,まあこういうのは安心感に繋がるわけですし。

 このレンズ,新品なのですが,ちょっと気難しいところがあり,AFモーターがキーキー鳴きます。SWMにありがちなトラブルなのですが,何度か動かしていると鳴かなくなるので,もういいかということにしました。中古で売るときに大きく減額されるでしょうねえ。いずれ修理をしておく事も検討しましょう。

 私の稼働率ですが,これも非常に低いです。いいレンズだし,使いたいのですが,ズームではない300mmのレンズを,家の中で使うのはほぼ不可能です。外に持ち出すのも,この大きさゆえに躊躇するわで,じゃいつ使うんだよ,と自分でつっこんでいます。

 ま,子供が大きくなると,そうも言ってられなくなるんでしょうね。


・AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II(2009年11月)

 言わずと知れた大三元のうち,望遠域を受け持つプロスペックのレンズです。先日買ったばかりですが,さすがにこれを買うときは悩みました。

 でも,買ってしまえば全然後悔しないのも,このレンズなんですよね。

 嫁さんはこれを見て,その大きさに驚いていました。しかし,サンヨンもこのくらいありますし,標準的な大きさだと私は思います。

 ニコンには,大三元の広角側を担当するAF-S 14-24mmがありますが,これとならんで,その高画質っぷりにはプロアマを問わず,疑いの声が全く上がりません。同じ大三元の24-70mmが可愛そうになるくらい,賞賛の声ばかりなのです。

 70mmから200mmまで全域F2.8の明るさで,美しいボケ,豊かな色と階調,もちろん高解像度で,その上4段まで補正する最新の手ぶれ補正までついています。

 うれしいのは結構しっかりした三脚座がついていて,取り外しもワンタッチで出来るものがついています。基本的には三脚に固定して使うレンズなんでしょうが,VRがあることで手持ちでもどんどん使って下さいという,ニコンからのメッセージです。

 この高性能,高画質に私もさすがに腰が引けました。なんといってもプロが絶賛するレンズです。これで駄目なら,もうカメラのせいにもレンズのせいにも出来ません。

 ここで,私は新しい発見をします。いい機材を使う事で,下手な人でもいい写真が撮れる場合と,ますます下手になってしまう場合があるということです。私は前者を信じて疑わなかった人ですが,このレンズに限って言えば,下手な人が使うと,全然駄目な写真しか出てきません。

 ゆえに,練習が必要です。慣れることも大事ですし,癖を掴むことも大事です。画角になれること,構図を決める事が出来るようになること,被写体を追いかけるときにどのくらいレンズを振り回すのか,VRでどんなブレが止まるのか,どうすればフォーカスを外さずに撮影出来るか等々,とにかく練習が必要でした。

 ようやく慣れてきて,歩留まりも上がってきましたが,最初はもうひどいもので,まともな写真が全然取れませんでした。やっぱり,一眼レフは難しいですし,プロが使う機材は,素人が安易に手を出すものではありませんね。

 とにかく,うちで一番高価なレンズです。2年ほど前は実売で20万円を切っていたそうですが,今は1割ほど高値で推移している感じです。ちょうど1万円のキャッシュバックがあって20万円以下で買うことが出来たのですが,やっぱり20万円を越えるのは,精神的にきついものがありますね。

 稼働率ですが,ここ最近ずっとこれです。室内で望遠ズームってのもどうかと思いますが,近いうちに出番がありますし,それまでに練習して失敗ないようにしないといけませんから,少々無理があっても,糖分使う事になると思います。

 一応,24-70とこれを持っていけば,24mmから200mmまで,最高画質でフルカバーですからね,私も随分と偉くなったもんだなあと,うれしいやら飽きれるやら・・・


 とこんな感じです。面白いのは,今回とりあげた新しいレンズはすべて,新品を買っているということです。

 現行の高性能レンズは,中古とはいえ値段があまり下がりません。安いお店の新品との価格差は1割ほどだったりします。レンズは長く使うものですし,デジタル機器と違い,個体差もあり,扱い方で性能が変わってきますから,出来れば新品の方が望ましいのですが,この価格差だったら,わざわざ中古を買うこともないかなと,そんな風に思ったりします。

 考えてみると,10年ほど前までは「新品」「純正」に雲の上のものを感じていたのですが,気が付くと純正を新品でこれだけ買っていました。

 経済的な問題もあるのですが,つくづく思うのは,さすがに純正品はラインナップに隙がないなということです。例えば,いかにシグマのArtラインが素晴らしくとも,これで大三元を揃える事は今は無理です。

 純正ならF2.8通しも,F4通しもあります。

 そう考えると,やっぱりニコンやキヤノンというのは,歴史のある,大メーカーなんだなあと,思います。

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