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2016年02月10日の記事は以下のとおりです。

秋月で通販するということ

  • 2016/02/10 13:29
  • カテゴリー:make:

 電子負荷の検討を続けたいところですが,注文したファンが届くのに少し時間がかかりそうなので,先にこっちを書いておきます。

 その電子負荷キットを完成させるために,ケースなどを秋月で買うことにしたわけですが,秋月は送料が別途かかるので,まとめ買いをする癖がついてしまいました。

 このまとめ買いのクセは,私が中学生の時からついたものです。当時大阪に住んでいた私は,秋葉原など見たこともなく,まるで桃源郷のような場所だと聞かされていました。

 その秋葉原でも特に知られた部品屋さんが秋月電子なわけで,確かにここで売られている物を日本橋で買うと数倍の価格になったり,そもそも買えなかったりする上に,基本的には貴重な「資料」がついてくることが,我々ホビーストには重要でした。

 日本橋でも,いわゆるジャンク品は売られていましたが,いくら安くても使うために必要な資料や仕様書がないことが多く,結局知ってる人だけが大喜びという,間口の狭い世界だったのです。スキルはあるけど情報がないということで,腕に覚えのあるホビーストが,涙をのんでいた時代でした。

 そこへ行くと秋月は,トランジスタ1つにもデータブックのコピーを添付していて,使いこなしのスキルがあればどんどん面白い事ができました。

 今と違って,インターネットがなく,それ以前の話として部品メーカーも資料を積極的に出さなかった時代です。部品の仕様書を出すのは,その部品を正規に購入して使う技術者だけ,と言うスタンスのせいで,一般の人はもちろん,学生など門前払いでした。

 だからこそ,初歩のラジオやトランジスタ技術と言った「誰でも手に入る情報源」が重要な位置付けを保てていたわけですが,情報流通の範囲が制限されて差が作られるというのは,いい意味でも悪い意味でも一種の職業上の特権だったといえばそうかも知れません。

 私などは,情報がないせいで悔しい思いをしてきた人でしたし,展示会でも追い払われる経験をしましたから,学生の時に手に入れた技術情報はそれこそ宝物でしたし,情報をもらえる立場,是非見に来て下さいと言われる立場になることを目指して,この仕事を選んだようなものです。

 情報がなければどんな素晴らしい部品でも,ただのゴミになります。しかし資料を作る側にしてみると,それも結構な手間とお金がかかるので,ただでばらまくなどは考えられなかったでしょう。事実,家電メーカーのエンジニアには無料で配られるデータブックの中には出版社を市販されるものもありましたが,1冊数千円で売られていました。

 だから,秋月で買ったものの価値は,その部品と共に,一緒についてくる資料にも存在しました。今でもちゃんとファイルに綴じてありますし,あの独特の,蛍光ピンクや水色のインクで印刷された,いかにも切り貼りしましたという資料は,見ていてワクワクするものがあります。

 その秋月が大阪にいた私からとても遠いと感じたのは,秋葉原にあるという物理的な距離と同時に,どんな小さな物をかっても送料は一律600円という仕組みのせいでした。(秋月がとても面白かったのは,送料が余った場合に,他の部品を同封して返してくれたんですね。その部品は完全に向こうにお任せですから,何が来るのか楽しみだったのです。)

 今でこそ送料600円はリーズナブルと言えますし,今は500円ですから値下がりしているというのもびっくりですが,当時は郵便だけが通販の流通を担っていた時代で,この600円というのもほぼ切手代だったわけです。

 600円といえば,秋月なら,それこそたくさんの部品やキットを買うことが出来る値段です。送料まで考えたら,日本橋で買った方が安くなる物もありましたが,だからといってこの600円は秋月の儲けにならないわけで,なんだか理不尽だと思った記憶があります。

 ついでにいうと,送料だけではなく,支払いの手数料もバカになりません。当時は現金書留か振替くらいしかありませんでしたから,お金を払うことに何百円も取られていたのです。

 そこで,欲しいものをリストアップしておきまとめ買いをすることをするようになりました。店頭で特価品を買うことはもともと出来ませんから,常時在庫の定番品しか買えません。それでも十分面白かったのが,当時の秋月でした。

 ここから一歩進めて,友人に声をかけて共同購入もやりました。同じような思いの友人を何人か集めると,簡単に合計金額が1万円を越えるので,子供だった私はドキドキしたものです。

 そうしたクセが抜けきれず,秋月で買うときにはまとめ買い,と,自然に発想するようになりました。

 個人的には,秋月のような単価の安いお店では,送料別がいいと思いますし,そういうお店を積極的に選んで買い物をしています。amazonでも,ちょっとした部品を買うことが出来る時代になりましたが,送料無料というシステムのせいで,価格に送料が乗っていますから,単価が高いため,数を買うと大変な価格になります。

 そんなわけで,長々と秋月でたくさん買い物をする「言い訳」をしてきたわけですが,今回も余計な物をあれこれ買って,随分高額になったことを白状しておきます。

 今回高かったのは,やっぱオシロのプローブです。今どき1000円で2本買えるプローブですが,500MHzのプローブはやっぱり高いです。メーカー純正品なら数万円しますが,消耗品であるプローブにこんな値段は出せません。

 ということで,秋月で2465A用に昔に買った500MHzのプローブでしたが,同軸ケーブルが細くて断線しやすいのも広帯域のプローブの運命でして,あまり使わないうちに2つとも壊れてしまったのです。

 いつも使うわけではない2465Aですので,1本だけ購入し大事にとってあった純正のプローブを1本だけ出してきてその場しのぎをしていました。しかしこのまとめ買いの機会に2本買いましょう。いつの間にか最新版に商品が入れ替わっていて,コネクタ部分の大きさが随分小さくなっています。でも,ケーブルは弱いままだろうなあ。

 プローブ2本で8400円。高いような安いような・・・でもまあ,最近はなんだかんだで2465Aを使う事が増えましたし,いいか。

 あとは,先日電解コンデンサの交換やメカのメンテをやったDTC-59ESJ関連です。ちょうどいいコンデンサがなかったという理由で交換をサボっていた,電源周りの大容量コンデンサですが,本当はこういうところから劣化が進むので,真っ先に交換したいところです。

 事実,ロットによっては激しい漏液でやる気も失せるほど,ということですので,私のように漏液しやすいコンデンサが使われていないもので,やっぱり交換したいと思っていました。

 しかし,やっぱり,6800uFの25Vと,5600uFの35Vは,秋月には売っていません。そこで,回路図を見ながらちょっと考えてみました。

 まず,6800uFについては,デジタル系の5Vを作る電源です。25Vという耐圧は非常に妥当ですが,ここは10V程度の電圧なので16Vでもギリギリ大丈夫と踏みました。なら,8200uFで16Vというものが特価(105℃品なのにたった50円)で出ていますのでこれを使いましょう。

 次に5600uFの35Vですが,これはアナログ系の12Vを作るもので,正負両電源なので2つ必要です。ここも16V程度がかかるだけですので25V耐圧なら十分なのですが,案外売っていないものです。

 いろいろ考えた結果,15000uFの35Vが450円でしたから,これを2つ使う事にします。一応オーディオ用なんだそうですが,まあそんなことはどうでもいいです。

 さすがに5600uFが15000uFですので,ちょっと大きすぎかなあとは思いますが,突入電流が大きくなってしまうことと,電源OFF時に電荷が抜けるまでの時間がかかること以外は,むしろリプルが減ったりしてありがたいものですので,これでいってみましょう。

 それから,ACコードです。まるで電動工具かと思うような太くて取り回しの悪いコードが筐体から直接出ているせいで,とても煩わしかったのですが,ここを3Pのコネクタに付け替えて,市販のACケーブルをそのまま使えるようにしようと思っていました。

 ですがあいにく,コネクタの在庫を使い切ってしまったので,一緒に買いました。3つ買ったのですが,1つは皿ビス用にざぐったところ,失敗して割ってしまったので廃棄しました。もったいない。

 これだけの作業をささっとすませて,本当にもうDTC-59ESJの改造はおしまいにします。

 さて,今回の買い物のメインは,実は他にあります。Si5351というICと,その周辺部品なのですが,この部品が私が長年悩んできた問題を一発で解決してくれる可能性があります。

 決して簡単に使えるデバイスとは言えませんが,ぼちぼち検討していこうと思います。

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