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2017年01月12日の記事は以下のとおりです。

DC45のネタ2つ~再びMOS-FETを交換編~

  • 2017/01/12 09:38

 先日の続き,ダイソンDC45のトラブルネタ,2つ目です。

 新しいモーターヘッドが問題なく動き,やっぱ新しいものはいいなあと喜んでいたのも束の間,掃除中にモーターヘッドの回転がが止まるというトラブルが頻発するようになりました。

 以前もこの問題が深刻になり,メーカーに修理を依頼したのですが,どうもスッキリ治りませんでした。結局原因は,本体部とクリアビンの間をつなぐ接点の接触不良で,掃除をしているとこの部分がこじれてしまい,ちょっと浮いたりするとそこで止まってしまうのです。

 元々この部分のこじれは避けようがないため,それでここを硬くに勘合させず,接点で強く押し当てて可動部を作っていたのですが,擦れればメッキは剥げますし,削れてしまえばいずれ導通が取れなくなります。

 うちは使い方が荒っぽいのか,ここの劣化が激しくなっていて,それで導通が途切れてしまうようでした。一度途切れれば導通が戻ってもモーターは回転せず,再度電源を入れ直さないといけないのが煩わしいため,このトラブルは何度も対策をした覚えがあります。

 結局,クリアビン側の接点に銅箔テープを貼り,ここを交換可能にしたという対策で安定しました。厚みが増したこと,何度も擦れることで接触抵抗が下がり,確実に導通するようになったこと,柔らかい材料なので本体側のバネ接点を傷めず,銅箔テープを頻繁に交換するようにして,性能を維持しようという魂胆です。

 今回のようにモーターヘッドが止まるようになるというのは,銅箔テープの交換のサインです。ということで,銅箔テープの交換をしたところ,しばらくするとあたりが出てきて,モーターが止まることがなくなってきました。

 これでしばらく問題なく使えるなあと思っていた矢先,延長パイプを外してハンディクリーナーとして使っていたところ,なにやら覚えのある焦げ臭い臭いがするではありませんか。

 そう,半導体が燃える,あの嫌な臭いです。

 もしかして,いや,そんなことはない・・・と自分に都合よく納得して,続けて延長パイプを繋いで床の掃除を始めようとスイッチを入れたところ,モーターヘッドが回転しません。

 DC45のモーターヘッドに交換しても回りません。接触不良を疑いますが,それでも動きません。

 一番怪しいクリアビンと本体の接点を確かめてみて,私は納得しました。銅箔テープがずれて,隣の端子とくっついてショートしています。これはダメだ。

 ここがショートすると,つまりモーターヘッドがショートしたことになります。ということは,モーターを制御するMOS-FETが壊れることは間違いなく,今回もそれだと想像出来ました。

 テスターで調べて見ると,本体の電源を切っていても21Vの電圧が出ています。ただしモーターを回転させるほどの電流は引っ張れません。あきらかにおかしいので早速分解します。

 前回分解したときも苦労しましたが,2回目の今回も分解はとても苦労しました。それでも頑張って分解しましたのは,仮にMOS-FETの破損でなくても,先日digikeyで購入したSI4620とコモンモードチョークに交換して,間に合わせに付けた部品をやっと取り外せると思ったからです。

 苦労して基板を取り出し,FETの端子をテスターであたってみると,ゲートとドレイン,ゲートとソースが導通します。壊れているようです。

 基板から取り外して半導体テスターで調べて見ると,やっぱり故障していると判定されます。少なくともここを交換しないとまずいので,digikeyで買った部品を探します。

 ・・・が,どこにしまったのか覚えていません。30分ほどパーツケースを探しまくって,ようやく見つけました。

 見つけたSI4620とコモンモードチョークを取り付けて,仮組みします。そしてモーターヘッドに繋がる端子の電圧を測ると,電源OFFでは0V,電源ONでは17Vと,正常な値が出てきます。これで多分治ったでしょう。

 組み上げてからモーターヘッドを取り付けると,問題なく動作しました。これで修理できました。

 さて,ここで終わっても良かったのですが,また同じ事が起こることは明らかです。そこで,クリアビンと本体の接点部分も,根本的な対策をしてみることにしました。

 本体側のバネ接点は,メッキが剥がれた接点部分にはんだめっきをし,折れてしまった端っこにリン青銅板をハンダ付けして補修するにとどめました。

 ひどいのはクリアビン側の接点で,ここは劣化がひどく再利用はあきらめました。DC35のクリアビンを改造してDC45に転用した時に出てきた,新品の接点を引っ張り出して,これに交換します。

 交換しても先々同じ事になるので,接点の表面にリン青銅板をハンダ付けしておきました。リン青銅板は銅の合金ですが硬いので,なかなかすり減らないでしょう。すり減っても交換出来ますし,0.5mmほどの厚みがありますからかさ上げにもなり,より強い力で確実に接触してくれるはずです。

 ささっと作業を終わらせて,組み立てを完了し,試運転すると,問題なくモーターヘッドも回転します。しばらくは回転が止まることもありましたが,10分もするとほとんど止まることもなくなりました。

 補強したリン青銅板の表面を見ると,うまく擦れて良い導通が出ているようです。

 ということで,この周にかかった時間は短くなく,延べ3時間ほどかかってしまいました。そのうち1時間は分解作業,30分は部品探しです。もっと効率のいい時間の使い方をしたいと,つくづく思いました。

 一応,これでしっかりした修理が出来たと思います。本体のモーターが壊れるまでは使い続けようと思っていて,そのための部品も手に入るのがありがたいのですが,修理祖ものものも楽しいと思わなければ,忙しい中で3時間も取ることに,無駄以外を感じる事はないでしょう。

 実は,こうして手間をかけて修理したものは,そのものに対する愛着がまた戻ってくるんです。あきらめて捨ててしまえば,もうそこまでです。修理出来るかどうかは個人差がありますが,私は私の可能な修理は,出来るだけやりたいなあと思っています。

  さて,あとどれくらい使えるでしょうか,DC45。

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