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2018年07月13日の記事は以下のとおりです。

D850を修理に出す その1~修理に入るまでの話

 発売日に購入したD850も,私の手元にきてもうすぐ1年です。

 外に持ち出す機会は少なくとも,常に手の届くところに置いてあり,とても身近な存在です。

 ラフに撮っても高感度+高精度AF+トリミングOKで歩留まりが良く,私が思うカメラの最重要性能である「機会を逃さないこと」に,十分応えてくれています。

 そのD850ですが,D800に比べてちょっと華奢な感じがしています。D800の頃に比べて気にしすぎな感じもあるのですが,それにしてもD850はちょっと気になる事が多いように思います。

 保証期間が終わってしまう前に,現段階で気になっていることを修理してもらうのと,この際だからきちんと点検をしてもらって,安心して使えるようにしたいと,そんな風に考えて,先日D850をサービスに出しました。

 指摘したのは,以下の様なものです。

・マルチセレクターの左側が押しにくい。下から左に回すように押すと,ゴリッという音がして,引っかかったようになる。

・ES-2でネガを取りこんでいるときに,Errが2度発生。ミラーが上がったままになり,電池を抜いても解消されないほど。かなり焦ったがいじっている間にミラーが降りて,以後は問題なく撮影出来ようになった

・絞り開放で0.5から1段ほどアンダーになる。電磁絞りのEタイプレンズではこうした傾向はない。

・サブコマンドダイヤル,およびメインコマンドダイヤルが,ねっとりとしてクリック感がない。一度動かせばクリック感が復活するが,一晩経つとまたクリック感がなくなっている。


 シャッター回数はまだ1万カットくらいなので,そんなに酷使している感じはなく,それでもこれだけUI系のパーツが悪くなってしまうというのは,ちょっと困りました。まさか毎年修理に出すわけにもいきません。D800だとこんなに柔ではなかったのですが・・・

 で,ついでに,これは私の責任なので有償でいいんですが,アクセサリシューに傷を付けてしまい,気になって仕方がないので交換してもらいたいという事と,ラバーグリップも交換しておいて下さいとお願いをしておきました。

 先に電話をしたのですが,保証期間内に故障すれば,無償で修理と一通りの点検をするので,いわゆる点検パックは買わないで下さいという事でした。また,点検をして欲しいと言うことをいちいち指示しなくても,紙に書かなくても大丈夫です,と言うお話でした。

 私は,保証期間内は無償で修理,でも悪いところを見つける作業は保証期間内でも有償という風に,点検パックの存在を解釈していたので,電話口での説明はちょっとうれしく感じました。

 ただまあ,人によるかも知れませんので,念のためメモを同封し,せっかくだから一通り点検しておいて下さいと書いておきました。

 7月1日に発送,7月2日には横浜のサービスに到着しており,7月4日の午後にニコンから「確認完了」のメールが届きました。

 しかし,ここからがうまくいきません。

 混雑しているかもしれないなと7月11日まで待ってみましたが,なんの音沙汰もなし。これはさすがにこちらから電話しないといけないかもなあと思っていたところ,なんと,ニコンのサービスが7月14日から18日まで,夏休みに入るというではありませんか。

 詳しく調べると,7月5日までに修理センターに到着したもの,あるいは7月5日までに修理進行となっているものは13日までに修理を完了して発送する,それ以後は夏休み明けに順次修理して発送するとあります。

 いやはや,これは知りませんでした。到着が7月4日ですから,とりあえず間に合っています。しかし11日まで音沙汰なしですから,これは修理が止まっている可能性が高いです。

 心当たりがありました。今回はピックアップサービスを使ったのですが,申し込みの際にWEBから入力する電話番号を,自宅の固定電話にしたんです。それに気が付いて携帯電話にしようとしたのですが修正が出来なかったので,修理品と一緒に携帯電話の番号を書いたメモを入れておいたのです。

 もし,このメモに気が付かず,固定電話に電話をしただけで連絡がつかないということになっていたら,ここで修理が止まります。

 心配になってあわてて電話をするのですが,話し中。繋がっても10分以上待たされてしまったのですが,ようやく担当の方と話をしたところ,予感的中。

 何度か連絡したが留守だったと言われて,もうがっかりです。

 その上,私の意図もうまく伝わっておらず,しかも診断の結果も私の期待を裏切るものでした。

 まずマルチセレクターの異音ですが,これは「こんなもん」ということで,正常と判断されました。いや,こんなにゴリッと音を出しているし,感触も大きい訳だから,40万円のカメラが「こんなもん」というのは納得いかない,D800ではこんなことはなかったし,お店のD810でもこんな音はしない,D850でも最初はこんな音はしなかったと話したところ,技術と相談しますとの返事です。

 次にES-2使用時のErrについて。こちらでは再現していないのでなんとも言えないが,ライブビュー中に電池の電圧が急激に下がると,まれにミラーを下げずにシャットダウンすることがあり,おそらくこれだろうと。だとすれば復帰している現在は正常なので問題はないということです。まあこれは納得です。

 次,絞り開放でアンダーになる件。これも測定をしてみたが正常範囲であると確認出来たので問題なし。おそらく周辺光量低下のためにアンダーになるのが目立つのだろうということでした。うーん,わかった上でアンダーになっていると言っているんですが,まあ点検してもらって正常なら,それでいいです。

 次,サブコマンドダイヤルとメインコマンドダイヤルの粘りですが,これも再現せず,正常範囲とのこと。まあ,多少気になる程度だったので,仕方がありません。

 最後にアクセサリーシューとラバーグリップです。アクセサリーシューにキズはあるが,動作に支障はないので有償交換,部品代と技術料で約28000円。もし,コマンドダイヤルの交換や調整で分解することがあれば,そのついでにくらいに考えていたことですから,わざわざの修理をこの値段でしようとは思いません。

 ラバーグリップについては,分解修理の時に交換されることが多いので,もし交換されないならば有償でお願いしますということだったのですが,私がどの部分のグリップかを伝え忘れていたため,全部交換では2万円を越えると言われて絶句。

 ということで,想定を遙かに超える厳しい返事に,めまいがしました。今思うと,なんとしても夏休み前にこの件を片付けてしまいたくて,そのまま返却になるように仕向けたんじゃないかと勘ぐってみたくなります。

 他はともかく,マルチセレクターについてはどうも納得がいきません。他の機種ではこんな音も感触もない,これほどの音だから正常とは思えないと食い下がると,もう一度相談すると言って電話を終了しました。これが7月11日の昼過ぎの話です。この時,このカメラが必要になるのはいつだと聞かれたので,15日だと答えました。

 その日の夕方に電話がありましたが,マルチセレクターの音というのは,樹脂が擦れるきしみ音で,これは個体差があり,修理をしても出ることがあるので,修理はおすすめしないという返事でした。どうしてもと言うなら交換することは出来るが,その場合は機能が正常であることから,有償修理になるという冷たい返事です。

 でも私は納得出来ません。ゴリッというんですよ。これが正常というなら,設計ミスもいいところです。ニコンはこのタイプのセレクターを搭載した高級機で,誰もこの音に気が付かなかったんですか?

 先方は,今回は通常はしない分解しての確認まで行って正常であると判断しているので,これ以上はどうしようもないという話です。

 このまま押し切られるかと思ったのですが,実は昔,ゴミか何かを噛み込んで左が入らなくなったことがあり,そこからおかしくなったんだと話をし,有償修理の場合はいくらかかるか調べて電話して欲しいとお願いしました。グリップも,右の前と後ろだけでもう一度見積もってもらうことにしました。

 私はここでもう一度冷静になり,頭の中を整理します。

 ニコンは正常だと言っていますが,私は正常ではないと言っています。この食い違いはどこからくるかを考えてみると,可能性の1つとして私が異常と言っている状態を,ニコンが再現出来ていないことが考えられるでしょう。

 ニコンが「きしみ」といっているあたり,きしみのようなギシギシやギュギュという擦れる音ではないのですから,違う現象を「正常だ」と言っているように思えてなりません。

 考えてみれば,そのゴリッという音を確認したとは一言も言っていないことに気が付きました。なのでまず,この音を再現したかどうかを聞いた上で,再現して正常と判断したなら納得,。再現出来ずに正常としたなら,私が100%再現出来るのだからぜひ再現して欲しいと,いうことにしました。

 ただ,これだけの大見得を切るのですから私も不安で,お店でD850などのマルチセレクターを触って見て,同じ音が出るか出ないかを確かめてみることにしました。音が出なければ私の個体の問題として堂々と修理を依頼できますし,もし音が出ればそれはそれで納得出来ますし。

 翌12日の朝電話があり,こちらが構えて電話に出ると,なんとマルチセレクターについては,異物の噛み込み以後調子が悪いという事なら保証範囲で修理が可能なので,無料で修理をしますというお返事。うーん,良い方向の返事ではあるのですが,ちょっと生煮えです。

 グリップは,右側の前後だと約5000円。これはまあ想定範囲です。マルチセレクターの交換では,グリップの交換は発生しないようです。これは頼んでしまいましょう。

 ということで,もう修理の方針は出たわけですが,なんだかすっきりしない私は,もう一度確認して欲しいこととして,マルチセレクターの異音を出した上で正常と言っているのかを,お願いしました。

 先方は明言を避けているようで,「とにかく技術者が正常品と比較して差がないと判断している」としか言ってくれません。なんどかやりとりしているうちについうっかり異音は確認していないと口を滑らしたので,今大事なことをおっしゃいました,確認していないなら,ぜひ現象を出してから異常か正常かを判断して下さい,私はこの異音を100%出せます,その上で40万円のカメラがこんな音を出すのはおかしいと言っています。

 私を信じて下さい,と言った上で,他のカメラを触って今日確かめるからと言うと,もう既に約束できない日時に鳴っている中,夏休み前に出荷するには一刻も早く修理にかからないといけない,もう一度確認して電話してとやっていると,確実に間に合わない,と言われました。

 その通りです。確認してもらっても修理はしてもらうわけですから,私はマルチセレクターと右グリップの前後を交換してもらうことにして,修理続行をお願いしました。

 頑張って修理をして夏休みまでの返却を試みますが,もしダメそうだったら電話しますということで,電話を切りました。経験上,頑張りますが駄目な場合は連絡しますという話になるときは,概ね大丈夫な見通しの場合が多く,私はこれで済んだとほっとしていました。

 もし,戻ってきたもののマルチセレクターが変わらずゴリッという音がするなら,新宿のサービスセンターに持っていって,窓口の人の目の前で再現させて修理に出そうと思っています。

 しかし,話は簡単に終わってくれません。12日の夕方,再度電話がありました。悪い予感は的中し,やっぱり間に合わないという事です。部品がないとかそういうことを言っていたようですが,これもまあうがった見方をすると,夏休み前にどうしても返して欲しい人を優先して,私を後回しにしたのかも知れません。

 で,ニコンは送料はもらわないので,一度返却し,15日の撮影後に最後送ってもらうということにしたいんだけど,ど提案してくれました。機能としては正常なのですからそのまま返しても問題はなく,まあ気になるようなら再修理に出せということかも知れません。

 これも,私の個体が「正常」とされているから出来る話で,正常ではない修理を優先しているのでしょうね。

 しばらく考えて,私はそのまま預かってもらい,修理を続行してもらうことにしました。19日から業務が再開するので,うまくするとその週の土曜日に戻ってくる可能性があります。というか,戻ってくるでしょう。

 平日にはカメラを使うことも少ないですし,輸送中のトラブルも心配ですから,このまま預かってもらい,その代わり修理も調整も落ち着いてしっかりやってもらうことにしたのです。

 そういう話でまとめようとすると,どんな場合でも修理も点検もきちんとやるし,業務再開すぐに修理が完了する約束も出来ないと,あくまで事務的な冷たい返事。

 いや,こちらのいうことはきちんと聞いてくれるんですよ。でも,いちいち予防線を張るし,なかなかいい返事をしてもらえないのです。電話もこまめにくれるし,その場で却下というのもないから,私も怒る気もしないし,頑張ってくれるんだなあと感謝もしているのですが,結果がどうも伴わず,掛け違いがおこるというか,空回りになるというか,とにかく残念な事が続くのです。

 この流れだと,修理品が戻ってきても,修理されないままとか,修理されてもますます悪くなるとか,別の場所がおかしくなるとか,そういう話になってしまいそうな予感です。そうならないように祈ります・・・

 21日の夕方にはぜひD850を使いたい用事があります。だからこそ6月末に申し込みをして,7月頭に届くようにしたのです。電話番号を固定電話にしたミス,携帯の番号を書いたメモを見てくれなかった,すべて正常という見立てに対し何度もやりとりをした,そしてまさかの夏休みと,とにかく足を引っ張られることが多くて,今回ほどうまく話が進まなかったこともここしばらくなかったと思います。

 考え方を変えれば,私のD850は正常だったということなので,私が気にしすぎているのかも知れないと思いました。D800は一度もサービスに出す事をしなかったわけですしね。

 そんなわけで,当初1週間,長くても2週間の辛抱と思っていたD850が手元にない状況は,まさかの3週間となりました。保証期間が残り1ヶ月ほどというなかでの3週間はなかなかシビアで,これが災いして次の故障が保証期間を過ぎて出るようなオチもありそうでこわいのですが,それ以上にD850が手元にないことがこれほどストレスになるとは想像していませんでした。

 毎日使うものではないと言いましたが,それでも手元にいつも置いていて,撮影したいなあと思った時には我慢せずに撮影するという習慣を持つ私は,撮影したいと思ってもカメラがなく,そもそも撮影したいと思う事も辛抱するような状況がこれほどしんどいものとは思っておらず。代わりにと手元に置いてあるD300が代わりにならないものと知ったことも含めて,さみしい毎日を送っています。

 買い換えた大三元も十分に使えず,カメラロスが結構こたえています。

 果たして,いつ戻ってくるでしょうか。戻ってきたものは期待通りのものとなっているでしょうか。傷が付いたり修理箇所がさらに悪くなったり,今うまく動いているものがダメになっていたりと,そういう嫌なことが起きないでしょうか。

 心配はつきません。

 

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