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2018年09月13日の記事は以下のとおりです。

BlackberryKEYoneは個性的だけど普通のスマートフォン

  • 2018/09/13 15:53
  • カテゴリー:散財

 新しいiPhoneの話題でもちきりの昨今,私はあえて主流に背を向け,BlackberryKEYoneを買いました。3年ほど使ったBlackBerryQ10からの買い換えです。

 KEYoneが出た昨年春から,安くなったら買い換えようと思っていたのですが,きっかけは突然やってきます。

 1つは,KEY2の国内版が発売になったこと。もう1つは廉価版であるKEY2LEが発表になったこと,です。

 KEYoneもBlackEditionというマイナーアップデートを受けてはいて,久々のヒットとなった初代KEYoneはすでに旧機種です。発売時は9万円ほどしたこのマシンも,今はその半額程度で購入することも可能です。

 私の場合,4万円を切ったら買おうと思っていたのですが,北米モデルがExpansysで44000円で売られているのを見つけました。

 さすがに国内モデルはまだKEYoneが現行で,値段が下がるということは当分なさそうです。

 Q10はBlackberryOS10で動く端末で,Dalvik VMに互換性を持つことから,androidのアプリが動きました。しかし,android5.0からされたARTに移行すると共に,セキュリティ面からサポートを打ち切るアプリが増えてきました。

 よく使うアプリがサポートされなくなる時が,買い換えの良いタイミングです。

 というわけで,狙っていた初代KEYoneを買いました。BBB100-1です。

 細かい話はなにかとXXXがYYYでZZZなのでさっと省略しますが,今週から運用に入りましたので,軽くインプレッションです。


(1)物理キーボード

 Blackberryといえば,あのガジェット好きを虜にする,物理キーボードです。物理キーボードのないBlackberryはBlackberryではなく,その意味でLeapはBlackberryを名乗る必要はないし,物理キーボードを隠してしまうPRIVもBlackberryとしては邪道でしょう。

 で,スマートフォンにキーボードをただくっつけただけの,何のひねりもない力業そのままの外観にもかかわらず,世界中のBlackberry原理主義者の喝采を浴びて,KEYoneはデビューしました。

 私はBlackberryを使えるほどのステータスを持ったこともなく,当然原理主義者でもなければ懐古主義者でもないのですが。ボタンがたくさんあるという事は押す場所を間違わなければこれほど直感的で各自なユーザーインターフェースもないと思う人で,ガラケーさえもQWERTYキーボードのモデル(SH-03B)を長く使っていたほどです。


 それはさておき,KEYoneです。まず,とても快適で,楽しいです。非常に便利で実用的,文章の長さに関係なく,このキーボードは我々に新しいスマホ体験を与えてくれます。

 文章をできるだけ短時間に容易に入力するという目的はもちろんですが,触っていることがそもそも楽しいという事実が,このキーボードの存在価値を高めていると思います。

 こうした「楽しい」などという価値は,長年細かい改良を続けながら最適化を図ってきた老舗でないと出せないもので,その点でBlackberryというブランドが持つキーボードの完成度が,裏切られることは今回もありませんでした。

 KEYoneとQ10を並べてみると,KEYoneの方がちょっと上下方向の長さが短くなっています。おかげで親指で押すときに楽にはなりましたが,慣れていないと間違ってキーを押してしまいがちです。しかし左右方向は十分なので,押しにくいと言うことはありません。

 ちょっと気になったのは,キートップの形状です。Q10などのクラシックなBlackberryのキートップは,左の指が押すキーは左上が,右の指が押すキーは右上が,山のように盛り上がっています。

 このことで,キーを真上から押さずとも,斜め下からぐいっと差し込むように押してもキーが押せますし,ちゃんとキーも入ります。小さいキーをカバーするとても良い工夫だと思います。

 しかし,KEYoneでは中央が盛り上がった普通のキーです。基本的に真上から押さないときちんと入りませんし,盛り上がった部分から少し外れると,急に押しにくくなります。

 表面がツルツルしていることも私はあまり気に入らず,このあたりは過去を否定せずに継承して欲しかったなあと思います。

 まあ,キーボードの表面がタッチパッドになっていることも影響があるのでしょうが。配列はQ10なんかと同じクラシックなBkackberryそのままですので,やはり手に馴染みます。

 賛否両論あるのがスペースキーです。Q10ではスペースキーは大きく押しやすくなっていて,しかもどこを押してもちゃんとキーが入りました。

 KEYoneではスペースキーは小さくなりましたし,真ん中を押さないときちんと入力されません。左右を押すとグラグラします。

 しかし,このスペースキーに仕込まれた指紋認証は大変便利です。画面のロックを解除するのに,スペースキーを押すだけです。スリープからの復帰と認証が同時に終わり,とても快適に使い始められます。

 かなりラフに触っても認証されるので,本当に大丈夫かいなと不安になるのも事実ですが,この便利さは特筆ものです。

 
(2)パフォーマンス

 KEYoneはミドルレンジのスマートフォンであり,ハイエンドモデルのような快適さは,パフォーマンスという点では期待出来ません。

 しかし,実用的で,我慢を強いられることのない速度は出ています。私はゲームをしませんが,ゲームをしなければなんの不満もありません。


(3)日本語入力とキーボードを使った操作

 私は,初リリースの時に購入したATOKをKEYoneで使っています。他のIMEが賢く便利になっている中で,ATOKの優位性もまた相対的に低くなっています。

 実際,私もQ10のころに,日本語入力で不満を感じたことは少なく,PCのようなキーボードでもない限り,これで十分ではないかと思ったりもします。

 ATOKはもともと物理キーボードのあるモデルを対象としていないこともあり,不具合もあります。例えば,アプリを切り替えてLINEにし,入力欄にカーソルがあっても,一度入力欄をタップしないと日本度入力にはなってくれないのでs。

 ATOKがもっとBlackberryを意識してくれるとうれしいのですが。買い切りのATOKにこれ以上の対策をしろと言っても,自ずと限度があったことでしょう。

 文節の長さを変えたり,文節を移動させるのに,物理mキーボードがつかえず,結局文節単位で入力と確定を繰り返すことになっているので,別にATOKである必要など最初からないのかも知れませんが,誤変換が少ないのは確かで,思った以上にATOKはKEYoneで使えます。


(4)大きさ,重さ,質感

 大きさと重さは,Q10に慣れた私には大きいなあと言う印象を持つのですが,カバーを付けてそれがKEYoneだとわからないようにしておくと,実はそんなに大きくありません。

 フットプリントはシャープのポケコン(PC-1401あたり)とほぼ同じ,厚みや密度感はザウルスポケットを彷彿とさせます。

 横方向はもちろんですが,縦方向でキーを押す場合でも手にフィットします。よく考えられていると思います。


(5)電池の減り方

 とても長持ちです。設定ばかりやっているので早く減りますが,なにもしなければ数日も持つのではないでしょうか。Q10では考えられない連続駆動時間です。


(6)まとめ

 とまあ,物理キーボードを絶賛しましたが,キーボードを念頭に置いていないAndroidに無理矢理物理キーボードを取り付けても,そんなに使いやすくはありません。やはり,androidはキーボードなしで気持ちよく使えるようになっていて,キーボードが物理的に存在しても,どうしても整合性がとれなかったり,使いにくい部分が出来てしまいます。

 そうした部分を回避するような「使いこなし」は説明書にも記載がなく,誰かが知っていることも少ないので,どうしても自分で見つけるほかなくなります。

 散々調べたけれども,結局未実装だとわかったときには残念な気分になるものですが,早く慣れるように気持ちを切り替えて乗り切ることにします。それでもどうにかなるものです。

 LTEもしっかりつかみ,通信の安定性には問題がありません。キーボードも使いやすく,画面の大きさも適度であり,電池も長持ち。パフォーマンスも私の使い方なら文句はありません。

 一部では,すでにAndroid8.1へのアップデートが行われています。私のバージョンにはまだOTAで落ちてきませんが,そのうち落ちてくるでしょう。仮に7.1のままでも別に不都合もないですから,最悪このままでもいいかなあと思っています。

 今回は随分高価な買い物をしました。最低3年,出来れば4年以上使わないとペイしませんから,大事に使っていこうと思います。

 それにしても,androidというメジャー世界の過ごしやすさたるや。そこに物理キーボードという見た目にわかりやすい個性が融合したKEYoneは,私が思い描いていた通りの,実用性と面白さを備えた,ワクワクする端末でありました。

 

 

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