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2019年02月12日の記事は以下のとおりです。

DM16も届いた

  • 2019/02/12 13:03
  • カテゴリー:散財

 DM15Lの使い心地にすっかり気をよくした私は,DM16Lが売り切れてしまって買えなくなっていることをつくづく残念に思ったのですが,そこは考え方をちょっと変えてみて,在庫のあるDM16を買うことにしました。

 DM16はクレジットカードサイズのHP-16C互換機です。オリジナルと同じ大きさ,同じ操作系のDM16Lに比べると見た目が全然違うことにがっかりするわけですが,なんと言ってもHPの強力な電卓がカードサイズに凝縮されるわけですから,それはかなり魅力的です。

 小型という事もあってか,価格は2000円ほど安いです。

 問題は,Swissmicrosという会社が安全な会社なのか,と言う点ですが,これはamazon経由で購入したDM15Lが問題なく届いた(ただし製品にはそれなりに難ありですが)ことから,おかしな詐欺に引っかかるようなことはないでしょう。

 悪いことに,amazonではDM16は買えません。なので,直接彼らのサイトから注文をします。支払いはクレジットカードとPayPalですが,クレジットカードはさすがに怖いので,ここはPayPalで支払います。

 この間,DM15Lを触ってすっかりHP15Cの魅力に取り憑かれてしまったのですが,前回同様9日ではるばるスイスから,DM16が届きました。

 DM16については,今さら説明する必要もないくらい有名な電卓で,HPの伝統であるRPNを軸に,コンピュータエンジニアに便利な計算機能を搭載した,特殊用途の電卓です。

 私も詳しくは知らないのですが,もともとHP-11Cという関数電卓がこのシリーズとしては最初に登場し,金融関係の計算を搭載したHP-12C,複素数や積分などの複雑な数学機能を搭載したHP-15C,そしてコンピュータ関連の計算機能を搭載したHP-16Cが生まれたようです。

 このうち,関数電卓として使えるのはHP-11CとHP-15Cだけで,HP-16Cに至ってはlogもsinもcosもありません。コンピュータエンジニアとは言え,logくらいは使うと思うんですが,ここらあたりがHP-16Cが売れず,伝説のマシンになってしまった理由なのかもしれません。

 HP-15CはHPにより復刻しましたが,さすがにHP-16Cまでは復刻されず,今日まで高い値段で取引されています。

 HP-16Cみたいな電卓を何に使うんだという声が聞こえてきそうですが,私もかつては喉から手が出るほど欲しかった時期がありました。

 例えば,あるレジスタの特定のビットを変えたい場合,レジスタを読んだ結果が16進数で出てきたものをバイナリに変換,特定ビットを変更しもう一度16進数に戻す必要が出てきます。

 レジスタが8ビットくらいならなんでもないんですが,32ビットくらいになってくるとややこしく,ミスも出てきます。

 あと,0xe3a + 0d213をバイナリで求めるとか,そういうことも頻繁に起きます。

 こういう時,HP-16Cがあると一発なわけです。

 私はシャープのポケコンを使って当時をしのいだのですが。PC-125x系のBASICでは16進数を10進数にすることは出来ても,逆はできませんでした。その16進数も4桁までが限界でしたし,バイナリを扱う事は全く出来ませんでした。

 16進数とバイナリの変換は簡単だからいいとしても,42765をさっとバイナリにできるほど,私の頭はデジタル脳ではありません。

 そこでHP-16Cです。バイナリ,10進数,8進数,16進数を扱う事が出来,それぞれで普通の算術演算と論理演算が可能です。負の数も2の補数と1の補数を切り替えて扱えます。整数だけではなく実数も扱えるという本気の計算機ですが,前述のようにlogもsinもありません。

 そんなわけで,特殊な電卓だったHP-16Cが販売された期間はわずか数年。兄弟機であるHP-12Cが金融界でスタンダードに君臨し,30周年記念モデルが出るほどの長寿であることを考えると,無理もないなあと思ったりします。

 さて,届いたDM16をいじってみます。

 大きさは想像通り,ボタンの大きさは思ったほど小さくなく,押しにくいとは思いません。剛性感もあって,たわんだりへこんだりしません。

 しかし,キーの構造がペコ板の上にシートを貼り付けたもので,キートップがないことが押し心地を非常に悪くしていますし,裏面の両面テープののりがねちゃねちゃと嫌な音を立てます。このあたり,きちんとしたメーカーの製品なら考えにくい仕上がりだと思います。

 ファームはすでに最新のV27になっており,フォントを見慣れたものに切り替えます。

 そして16進数で計算をしたり,バイナリに変換したりと,しばらく遊んでしまいました。たかが整数の2-8-10-16進数を扱うだけの電卓ですが,これでもかと思うほどの機能を満載しています。

 そしてしみじみ,おそらく往年のHPの技術者が,この電卓を使ってHP9000やPA-RISCを作っていたんだなあと思うと,ちょっと感激しました。

 DM16はlogがないので,これだけで仕事が片付いてしまうわけではないのですが,コンピュータをハードウェアから扱う人にとって,DM16のような専用機を持つことはかなりの効率化を果たしてくれると思います。

 もっと早くに出会っていたかったなあと,つくづく思います。

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