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2019年10月08日の記事は以下のとおりです。

Rollei35をもっと仕上げる

 Rollei35,なかなか落ち着きません。

 先週末も問題点を確認,対策です。

(1)絞り開放でのロック不良

 Rollei35は本体右側にある絞りのダイアルにロックがかかるようになっていて,回転させるときはダイアル下にあるレバーを押し上げてから行うようになっています。

 個人的には,ここはシャッタースピードのダイアルと同じくクリックストップの方がいいなあと思い続けていますが,思想的に絞りよりシャッタースピードを動かしやすくすることで,露出は絞りを固定してシャッタースピードで調整して下さい,という設計者からのメッセージと受け取って,体を慣らすことにしています。

 些細なことですが,完全マニュアルの一眼レフで育った私は,ファインダーを覗いたままで手が届く絞りを動かす事が多く,シャッタースピードはあまり動かさずにいました。

 だから,AEも必然的に絞り優先を使うようになります。いつものように絞りを動かせば,右手をわざわざ動かすことなくシャッタースピードを勝手に適正値に調整してくれるのですから,なんと便利なことか。

 シャッタースピードは自分で動かさない,という横着が染みついた体を,むしろ積極的に動かして下さいといういわれるのは,柔軟体操でヒーヒーいうのに近い苦行でもありますが,それをいうなら巻き上げレバーが左にあることが先に問題視されねばなりません。まあ,こういうのはどうにかなるという良い例です。

 話が飛びましたが,先日,ロックレバーを押し上げて絞りダイアルをぐるっとまわし,絞りを開放してからレバーから指を離したのですが,ダイアルがF3.5よりもさらに回って止まっており,少しだけ戻すと「かちっ」とロックがかかることがわかりました。

 他の絞りではこういうことは起きていませんし,別に実害はないのですが,もしかすると絞りの調整位置がずれていて,絞りが開放となる目一杯回しきったところから少し閉じた位置にロック位置がきているのかも知れません。

 そうなると,F3.5出固定した場所では,絞りは開ききっていないことになります。そういえば,心なしか開放でも絞り羽根が見えているような・・・

 なんか気持ち悪いです。


(2)F22で沈胴させるとさらに絞りが小さくなる

 Rollei35は沈胴時に絞りが最小になるのですが,F22に絞りきっても,沈胴の時にさらに絞りが小さくなることがありました。これ,F22のダイアル位置でもF22に絞り切れていない可能性があります。

 で,F22にダイアルをセットして沈胴して,さらに絞りは小さくなるわけですが,面白い事にここから鏡筒を伸ばしても絞りは広がらないのです。沈胴の前と後で,F22の絞りの大きさが異なるというのは,さすがに看過できません。


 (1)と(2)は,これまであまり気にしてなかった絞りに関する問題です。

 シャッター速度と露出計に気を取られて,絞りはとりあえず動くという事で疑ってかからなかったのですが,まさかの問題発覚です。

 まあ,これを機会にちゃんと見とけよという,神の啓示でしょう。

 以前から気になっていたのですが,どうも絞り羽根の組み方が違っているような気がしていました。ちゃんと絞られているし,サービスマニュアルをよく見て組み立てた絞りですから,これでいいんだと強がっていましたが,私のような絞りは他に見当たりません。それに,私の絞りはあまり美しくないです。

 なので,もう一度WEBでRollei35の写真を集め,絞りの組み立ての状態を確認してみることにしました。

 するとどうも,私の組み立て方がおかしいようです。サービスマニュアルと比べて見ると,サービスマニュアルと私の組み立て方が一致しているように思うのですが,現実にこれだけ違っていると見せつけられれば,サービスマニュアルが間違っているのかも知れません。

 どっちにしても,一度分解です。

 シャッターは,せっかく速度がきちんと出ているのですから分解はしたくありません。そこでマスキングテープで鏡筒を固定して,シャッターがバラバラにならないようにして分解します。といっても,前回レンズ内のホコリを掃除したときと同じです。

 で,絞りを分解して羽根を改めてベンジンで清掃し,組み立ててみます。

 で,どうも私が組み立てミスをしていたことに気が付きました。確かにサービスマニュアルと同じように組んでいるのですが,それはあくまで重なる順番についてです。絞り羽根の向き(左に開くか右に開くか)については,過去の経験から間違えればちゃんと開かなくなると思い込んでいて,開いた以上は正しいのだろうと思い込んでいました。

 しかし,Rollei35では,絞りは左に開くようにも右に開くようにも,組めてしまえるんですね,サービスマニュアルは,わかりにくいですが正しい向きで記載されています。油断しました。

 で,開く方向が逆なので,重なる順番をサービスマニュアルの通りにしても,見た目におかしいことになります。それに,どうもバックラッシュが大きく,開くときの摩擦が大きくて絞り羽根がちょっと歪んでから開いてしまいます。

 ということで,あまりサービスマニュアルにこだわることなく,綺麗に動くことを目標にして絞りを組み立てなおしました。幸い,WEBで見る絞りの状態と同じになり,やっぱりこれが正しかったんだなあと思った次第。

 これで(2)の問題(最小絞りが絞りきれない)問題も解決するかなと期待したのですが,改善は見られつつも残念ながらそうはいかず,相変わらず沈胴の時に絞りがさらに小さくなる現状が見られます。

 サービスマニュアルをもう一度読み込んでみますが,絞りの調整についてはダイアルを開放にしたときに絞りが完全に開ききるように,レバーを曲げて調整せよ,とあるだけです。こうすると絞りは閉じきるはずということです。

 ということで,レバーを曲げて調整をしてみますが,最小絞りが沈胴の時に変化しないようにすると,解放時に少し羽根が見えてしまいます。

 ここはもう微妙な調整だと腹をくくって,最小絞りが変化しないギリギリのところで調整をしました。解放時にほんの少しだけ羽根が見えてしまいますが,もともとF3.5と明るいわけではないですし,完全に開放することの意味もあまりないように思いますから,これでいいことにします。パンフォーカスでの運用が多いことを考慮すると,むしろF22がきちんと絞り込まれることの方が重要です。

 絞りもスムーズに,かつ美しい形で動くようになりました。絞りはレンズの象徴ですね,本当に。


 で,今度は(1)です。

 これは,ロックをかけるためにあるレバーにある山が,カムに切ってあるギザギザの山に乗り上げてしまい,谷にストンと落ちてロックがかかという正常な動きをしないことがわかりました。

 思い当たる節があります。ISO感度の調整つまみがどうにも固くて,指でつまんで無理に回したとき,ゴリゴリと絞りのロックが外れてダイアルが回ってしまったのです。

 以後,ロックをしていても力を入れればダイアルが回るようになってしまったのでした。

 これでカムの山を潰してしまったのでしょう。潰したところにレバー側の山が乗っかってしまうようになったのが原因です。

 とりあえずF3.5で固定される時に,レバー側の山が滑るべきカム側の山をさがし,ここの潰れた山を紙やすりで削ってとがらせます。暫定的に組み立てると,完全ではないものの随分改善します。これは脈ありです。

 さらに削って山をとがらせていきます。なんどか仮組みと加工を繰り返して,山に乗り上げることなく,回しきってからロックレバーを離すと自然にF3.5でロックがかかるようになってくれました。これで元の使い心地に戻ります。

 ただ,山を削ったので,かなりロックが弱くなっています。ちょっと力を入れると回ってしまうで,強めのクリックストップみたいな感じです。それだけ山が潰れやすくなっているということですから,注意して使わないといけないです。

 うーん,かなり神経質なカメラになってきているのですが,仕方がありません。

 最後にシャッタースピードを全速出ている事を確認して終了。だいぶ慣れてきたとはいえ,分解する度にどこか壊しています。

 そしてテスト撮影,1本撮り終えてフィルムを撮りだして後玉を見ると,油のシミがあります・・・

 もしかすると,巻き上げの時のロック解除レバーにグリスを付けすぎたのかも知れません。あわててガイドレールを分解して,染み出した油を確認します。

 しかし,幸い油の滲みはありません。この油は他から飛んできたものです。

 とすると,シャッターの駆動レバーの可能性が高いです。とはいえ,目視でグリスがコッテリという事はありませんし,現在これでシャッタースピードが出ているので,あまりいじりたくありません。とりあえず油を拭き取ってから空シャッターを50回ほど切って,油が飛んでいないことを確認してから様子見とします。

 ということで,今度こそ修理完了。残念な事は,絞りを再度組み立てたときに,若干のホコリが侵入したようで,以前のような綺麗な状態にはなっていません。それと中央のカビのような点が目立つようになってきていて,これも本当にカビならまずいことになりそうです。

 手に平にすっぽりと収まる感じが,大きすぎず小さすぎずで好ましいRollei35を,私はとりあえず手元に置いておく癖が付いてしまいました。大きな一眼レフではこうはいきませんし,電動化された新しいコンパクトカメラもちょっと違います。デジカメに至っては全然違うとしか言いようがありません。

 このコンディションの悪さからいって,いつまで動いてくれるかわからない不安はありますし,値段も修理にかかった時間も決して褒められたものではないのですが,これもまあ縁あって私の所にきてくれましたし,個性も使い勝手も独自のものがありますから,割に頻繁に連れ出すことになるんじゃないかと思います。

 

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