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2020年05月の記事は以下のとおりです。

Rollei35LEDの完結


 私は医者でも専門家でもないし,生き物はずっと苦手だった人なのでさっぱりわかりませんが,とにかく見えない存在であるコロナウイルスに戦々恐々とする毎日です。

 私のような持病もなく,。酒も煙草もやらないおっさんでも怖いのですから,お年寄りや持病をやむなく抱える人にとって,これがどれほど恐ろしい存在あるかは想像に難くありません。

 なにせ死ぬかも知れない,死なないけどとってもしんどい,と言われている上,ワクチンがない現在かからない方法は感染しないようにする事以外にありません。加えて,かかってしまえば自然に治るのを待つしかありません。

 これを風邪の一種だと言ってしまうのはたやすいですが,肺炎に進行し,あっという間に重篤化してしまうというのはやっぱり風邪ではありません。

 家でおとなしくしていることしかない現在ではありますが,永遠に家から出ないわけにも,人と会わないわけにもいきません。

 やがて緊急事態宣言も解除されて普通の生活を少しずつ取り戻すのでしょうが,そうすれば自動的に感染してしまうわけですから,医療崩壊が起こらないようにすることが最も大事なことではあるとはいえ,個人レベルで見ると命のリスクと闘病の苦しさはなにも変わりません。

 ここで私は袋小路にはいってしまい,新型コロナウイルスに怯えてしまう本質が命の問題である事に改めて気付かされてしまい,私の足はすくんでしまうのです。

 閑話休題。

 そんなことは今あれこれ考えていても答えは出ません。

 出ませんので,仕掛かりとして気がかりであった,Rollei35LEDを仕上げます。

  Rollei35LEDは,私にとってはなかなか解決しない難問の1つでした。安くて手軽,露出計も高性能なRollei35LEDをレストアしたのはいいのですが,レンズが完全にダメになっており,コーティングを剥がしただけでは足りず,クモリを取り除くために前玉をセリウム入りの研磨剤で研磨まで行っています。

 一応それなりに写るようにはなっていますが,張り皮もすぐに浮いてきてしまいますし,手にした感触も悪くて,今ひとつ手が伸びない可愛そうなカメラになっていました。

 なんといってもレンズが3枚のくせに良く写ると評判のトリオターが,私にその実力を見せてくれてはいません。レンズを研磨した時点ですでにそれは無理な相談となっているのですが,鬼門と言われた露出計が完調であることを考えると,やっぱり普段使いにしたいもんだなと思う訳です。

 そこで,安いジャンクのRollei35LEDを普段から探していたところ,4000円ほどでジャンクを手に入れました。完全に壊れていて撮影は無理なのですが,ケースに入っていたせいでそれなりに程度は良く,レンズも綺麗(にみえた)だったのです。

 ただ,なんとなく気が進まず3ヶ月ほど放置していたのですが,ふとしたことからレストアを再開することにしました。

 ニコイチにすることはもう決まっていたのですが,問題はどちらを残すか,そしてどれくらいの部品を融通するか,という話です。

 まずは新しいジャンクのRollei35LEDの程度を分解してきっちり確認します。

 まずレンズです。綺麗だと思っていたレンズですが,前玉の裏側にクモリのようなものが出ています。まるで砂粒のような点々がいっぱい出ているのですが,ガラスの劣化でしょう。この段階でかなりがっかりです。

 シャッターや絞りそのものは問題なし。しかし,シャッターのバネは破断していました。

 ひどかったのは電池周りで,水銀電池が派手に液漏れしており,バッテリーケースが開きません。電池端子も溶けてなくなっていますし,ファインダーの周辺まで見るからにやばそうな水色の結晶がへばりついています。

 あと,落下したと思われる後が上カバーにあります。Rollei35LEDの骨格はプラスチックなので落下しても割れていなければゆがみに強いと思うのですが,無理に使うこともないでしょう。

 結論としては,レンズユニットだけを使い,古いRollei35LEDに移植することになりました。

 そうと決まれば作業は簡単です。サクサクと分解し組み直します。無限遠を出し,シャッタースピードを確認し,露出計の精度も確かめます(Rollei35LEDは絞りと連動するので,レンズユニットを交換したら露出計にも影響が出るのです)。

 張り皮も新しいジャンクから移植します。あと下ケースも新しいジャンクの物を使います。程度がいいですからね。

 そうして完成した新生Rollei35LED。早速試写しますが,悪くありません。

 手放しで褒められないのは,研磨した古いレンズでも,このくらいの画像が得られたよなあと思ったからです。

 Rollei35のテッサーと比べると,やはり一目瞭然なのです。

 研磨前のレンズと比べると,さすがに研磨前がいかにひどかったかわかるのですが,研磨後もそんなに悪くなく,当時研磨してこれなんだから,オリジナルはもっとすごいに違いないと思い込んでいただけに,今回の結果は期待が大きすぎただけに,ちょっとさみしい印象を受けたのです。

 繰り返しますが,悪いわけではありません。次第点だと思いますし,今回はモノクロフィルムですので発色はわかりません。またコーティングが健在なことによる有利さは,逆光の条件下で撮影していないのでこれもよくわかりません。

 さいわいなことに,前玉に見られた点々の影響はほとんど見らないように思います。

 要するに限定的な条件でそれなりに写ります,と言うことがわかっただけの話であって,テスト撮影といっていいか,書いていて自信がなくなってきました。

 とはいえ,張り皮が綺麗になり,触った感じも手に馴染んで気分がいいというのは,心理的な影響がとても大きいです。目に付けばついつい手にしてしまう手軽さというのは,私がRollei35LEDに求めていたものです。

 露出計の動作は以前よりも快調になりました。以前はレンズユニットに内蔵されていた絞りと連動する可変抵抗が劣化していて,露出計がちらついてしまいましたが,今回はこれも修理されているので,露出計が安定して動作するので,とても気分がよいです。

 そんなわけで,これでRollei35LEDは決着とします。カラーフィルムを使うこと,もっといろいろな条件で撮影すること,粒子の細かいフィルムを使うことで,今後このカメラの良さも悪さも見えてくることでしょう。

 普段使いのRollei35として入手したRollei35LEDですが,こんなに手こずるとは思えませんでした。その上,やはりRollei35とは全然別物であって,これを代用品に使うことは無理と悟りました。これはこれ,Rollei35LEDとしてきちんと使わないとダメだと考え直しました。

 

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