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2006年08月の記事は以下のとおりです。

EF500-901落成

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 先週から続けていたワールド工芸のEF500-901キットが,昨日ようやく完成しました。

 EF500-901はその型式の通り,量産を前提にした試作機関車です。1992年に登場,6000kWの大出力を誇る交直両用の電気機関車です。EF81の重連以上のパワーを持つ,狭軌最大にして,交直流対応の最も高度な機関車と言えるでしょう。

 しかし2002年には廃車されて,現在は広島でひっそりと暮らしています。廃車になった理由は,地上設備が6000kWに対応できないため出力を絞って使っている同じ6000kWの直流機EF200が,高くついた割には性能を発揮できずに量産が打ち切られたのと同じ理由である,などと言われているのですが,どちらかというとEF500-901の量産前に施行された高調波障害のガイドラインをクリアできなかったというのが大きいようです。

 ただ,廃車前にはほとんど運用につくこともなかったそうですから,現場に嫌われたというのが一番の理由なのかもしれません。

 EF500は短命さと洗練されたデザインで今でも高い人気があり,1992年という最近の登場もあって美しいカラー写真が大量に残っています。しかし模型化されたことはほとんどなく,一部の手作りメーカーが手作業で作っている程度と,これまた量産とは言えない状況でした。

 個人的に思うのですが,電気機関車は形式ごとに主体的に作るメーカーが決まっているようで,日立顔,川重顔,東芝顔ってのがあるように思います。EF200などは日立顔ですし,対するEF500は川重顔です。よく似ている両機ですが,顔の違いは大きいです。

 私はこの究極の電気機関車であるEF500-901が好きで,出来れば模型で手に入れたいと思っていたのでした。そこへブラスキットで知られるワールド工芸がキットを限定生産で作るという話が出てきたのが今年の5月。速攻で予約を入れて待つこと3ヶ月,先日手元に届いたことはすでにここにも書きました。

 ブラスキットもこれで7つ目ですから,そんなに構えることはありませんし,今回は走行系をカトーのEF200から流用する車体キットですから,楽ちんです。ただ思い入れのある機関車ですので,その特徴である美しいラインと塗り分けだけは気をつけたいところです。

 まず車体を作ります。車体を曲げて内張をハンダ付け,続いて屋根を取り付けます。側面のルーバーまで取り付けたら,続けて先頭部分を作ります。

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 先頭部分はロストワックス製で,すでにこの形状になったパーツでですので,細かい部品を取り付ければ終わりです。ステンレス製のパーツが多用されていますが,手すりやワイパーをハンダ付けしていきます。はみ出した部分はキサゲて仕上げます。

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 完成した先頭部分を車体にハンダ付けします。パンタグラフ周辺の細かい部品を取り付ければ車体は完成です。ここで塗装をします。

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 色はかなり迷いました。ひさしの部分のグレーと車体のグレーは本当は違っていて,車体のグレーの方が薄く白に近いのです。また屋根上も濃いグレーで塗られているようですから,本当はこの辺もきちんとすべきでした。

 しかし,屋根上は細かい部品をつけた後ではマスキングが難しいということと,車体の色については個人的な好みからひさしのグレーと統一しました。ただし前面の警戒色は白にします。また,屋根上機器のシルバーも,小さい模型でピカピカの銀色はおもちゃっぽくなるので,少しだけグレーを混ぜました。

 側面のインレタも迷いました。なんといってもEF500-901の勲章ですから,失敗は許されません。幸いにしてインレタは2セット入っているので,1度は失敗してもよいです。そこで直接車体に張り付けてみました。そこそこうまくいったのですが,一部ずれてしまったり,接着が弱いせいか,しばらくすると部分的にずれたりはがれたりしてきました。これではいけません。

 そこで,クリアデカールに一度転写し,これを張り付けることにしました。結果は良好で非常にうまくいきました。

 最後にスミ入れと細かいレタッチをしてから半光沢のクリアを吹き付けて塗装は完了です。デカールもしっかりくっついています。

 ナンバープレートは前面が赤,側面がスカイブルーで塗装後サンドペーパーで磨きだして作成し,これをゴム系の接着剤で貼り付けます。屋根上の高圧配線もステンレス製のパーツをゴム系の接着剤で貼り付けてから,銅色の塗装を行います。

 ここで運転席を用意します。キットには付属しませんが,私の場合種車のEF200から運転席パーツを移植しました。幸いなことにEF500の運転席の色は,ガンダムカラーのアッガイ用がぴったりです。

 続いてガラスです。側面のガラスはどうにでもなるのですが,前面のガラスは曲面ガラスなのでプラ板を切っただけでは駄目です。これまでのキットは古い車両ばかりで曲面ガラスは使われてなかったのですが,さすが90年代の機関車です。

 そこで0.4mmのプラ板を切り,ハンダゴテで暖めながら曲げました。10個以上没にしましたが,複雑な形状をハンダゴテの熱で曲げて作るのは,私にはこのあたりが限界です。

 最後にパンタグラフや通信アンテナをEF200から移植して,車体は完成です。

 次に走行系ですね。EF200からそのまま流用ですが,私の場合DCCデコーダを取り付けることにしていましたので,この作業を行います。

 EF200は高価なDN163を使うことになっていますが,EF500の車体はヘッドライトに未対応ですからDN163はかなりもったいないです。そこで安価なEM13を使ってみることにしました。

 横幅は加工せずともそのまま利用可能で,モーターの端子だけハンダ付けしました。車体が金属なので絶縁には気をつけて,テストをしてみるとうまく動きます。車体とのクリアランスも十分で,今回は非常に楽ちんでした。

 そして完成。

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 よく見るとホコリもついていますし,写真に撮ってじっくり見てみると,子供の工作みたいです・・・まあ夏休みの工作という事でしょうかね。

 久々に作った模型でしたが,やっぱり模型作りは楽しいですよ。手をかけるだけ満足な仕上がりになるというのはおそらく本当で,そこが模型の醍醐味です。

 とはいえ,実機に思い入れがなければ仕上がりも期待できません。その意味で当分キットを作ることはないでしょう。

 さて,このEF500-901,EF200と並べてしばらく飾ることにします。
 

花火は江戸の文化

 8月19日は毎年恒例の,多摩川花火大会でした。

 私は関西人ですから,関東の人がなぜこれほどまでに花火に大騒ぎするのかやや理解できないところもるのですが,爆音に爆発とくればとりあえず男の子は黙ってないでしょう。花火とはそういうものだと割り切って,毎年楽しんでいます。

 ここ数年,川崎市単独での開催となっていたのですが,来年からは世田谷区との共催も復活し,規模も大きくなるようです。

 写真の程度であれば,私の家から眺めることが出来るため,今年も友人を招いて焼き肉とビールでささやかなパーティーです。

 友人が「なんでもFM放送で実況中継をやるらしいよ」と教えてくれたので調べてみると,FM世田谷という放送局が花火師をゲストに招いて中継するとのこと。野球でもそうですが,球場で観戦してもあえてラジオを聞くというのが面白いのと同じで,きっと花火も面白いのではないかと,早速ラジオを準備します。

 いやー,ラジオはすごいですよ。別に中継そのものは大したことはないのですが,花火の種類やら花火師のオッサンのコメントも面白いし,花火の歴史,豆知識もなかなかよろしい。ちょっと紹介すると,

・今年の花火は6000発
 川崎市単独ですが,首都圏有数の規模である6000発とのこと。来年は世田谷区も加わって単純に二倍になるという話です。ほんまかいな。

・多摩川の花火は川崎市が元祖
 なんでもこの花火の起源は川崎市が戦前に行ったのが始まりだそうで,戦争中の中断をはさみ,戦後もずっと行われてきたそうです。世田谷区が加わったのは昭和50年頃らしく,4年前からまた川崎市の単独となってますね。
 まあ,普通なら「世田谷がやめるならうちもやめるわ」と言いそうな川崎市が,頑固に一人でも続けてたのは,こういう事情があったんだなあと納得。

・世田谷区がおりた真意は?
 世田谷区長のインタビューの中で,区長自ら共催を降りた理由を述べていました。なんでも,混雑が激しく,安全を確保できないと考えた,ということです。
 確かに,数年前に兵庫県で花火大会の最中に将棋倒しが起こって,多数の方が亡くなったりけがをされた事故がありましたが,きっとその影響なんでしょう。そんな中でも川崎市はやめなかったというあたり,安全に自信があったのか,はたまた楽観的だったのかはわかりませんが,そのあたり,なかなか川崎らしくてよろしいですね。

・たまや,かぎや
 よく知られていることですが,隅田川の花火大会が徳川吉宗の時代に行われ,花火屋さん同士がその技術を競ったことに,あのかけ声の由来があります。
 関西ではそういうかけ声はほとんど誰もしません。ついでに,花火を粋だと思う文化もありません。

・日本の花火
 黒色火薬は,中国の不老不死や錬金術の研究から偶然生まれた発明で,それが日本に伝わってあの独自の花火になったわけですが,近年海外でも見られるようになりました。
 花火師のコメントによると,ある日本の技術者が中国に日本の花火の作り方を最近指導したことで,日本以外でも日本の花火が作られるようになったとか。でも,海外では花火が「添え物」であるのに対し,日本は花火をメインに楽しむ文化があり,これが決定的に違う所だといってました。

 さて,お約束の写真です。D2Hを三脚に据え,レリーズケーブルを適当にバシバシ押しただけの撮影で,何の苦労もしていません。実は,バルブで撮影したものは,まるで爆撃のようになってしまったのでほとんど没でした。あと,電線が走っているのは,家の前からなので勘弁してやってください。

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 とまあ,200枚ほどとにかく撮ったものから5枚ほど選んでみたのですが,友人の妹さんが携帯の動画で撮影したものを後で見せられ,実に臨場感をよく伝えていたことに,私は完敗したことを認めざるをえませんでした。

やらんにゃいかんこと

  • 2006/08/18 01:21
  • カテゴリー:備忘録

 幸いなことに,頭がさえているんですね,今は。やりたいことを次々に思いつくとても幸せな時ではあるのですが,こんな時に限って時間がない。まとまった時間が取れない。

 ということで,備忘録です。

・IC-R5のメモリをPCで管理
 IC-R5というマニアックなレシーバがあるのですが,キーが少ない機種なのでメモリの使いこなしが鍵を握ります。その割に液晶表示が貧弱なので,記憶に頼るしかないと事がつらいです。
 そこでメモリの管理をPCで行えば,万が一忘れていてもPCを見れば思い出せます。
 純正のケーブルとソフト使えば即解決なのですが,そのためには5000円の出費が必要で,買いに行く手間もかかります。でもケーブルは自作,ソフトはフリーウェアを使えば決着します。
 昔から基本的にはケーブルは自分で作るもの,と決めていた私にとっては,当然やるべきテーマだと思っていて,そうなるとやはり欲しいのは時間です。作業見積もりは2時間。

・EF500-901の製作
 読者の評判が悪いので模型の話は最近取り上げませんが,きちんとやってますよ,鉄道模型。
 ワールド工芸が5月に限定販売として最強の機関車EF500-901のキット化を予告し,予約していたのですがそれがようやく10日程前に届き,こつこつ作ってます。
 おかげで塗装を残すのみとなっているのですが,塗装も結構まとまった時間がかかる上,特に湿度に左右される世界なので,なかなか決行できません。作業見積もりは4時間。

・ES2の修理と調整
 ペンタックスのES2の調子が悪くなってしまったことは以前書きましたが,実はこの問題が全然解決していません。メモリブロックを交換しても時々露出計が動作しなくなることがあって,摺動抵抗を分解清掃しましたがそれでも改善されず,困っています。
 ここの確認もさることながら,実は露出計が1/3段ほど狂っていることがわかったので,ここを調整する必要があります。ただ,単に露出計をあわせればいいかというとそうではなく,ES2の調整マニュアルを見てみると,開放測光時の高速側と低速側のオートのシャッター速度,絞り込み測光時のオートのシャッター速度,そして露出計の指示,バッテリチェックの指示の,合計6項目を順番にあわせないといかんのだそうです。
 これってとても手間なんですね。でもこのままでは使えないので,やらないわけにはいきません。作業見積もりは8時間。

・PC110の復活
 実家に置いてあるのですが,PC110というIBMの小型パソコンを私は持っていて,一時期Windows95を導入して生活マシンとして活躍していた時期があります。
 結局VAIO-Uを経てiBookG4に移行した今は必要がなくなっていますが,この時代においてもPC110というのは魅力の薄れない,不思議なマシンです。
 数年経過しているうちにもマニアが頑張っていたようで,1GBのマイクロドライブを内蔵したり,LinuxやWindows2000を導入したりと,なかなか面白そうな感じです。
 33.6kのモデムや24MBのメモリ増設など,私もかなりはまりこんだだけに,やっぱりついて行きたいですよね。
 実家に戻るのは9月末。この時までにプランを立てておきたい所です。作業見積もりは6時間。

・バックロードホーンの設計
 昨年,学研の大人の科学でスピーカを自作するのがありましたが,私も2冊購入して製作は済ませてあります。
 そうなるとエンクロージャをどうするかなのですが,せっかく小さいスピーカユニットで,強力にドライブすると力強く動きそうな感じですから,ここは超小型のバックロードホーンを作ろうと,設計プランまでは考えてあります。
 後は細かい設計を残すのみなのですが,これがなかなか先に進みません。
 なんで今こんな話をするかと言えば,近所の東急ハンズが閉店した今,9月末の実家に帰省したときに大きなホームセンターでカッティングまでやってもらおうと考えているからです。作業見積もりは2時間。

・ワンセグ用アンテナの手配
 先日購入したカーナビにはワンセグの受信機能がありますが,車内ではそれでも外部アンテナが欲しいところです。いつでも手に入ると油断していたら,実は品薄のようです。
 先日,楽天のポイントを使ってやろうと注文したら,在庫切れ。最初から在庫などないのに注文だけ受ける業者じゃないのかと勘ぐりながらも,お盆休みが明けて納期の回答を待ってる状態です。頼むよ三洋さん・・・

・プジョー306のタッチアップペイント
 数年前に購入した,プジョー306の純正タッチアップペイントが,もうガビガビになってることでしょう。使いにくい容器に入れたままにせず,小瓶に移し替えてシンナーで希釈し復活させないとまずいなあと思っている(今新品が欲しいといっても買えないかも知れませんしね)のですが,これもなかなか取りかかれません。作業見積もりは30分。

 はあ・・・頑張らねば。

セミ

 出来事その1。

 昨日,会社の帰りに電車に乗っていたときのことです。

 ある駅に到着してドアが開いた瞬間に,1匹のアブラゼミが「バタバタジジジ」と無粋な音をお盆で空いた車内に響かせながら迷い込んできました。

 蝶のような優雅さを持たないことは,ひょっとすると蝉が低く見られる(よく言えば庶民的)一因なのかも知れません。

 明るいものを目指してやってきたアブラゼミは,当然天井を目指して突進します。バタバタガツン,バタバタガツンと2度ほどぶつかった音をさせた後,3度目にはバタバタカンカンという異様な音をさせました。

 座席に座り,浅い眠りについていた私の足下にアブラゼミがバサッと落ちてきたのですが,うつらうつらしながら見た限り,ジジジと鳴くことも羽根をばたつかせることも,足を動かすことすらなく,いわゆる即死だったようです。

 昆虫が即死するなんて,なんか余程の事だったんだろうなあと思いつつもう一眠りした私でしたが,いつまで経っても自分の隣に人が座らず,ずっとあいていたことには多少の疑問を感じていました。

 自分の降りる駅になって席を立ったときにふと自分の左側に目をやると,どういう分けだかもう1匹セミがいます。あれ,2匹もセミが飛んできたんだったかな,とよく見てみると,胴体の真ん中で真っ二つに切断されたセミの上半身でした。

 普段見慣れないものを目にすると人間は恐怖を感じるものなのですが,目を覚ました瞬間に飛び込む映像としてはなかなか異様なものであり,かなり驚くと同時に理由を考えてみました。

 私の使う電車は関東の私鉄でも少数派である,扇風機を持っている電車です。天井についている扇風機ですから家庭用の扇風機のような厳重な安全対策もなされておらず,また羽根も金属製のものです。

 あわれセミは,天井にぶつかるときにこの扇風機に巻き込まれてしまったのでしょう。金属製の羽根の切れ味の凄さを垣間見たのですが,船のスクリューに巻き込まれる事故なんかは,まさにこういうことが人間に起こるんだろうと,恐ろしい結論に達してしまいました。

 出来事その2。

 長年地中で生活してようやく地上に出てきたかと思うと,わずか2週間でその一生を終えるセミには,古来よりはかなさの象徴という役柄を与えられることがしばしばです。

 某巨大掲示板にも,この時期セミに関する記述が散見されるのですが,今年は,

l::: :::i v     夏だお!!!!
l:::γ'⌒ヽ   やっと大人になったお!
l:::(^ω^ ) 可愛い彼女を探すお!!!
l::: Z 六ヽ  おっーおっーおっーおっーおっーっーっーっー
l::: /i.ヽ二|
l::: :::iVヽ-|
l::: :::i  ~


l::: :::i v
l:::γ'⌒ヽ   なかなか見つからないお・・
l:::(^ω^ ) 頑張って鳴くお!!!きっと見つかるお!!!
l::: Z 六ヽ  おっーおっーおっーおっーおっーっーっーっー
l::: /i.ヽ二|
l::: :::iVヽ-|
l::: :::i  ~


l::: ::⊂⊃
l:::γ'⌒ヽ
l:::(-ω- ) 寿命がきたお…
l::: Z 六ヽ
l::: /i.ヽ二|
l::: :::iVヽ-|
l::: :::i  

 というAAが登場しました。


 どうもその,自分の人生に当てはまっているような感じがして,素直に笑えません,というそんなお話でした。

自宅サーバのアップデート

 自宅にはノートPCによる非力なサーバーがあり,このホームページも置かれています。

 なにせ24時間稼働するものですから省電力であること,ファンレスで静かであること,そして設置面積が小さいことが何より重要なのですが,そうなると中古のノートPC,それも昔のファンがないタイプのものを探すことになります。

 初代サーバーは富士通のFMV-Bibloのサブノートで,確かPentimuの133MHzじゃなかったかと思います。OSはWindowsだったと思うのですが,CPUパワーというよりメモリ不足で泣くことが多く,Windowsベースというのも(いろんな意味で)怖かったので,2004年の正月に日立のフローラ220とかいうノートPCを14000円で購入し,これにVineLinuxを入れて立ち上げる事にしました。スペックはMMXPentiumの266MHzで,おそらくですがファンがないノートPCとしては最高スペックなんじゃないかと思っています。メモリが160MByteほど搭載できるのもメリットで,なかなかしっかり作ってあるので安心して使っています。

 このあたりの話はまさに艦長日誌の2004年1月ごとに書いてあるのですが,正直言うとこの時インストールしたLinuxがVineLinux2.6r3だったんです。

 VineLinuxは現在3.2まで上がっており,この間にセキュリティ対策も含めて多数のアップデートがなされている上,ファイルシステムもext2からext3にいつの間にやら変わっているようでした。

 一応こまめにapt-getでアップデートをしていましたが,2.6はサポートから外れてしまうに至り,やっぱりアップグレードしないといけないんだろうなと気になっていました。

 しかし,これまでいろいろ設定を変えたり,自分でアプリケーションを入れたりしてしていましたし,しかもメモなど残しておらず,数年にわたるメンテでどこをどういじったのかも思い出せません。

 アップグレードを行ってこれらの設定を失うことは良くある話で,そこではまってしまうくらいなら今問題なく動いているこのシステムをそのまま使い続けようと,数年経過してしまいました。

 ですが調べていると,悪いことに2.6r3にはファイルシステムの致命的なバグがあったそうで,やっぱりきちんとアップグレードしないといけないと,腹をくくりしました。

 まず,このノートPCにはCD-ROMドライブが取り付けられません。その代わりオンボードのEthernetがインストーラFDで認識するので,基本はネットワークインストールになります。

 しかし,今回はapt-getでアップグレードを試みました。2.6r4から3.0を経由し3.2にした成功例が多数報告されているようなので試みましたが,結論から言うとダメでした。2.6.99までは簡単に上がるのですが,そこから3.0にしようとすると,インストールが始まる前にエラーが発生して止まります。インストール中に発生するエラーについては対策があるのですが,ここで止まると手も足も出ません。

 原因を調べてあれこれするより,面倒臭くなった私は3.2のアップグレードインストールをやってみることにしました。まずiBookG4にインストールCDをコピーします。そしてftpサーバを起動し,フローラ220をネットワークインストールFDで起動します。

 アドレスなどを設定してインストールを始めようとすると,そんなディレクトリはないと怒られます。ftpにはログイン出来ているようなので,置き場所の問題なのかもしれません。こういうのは実につまらないミスであることが多いのですが,面倒臭いので(面倒くさがってばっかりですね),httpに方針を変更します。

 iBookG4でapacheを立ち上げ,httpでCD-ROMのファイルを公開します。フローラ220はプロトコルをhttpに設定し直しインストール開始です。どういう分けだか今回はうまくいきました。

 従来のバージョンからのアップグレードを選択すると,あれよあれよといううちにいろんなモジュールがインストールされていきます。しめしめ,エラーで止まったりはしていないようです。

 2時間ほど経過して画面には「おめでとうございます」との表示があり,無事にインストールが終わったことを見てほっと一安心。再起動するとあっさり3.2が起動しました。

 最後の仕上げを終えてから各種のデーモンの状態を確認したりしましたが,特に問題は起こっていません。どれも今まで通り問題なく動いています。なんだ,こんなに簡単ならもっと早くにやっておけば良かった。

 このマシンで直接ログインしてみましたが,さすがにGUI環境は重くなっています。アイコンなども随分立派になりましたが,800x600のLCDではますます厳しくなりました。

 Linuxも生活マシンとしてはなかなか使えるレベルになってきているんだなあと感心しましたが,Xを落としてしまえば160MByteのメモリでも十分な空きが出来るほど軽いのもまた魅力です。スワップが発生しなければ,とりあえず私の目指す性能には届いているようですし。

 後はcpusやlpdなど,うちでは使う予定のないデーモンを殺して少しでも軽くします。これで作業は終了。他のことをやりながらでしたが,5時間ほどもかかったでしょうか。

 致命的なトラブルがなかったことが何よりだったのですが,これでようやくサポート対象のOSで運用することが出来ます。3.0は評判が悪かったようなのですが3.2ではそういう話もそれ程聞かないので,割と安定しているのでしょう。

 それと,アップグレードインストールをやった経験が大きいですね。次はこれほど躊躇せず作業に取りかかることが出来るでしょう。油断していると失敗するのがこの世界の常ではありますが・・・

 このこととは別に,今回の艦長日誌のリニューアルで,このマシンのパフォーマンス不足が目立つようになってしまいました。それでマシンのリプレースの必要性も感じているのですが,省電力でファンレスのノートPCなんて,実はそうそうあるものではありません。

 あ,そういえば貝殻iBookが1台余ってたなあ・・・これって300MHzのPowerPCG3で,ファンレスで省電力マシンだなあ・・・うーん,なかなかいい選択肢だなあ・・・でもなあ・・・MacOS9の環境をどうしても1つ残しておかないといけないしなあ・・・

 まあ,もう少し考えましょうか。

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