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2007年03月の記事は以下のとおりです。

レコードプレイヤーの修繕に取り組む

  • 2007/03/13 16:46
  • カテゴリー:make:

 MCカートリッジを手に入れてから,新しいLPレコードの世界を垣間見たことで,ずっとやらなければ,と思っていたレコードプレイヤーのメンテナンスをやることにしました。

 私のプレイヤーは発売から30年も経過している年代物で,デンオンのDP-2500といいます。ダイレクトドライブのターンテーブルDP-2000にキャビネットのDP-77K,専用のトーンアームの組み合わせでDP-2500を名乗る製品ですが,当時の価格でたぶん9万円ほどのものだったことから,中級機種という感じの位置付けだったのではないかと思います。

 手に入れた経緯は,今から15年ほど前に,中古オーディオ機器の取り扱いを始めたものの,思うようにいかず撤退を決めた中古パソコン大手の店頭で,無保証のジャンク品として500円だか1000円だかで保護した,というものでした。

 かなり扱われ方もいい加減で,なんといってもトーンアームの精度が心配だったのですが,当時使っていた超安物のベルトドライブのプレイヤー(しかもセミオートというとんでもなく中途半端なやつ)よりはずっとましだろうと,持ち帰ったのを覚えています。

 シェルやカートリッジは当然付属していませんでしたが,当時使っていたオルトフォンのVMS30mk2(これも20年ほど前に確か1万円程の特価品を買った)にオーディオテクニカのシェルを組み合わせたものを,そのまま使うことにしました。

 幸い,トーンアームには致命的な問題はなく,非常になめらかに動いています。ガタもありません。ターンテーブルは時々PLLのロックが外れますが,これはヘッドの位置を調整して,確実な動作になりました。

 それまでのFGサーボモーターに比べて,さすがにクオーツロックのダイレクトドライブです。ワウフラッタもなければ回転数のドリフトもありません。実に気分のいいものです。

 ただ,キャビネットが合板で,叩くと「ボンボン」と響くような状態ですから,レコードプレイヤーとしては最低限の機能であるに過ぎないものだと,以後割り切って使っています。

 このプレイヤー,一度ターンテーブルのロックが全くかからないという問題を引き起こしたことがありました。最初は時間が経つとロックが外れたのですが,次第に全くロックがかからなくなってしまいました。

 当時の日本コロムビアにサービスマニュアルの提供をお願いしたところ快諾いただいてめでたく回路図を入手した私は,無事に修理を終える事が出来ました。おかげさまで以後このトラブルは出ていません。原因は,デンオンのターンテーブルの持病とも言える,トランジスタの足の酸化によって接触不良が起きてしまうというものでした。

 今回のメンテナンスは,イコライザアンプとMC昇圧トランスのハムを退治すると考えた時に,その原因がプレイヤーによる可能性を考えて,まずこれを万全にする必要があったというのがきっかけですが,それには少々特殊な部材が不可欠です。

 ハムや音質劣化の原因は,導線の劣化や接触不良にあると言われます。製造から30年も経過して,決して万全の環境で維持されてきたものではない私のプレイヤーも,やはり電気の通り道はすべて交換しておくべきだと考えていました。

 ところが,トーンアームのパイプの中を通す細くて柔軟性に富み,そして低容量の導線が不可欠です。そこら辺の導線で代用すると,トーンアームにおかしな力がかかったり,音質の劣化がひどくなったりします。(経験済み・・・)

 でもそんな特殊な導線,売ってるかなあと心配になりつつ,秋葉原に出向いたついでに,有名な電線屋さんで「トーンアームの中を通す線が欲しい」と切り出すと,「それなら1mに切りそろえて,4本パックで袋詰めして店頭に出してありますよ」と,案内されました。

 秋葉原恐るべし。レコードプレイヤーがマイナーな存在なのに,そのトーンアームの中の配線材料を,1mにカットして店頭に出してあるとは・・・そんなに売れるもんなんですかね,それって。

 というわけで,400円で買ってきた新しい導線をつかって,早速メンテナンスを開始です。

(1)まず分解です。キャビネットからトーンアームを外します。

(2)トーンアームを慎重に分解します。精密機器なので無理な力をかけたり,順番を考えないで適当に分解したり,不用意になんでも外す事はせず,あくまで慎重にです。

(3)シェルとのコネクタを固定するビスを外し,コネクタをパイプから外します。この部分が非常に固かったので,5-56でゆるめてから外しました。

(4)導線を交換します。柔らかく細い線をトーンアームの肩の部分やS字のパイプを通すのは至難の業なので,今通してある導線の端っこに新しい導線をくっつけて,古い導線を引き抜くことにします。(交換したばかりの導線を古い導線と間違えて引き抜いてしまったことは永遠の秘密です)

(5)交換が終わったら,今度はアースの線です。トーンアームのアースの線はハンダ付けされていましたが,ここが一番心配なところです。アースの線も新しくして,ハンダ付けもしっかり行います。

(6)トーンアームの可動部分の調整を試みます。ところが,調整用のネジがあまりに固く固着していて,マイナスネジの頭が欠けてしまいました。これ以上の続行は不可能と判断し,特にガタもなかったことから,そのままにしておきます。

(7)リフターのグリスを新しいものに入れ替えます。オイルダンプ式と書かれていたので油断したのですが,グリスを変えると柔らかすぎてストンと落ちるようになってしまいました。オイルダンプって,グリスの粘度に頼る方式という意味だったのか・・・

(8)トーンアームを磨きます。パイプのメッキは綺麗ですが,ベースの塗装が悪くなっていたりするのでアルコールで磨いたところ,シルク印刷の文字が消えてしまいました。まあいいか。

(9)トーンアームをキャビネットに取り付けます。ゴムを挟んでキャビネットの振動が直接トーンアームに伝わらないようになっているのですが,幸いそのゴムも全然劣化していないので,そのまま使います。

(10)トーンアームにケーブルを取り付けます。ここはトーンアーム接続用の5ピンコネクタになっているので,もっと高級なケーブルに交換することも可能なわけですが,もったいないので今回は余っている新品のAVケーブルを改造して使うことにします。元々のコネクタを分解し,ケーブルをハンダ付けし直すだけです。

(11)ターンテーブルの確認
 ターンテーブル(フォノモーター)は手を入れない予定でしたが,汚れていたのでアルコールで軽く拭き掃除をします。終わって持ち上げてみるとカラカラと内部から音がするのであわてて分解すると,電源トランスを固定するビスが外れていました。不覚です。ゴム製のインシュレータを挟み込んでフレームにぶら下げる構造なのですが,ビスが1つ外れているせいで,フレームに直接ぶつかっていました。締め直して完了。そういえば,ストロボの調子が少し悪かったことを思い出しましたが,面倒なのでパス。

(12)トーンアームの高さ調整
 カートリッジを取り付け,バランスが取れることとアンチスケーティングが正しく動作することを簡単に確認してから,レコードを置いて規定の針圧をかけた時にトーンアームが水平になるよう,アームの高さを調整します。厳密に言うとカートリッジごとに再調整が必要なのかもしれませんが,水平を出すために水準器などを使うわけでもなく,結構適当です。


 こうして完成したレコードプレイヤーですが,早速試してみましょう。まず,ハムは減りません。ケーブルが悪かったのではなかったようです。原因の切り分けはとても大事なことなので,有意義だったと思います。

 正しく右と左の音が出ていることも確認できたので,トーンアームの内部配線に間違いはないようです。音に関しては・・・私には客観的な判断によって出てきた以外を語る資格はないと思っているのでここでは云々しないつもりなのですが,劇的な変化があったというより,ざわざわした感じが消えて,随分落ち着いたという印象を持ちました。多分に「気のせい」だと思いますが,オーディオというのは本人が満足すればそれでいいという宗教のような性格の物ですし,そもそも「気のせい」で成り立っているマーケットでもあるので,これでいいのです。

 さて,DP-2500の初期状態に徐々に戻りつつあることを素直に喜びつつ,次なる問題はハムの撲滅です。

 まずイコライザアンプ。どういうつもりか,イコライザアンプの出力のアースが1点アースに繋がってなかったので,繋げた場合と繋げなかった場合で比べてみました。結果,つなぐ方がハムが減ったので,つなぐことにします。

 次にAC100Vのラインを捩っていなかったので,捩りました。そして,出力側のシールド線がLとRで距離が離れてループを作ってしまっていたのでこれを束ねました。

 試してみますが,やっぱまだまだ。MC昇圧トランスをbypassするときにハムが激増していることに気が付いて,イコライザに直結してみると,ほとんどハムが聞こえなくなりました。つまり,MC昇圧トランスのワイアリングに問題があることがわかります。特にbypassで派手に出ているのですから,トランスそのものに問題はありません。

 内部の配線をもう一度確認してみると・・・なんと出力側のアースが浮いていました。情けないミスです。

 入力側のシールド線,トランスのケースやトランス内部のシールド,それに1次側はアースされているので,トランスを通す場合はハムが減るのですが,bypassの場合出力側のシールド線がアースに落ちることはないため,ハムが出まくっていたんですね。ああ情けない。慌てて取り組みものではありませんねぇ。

 とはいえ,MC昇圧トランスの配線の仕方など,これまで考えたこともありません。まあ初めてだったこともあるので,よしとしましょう・・・

 とりあえず出力側シールド線も1点アースに落としました。このことで,昇圧トランスの1次側と2次側のそれぞれで,片側がアースに落ちてしまいます。ということは,トランスの1次側と2次側が完全に電気的に絶縁されていたこれまでの状態から,それぞれ共通のアースを持つようになってしまいました。これでよいのかどうか・・・

 一番確実なのは,ロータリースイッチの回路数を今の倍にして,アースも切り替えてしまうことなんでしょうが,そこまでするのはちょっとばかげているように思います。

 試してみたところ,これで問題はなさそうです。当然ながらハムも激減しました。別にバランス伝送を行っている訳ではないですし,どうせトーンアームとイコライザアンプとMC昇圧トランスのケースは共通のアースで繋がっているわけですから,トランスの出力だけ浮かせる必要もありません。

 もう1つ,トランスから出ているリード線は当然シールド線ではないわけですが,やはり手をかざしたりするとブーンとハムが乗ってくるのが分かります。最終的にアルミケースで全体をシールドするとはいえ,やはりこの部分でもきちんとシールドをした方がいいに決まってます。

 そこで,真空管アンプで大活躍した銅箔テープを使って細いトランスのリード線をシールドします。

 手をかざすとハムが増えるという現象はほとんどなくなりましたが,以前よりもハムが減ったかどうかはちょっと微妙な変化にとどまりました。

 まだまだ追い込めそうです。今度はトーンアームとターンテーブルのアース線と,イコライザアンプ,MC昇圧トランスのそれぞれのアースの処理です。

 これまでは,よくわからずに,イコライザアンプとMC昇圧トランスのアースをまずつなぎ,イコライザアンプにトーンアームとターンテーブルのアース線をつないでいました。

 試しに,イコライザアンプとMC昇圧トランスの間のアース線を外してみると,ハムがぴたっとおさまりました。

 ・・・シールド線のアースと,今回外したアース線とでループを作ったか,電位差が生まれてハムが出てきたんでしょうね。少し考えれば分かりそうなものです。

 トーンアームのアース線をイコライザアンプに落とすか,MC昇圧トランスに落とすか,ターンテーブルのアース線はどうか,などいろいろ試してみましたが,どれも大した差はありません。気分的に最も小さく感じた組み合わせとして,ターンテーブルのアース線はイコライザアンプに,トーンアームのアース線はMC昇圧トランスにつないで,とりあえずハム退治は区切りを付けます。

 ここまでの作業で,ようやく人並みになったなあと思います。これまではそもそもレコードを楽しむという最低水準すら満たしておらず,どうあがいてもレコードの良さを感じたり,それを他人に伝えるのに自信がなかったのですが,今回でどうにかレコードを楽しんでいますと言えるようになったのではないかと思います。

 さすがに微少信号を扱うアナログ世界。ケーブル1つで音が変わる世界は,私には楽しみというより扱いにくさを感じるものでした。CDは楽ですよ。2Vという大きな出力で,ケーブルや機器のインピーダンスなどほとんど影響を受けないのですから。

 だから,0.3mVの微少電圧を扱い,インピーダンスが変わると周波数特性もぐいぐい変化するこのレコードプレイヤーの世界というのは,ケーブルの取り回し1つで音が変わって当たり前です。奥が深いと言うより,煩わしいというのが普通の感覚でしょう。

 私には,ここを「楽しみ」として味わうほど達観していませんので,あまり追求するのはどうかと思うのですが,音の変化があることを積極的に利用して,より自分の好みに近づけていく努力を面白い,と感じる人の気持ちは,理解できます。

 さて,今度はフォノケーブルを交換して,一発いいのを奮発するかなあと調べてみましたが,これは本当に恐ろしい世界であることがわかりました。

 まず,最低ランクのケーブルで6000円から8000円。3000円くらいからあるだろうと思っていた私が甘かったです。

 そして上は10万円を越えるものまで。たかだか1m程のケーブルですよ,ケーブル。

 そして選択肢は3つか4つ。昔はオーディオテクニカあたりからも出ていたように記憶していたのですが,もうないようです。

 それなら自作,と考えたところ,なにやらトーンアームにつなぐ5Pコネクタが特殊らしく,輸入品しかないようです。以前は秋葉原でも特殊なお店しかなかった(それでも手に入るというのがすごい)らしいですが,今はオヤイデでも買えるらしいです。

 価格は4200円から5800円というあたりらしいです・・・。スリーブなしのコネクタだけなら2200円ほどで買えるらしいですが,それにしても高すぎる。

 これなら確かに市販のフォノケーブルが数千円で最低ランクというのも理解できます。

 フォノケーブルは確かにカートリッジの出力に対する影響が大きいでしょうから,あまりいい加減なことはすべきではないと感じているので,現状の安物のケーブルを使っているのは改めないといけないなあと思います。特に浮遊容量が気になるところです。

 とりあえず次のテーマが見つかったので,ぼちぼち考えていこうと思います。少なくとも長さを1m未満に短くして,OFCを使ったちょっと高級なケーブルを使うことを考えたいところです。

300Bシングルのハム退治

  • 2007/03/12 16:32
  • カテゴリー:make:

 ここのところずっと検討していたのが,300Bのシングルアンプの改良と測定でした。

 あるホームページで,身近にあるもので歪率を測定するという方法が紹介されていたのを偶然見つけたことがきっかけです。

 24bit/96kHzのUSBオーディオインターフェースをPCに接続し,フリーのスペクトラムアナライザのソフトウェアを使って歪率を測定しようというものです。

 この場合でも歪率の低い正弦波発振器が必須になるわけですが,それもPCのサウンドカードを使って代用しようという試みも紹介されていましたが,私の場合はそれなりにちゃんとした低周波発振器がありますので,これを用いれば済むことです。

 電子電圧計は,手持ちがあるにはありますが,今ひとつ精度に不安があるので,ハンディスコープのSTA55Gを使います。これはかつてソニーテクトロニクスから出ていたもので,大きめのデジタルテスターの形をしていますが,ボタン1つで帯域5MHzのオシロスコープになってくれます。

 まあ,画面が小さいこと,値が直読できないこともあり,オシロスコープとしては全く役には立たないのですが,高機能デジタルテスタとしては優秀で,交流電圧計はどんな波形でも実効値で測定が出来ます。trueRMSという機能ですね。

 早速試してみたのですが,結果は今ひとつ。測定の度に大きく値が変わる,100Hzの値が悪すぎる,10kHzの値もなんだかさっぱり信用できない,と散々な結果でした。

 測定に時間ばかりかかって,得られる結果がこれでは悔しいので原因の究明です。

 まず100Hzの値が悪いことですが,これはどうもハムが悪さをしているようです。

 測定してみると,8Ω負荷,入力ショートで2.5mV以上も出ています。入力を入れるとさらに増えて,実際スピーカをつなぐと昼間でも「ブーン」という音がかなり耳障りなほどです。

 これが測定値を悪化させていることは明かです。

 私はハム退治がとても苦手です。これほど理論値を大事にしているのに,ハム退治については出たとこ勝負になっています。とはいえ,これほどハムが出ていることを放置するのは確かに気になります。

 そこでちょっと本腰を入れて頑張ってみました。対策だけではなく,配線ミスも見つかりました・・・

(1)300Bのフィラメントを3端子レギュレータで安定化
 これは前回の再組み立てで行ったことですが,実はあまり効果がありませんでした。

(2)電源のリプルを確認
 電源のリプルを確認します。300Bのフィラメントの直流は2mV程度,450VのB電源も20mV程度で,これだけ小さければ残留リプルが主たる要因とは考えにくいです。

(3)初段管のヒーターを直流点火
 初段管の6J7は傍熱管なので直流点火までは必要ないと思っていましたが,試しにやってみると聴感上大きな改善が認められたので採用することにしました。

(4)初段管のシールドの配線ミス
 初段管の6J7には,シールドが内部に用意されていますが,なんとこれが配線されず,浮いていました。手をかざすとハムが激増するのはそのせいでした。お恥ずかしい。

(5)グリッドキャップのシールド
 初段管のグリッドキャップはタイト製で,シールドはされていません。シャシー内部へはシールド線で引っ張り込んでいますが,グリッドキャップの部分はシールドがなされていません。電源トランスに近いLchで特にひどいハムはこれが原因で,銅箔テープを使って対策すると激減しました。えらいもんです。

(6)入力ピンジャックのアース
 入力ピンジャックのアースは,シールド線のアースは接続せず,わざわざ別のアース線で1点アースにつないでいましたが,結果としてアース線が長くなり,他のアース線とループを作っていたことか,もしくは電位差が発生したことがハムの原因となっていました。そこでこのアース線を外し,シールド線のアースを接続したところ,これもかなりハムを減らすことが出来ました。

(7)入力ケーブルのループ
 ピンジャックからボリュームまでの配線はどうしても長くなりますが,LとRの2つが輪っかを作ると,ここからハムがのってきます。そこで2つを密着させて誘導が起こらないようにします。

(8)ハムバランサの追加
 今までハムバランスがなかったわけではないのですが,15Ωの固定抵抗2本で代用していました。300Bを直流点火しているので高価な半固定抵抗を使うほどもないだろうと勝手に考えたのですが,LとRでハムの大きさが違う原因はこれではないかと疑ってみると,やはりその通りでした。1つ800円もする巻線型の半固定抵抗を買ってきてハムが最も小さくなるように調整をすると,これも効果てきめん。

(9)アースラインの見直し
 アースに関しては,人それぞれいう事が違います。ループを作らない,電位差を作らないというセオリーがあるにせよ,その具体的な手段にはまとまったものがありません。私の場合伝統的に1点アースを行っていましたが,まずそれを疑ってみます。結果として,初段管は近くで写シャシーに落とすというニアバイアースを,出力管はそのまま1点アースを踏襲し,電源回路はリプル電流が流れないようにこれもニアバイアースで処理しました。試行錯誤の結果なわけですが,これもそこそこ効き目がありました。

(10)ついでに
 ついでに,初段管と出力管のカソード抵抗に並列に入るコンデンサを,ちょっと高級なものに交換しておきました。


 と,こんな感じです。

 とにかく,自分のやってきたことを否定して疑ってみることから始めたのですが,思いこみや生半可な知識で勝手な省略をやってしまうと,やっぱり痛い目に遭います。

 特にハムバランサですが,直流点火しているのにどうしてハムが出るのか,またどうして半固定抵抗でキャンセルできるのか,理屈ではさっぱりわかりません。直熱管のフィラメントはカソードを兼ねているから,少しのハムでも影響が大きいのかも知れません。

 もう1つ,初段管のシールドですが,銅箔テープでこれほど押さえ込めるとは驚きでした。グリッドキャップにシールドがあるようなものは見たことも聞いたこともないので,こういうことで困っている人は少ないのだろうと思いますが,効き目が絶大だったということは,やはり私の部品配置がまずかったのでしょう。

 ここまでやってハムのレベルは8Ωで2.0mV。2mVの壁を破れなかったのは残念ですが,入力をショートしなくてもこの値を維持できていることと,50Hzの高調波である100Hzが激減しているため,実使用でのハムはかなり小さくなりました。私のスピーカは能率が低いので,2mVでも3mの離れて聴けば,ほとんど気にならないレベルになるでしょう。

 私の技術力ではここまでが限界。部屋も散らかり放題,睡眠時間も不足するので,もうこれ以上の追い込みはしません。初段管を取り外してもハムの大きさは変わりませんので,出力管で出ているハムでしょう。アースの取り方もいろいろ試してみましたし,ちょっと手詰まり状態です。

 やはり大事なことは基本に忠実なこと。ループをなくす,電位差をなくす,トランスからの誘導をなくす,でした。以前,MOS-FETのパワーアンプを作ったときもハムが出て困ったのですが,これも配線の取り回しをやり直して,電源トランスを避けるようにするだけでぴたっとおさまりました。

 いかに直熱管とはいえ,ハムが盛大に出ているアンプはみっともないです。あれだけのハムが出ていたかつての300Bシングルは,とても人前に出せるようなものではなかったわけですが,これでようやく「普通」になったかな,という所でしょうか。

 同じように,適当な配線で「こんなものかな」で済ませていたアンプが2つ残っています。これもいずれ検討をしないといけないですね。

 そうそう,歪率でしたね。ハムが減ったことで100Hzの歪率はそこそこ測定できるでしょう。あとは10kHzですが,これはどうもハンディスコープの周波数特性が10kHzまで伸びていないことが原因のようでした。

 だって,オシロスコープモードなら5MHzの帯域ですよ。なんでそれがデジタルテスタモードだと数百Hz止まりなわけです?

 仕方がないので,きちんとした電子電圧計を引っ張り出してみました。

 測定結果が,これです。

ファイル 111-1.jpg

 8Ω,1W時の値は,1KHzで0.475%,100Hzで1.166%,10kHzで1.497%です。1kHzの値はなかなかよいのですが,それ以外の値はさっぱり・・・この値が信用できるかどうかも疑わしいのですが,無帰還のアンプは真空管や部品の善し悪しが大きく現れるので,意外にこんなものなのかも知れません。

 ちなみに,1KHzで3%になる出力は約8.5W。これはまあこんなものではないでしょうか。

 測定が終わってから,ようやく音出しです。ハムが聞こえなくなったことは本当に快適で,うれしい結果です。これが当たり前なんだと思うと,あまりに今まで手を抜きすぎていたなあと,深く反省しました。

 音そのものは以前よりもなんとなくおとなしくなったような「気がする」のですが,それでも聞き慣れたソースはぱーっと目の前が広がるような音を出してくれますし,あまり気にするようなことではないように思いました。コンデンサを買えたことが影響しているのかも知れませんね。

 負帰還の有無については賛否両論あって,技術的に明るい方ほど負帰還については肯定的なようです。私自身は,負帰還の量によって音が変わることは事実であって,あとはもう好みの問題かなと思っていますし,どんな素材を使っても同じ品質の音を保てる負帰還の素晴らしさは認めつつも,素材の味をそのまま堪能できる無帰還も,気に入った音が出てくればそれでいいのではないかと,そんな風に思っています。

 スピーカが不釣り合いなのですが,このアンプでハイブリッドのSACDを,CDのレイヤーから切り替えてならした瞬間に,思わず「おっ」と声を上げてしまいました。

 アンプのスペックもSACDには物足りないわけですが,CDとSACDの差が一瞬で分かるという事は,このアンプとSACDの組み合わせもまんざらではない,という風に考えたいと思います。

 結局,趣味の世界ですからね。好きなのは,音楽そのもの。

秋月電子の広帯域プローブをめぐる事件

  • 2007/03/12 14:42
  • カテゴリー:make:

 艦長日誌の更新が滞っておりましたが,気分的にも時間的にも少しゆとりがなかったためで,書くに値する物事はいろいろ起こっていました。

 まず,オシロスコープのプローブを新調した件。

 先日,オシロスコープが直った件はここに書きましたが,広帯域アナログオシロスコープの中身をつぶさに見て,またそれを物量と職人芸で可能にしていた1980年代の底力を見て,これまで使っていた200MHz帯域の安物のプローブではあまりに役不足だと感じ,プローブは消耗品だという考えの基,新調することにしました。

 10年ほど前ですが,まだこっちに引っ越してくる前,所用で初めて訪れた秋葉原の秋月電子で,買ったばかりのオシロスコープにプローブを買って帰ったものを今も使っていました。

 純正(P6135)は4万円近くもします。中古で1本だけ買いましたが,もったいなくて常用する気にはなりませんし,それに1本ではどうにもなりません。

 秋月で当時購入したプローブは,200MHzで2500円ほどのものを2本,250MHzで9800円ほどのものを1本です。帯域が50MHz違うだけで価格がこんなに違うというのもびっくりですが,後者はリードアウト対応のピンがBNCコネクタの部分についています。これがないとせっかくのリードアウト機能が正常に動作しません。

 安い200MHzのプローブも性能は十分で,普段の私が350MHzもの帯域を使い切ることもありませんから,これで事足りていました。リードアウト機能については解析をし,ピンの部分がGNDから10kΩで浮いていることを突き止めていましたので,プローブのBNCコネクタの付け根の部分に抵抗をハンダ付けして,リードアウト対応に改造していました。

 そうなると9800円もしたプローブがもったいないなあと強烈に感じたわけです。

 純正のプローブと組み合わせて使うかと思ったのですが,ケーブルの長さが違うため,遅延時間に結構な差が出ています。これでは立上り時間の計測が難しくなります。

 そこで,広帯域プローブを2本,贅沢にも奢ってやろうというのがいきさつです。

 とはいえ,私はお金持ちではありませんから,秋月電子を調べてみます。やっぱりありますね,激安プローブ。当時の商品とは別のものになっているようで,生産国もドイツから台湾に変わっています。

 広帯域プローブは,5500円で500MHzというのがありますね。TX6150Rという品名です。リードアウト対応ですので,これが最適です。2本で11000円ですから,値打ちを考えると十分に安いのですが,それでもなかなかいい値段です。

 1週間前に購入したのですが,喜んで試してみると1本だけ様子がおかしいのです。プローブをオシロスコープに取り付けた時にまず最初に行う事は,1kHzの矩形波が綺麗に表示されるようにトリマを回して調整することですが,1本はトリマを回すと波形が変わるのに,もう1本は調整を済ませた後もケーブルを触ったりすると大きくは系が乱れてしまいます。何度か調整をやり直しているうちに,トリマを回しても波形が全く変わらなくなってしまいました。

 おそらくコネクタの付け根の部分で断線したか,なんかでしょう。矩形波の肩が丸くなったままです。このままでは使い物になりませんから,翌日店頭に電話をします。

 すると,確認の上で交換してくれるとのこと。秋月のような安いお店に,丁寧さを期待してはいなかったのですが,それはいい意味で裏切られました。

 返品のために袋詰めをしていると,この2つは同じ商品なのに,説明書のバージョンが異なっているようです。壊れていた方についていた説明書はこのプローブ専用のものでしたが,正常な方についていたのは,帯域の違いによる複数のバリエーションで共通の説明書でした。

 帯域の違いによるバリエーションは後になって登場していますので,どうも不良品だったものは極端に古いものだったようです。

 そういう説明はややこしいので,何も言わないでとりあえず店頭に持っていくと,いつものような慌ただしさが眼前に広がっています。

 そんな中で電話を受けてくれた人と思われる方に丁寧に対応していただいたのですが,動作確認を担当する技術の方が風邪でお休みしているので,今回は確認なしで交換しますとのこと。

 待たされずに済んだことはありがたいのかも知れませんが,交換された新しいものが正常に動作するものかどうかを確認して欲しいところです。

 まあ,ごちゃごちゃいうのも面倒なので,そのまま持って帰ります。説明書は新しいものになっていました。

 家に帰って試してみると,全く問題なし。調整をさっさと済ませ,2本のプローブの遅延時間差も調整を終わらせ,準備万端。

 ところが,新しくもらってきたプローブNo付属品を見ていると,プローブチップという先端の部品が見あたらないことに気が付きました。

 実は,交換前のものにも付属していなかったので,そんなものかと思っていたのですが,普通プローブには付属しているものですし,最初から正常だった方には入っていたので,どうもおかしいなあと思っていたのです。

 説明書には付属品リストがなく,この商品に含まれているものが何なのか,ささっと確認できないことも問題でした。

 メーカーのホームページでカタログをダウンロード,そこに書かれていた付属品一覧を見ると,やはりプローブチップは付属しているようです。

 ただ,小さい部品1つでいちいち秋葉原に出向くのも面倒なので,今度は秋月電子のホームページから「欠品のようなので郵便か何かで送って欲しい」と連絡をして待つことにしました。

 すると,前回風邪でお休みだった担当の方から,郵便で送りますというお返事を頂きました。全部送り返せとか,店頭で渡すとか言われるかも知れないなと思っていたのですが,丁寧かつ柔軟に対応を頂いて,さらに高感度アップです。

 数日後,普通郵便で小さなプローブチップが送られてきました。中にはご迷惑をお掛けしましたと手紙が1通。さすが法人営業がメインの会社です。

 ご存じの方も多いと思いますが,ちょうど秋月電子の店頭は店舗の改装で3月11日から月末まで,仮店舗で営業をすることになっています。

 私が対応をして頂いたのは,ちょうどそのための準備などで大忙しだっただろうと思います。それに,私以上にややこしい相談やクレームをいっぱい受けていると思われ,そんな中でもきちんと対応をしてくださったことは,実にありがたいと思いました。

 そんな訳で,テクトロニクス2465Aオシロスコープは新しいプローブによって,その潜在能力をフルに生かせる用意が整いました。まずはめでたしめでたし。

イコライザアンプのハムを減らす

  • 2007/03/06 16:22
  • カテゴリー:make:

 イコライザアンプ,本当にハムを減らすことは出来ないものかと,ちょっと考えてみました。経験的に,電源トランスからの漏洩磁束によるハムの影響がかなり大きいので,この線から疑ってみます。

 MCとMMのゲインの切り替えスイッチをフロントパネルに出してあるのですが,このスイッチと基板をつなぐ配線があまりにいい加減であることを思い出しました。

 そこで,ここをシールド線にし,ACラインから遠ざけることにしたところ,かなり軽減しました。(かなり,ではいけなくて,きちんと数字にしないといけないと思っているのですが,測定環境を確立していないため出来ていません・・・)

 とりあえずイコライザアンプ単体で,ハムをほとんど確認できないところまで来ていますので,これ以上の改善はもういいでしょう。

 気をよくしてプレイヤーにつないでみると,結構ハムが出てきます。こうなるとトーンアームのアースが浮き気味で,そこから入り込んでいると考えるのがよさそうです。

 ということで,今度はプレイヤーの点検をやってみようと思います。古いプレイヤーですから,ケーブルを新しいものに変えるだけで随分と違ってくるかも知れません。

MC昇圧トランスを初めて使ってみる

  • 2007/03/05 15:16
  • カテゴリー:make:

ファイル 108-1.jpg

 MC昇圧トランスを組み立てて,使ってみました。

 少し前にも書きましたが,もともとこのトランスは秋葉原のノグチトランスが2号店を出店したときの開店記念セールの1つに用意されていたもので,製造はタムラ,型番はSTU-83TWINというものです。

 1つのケースに2ch分のトランスが入っており,これ1つでステレオになります。価格は1万円だったのですが,これは安いとばかりに買っておくことにしました。(今はこの商品そのものが売られていないようです)

 忘れないように,この昇圧トランスのスペックを書いておきます。

Primary 3Ω,40Ω
Secondary 4KΩ
周波数20~50KHZ(±1dB)
パーマロイコア使用
L/R 2つのトランスを1つのケースに入れハイCPの実現
磁気シールドケース入(3重シールド)
概略寸法Φ31.5X78
リード線引き出し

 トランスから直接リード線が出ているので,これをピンジャックとロータリスイッチにハンダ付けをしていくだけで完成ですから,設計とか検討とか,そういう難しいことをする必要はありません。

 とはいえ,こういうパッシブな装置で,かつ0.3mVなどという微笑信号を扱うようなものは作ったこともありませんから,特にアース周りの処理をどうやったらいいものか,自信がありません。

 迷っていても仕方がないので,GNDに落とすのはトランスのアース線だけにして,コイルの巻き始めについてはアースに落とさず,シールド線のアース側を使ってピンジャックのアースにくっつけます。良くも悪くも,トランスのコイルはアースから浮いているわけですが,トランスのシールドやケースはGNDに落ちていますから,ハムが出ることはないでしょう。

 ところが出ました。

 いや,トランスを通る経路では出なかったのですが,MMカートリッジを使う場合もあると思って用意したロータリースイッチでバイパス回路を設けたところ,バイパスにした時にはシールド線のアースがGNDから浮いてしまう事になり,盛大なハムが出てしまいました。

 これでは使い物になりません。

 そこで,ケースにアース点を決めて,そこにアースを集めてみました。あまり気が進まなかったのですが,トランスの巻き始めもアースに落としてしまいます。

 これでハムはほとんどでなくなりました。それでも少しブーンといっています。

 原因は,近傍に置いたイコライザアンプの漏洩磁束でした。仕方がないので30cmほど離したところ,すっかりハムは消えました。

 この時,トーンアームとターンテーブルのアース線を,先にMC昇圧トランスのアースにつなぎ,そこからイコライザアンプのアースにつないだのですが,なんとAMラジオが聞えて来ました。アース線がアンテナになってしまったんでしょうかね。

 こんな初歩的なトラブルを起こすなんてまるで中学生だなあと情けなくなりながら,トーンアームとターンテーブルのアース線をイコライザアンプにつないで見たら,ぴたっとおさまります。

 ことよどさように,アースというのは難しいものです。私は未だに手を焼いています。

 さてさて,早速聴いてみましょう。カートリッジは唯一のMCであるAT-F3/2です。

 まず,MC昇圧トランスとバイパスし,イコライザアンプのゲインをMC側に切り替えてみます。まあ,前回感じた印象のままですね。ハムは結構多めで,曲間にはブーンといっているのがわかります。

 さて,ゲインをMM用に下げて,MC昇圧トランスを40Ωにしてみます。えらいもんですね,一瞬で違いが分かるほど劇的な差があります。

 トランスを通すと,明かに高域側にレンジが広がり,ハイハットが歪まずに前に出て来るようになります。ボーカルにも華やかさが出てきて,全体的に高域の情報量が増加した印象です。(少々ざらつきがあるようにも感じますが)

 イコライザアンプのゲインを上げると,すすっと奥に引っ込み,平面的になってしまいますが,華やかさがなくなった分上品にまとまったように思います。

 これは比べてみれば,というレベルではなく,明かな違いとして分かるレベルなのですが,やはりトランスによる味付け,ということになると思います。

 まあここまでは好みの問題で良いのかも知れませんが,問題はハムとノイズの量です。トランスを通すとハムもノイズもほとんど聞こえないレベルになります。イコライザアンプのゲインを上げて使うと曲間でハムに気付くくらい,ノイズも耳障りになる状況でしたから,この差は非常に大きいです。

 イコライザアンプは,電源トランスを内蔵しているため,漏洩磁束による影響がかなりあるのでしょう。ゲインが40dB以上もあるアンプに入り込めば,結果は明かです。分かっているんですが,なかなか面倒臭くて対策をしてません。

 ということで,高域側のワイドレンジっぷりがよりはっきりするMCトランスを用いた方が,音でもノイズでもハムでも,(私にとっては)有利という結論になりました。

 MC昇圧トランスは,MCカートリッジとの相性が随分とあるといいます。高価なトランスだともっといい音がするんじゃないかなあと思ったりもするのですが,カートリッジが1万円程度の安いものですので,実は今の組み合わせって,そんなにアンバランスではないんではないかとも思うわけです。

 MCカートリッジの出力は1mV未満です。ノイズまみれになってしまうんじゃないかと覚悟をしていましたが,トランスをつかってやればもうMMカートリッジ並です。こんなにいいものなら,もっと早くに試しておけば良かったです。

 それで,随分気をよくした私は,手持ちにあるLPレコードをぱぱっと4枚ほど聴いてみました。先日もLPレコードを聴いて楽しかったわけですが,今回は音質も変わって,さらに楽しくなりました。

 それで,ちょっと思い立ってイコライザアンプの電源トランスを交換してみることにしました。

 これまでは,24Vのトランスを使って,AC24Vを整流,3端子レギュレータ安定化してDC24Vを作っていました。電流が小さいからこれでもなんとかなっていますが,ACの電圧はもう少し欲しいところですね,本当のところは。

 手持ちにクリスキットのAC30Vのカットコアコア電源トランス(Uniteシール付きというのが笑えます)があったので,これに交換をしてみます。ひょっとしたら漏洩磁束も減ってくれて,さらに3端子レギュレータの入力電圧が上がったことでリップル除去比も上がって,ゲインを上げた状態で出ているハムもぐぐっと下がるかも知れません。

 何分古いトランスなのでちょっと不安でしたが,とりあえず問題はなさそうです。

 結果は,残念ながらあまり変わりません。まあトランスを変えたくらいでハムが取れてくれれば苦労はしません。そんなに甘いものではないということでしょう。

 まあ時間が出来たときに頑張ってみます。

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