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2010年04月の記事は以下のとおりです。

メーカーに煽られる消費者と3Dテレビ

 AV業界は3Dでもちきりです。

 タモリ倶楽部じゃないですが,そっちのAVではありません。(それはそれでどんなものか見てみたいですが)

 国内外のテレビ関連メーカーで,テレビの3D対応が進んでおり,2010年はその元年と言われています。

 わずかに高いだけでかつてない経験が出来るという触れ込みで一気に普及させたいとするメーカー側に,当初否定的だった評論家達が,ここへきてどういうわけだか「いいんじゃないの」と提灯をぶら下げるようになって,風向きが変わりつつあるように思います。

 私としては,商機を逃さないと頑張るメーカーさんには,B-CASやら補償金やらダビング10やらの問題を常に提起し続けて,とっとと解決してもらった方がみんなが幸せになるのではないかと思うのですが,考えて見るとこれは国内問題であって,海外で苦戦を強いられている日本のメーカーとしては,世界的潮流である3D化を進めないわけにはいかないのでしょう。

 最初に断っておきますが,私は3Dには極めて否定的です。ただし,映画館でも3Dを体験したことがない人ですので,その上での否定です。

 理由をごちゃごちゃ書くことすら無駄だと思われるほどバカバカしい話だと思っているので箇条書きにします。いや,メーカーや提灯評論家たちはすでにここで書くことなど,論破したつもりでいるので,私は声高に主張しません。

・メガネがいる
 -> 家族揃って大晦日に,3Dメガネをみんなしながら紅白をみるんですか?
   なんちゅうサイバーな家族ですか,そいつは。
   生まれてからずっと「テレビはメガネをして見る物だ」と思って
   育つ子供の気持ちになってみて下さい。

・家族の崩壊が進む
 -> メガネが足りない場合,メガネをしたくない場合,メガネをしていない人は
   普通に家族揃って一緒にテレビを見られません。
   よくも大画面テレビが「一家団欒の中心」などといえたものです。

・コンテンツがない
 -> 徐々に揃うでしょうが,そんなことより先にBlurayの普及じゃないですか。

・手軽な無料放送である地デジで試せない
 -> 一般の人たちは地デジで十分なんですよ実際。

・体に合わない人がいる
 -> 頭痛,めまい,疲れ,違和感,吐き気,肩凝り・・・
   そこまでして3Dでみたいかと。

・3Dでみたいものがない
 -> ひな壇バラエティーで奥行きを感じたいですか?
   ニュースで奥行きが必要ですか?取材映像は3Dじゃないですよ。
   北朝鮮からの映像は未だに4:3のSD解像度ですし。

・テレビの役割
 -> テレビの役割は,映像の伝送であって,仮想現実の伝送までは
   多くが望んでないじゃないでしょうか。

・画質の低下
 -> 3D(2Dの疑似3D化も含む)のために演算パワーや消費電力,
   帯域をあてがうより先に,もっと先にすべきことがあるんじゃ
   ないですか。

・そもそも誰のため
 -> 消費者が欲しいといって用意されたものではなく,メーカーの
   都合で出てきたもので,うまくいった試しがありません。

・そもそもテレビをみない
 -> みなさんテレビみてます?


 先日,朝電車の中でつらつらと,「押しつけられる違和感」を感じながら,昨今の3D化に煽られる状況を考えていると,過去に似たような違和感を感じて成功した事例って本当にないのかなあと考え込んでしまいました。

 例えば,白黒テレビを見た人は,しばらくするとやっぱりカラーが欲しいと思います。メーカーはカラーテレビを作り,消費者のニーズに応えるわけです。

 アナログテレビが誕生したとき,その解像度は14インチ程度のテレビを前提に決められたわけですが,消費者は大画面テレビと,大画面化によって必要になった高画質化を望みました。

 それらはテレビの主流となったわけですが,繰り返すとおり消費者のニーズが先にあったということが共通しています。ごく自然な流れです。

 では,消費者のニーズが少なく,メーカーの押しつけの結果大失敗に至ったものをちょっと探してみましょう。今回のテーマは,本来はこれです。


・4チャンネルステレオ

 ステレオがブームになり,立体音響の素晴らしさが浸透したあと,単純に後ろにもスピーカーを置こう,と安易に消費者を煽った4チャンネルステレオ(あえて当時の書き方であるチャンネルと書きます)は,1970年代に各社がこぞって実用化しました。
 最悪だったのは,真面目に4チャネル分の音を記録できるようにフォーマットに手を入れたメーカーがある一方で,ステレオの音から残響成分を取りだしただけのなんちゃって4チャンネルステレオも存在し,これらがメーカーごとに「うちのが一番」と展開されたことで,用意しないといけないものや実際の効果の違いが大きくバラツキ,消費者にそっぽを向かれたという事実です。
 後にサラウンド,などといって10年ごとに手を変え品を変え,似たようなものが出ては消え出ては消えして現在に至っていますが,消費者は音に包まれることよりも,音を持ち歩いて個人で楽しむ事を選んだのです。


・Lカセット

 これも1970年代ですね。コンパクトカセット(いわゆるカセットテープです)を一回り大きくしたもので,テープの幅を広げ,かつテープの走行速度を速めて高音質化し,オープンリールの性能とカセットの使いやすさを兼ね備えたものとして登場しました。
 しかし,消費者はカセットテープの性能向上を望み,Lカセットはあっという間に死に絶えました。後に登場するメタルテープによるカセットテープにより,オープンリールさえ完全に消え去りました。それだけあのサイズの使い勝手が良かったということでしょう。


・クリアビジョン

 アナログテレビ放送の高画質化を行う手法として,映像信号の隙間に高画質用の信号を挟み込み,対応のテレビで見れば高画質になるという触れ込みで1980年代後半に始まりました。でも,結果は一目瞭然。消費者は微々たる高画質化を地上放送で期待などしてなかったのです。


・FM文字多重放送(みえるラジオ)

 1990年代に始まったFM文字多重放送ですが,今放送されている音楽の曲名やキャンペーン情報を一緒に放送できるということで,それなりに期待されたようです。しかし,ラジオを聞いている人が常に文字情報を見られる環境にいるのか,と言われればそんなわけもなく,やっぱりラジオを聞いている人がどんな人なのかを見誤った結果ではないかと思います。


・AMステレオ放送

 1990年代に鳴り物入りで始まったAMステレオ放送は,始まって10年もすると,受信機の入手さえ難しくなりました。AMラジオを聞いている人がどういう人たちで,何を望んでいるのかを完全に見失った結果でしょう。個人的には残って欲しかったんですが・・・


・キャプテンシステム

 もうね,恥ずかしくって「ニューメディア」なんて,口に出来ませんよね。超ナローバンド,低解像度,少ない色数で貧弱な表現力,緩慢な動作,それでいて結局なにが出来るのかさっぱりわからないのに,トップダウンですごいすごいと言われ続けた代表格でしょう。知らない?ええ,知らないままで結構です。


・レーザーディスク

 それでも普及してた,と言う人もいるでしょうが,冷静に考えるとレーザーディスクなどは,マニアしか持ってませんでした。
 光学ディスクに映像を入れるということで得られるメリットは,頭出しが素早いことと,画質が優れていること,あと製造が楽で値段が下がることだったはずですが,そもそも映画で頭出しをすることは少なく,高画質化と言っても所詮525i,しかも値段は全然下がらず,では一般への普及などあるはずはありません。
 だから,カラオケ用に偏ったわけです。


・DCC

 音質云々は別にして,コンパクトカセットをディジタル化したDCCは,ミニディスクに敗れました。これは勝ち負けというより,DCCが少なくとも国内の消費者のニーズを無視していたことにあると思います。消費者は十分高音質になったコンパクトカセットのディジタル版が欲しかったわけではなく,録音と編集のできるCDを欲しがったということなのです。


 ・・・まだまだあると思いますが,AV関係だけでもぱっとこれだけ見つかりました。まあ,メーカーもそんなに悪意があったわけではないでしょうが,古今東西,消費者というのは案外賢く,あざとい考え方でものを売ろうと思ってもダメなものです。

 そう考えていくと,3Dテレビっていうのも,似たようなもんだと思えてなりません。

 私はむしろ,3Dは映画館で楽しむもの,と言うことになるんじゃないかと思っています。大画面,大音響,そしてあの独特な雰囲気と,映画を見るということだけを目的に足を運び,お金を払い,2時間拘束されるあの覚悟が,映画を映画館で見ることの意義であり価値であるわけですが,ここに3Dによる非日常が加わるということの方が自然です。

 一方で,個人で映画館を持つ事など出来ませんが,ミニ映画館を作るための方法として,プロジェクタやサラウンドシステムが売られています。でもそれはマニア向けで,そうした設備に価値を見いだせる一部の人の趣味の世界なわけです。しかも,どんなにお金をかけようとも,結局のところ映画館のサブセットに過ぎません。

 3Dが家庭に入ることがあるとすれば,この世界からになるのではないかと思います。普通は映画館で楽しむ,マニアはそれを自宅で再現する,再現することそのものも目的になる,という形で,細々と使われていくのではないでしょうか。

 消費者というのは賢いくせに,面倒くさがりです。おそらくメガネをすることを面倒くさがり,次第にメガネをしなくなります。メガネをしないと,3Dにならないのですから,3Dテレビの必要性も出てきません。そうするとコンテンツ,特に地デジでは3Dになる可能性は低くなり,3Dテレビは絶望的状況になります。

 別の言い方をすると,3Dで見たいときだけメガネをしますが,それってプロジェクタで映画を見ることと,同じ気分ですわね。せっかく映画を見るんだから,できるだけいい状態で楽しみたいということです。ですからAVマニアも,ニュースや天気予報は普通のテレビで見ているんです。

 そんなこんなで,私は3Dテレビは黒歴史になると思っているのですが,声高に3Dを叫んでいないメーカーを良心的だとも感じています。

 引っ越ししたら,いいテレビを買いたいなあとずっと思っていましたが,もうすぐ引っ越しという絶好の機会が訪れます。実は,もう新しいテレビを手配済みで,今回のテーマは,そのテレビの選択を正当化する屁理屈だった,というオチなのです。

今さらながらturbo.264HDの致命的バグ

 昨年の8月末ごろだと思うのですが,H.264の高速エンコーダ「turbo.264HD」のソフトウェアが1.0.3にアップデートし,SnowLeopardに対応するようになりました。

 SnowLeopardにすぐに移行した私としては,H.264に変換するために必須となっていたturbo.264HDの正式対応は非常にありがたいものでした。

 あれから半年・・・今頃になって致命的なバグに気が付きました。

 入手したMPEG2-TSのファイルをturbo.264HDに突っ込むのですが,こうしてH.264に圧縮されたファイルを再生すると,音声がモノラルになってしまうことが分かりました。

 某巨大掲示板には,「1.0.3ではAACはエンコード出来ない」と書き込みがあり,私も書き込みには気が付いていましたが,まさかモノラルになるという意味だとは思わず,エンコードの結果音が出ているというだけで安心して,ろくに確かめもせず,多くのファイルを処理していました。

 ヘッドフォンが壊れたのかも・・・MacBookProが壊れたのかも・・・QuickTimeのバグかも・・・いろいろ試して見ましたが,結論はモノラルで記録されてしまっている,ということでした。orz

 無論オリジナルのMPEG2-TSファイルは消してしまっており,手元にはありません。これはかなりショックでした。

 気が付いたのは,現在とあるファイルをエンコードしていて,その結果を確認したときだったのですが,せめてこのファイルくらいはきちんとしたステレオでエンコードしなければ,と気を取り直して検討開始です。

 まず,最新版の1.0.3のオプションの確認です。オーディオの設定は,チャネル,サンプルレート,ビットレートの3つのパラメータをすべて自動にしてありましたが,これをステレオ,48kHz,128kbpsにすべて明示して設定してみます。

 しかし結果は玉砕。

 選んだプリセットが悪いのかもと,iPod用設定から1080pの設定まで一通り試して見ますが,いずれも結論は同じ。玉砕です。

 これは困った。H.264へのエンコードは時間のかかる処理で,720pで処理しても実時間よりも高速に処理が出来るturbo.264HDを使わないなど,今さら考えられません。

 某巨大掲示板によると,AACのエンコードが出来ないため,1.0.1(つまり同梱されていたバージョン)に戻したとのこと。しかし,引っ越しを次の週末に控え,使わないものを先に片付けてしまった私には,同梱のソフトウェアが入ったCD-ROMを引っ張り出すことは,もはや不可能です。購入直後に一度だけ使ったCD-ROMを,まさか引っ越しで片付けた後に必要に迫られるなど,神はなんといたずら好きなことか。

 古いバージョンをダウンロードしようと考えましたが,turbo.264HDのソフトウェアはどのバージョンもサイトに公開されておらず,アプリケーションから直接アップデータをダウンロードする仕組みになっています。現行バージョンさえも手に入れるすべがありません。

 万事休すか,と思ったところ,turbo.264HDのメーカーであるelgatoのdiscussion forumに,1つ前のバージョンである1.0.2をバグフィックスした1.0.2+がアップされていることを知り,祈る気持ちでダウンロードしました。

 結果は成功。1.0.2+でエンコードすると,見事にステレオになってくれました。

 このdiscussion forumですが,1.0.3が出る前にβ版が公開されていたので,もしや1.0.3のバグフィックス版や1.0.4のβなどがあるのではと探し回りましたが見当たりません。どうも昨年末あたりから,非常に活気がなくなっているような感じです。

 今年の2月に,ある方が「1.0.3ではモノラルになる」という指摘をしていますが,未だに誰からもフォローが付いていません。こんな致命的な問題ですので,開発者も気が付くと思うのですが,半年以上も最新版です。

 AACですから,もしかしてライセンスの問題かなあと思いましたが,それならそれで1.0.3のリリースノートに書かれているでしょうし,1.0.2+がメーカーの設置しているdiscussion forumから手に入るというのもおかしいです。

 ところで1.0.3と1.0.2では,画質に差があるということになっていますが,私が見たところ同じ設定であれば,どっちも同じ程度に「よくない」画質です。速度もほとんど変わらず,出来上がったファイルのサイズもほとんど変わりません。

 1.0.3ではフレームレートを倍にしてインターレース解除を行うなど,高画質のためのオプションが新規に用意されているのですが,これを使わない限り,そんなに大きな改善はないような感じです。私にとっては,多少の画質の劣化やエンコード速度の低下があっても,音声がモノラルになってしまう段階で,1.0.3は使い物にはなりません。

 turbo.264HDも,そんなに安い買い物ではありませんでした。こんな中途半端な形でサポートが打ち切られるというのは,非常にもったいない。MacOSXも以前ほどのペースではないとはいえ,まだまだダイナミックにその中身が変わっていくでしょう。

 機能の追加よりもむしろ,バグを潰してもらうことと,最新のOSへの対応がなければ,PCのソフトウェアや周辺機器など怖くて買えません。実際,そういう理由でゴミになった周辺機器がどれほどあるか,HDDの肥やしになったソフトウェアがどれほどあるか,です。

 ということで,とりあえず1.0.2+がSnowLeopardで問題なく動いているので,これでしのぐことにします。もうこれでアップデートされないかも知れないなあと思いつつ,せめてこのくだらないバグだけはなんとかしてもらいたいと思います。

最新家電の進化

  • 2010/04/01 12:40
  • カテゴリー:散財

 先日,引っ越し先の部屋をした見に行ってきたのですが,近所に大きな家電量販店があるんですね。家電量販店というと寡占が進んでいて,少し前まで元気だったところが急激に勢いを失う感じになってますが,そのお店(コジマです)は,年度末の日曜日という事もあり,ごった返していました。

 売る気満々買う気満々という,年末のアメ横か黒門市場という感じで,新生活向けの家電品の下見と思って立ち寄った我々も,ついついテンションが上がってきます。いいですね,こういう高揚感というのは。

 引っ越し先には部屋が3つあり,2つは今使っている照明を持っていくのですが,1つは足りないので買うことになります。引っ越しの夜に電気が付かないというのは非常に寂しいので,出来れば早めに手配をしておきたかったのですが,まあ引っ越しの翌日に買おうか位に考えていました。

 照明売り場に足を運ぶと,案外人が少なく,店員さんが「Panasonic」のジャンパーを着て,我々の周りをウロウロし始めます。

 欲しいのは,ペンダントではなく,プレーンなシーリングライト。木目やガラス,金属で装飾されていない,ごく普通のシーリングライトです。

 10年ほど前に一度購入しましたが,この時は案外厚みもあり,値段もそこそこした記憶があるのですが,今回ダラダラみていると,廉価版でもリモコン付きなんですね。

 それと,Panasonicは何かにつけて「エコ」というんですが,照明も電気代半分とか書いています。照明で半分は無茶だろうと思ったので,さっきのPanasonicジャンパーの人に聞いてみました。「半分っていうのは,なにか細工があるんですか?」

 目がきらっと輝き,その質問を待ってましたとばかりに,彼はツインパルックという新しい蛍光管が使われていることを説明しました。

 私は知らなかったのですが,従来の環状の蛍光管,東芝の商標ではサークラインというのですが,これを細くしたスリム管というのが流行っているんですね。細いとなにがメリットになるのかといえば,薄く作れると言うことくらいしか思い浮かばないのですが,今回のツインパルックは,このスリム管と同じ太さの管を,内側と外側で繋いでしまい,一本の蛍光管として光るようになっているものだそうです。

 後で知る事になるのですが,管が長い方が発光効率が高いそうで,40Wと32Wを組み合わせたものより,70W一本の方が明るいらしく,同じ明るさなら電力を下げることが出来るというのが,電気代半分の根拠でした。

 それより,そのツインパルックですが,寿命が16000時間です。これは私も少し前にニュースで読んだのですが,普通の蛍光管が6000時間程度とされている中で,その2.5倍も長持ちです。通常,蛍光管の寿命は明るさが80%になったところを言いますので,16000時間も80%以上の明るさをキープしてくれるんですね。

 これは,もちろん管の改良もあってのことですが,特殊形状の蛍光管であるがゆえに,グロースタータを使わないことも長寿命に貢献していると思います。蛍光管の寿命というのは,点滅1回に付き30分から1時間くらい減ると言われていますし,放電管ゆえ,点灯時の大電流というストレスによっても寿命が短くなります。

 これが,専用の器具によってのみ点灯されると限定して,最適化設計できると,確かに寿命も延ばしやすいです。その器具が高価なら経済性も検討されねばなりませんが,インバータによる高周波点灯も最近安くなってますから,もう無視していいでしょう。

 そもそも,2本の蛍光管を使ったのは,片方だけ点灯させて明るさを調整するための仕組みだったと考えられるので,インバータによる無段階調光が可能な現在,2本使う理由などどこにもないのです。なら,効率のいい一本にした方がよいですわね。

 店員さんは「日立さんからも出てますが実はPanasonicからの供給です」とかぽろっと言ったかと思うと,Panasonic製品をさして「うちの製品は」と口を滑らして,販売応援に来ていることがばれています。私もついつい「御社のやつは~」などと,なんかおかしな会話になってます。

 取り付け方も手際よく説明され,持ち帰りは可能かと聞けばとても軽いので全然大丈夫と,迷いなく即答。部屋の大きさと明るさから大きいもの(100Wタイプ)と小さいもの(70Wタイプ)で迷いましたが,販売応援の方は「小さい方で十分」と胸を張っていうので,どうせいるものだからと,小さい方を買うことにしました。

 最安値かどうかわかりませんが,予算9000円の所,7980円ということだったので,内容を考えると安いと思います。機種名はHHFZ4150というやつですが,なるほど小さくて軽いです。

 引っ越し先に戻って取り付けて見ますが,とても簡単でした。しかし,実際に取り付けてみると,なんだか貧相なんですね。今私が使っているものも40Wと32Wで明るさとしてはそんなに変わりませんが,大きくて立派です。

 よく見ると,やはり小さい上に,厚みが減って薄っぺらくなっています。そもそもシーリングライトに存在感などない方がよいのですが,このくらい小柄になると,なんだか点光源のような気分になってきます。

 30年ほど前,30Wタイプの小口径のペンダントから,32Wや40Wという大口径のペンダントやシーリングライトになったとき,明るい範囲が広がったことにうれしくなったものですが,今回のシーリングライトではやはり明るい範囲がやや狭くなり,30年前をふと思い出させるような,そんな印象を持ちました。

 でもあれですね,昔,蛍光灯の照明器具っていうと,鉄心に銅線をグルグル巻いた安定器と,JISで規格化された蛍光管とグロー球を組み合わせれば作る事が出来たんですが,今は半導体技術によるインバータと,特定の会社でしか作る事の出来ない専用蛍光管の時代になっていて,トータルで高性能なものをしかも安く売るようになりましたから,結局は技術とお金のある会社しか生き残れないという状況が,数千円の照明器具の世界でさえも起きているんですね。ちょっとびっくりしました。

 確かに10年ですから,そりゃ進化もするでしょうが,普及品でもこれだけ進化しているというのは,大したものだと思います。

 後日書くことになりますが,実は洗濯機も電子レンジも新調します。図らずも2つともPanasonicを選びましたが,特に洗濯機は「ここまでやらんにゃいかんのか」と思うほどの徹底ぶりです。他のメーカーとの差がどんどん開きそうな気配さえします。ここ数年来のPanasonicの勢いは,同業者の私が見ていてもほれぼれするものがあります。

 なにせ今持っている家電は10年以上のものばかりです。まだ使えるから,という話はあるのですが,経済性以上に,その性能向上からくる快適性に,10年という時間は十分見合う投資対象だと考えています。本当は冷蔵庫や掃除機も買い換えたいところですが,最新の冷蔵庫でどれだけ幸せになるのか,最新の掃除機でどれだけ幸せになるのか,ちょっと分からないところもあるので様子見,です。

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