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2011年08月の記事は以下のとおりです。

キュウリを収穫

 キュウリを初めて収穫しました。そろそろいいかな,でもまだかもな,と逡巡していましたが,虫にやられたりするのもしゃくですので,一番大きなものを1本だけ,今日の晩ご飯に頂きました。

ファイル 499-1.jpg

 上の写真は,一昨日のものです。これを今回収穫しました。

ファイル 499-2.jpg

 食べる前に,記念撮影。この数分後,我々の胃袋に収まることになります。

 洗ってから包丁で切ってみますと,まるで果物のようなみずみずしさ。皮も薄く,つやつやとしており,包丁が軽く入っていきます。

 まだ白い部分もあるかなと思ったのですが,種の周りは透明になっているので,もう食べても良い頃合いでしょう。

 みりんとだし汁で溶いた味噌で頂きましたが,キュウリの香りは薄く,とても上品です。皮が薄いせいで歯ごたえはないのですが,それこそ果物のようなほんのりとした甘みがあり,いかにも瓜の仲間だと意識させるものです。

 冷やしてなかったのですが,たっぷり含んだ水分がとても美味しく,あっという間に食べました。

 6月の末の種まきから2ヶ月,いろいろな事があったなあと思い出しながら食べました。ちょうど明日食べ頃になりそうな2本が収穫予定ですが,こんな風に美味しく食べられるといいなと思っています。

 これから先,10本ほどが収穫できそうなのですが,残念な事にここ数日開花した雌花が,黄色くなって落ちているのです。受粉しなかったせいだろうかと思っていますが,私は雄花をちぎって人工授粉をすべての雌花で行ったので,どうもよくわかりません。

 1つの株にいくつも実がなると育たないので,もしかすると数を自分で管理しているのかも知れませんし,やっぱり受粉しなかったなど,いろいろ理由はあるでしょうが,受粉すると数日の内に付け根が太く,濃い緑色になってつやが出てくるのに,枯れる雌花は細くなって色が黄色くなっていきます。やがて茶色くなって落ちてしまうのですが,みているとかわいそうなものです。

Break away from the past

 Googleが老舗のモトローラを買収したニュースは,お盆でぼやけていた日本人の頭をたたき起こすようなニュースでした。Androidが1兆円近いお金をかけてもらえる子供に育ったことを,関係者はどんな風に見ているのでしょうか。

 私個人は,携帯電話メーカーとしてのモトローラにはそれほどの思い入れはありませんが,三角波と正弦波をうまく組み合わせて「M」という頭文字をデザインしたあのロゴは,小学生の時に眼にして以来「いいなあ」と思っていました。

 モトローラは1928年(昭和3年)にシカゴで創業,当時は創業者の名前を冠してガルビン製造会社と名乗っていました。ラジオの部品(という補助パーツ)を作っていた経緯から,1930年代の自動車ブームに乗って,カーラジオの製造に乗り出します。

 当時のラジオは大きく重く,さらに自動車という劣悪な環境で動かすにはとても難しいものでした。電源だって,初期は大きな蓄電池やAC電源を使うもので,およそ「モビリティ」とは相容れないものでした。

 ガルビンのカーラジオは,自動車を表すMOTORとラジオを表すOLA(これはピンとこないでしょうね,でも戦前のなんとかオラというラジオの名前はよく見られたのです)を組み合わせたMOTOROLAをブランド名にします。公式には動きを表すMOTOと,ラジオを表すROLAを組み合わせたものとなっていますが,まあ意味するところは同じようなものでしょう。

 なんと1928年の創業です。ラジオを手がけ,軍用を含み通信機を手がけ,戦後は半導体を手がけ,コンピュータを手がけて,モトローラは通信とコンピュータという20世紀の特徴的な技術で巨大な会社となりました。

 私くらいの世代にとってのモトローラは, C-MOSロジックの14000シリーズと,MPUであるMC6809やMC68000,そしてPowerPCでしょうか。モトローラは戦前から続く大企業ですし,意志決定や品質維持のためのプロセスはすでに確立しており,話を聞くととても官僚的だし,出世のための派閥抗争も並の民間企業程度にはあったそうです。

 半導体はいわばベンチャービジネスで,ライバル達はインテルやナショナルセミコンダクタなどの若い会社ばかりです。TIやレイセオンがようやく相手になる会社かなと思っていたのではないでしょうか。

 ですが,モトローラの半導体は,日本市場を重視してくれていたこともあり,とても入手しやすかったのです。私が子供の頃,部品屋さんで4000シリーズを買うと,日本製よりもモトローラ製の方が多かったこともしばしばです。価格も安く,性能も良く,品種も揃っているので,子供だった私はあのMマークを見て,アメリカというエレクトロニクスの本家本元に胸を焦がしていたものでした。

 そして1980年代,マイクロプロセッサは若くて元気のあるインテルの80系と,大量の資金と優秀な技術者を抱えた巨大な老舗モトローラの68系という,何もかも対照的な2つで覇権争いが本格化します。

 これだけ違うものですから,棲み分けだって出来たと思うのに,彼らは闘うことを選びました。後に巨大企業のIBMと組みPowerPCを手がけることを,この頃誰が想像したでしょうか。

 モトローラが顧客としていた企業に,アップルがあります。初期のMacintoshはMC68000を用いていました。アップルはインテル以上にくだけた会社でしたが,ヒッピーの集合体のような会社を,1970年代にモトローラがまともに相手をしていたとは思えません。

 Macintoshが登場したときには,すでにアップルは大きな会社になっており,アメリカンドリームを具現化した夢の会社として有名でしたから,さすがにその頃にバカにされることはなかったでしょうけども,それでもモトローラが彼らの文化や思想を理解出来ずにいたことは,想像に難くありません。

 そのモトローラは,次第に儲からないビジネスを切り売りしていきました。

 半導体は大規模なLSIをフリースケール,トランジスタや小型の半導体をオンセミコンダクターとして分社化,すでにMマークの半導体を手に入れることは出来なくなっています。ICの型番にMCがついているところに,その名残を見ることが出来ます。

 モトローラはテレビ工場を1980年代にパナソニックに売却してテレビ事業から撤退していますし,軍事関係はジェネラルダイナミクスに売却,衛星電話もイリジウムの破綻で撤退しています。世界で最初の携帯電話を開発した会社らしく,携帯電話メーカーとしての生き残りをかけていましたが,それも携帯電話部門とソリューション部門で会社を分割し,これをGoogleが買ったことにより,モトローラは我々から非常に遠い会社になってしまいました。寂しいものです。

 かつて,MC68000が登場した時,そのユーザーズマニュアルの表紙には,「Break away from the past」と書かれていました。

 インテルが8ビットを引きずった8086を出していたことに対し,MC68000は未来を見据えた気高い思想と引き替えに,究極の8ビットと呼ばれたMC6809との互換性を捨てました。

 MC68000は高い評価を受け,絶賛されたわけですが,勝負は結果としてインテルに軍配が上がり,モトローラは切り売りされてしまったのです。

 なにがモトローラをそうさせたのか,その理由を知りたいものです。

夏と闘うキュウリ

 キュウリの様子が毎日気になって仕方がありません。

 東京は今週,お盆らしい強烈な暑さで,人も植物も弱っているわけですが,うちのキュウリも例外ではなく,毎日帰宅して様子を見ると,もう復活はかなわないのではないかと思うほど,しおれてしまっています。私もこれを見るのは辛いです。
 
 直射日光が当たらないエリアはないのですが,問題はその照射時間の差です。もっとも短い部分はしおれておらず,大変な勢いで成長をするようになりました。

 最も長く照射されるエリアは悲惨で,土はカラカラに乾き,葉はまるで茹でたようにぐにゃぐにゃに垂れ下がっています。

 そして,せっかく咲き始めた花も,しゅんとしぼんで,ある物は落ちてしまっています。

 もっともひどい状況のものは,タイルの上に置いていたものでした。直射日光の照射時間はそれほど長いわけではありません。

 キュウリをなめていた私は,2Lのペットボトルで鉢植えすることにしたわけですが,蔓が巻きつき始める前に,すでにペットボトルが根でいっぱいになっていました。しかしキュウリはめげずに,ペットボトルの底に開けた小さい穴から根を出して,直接地面に根を張りだした結果,なんとかここまで生きながらえてくれたのです。

 ただし,一部のペットボトルについては,タイルの上に置いたため根が地面に張れず,ある時期から急激に生育状況が悪くなったのでした。

 そして今週の月曜日,とうとう「もう枯れるか」と思うほどしおれてしまったのです。茎ももはや自立不可能で,下向きにヒゲが巻き付いている始末です。

 かわいそうなことをしたものよ,と反省し,私は帰宅後にそのタイル(というかブロック)を無理矢理引っぺがし,地面を露出させて,ここにペットボトルを置くようにしました。

 それでも,他と違ってこれから地面に根を張らねばならず,水の吸い上げ能力を考えても大きなハンディを背負っています。

 この時私ができる事はこれが精一杯,ということで,たっぷり水をやってすっかり祖入れたキュウリ達が復活していることを祈りつつ,眠りにつきました。

 翌朝,なんと全てのキュウリが復活していました。青々とした葉を広げ,しっかりした茎で伸びてくれています。花も開いてくれています。生命力の強さを感じました。

 月曜日の朝は,前日の夜に大雨が降ったため水やりをしなかったのですが,しおれた原因はこれも1つあっただろうと,火曜日の朝は水たまりが出来るほど水をやって出社しました。

 しかし,帰宅後は同じようにしおれています。前日はしおれたあげくに一部の葉は枯れてしまいましたが,さすがに今回は枯れることはなく,しおれているだけですが,その程度は前日と変わらぬほどの凄惨さです。ただ,もっともしおれたエリアは,最も照射時間の長いエリアになりました。

 こりゃいかん,とあわてて水をやりますが,天気予報ではこの天気がしばらく続くといっています。なにか対策をしないと本当に枯れてしまうかもしれないと,ない知恵を絞りました。

 ぱっと目に付いたのは,ホースの先端に付けたシャワーヘッドです。ポタポタと水漏れするので,水道の栓を開けておくことが出来ないのですが,この水漏れ具合は,ちょうど常時土を湿らせておくのに都合が良いくらいじゃないかと気が付きました。

 その夜は水をたっぷりやり,またも復活を信じて眠りましたが,翌朝は全てのキュウリが水を吸い上げ,しっかりと葉を広げてくれていました。

 まずは水をたっぷりやり,次に直射日光の照射時間が最も長く,最もしおれてしまうところに,水漏れしているシャワーヘッドを置いて出社しました。

 帰宅して様子を見ると,シャワーヘッドを置いた部分は全くしおれず,すくすくと成長していました。これは効果絶大です。しおれる原因は水不足であるという事がこれで証明されました。

 もともとタイルになっていたエリアのしおれ具合は,日に日に増す暑さのせいでひどくなる一方ですが,上手い具合に水をやり続ける仕組みを構築出来ません。帰宅が遅くなったこともあって,泣く泣く水を多めにまくことくらいしか出来ずにいました。

 そして木曜日の帰宅後,さらに観察をしていると,しおれる->復活を繰り返した株は,ほとんど成長していないことに気が付きました。葉の大きさも小さく,面積で他の半分くらいしかありません。茎も細く,背丈も小さいままです。花も咲いてはいるものの小さいままで,しぼんで落ちている花も多くあります。生きるの精一杯で,成長どころではないのでしょうね。

 葉の色は他に比べて非常に濃いのですが,その理由は私にはわかりません。

 期待の雌花のつぼみも,他に比べて一回り小さく,しおれるということの負担の大きさを物語っています。しかし,たくさんの水を与える事以外に,何もしてあげることはないのです。

 そして今朝,気休めに2Lのペットボトルに水を入れ,先端が細くなったノズルを地面に突き刺して出社しました。しかし,帰宅してみるとペットボトルの水は全然減っておらず,結局昨日と同じく,しおれたキュウリがそこに苦しそうにしていました。

 土曜日からは夏休みに入り,私も常に様子を見ることができます。水を頻繁にやることも可能ですし,必要なら常時土を湿らせるシステム(実はもう構想済み)を作ることも出来ます。とにかく,今週いっぱいだけ乗り切ってくれればあとは何とか出来るという気持ちで,過ごして来ました。

 ただ,今週の5日間の厳しい暑さがキュウリの生死に関わるほどであったことは事実であり,背の高さが最大と最小で倍ほど違うという状況を見ていると,もしかして取り返しが付かないほどの5日間だったんじゃないかと,そんな風に感じています。

 早くも来年に向けての反省ですが,まずやっぱり地下植えしないといけないということ,株の数はあまり多くしないこと,水をきちんとやること,そしてもう少し早めの時期に蒔くこと,をやらねばならないなと思います。

HP54645DにFFT機能を追加する

 「これさえあればどうにかなる」と私が全幅の信頼を寄せる,我が測定器のトップスター,HP54645D。

 私の手元にやってきた経緯はやや複雑ですが,最初に使ったのは会社で使いました。ある方が定年までのわずかの間,私の部署にこのオシロスコープを持って異動されてきたのですが,若かった私は彼とよく衝突していました。

 彼が去った後,このオシロスコープだけ残ったのですが,対立しつつも尊敬をしていた彼の持ち物だったこのHP54645Dを受け継いで使っていくのは,この私をおいて他にない,という妙な使命感から使い始めました。

 それまでデジタルオシロに懐疑的だった私は,この時HP54645Dの実力を知り,HPという計測機器メーカーの設計思想やUIに触れることになります。以後デジタルオシロとHPという2つに信頼を寄せるようになったのです。それゆえ,その後しばらくしてHPがAgilentに変わった時,理不尽だと憤慨したことを覚えています。

 ちょうど,テクトロニクスのデジタルオシロがどうしようもないくらい使いにくいものばかりだった時代だった,からかも知れません。

 そういえば仕事では横河のDL1540も使っていましたが,これも使いやすいものでした。

 ただし,横河に限りませんが,時間軸を切り替えると,その度にキャリブレーションがかかり,1秒ほど操作不能になります。これがもうとにかく嫌で嫌で,それが私をデジタルオシロから遠ざけていたのです。

 HP54645Dの凄さはいくつかあります。今時のオシロスコープならすべて実現しているかもしれませんが,1996年当時にこれだけのことをやっていたというのは,ちょっと驚きです。

 まず,ミックスドシグナルオシロスコープであること。2chのアナログに加えて16chのロジックアナライザを持っていて,同じ画面上に同じ時間軸で表示させることが可能です。電源のノイズでバスのデータが化けるという現象をつかまえるとき,アナログ入力でトリガをかけ,ロジックアナライザでバスを観測するということが簡単にできます。

 また,トリガが強力です。バスのデータが0x68の時に誤動作する,と言う状況があったら,トリガをロジックアナライザ側からかけ,その条件に0x68を指定します。こうすると0x68がバスに乗ったらトリガがかかりますから,残りの2chのアナログでしっかりアナログの現象をつかまえるわけです。

 現実の回路のデバッグでは,波形そのものよりはデジタルのドメインで,HighからLowになった時間が重要な情報であることも多いわけですが,だからといってその時の立ち上がり時間などの過渡現象をアナログで捉えたいときもあるわけです。全てをアナログで見ていけば解決しそうな物ですが,アナログでは逆に情報が多すぎる場合も多く,「デジタル」というドメインで情報を上手に整理してくれることは,現実的には必要なことだと思っています。

 まして,ロジックアナライザは名前の通り,ロジック信号の解析を行うものです。スレッショルドレベルもちゃんと管理され,信号が変化した時刻も,どのレベルを横切ったときの時刻とするかを厳密に規定してくれています。

 そしてMegaZoom。当時としては大容量のメモリを持っていて,画面に出ていない部分もキャプチャしてくれています。通常,メモリの節約を行うため,波形のキャプチャは画面に出ている部分だけが行われるものですが,HPが始めたMegaZoomという機能では,画面に出ていない部分もキャプチャしてくれます。

 この部分を拡大したい,もう少し全体の波形を見たい,という場合にはオシロスコープの時間軸を無意識に変えるのですが,通常ストレージされた波形の場合にはリセットされ,波形が消えてなくなります。

 従って波形を取りなおすことが必要になりますが,得てして回路のデバッグではそうそう簡単に問題の波形を取り直すことが難しく,今目の前にある波形が何十分も格闘した結果手に入った,貴重なサンプルである場合も多いのです。時間軸を変えただけでそれがスパーっと消えてなくなるなんて,機会損失もいいところです。

 先程の強力なトリガと組み合わせると,このMegaZoomはものすごく強力です。

 MegaZoomでは,トリガがかかった時刻よりも前の波形も取り込んでいます。ですから,ある現象をつかまえたい時,運悪くその現象でトリガをかけられない場合などでは,時刻はずれているけれどもその条件に従って発生する間接的な条件をトリガにすることが出来ます。

 その時刻のズレが小さいうちは,画面の出ている範囲でキャプチャされるのですから,どんなオシロスコープでも対応可能でしょうが,ズレが大きい場合に時間軸を長く設定しなければならなくなり,せっかくつかまえた波形がつぶれているということがおきてしまいます。MegaZoomではそういう心配は無用です。

 もちろん,メモリのサイズは有限ですので,拡大しても波形がつぶれてしまうこともあります。みたい部分がちょうどキャプチャされていない場合もありますが,次につかまえる時にどの時間軸でどの時刻からキャプチャすればよいかの目処も確実に立ちますし,それもある範囲であればちゃんと波形が取れていますから,クリティカルな設定をすることも,何度も何度もやり直すことも防げて,実にスムーズに作業が進みます。

 そして,MegaZoomで頻繁に操作する時間軸のつまみ。これを回してもキャリブレーションは起きず,アナログオシロなみに切り替わってくれるのです。

 まだあります。画面に出てくる電圧や周波数の情報が,カーソルとは関係なく常に表示されているのです。初めてリードアウト/カーソル付きのアナログオシロを使ったときにも便利だなあと思ったものですが,常に波形の基本情報が出ていて,リアルタイムに更新されていることの安心感は,効率的なデバッグに直結します。

 そして画面が大きいこともありがたいです。アナログオシロでこのサイズのCRTを装備すると,どうしても輝度が落ちてしまうので周波数帯域に制約を受けます。輝度を上げるための特殊なCRTを使うなどお金もかかるし,扱いにくくなるものですが,これはさすがにデジタルだけに,画面のサイズは任意です。大きめのグリーンCRTは見やすく,これは昨今のLCDよりもずっとずっと気に入っています。

 そしてこれらの機能が,うまく操作系に統合されていて,思考を妨げません。メニューの階層も適切,ツマミにアサインされた機能は厳選されていて,ボタンの配置も最適。画面の下にあるファンクションキーに頼ることなく機能が整理されていて,まさに使いたい機能が使いたいところにあることで,私は初めてデジタルオシロの多機能さを自由に使うことが出来るようになったのです。

 ついでにいうと,この機種はデジタルオシロの悲しさか,中古の値段も安いです。100MHzの2chアナログに16chのロジックアナライザですから機能的には十分ですが,値段は7万円から8万円です。中国や韓国メーカーの新品が4万円くらいで買えるのですから高いというのもありますが,安い物はそれなりのものです。

 古いとは言えHPがそれまでのデジタルオシロの欠点を打破した54000シリーズは,私は確実におすすめできるオシロスコープです。

 愛機自慢に鼻息も荒く,ようやくにして本題です。

 このHP54645Dですが,人によっては「FFTが出来るよ」という話もするのです。私の54645Dにはそんな機能はなかったはず。いくらメニューをほじくっても,やっぱりFFTは出てきません。

 2465Aもそうですが,オプションを追加することで出てくる画面や機能があります。54645Dもそうではないかと調べてみると,やはりそうでした。背面にストレージユニットという拡張機器を取り付けることで,FFTなどの演算機能が使えるようになるようです。

 私の54645Dをあらためて見てみると,RS-232Cとパラレルのインターフェースを追加する54651Aというモジュールがついています。FFTや積分などの機能を追加するには,ストレージモジュールというものが必要で,残念ながらこれではありません。

 ストレージモジュールはGP-IBを追加する54657Aと,RS-232Cとパラレルを追加する54659Bの2種類があり,どちらかを追加すると演算機能や自動テスト機能が使えるようになります。もちろん名前の通り,不揮発の波形メモリも追加されるので,波形のメモが100ほど保存できるようにもなります。

 新品はもうありませんので,中古を探します。しかし,もともとHP54600シリーズの専用オプションですので,本体に付属して販売されることが多く,単品ではなかなか出てこないようです。

 あるお店で54657Aを26000円ほどで見つけましたが,これはすでに売り切れ,eBayでは1万円ちょっとでて出ているものですが,海外のオークションはリスクも大きく,ちょっと手を出せません。

 よくよく探すと,国内の業者で31500円で売っているところがありました。54657Aも54659Bも両方同じ値段で売っています。新品が65000円ほどだったことを考えると,ちょっと高い気もしますが,今買わないともう二度と手に入らない気もします。

 ちゃんとしたスペアナの代わりになることまでは期待していませんが,所詮はデジタルオシロの一機能に過ぎず,またFFTという演算を行うだけのものですので,波形の歪みがどういうスペクトルで起きているかなどを,ちゃんと見る事が出来るのだろうかと心配で,しかも3万円という安い値段ではないものですから,ちょっと迷いました。

 そもそも,デジタルオシロスコープの垂直軸の分解能は8bitです。たかだか50dBほどしかダイナミックレンジはありません。それに垂直軸の感度だって1mv/div程度ですから,基本的にこれ以下の信号はノイズに埋もれて見えなくなります。それでどのくらい使い物になるのか,私には未知数です。

 でも,私は周波数軸の測定器を持っていません。それが3万円で手に入るなら悪い話ではないと考えて,結局買うことにしました。

 数日で私の手元に届き,早速54645Dに取り付けます。故障もなく,問題なく動作しました。

 早速FFTを試してみますが,残念ながら今ひとつでした。

 高次のスペクトルの周波数と大きさをすぐに見ることが出来ることは大変に便利だと思いますが,具体的にどういうシーンで使うべきかが今ひとつ浮かんできません。歪みを見るにはちょっとダイナミックレンジが小さすぎますし,私は高周波はほとんどやりませんし。

 他の機能,自動テストや積分についても,私にはあまり必要性がありませんが,それでもこういう機能があるということを覚えていれば,役に立つ事もあるかも知れません。

 一応これで,私の54645Dはフルオプションになりました。周波数軸の観測まで可能になったことで,きっと何かの役に立つ事があると思います。そもそもスペアナなんて必要と思った事はほとんどないですから,今の時点でFFTが使いこなせるわけもありません。

 まあのんびりいきましょう。

 ところで,私が持っているRC発振器VP-7201Aと電子電圧計1631Bの,大メンテナンス大会を計画しています。劣化した電解コンデンサを交換して可能な限りの調整をしようというだけの話ですが,VP-7201Aが思いの外低歪みな発振器であり,電解コンデンサを交換するだけで性能が回復するという話を聞いて,やってみることにしたのです。

 1631Bは菊水のホームページから説明書がダウンロード出来,この中に調整方法まで書かれているので,完璧です。平均値型の交流電圧計を,メーターの指示を実効値で表示してあるだけのなんちゃって交流電圧計のように見えますが,当時はそれが当たり前でしたし,なにより大型のアナログメーターと-80dBレンジを持つ高感度っぷりが頼もしいです。

 しかし,30度を超える真夏に調整をするなんて,無謀ですね。

キュウリの花が咲いている

ファイル 495-1.jpg

 6月27日に,キュウリの種を蒔いた話を書きましたがあれから1ヶ月と少し,素人の思いつきで蒔かれた彼らはすくすくと成長し,とうとう今朝花をつけました。いやー,うれしいものです。

 まず,7月近くになって,普通は苗で育てるキュウリを種から育てるなど,うちの母親も無謀だと言って笑っていましたが,日よけにするくらいで合格と考えていた私としては,その実を食べようなどと言う浅ましい考えは,7月中旬には捨てていました。

 双葉が出てからはみるみる大きくなり,7月上旬のかーっと続いた晴天で大きな本葉を広げました。2枚3枚と数が増えると,自立できないほどに背丈が伸び,ようやくひげがネットをとらえて上に上に伸び始めたのg2週間ほど前。そこからは1日あたり10cm近い速度で成長していました。

 残念な事ですが,間引きを二度ほど行いました。それでも2Lのペットボトルは根でいっぱいになり,土の表面に顔を出すほどです。それでもこれだけ育つのは,おそらくですが,ペットボトルの底に開けた穴から根が出て,下の土に根を広げたからではないかと思います。

 私の手のひらを超えた大きさの葉がいくつも広がり,複数のつるは互いに絡み合って支え合って伸びています。

ファイル 495-2.jpg

 先端部のそのたくましさ,育とうとするその力を表現には,生命力というものを,改めて意識させてくれます。

 そして一昨日の夜,葉と茎の間の節から,いくつかの小さなつぼみを見つけました。一両日中に咲くだろうと思っていたら,今朝4つの雄花が咲いているのを見つけました。早速蝶が花にたかっていました。

 ざっと見てみると,期待の雌花は見つかりません。これから咲くであろうたくさんのつぼみは,見る限りすべて雄花です。雌花がないと実はつかないわけで,男ばかりのむさ苦しい庭になってしまいました。

 私は詳しくありませんが,雌花が咲くにはなんらかの条件が必要らしいです。思い出すと私が子供の頃に育てたスイカもメロンもヘチマも,ほとんど雌花を咲かせたことはありませんでした。

 条件を満たしてフラグを立てないと登場しないというのは,どこの世界も同じですね・・・

ファイル 495-3.jpg

 日よけとしての機能は果たしてくれつつあります。これからも楽しく観察していきます。

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