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2014年05月の記事は以下のとおりです。

電気のスイッチとUI

  • 2014/05/16 11:51
  • カテゴリー:make:

 大きな電気工事のメニューはこれで全部なのですが,小さいところでスイッチの交換というのがあります。

 うちのスイッチは,パナソニックの主力商品であるコスモシリーズワイド21というシリーズです。大きなスイッチは私も大変気に入っていますが,残念な事はすべてがプッシュ式であり,視覚的に現在のスイッチの状態がONなのかOFFなのかがわからないようになっています。

 この点,少なからず気に入らないという人がいるようで,操作部の大きさが同じである東芝のシリーズを,従来のような波動スイッチであるという理由で評価する人もいます。

 私はもうプッシュ式に慣れてしまったし,両手がふさがったときにも操作ができるメリットもあって,交換するつもりはありませんが,プッシュ式故に今の状態をどうやって示すのかというUI的な面から,課題を感じていました。

 このスイッチには,小さい窓のあるものがあります。ここが光ったり光らなかったり,浸る場合も緑だったり赤だったりします。しかし,どういう時に光るのか,どういう時に光らないのか,どういう時に色が変わるのかがなかなかわかりにくく,飲み込むには結構な時間がかかりました。嫁さんに至っては今でもさっぱりわからん,とこぼしています。

 整理してみると,

(1)ランプなし
(2)OFFで消灯,ONで赤いランプが点灯
(3)OFFで緑のランプが点灯,ONで消灯
(4)OFFで緑のランプが点灯,ONで赤のランプが点灯

 の4種類のスイッチがありました。

 (1)は通常のスイッチ,(2)はパイロットランプ付き,(3)はほたるスイッチ,(4)はほたる&パイロットランプ付き,ということになるのですが,緑はほたる,赤はパイロットなんていうのは,作った人が行った定義であり,使う人は言われなければわかりません。

 加えて,うちのトイレは人感センサが器具についていて,スイッチは常時ONですが,トイレから出るとしばらくして自動的に消灯します。

 パイロットランプはONで点灯ということを書きましたが,実際には負荷に流れる電流をセンスし,その電流でLEDを点灯させています。ですから,厳密に言えばスイッチのONで点灯するのではなく,負荷が動作すると点灯する,文字通りのパイロットランプなのです。

 しかし,ここでまたややこしい話が出てきます。ランプで示される状態が,また増えてしまうのです。

 ほたるとパイロットが入っているスイッチと人感センサ付きの照明を組み合わせた場合を考えてみると,

緑のランプ・・・スイッチがOFF状態でトイレに入っても照明はつかない
赤のランプ・・・スイッチがON状態で,現在トイレの照明はついている
いずれも消灯・・・スイッチはON状態だがトイレの照明は消えている

 ということになります。つまり,スイッチの状態と実際の状態が一致しなくなったので,赤いランプがどちらの状態をしているかが不明になってしまうのです。

 つまり,赤も緑も点灯してないスイッチは,スイッチがOFFになっているのか,スイッチはONなんだけど機器が動作していないのか,どちらかわからないのです。

 そこで,ランプの点灯と消灯,そして点灯時の色によってどういう状態になっているのかが一意に求められるようになっていることが理想的なわけですから,出来るだけそうなるように,ルールを作ってスイッチを交換したいと考えました。

 ありがちなのは,「このスイッチはこういうランプがつく」という風に,それぞれのスイッチごとに状態を覚えることなのですが,これは結果を観察しただけの話であり,スイッチごとに丸暗記というのは負担です。

 そうではなく,汎用性のあるルールを作り,これを覚えて置きさえすればどんなスイッチにも当てはまる,と言う具合にしておくと,ユーザーの負担は減ります。

 そこで,こういうルールを決めました

(1)赤のランプが点灯しているときは,機器は動作している
(2)緑のランプが点灯しているときは,スイッチはOFFになっている
(3)ランプが消灯しているときは,スイッチはONでも機器は動作していない
(4)機器の動作が目で見てわかる場合は,これらのルールに従わない

 これを実現するために必要な事は2つあり,1つはパイロットランプだけというスイッチを廃止し,パイロットランプがついたスイッチには必ずほたるも内蔵するようにしておく,というもの,もう1つは暗闇のスイッチは原則すべてほたるスイッチにするということです。

 この結果,以下のようになります。

 機器の動作が目に見えて,かつ暗闇ではない場所のスイッチは,ランプはありません。明るい場所にある手元灯などがこれに該当します。

 暗闇にあるスイッチは,緑ならOFFになっているので,押せば機器が動作します。スイッチの場所が暗闇でもわかるという本来の目的は果たせますし,機器が目で見えるので機器の動作もわかります。廊下や階段の照明がこれに該当しますね。

 目で見えない場所にある機器については,赤のランプを持つスイッチを使いますが,これはスイッチの状態を示すのではなく,機器が実際に動作しているかどうかを示します。ですから,スイッチはONなんだけど機器が動作していない状態は消灯します。

 そして,これが重要なのですが,スイッチがOFFになっている場合は,必ず緑のランプが点灯します。これまでは,ランプが消えている場合にスイッチがOFFなのか,スイッチはONだけど機器が動作していないのか区別出来なかったのですが,これで区別が出来るようになります。

 このルールでは,緑ならスイッチがOFF,つまり機器も動作していないことが確定しますし,赤なら機器が動作していることが確定します。消えていて欲しい場所で赤が点灯していたら消し忘れですし,ついていて欲しいところで緑が点灯していたら付け忘れです。

 スイッチの交換はとても簡単ですが,特殊なスイッチなので例えば4路スイッチのほたるなんかは800円を超えますし,ほたるとパイロットを持つスイッチは1000円を超えます。数が必要になると,結構胃お金がかかります。

 しかし,とにかくランプが緑なのか赤なのか消灯なのかを見れば,危機の状態を一意に決定出来ることは,まだややこしいとはいうものの,問題の解決にはなったと思います。

これはやりすぎ

  • 2014/05/15 15:43
  • カテゴリー:make:

 さて,最後の電気工事は,私の検討部屋にコンセントを増設する話です。狭い部屋ですのでコンセントの増設などしなくていいと思いきや,実は数ではなくて場所だったりするのです。

 なにせ,今あるコンセントは,すべて棚の裏側にあります。数は足りていますが,ちょっと掃除機を使いたい,ちょっと電池を充電したいと言うときに,壁に出ているコンセントがありません。だから,いつも廊下にあるコンセントから電源をとっていたのです。

 さすがにこれは面倒で,棚のないところ,具体的には部屋の照明のスイッチの下側に,コンセントを付けようというのが,今回の作戦です。

 壁の裏側に配線を回してコンセントを増設することになるわけですが,この場合柱があったりすると柱に穴を開けなければなりません。ところが壁にドリルを突っ込んで穴を開けることが困難な場合,行き詰まってしまいます。

 壁の裏側を調べる探知機によると,なんと柱が15cmほどあると示しています。そんなにごっつい柱はないと穴を開けてみると,なるほど3cm程の柱はありそうです。

 ドリルで穴を開けますが,いくらあけても木くずが出ます。なかなか貫通しません。

 おかしいなあと思ったのですが,3時間作業をしていよいよ万策尽きたところで,石膏ボードに溝を掘ることにしました。もう最後の手段ですよね。

 なんだか涙目になりながら石膏ボードを切り進むと,なるほど15cmほどの柱が走っていましたが,3cmほどの木を5つほど重ねてありました。こんなの,開けてみるまでわかりません。

 やってしまったものは仕方がありません。溝にケーブルをいれパテでふさぎ,固まった頃にクロスを貼ってごまかします。

 ところが,この作業がとにかくしんどかったです。今回こそは駄目か,と何度もくじけそうになりました。

 石膏ボードの厚みは12mmです。幅15mm,長さ200mm程の溝を掘り,ここに3芯のVVFをはめ込んで,パテで埋めるという作戦ですが,なにせ10mm近い厚みをパテで埋めるわけですから,そうそう簡単ではありません。

 東急ハンズでパテを買ってきましたが,いずれも水なりシンナーなりが蒸発することで固まるタイプで,翌日になってもちっとも乾きません。しかも乾いたところはひび割れて肉痩せしています。少し触るとポロポロと剥がれてしまい,何時間もかけた作業が全部無駄になることが何度もありました。

 この厚みですから,そもそも乾くことで固まるパテを使うのが間違いで,ここは化学反応で硬化するタイプ,エポキシ系のパテを使うのが正解です。

 いや,一応試したのですが,どうもかたくてうまく塗り広げることが出来ずに,あきらめたのです。そこで今回は別の品種で試して見ます。

 すると,なんとか綺麗に塗ることが出来ました。1時間もすると硬化して,ヤスリがけが出来るようになっていました。いやー,助かりました,

 穴がふさがって平面が出れば,あとはクロスの切り貼りです。これは先日,クロス屋さんにやり方を教えてもらいましたから,なんとかなります。

 クロスと石膏ボードの間には,何枚も紙が挟まっています。この紙の枚数をちゃんと合わさないと,新しく貼った部分に段差が出てしまい,不細工になります。しかし,今回は作業が手こずったことで石膏ボード側の紙がはがれてしまい,うまく厚みを調整出来ませんでした。だから,触ればもちろん分かりますし,見ただけでも結構ばれてしまう仕上がりです。

 
 まあ素人がやったことですし,今回ははっきりいってやり過ぎました。こんなことはもう二度としないように気をつけないといけませんが,おかげさまで電源については非常に便利になりました。邪魔なテーブルタップもなくなりましたし,これはqこれで万々歳なのですが,やはり調子に乗ってやり過ぎたなあと,後悔しています。

電気工事の続き

  • 2014/05/14 14:38
  • カテゴリー:make:

 さて,前回GW中の電気工事について書きましたが,壁や天井に穴を開けるというのは大きなリスクを伴い,失敗すると取り返しがつきません。特に建築後だったり部屋に荷物を置いてからになると,途端に作業が出来なくなったりリスクが上がったりしますので,慎重にしないといけません。

 冷静に考えると,まだ新築後1年なんですよ,それでも躊躇なく穴を開けられる根性というのも大したものだと呆れてしまいます。


(5)ダイニングにダウンライトを

 リビングとダイニングの2部屋は1つに繋がっていて,リビングにはリーシングライトがあり,部屋全体を照らします。一方のダイニングは,食卓用の真上にペンダントがぶら下がり,部分的な照明として機能することを意図しています。

 そうなると,ダイニング全体をどう明るくするかが問題になるわけで,パナソニックの提案はここに小型のシーリングライトを付けることでした。

 ところが,実際に家が出来てみると,まずテーブルのペンダントは十分に明るく,部屋全体が明るくなるくらいです。またシーリングライトがついている位置は階段の踊り場を兼ねていて,結局の所リビングと食卓を繋ぐ廊下のような機能を持つようになっています。

 いわば通り道の天井に突起物があり,それが電球色で光るというのはどうもしっくり来ません。結局ほとんど使わず,見た目に不細工なものがぶら下がっているだけのひどい状況でした。

 ここが通り道ならそれらしくすべきですし,なによりシーリングライトは天井が低く感じられてしまいます。デザインも違和感があり,はっきりいって目障りです。

 そこで,この不細工なシーリングを外して,LEDのダウンライトを取り付けます。

 最初に考えたのは,シーリングライトの場所にそのままダウンライトを付けることです。気をつけるべきは,その場所に桟が通っていないかどうかです。

 なにせ天井裏の話です。見て確認出来ませんから,基本的には一か八かです。壁の裏側を調べる探知機で天井を探りますが,どうも天井の裏側になにかあるようです。

 そこで,別件で家の工事が入った時に,現場監督に効いてみました。まずシーリングライトを外してこの穴を塞ぐこと,そしてダウンライト用の穴を開けるにふさわしい場所を探すことです。

 幸いクロス屋さんが来ていたので,穴を塞ぐのはあっという間に終わりました。問題はどこに新しい穴を開けるかですが,彼と一緒に図面を見ながら検討したところ,彼は「ここだ」と印を付けました。

 彼らが帰った後,私は彼を信じて,100mmの穴を開けました。いや,天助の裏側に何かが存在することを,探知機は示していたのですが・・・

 果たして,出てきたのは太い木でした。これがまさに穴のど真ん中に通っています。私は戦慄しました。これを切断すると,構造上問題があるんじゃないか。でも開けてしまった以上はふさげないし・・・

 しかし,放っておくわけにはいきません。のこぎりでこの木を切断し,なんとかダウンライトの穴を開けました。疑問を持つと切りがないので,決めた以上はもう迷わず作業に全力投球します。

 切断して分かったのは,この木は構造物ではなく,シーリングライトを取り付けるための補強に入っているものだったということです。桟の方向はこの木とは直角方向に走っているのですが,その桟と桟の間に木を渡し,ここにライトを取り付けるようにしてあったようです。

 現場監督がここだ,といって印を付け場所は,まさにそのシーリングライトの取り付け位置からまっすぐにのびたところです。

 強度に影響しない木であればまあいいでしょう。さっさと配線を済ませ,ダウンライトを取り付けました。

 取り付けて見たところ,非常に好都合でした。目障りな突起物はなくなりましたし,色を昼光色にしたのですっきり明るく,ダウンライトですので照射角が狭いために,階段の前がちょうと明るくてよい感じです。

 通り道を照らすという目論見は正解で,このおかげでテーブル上のペンダントの位置をもう10センチほど下げて,さらに局所性を高めることも出来るようになりました。


(6)1階階段の踊り場のライトを独立で

 1階の階段前は,うちは薄暗くてあまりよい環境ではありません。階段には24時間点灯のライトを付けましたので足下も怖くないのですが,踊り場が暗いので印象がよくありません。

 ところが,その踊り場は,1階の廊下の一部と見なされていて,他の廊下のライトと連動して点灯する電球色のダウンライトがついています。出来れば踊り場は階段と同じ扱いで24時間点灯させたいのですが,廊下までは必要ないという状況もあって,なんとかせねばなりませんでした。

 電気の配線図はもらえませんでしたので,私が自分で調べたのが,以下の回路です。

ファイル 690-1.jpg

 L1が階段L2が踊り場,L3が廊下です。SW1とSW2の両方で階段の電気が制御出来ますし,L2とL3はSW3,4,5で制御されます。いろいろな方法が考えられますが,まず必要なのはL2とL3の分離です。その上で,L2をどのスイッチで制御するかが問題になります。

 また,今回は新規に配線を用意出来ません。天井裏には潜れませんし,壁の裏側に配線を這わせることも難しいです。ですから,今通っている配線を利用することしか出来ません。

 いろいろ試行錯誤をしたのですが,最終的に以下のように落ち着きました。

ファイル 690-2.jpg

 我ながらよく考えたと思います。

 L2はL3から分離し,L1と並列に繋がり,SW1とSW2で同時に制御されます。もともと階段の続きで照らして欲しいところにあるライトですから,大変望ましいです。

 さらに,L3の制御は,元の通りSW3,4,5で制御されます。

 これを実現するには,様々な問題がありました。一番難しかったのが,SW4とSW5を繋ぐケーブルを探し当て,この内の1本だけ切断することです。他にもVVFケーブルが数本通っている中,このケーブルを探し当て,切断するのですからドキドキです。

 狭くて手がギリギリ届く場所の作業だったのですが,考えた末に電流の分かっている負荷を繋いで1本だけ通電し,クランプメータで測定して探り当てました。見えないところで他に繋がっていたりすると事故に繋がりますが,それもなさそうでなによりです。

 結果,大変便利になりました。たった1つのライト,それもわずか3.4WのLED電球1つで,随分家の使い勝手が変わって来ます。雰囲気が変わるといってもいいでしょう。1階はまるで倉庫やトイレのような,それこそ薄暗いところで長居はしたくない所だったのですが,明るくなるとそういう抵抗感もなくなって,りっぱな居住空間になるのです。

 実はこの回路は3度目の回路です。最初の回路は,L3を完全に切り離してしまい,SW5は差込コネクタで接点を固定してしまい,L2がSW3とSW4で制御されるようにした単純なものでした。

 SW5は死んでいますし,L3も死んでいます。これはやっぱり不便ですし,不細工ですからもうちょっと考えてみることにします。

 次に試した回路は,L3をSW5で制御するようにしたものです。とはいえ,L3を点灯させるための電源を持ってくる方法が見当たらず,L2とL3の間にSW5を挟むような方法でしのぎました。

 この方法の問題は,L2が点灯しているときでないと,L3も点灯しないという事です。だから,L2は消灯,L3のみ点灯ということが出来ないのです。そうすると,仮に1階の照明がすべて消えているときに,SW5でL3を点灯させようと思った場合に点灯せず,暗闇を歩いてSW4をONにする必要が出てしまうわけで,これではなんのためにSW5があるのかわかりません。

 ということで,ある夜に酒を飲みながらふと思いついたのが,今の回路です。非常にシンプルですし,どうして最初にこれを思いつかなかったのかと思いましたが,配線の状態がはっきりしてきたのは,試行錯誤の結果ですから,仕方がありません。

 これでうまくいったと喜んでいたのですが,実は問題が1つあります。

 オリジナルでは,L1の電源と,L2とL3の電源が別れていますよね。あまり深くは考えなかったのですが,実はL1の電源は2階のリビングから,L2とL3は1階の洋室から撮っていることがわかりました。

 今の回路を眺めてみると,L1もL2も,Lラインは2階リビングからのものですが,NラインについてはL1は2階リビングから,L2は1階洋室から来ているものに繋がっています。

 賢明な皆さんならおわかりでしょうが,ここで1階洋室のブレーカーを落として電源を切断すると,2階リビングのLからL2を通り,1階洋室のNまで繋がってしまうのですね。従って1階の洋室でNとアースを触ると感電します。というか感電しました。

 ですから,2階リビングなり1階洋室なり,どちらかだけブレーカーを落とす場合には,2つのブレーカーを跨ぐ経路を断ち切るためにSW1かSW2を切ってしまう必要があります。これを怠ると,感電したりL1もしくはL2に異常電圧がかかる場合が出てきます。実際,同様の配線ミスで150V近い電圧がかかり,電気器具が壊れたという話も起きているといいますから,危険な配線であることは間違いありません。

 さて困った。ブレーカーをどちらもONにしてあれば危険はありませんし,便利に使えるだけにまあいいかと思うのですが,もう一度考え直してみます。

電気工事士,始動

  • 2014/05/12 15:48
  • カテゴリー:make:

 先日のゴールデンウィークは,気になっていた電気工事を片付けることにしました。

 そもそも,電気工事士の資格を取ったのは,実際に住んでみて出てきた電気関係の不満を解決するためでした。せっかく資格を取得したのですから,これを使わない手はありません。

 新築して1年も経てば,あちこち不便な点も出てくるものですが,どうしても慣れないこと,どうしても許せないこともあります。こうした場合,専門家にお願いして直すのが普通でしょうが,作業そのものよりもどう改善すべきかというプランの決定がとても大事です。

 しかし,的確にこうしたいという希望を伝えることはなかなか難しいですし,専門家の持つ知識や経験とのギャップも大きいので,うまく伝わらない,もっといい方法があるのに妥協した,結局専門家のいいなりになった,ということがあると思います。

 私の場合も,新築の際にこうしたもどかしさを,特に電気関係で感じたから自分で全部やれるようにしようと思ったわけですが,プロではない私の経験の絶対的な不足は,知恵と工夫と試行錯誤でカバーしようということです。

 プロは時間も限られていますしね,趣味の範囲で自分の家を自分でいじるわけですから,失敗したって構いませんし,何度でも気が済むまでやり直せばよいわけです。


 1.コンセントの増設

 リビングのテレビ周辺と,リビングのカウンター周りには,家電品や携帯電話のACアダプタなどがたくさんあるので,慢性的なコンセント不足になっていて,テーブルタップを使ってしのいでいました。

 しかしこれは見た目も良くないし,あまったコードを束ねる場所も必要だったりするので,嫌で仕方がありません。そこで増設です。

 第1段階では,2連のコンセントを3連のコンセントに交換します。5分ほどで作業は終わりますが,2列のプレートの場合だと2口も増えるので,簡単な割に効果の大きい方法です。

 また,3列のプレートを使ってLANのコネクタを出してある場合には,開いた場所に1連のコンセントを取り付けてやると,さらに増やせます。

 これでも不足するときや,うちの作り付けのテレビラックのように裏側があいていない場合は,コンセントそのものを新設することになりますが,これは石膏ボードに穴を開け,VVFケーブルを引っ張り回してこないといけないので,作業は一気に難しくなるし,失敗する可能性も出てきます。

 もし穴を開けた場所に柱が通っていたらアウト。うまく穴が開いても,他のコンセントからケーブルを持ってこれないならアウトです。

 今回は,2箇所で新設を行いましたが,1つは柱ギリギリでした。もう1つは柱は大丈夫でしたが,すぐそばに柱があり,近くのコンセントからケーブルを持ってこれませんでした。

 そこで,柱に穴を開けてVVFケーブルを通すわけですが,隙間にドリルを突っ込んで開けますので,斜めにドリルが進んでしまします。角度が悪いと向こうに突き抜けてしまうかも知れません。

 幸いそういうトラブルはなく,腕を傷だらけにしながら手探りでVVFケーブルを渡して,増設は完了。一気に6口増えてテーブルタップを完全に排除できました。

 この作業に限りませんが,石膏ボードって削りカスがとにかくたくさん出ます。これを掃除機で吸うとフィルターが目詰まりしてモーターが過熱し,止まってしまいます。一部はモーターにも入り込み,致命的な故障に繋がります。

 かといって水拭きすると水で固まって張り付いてしまいますので,とにかく後始末が大変でした。


 2.キッチンの天井にあるライトをLEDに

 キッチンの天井についているライトは,1年半前には蛍光灯しか選べませんでしたが,今はLEDでもリーズナブルなものが選べます。

 キッチン用のライトは,油などの汚れがつきにくく,虫が寄ってこないようなコーティングがなされてるそうなのですが,我々の場合そこまでしなくてもいいので,通常の蛍光灯器具からの置き換えを狙った,パナソニックのiDシリーズにしました。

 普通の蛍光灯器具は大変無骨で,およそ住宅には不適切だと思うのですが,このiDシリーズはすっきりとしたデザインで,住宅に使ってもそんなに違和感はありません。

 今回はXL959HFVKLE9を使う事にしました。実は当初XL959LTRKLE9というものを買ったのですが,あわてて買ったので電球色であることに気が付かなかったのです。そこで買い直しをしたのですが,差額が700円ほどで1ランク明るいものが買えると言うことで,この品種にしたのです。

 ちなみに,間違えた方は,別の部屋(小屋裏です)に取り付けることにしました。

 交換した結果ですが,消費電力は半減したのに,さらに明るくなって作業性も抜群になりました。器具の大きさも小さくなったので目立つこともなく,これは交換して大正解です。


3.キッチンライトをLEDに

 一方,キッチン全体ではなく,調理をしていると気に手もとを明るくする目的で,棚の下に組み込まれたキッチンライトがあります。これも蛍光灯なのでぜひLEDに交換したいのですが,なかなか大変でした。

 このキッチンライト,棚の下側を凹ませてここにちょうどはまり込むような形でライトがついています。ツライチになっていて余計な出っ張りもなく,視野を遮ることもありません。スイッチはレバー式で,よくあるプルスイッチではありませんから,紐がぶら下がっておらず,見た目にも衛生的にも好ましいです。出来ればこの構造を踏襲したいところです。

 どうせこんな器具は規格化されていて,さっと交換出来るものが見つかるだろうと思っていたのですが,ちょうど良いものがちっとも見つかりません。

 まず,厚みが50mm程度で薄く出来ています。蛍光管とインバータが上下ではなく前後に並んでいるからこの暑さに出来ているのですが,まずこういう器具が少ないです。

 そして電源ケーブルの取り出し穴の位置です。オリジナルは背面に穴が開いており,電源ケーブルはここから取り出すようになっていますが,この位置に穴がある市販品の多くは壁面取り付け型と呼ばれていて,光が手前と下から出てくるものです。

 しかし,オリジナルは天井取り付け型ですから,光は下からだけ出てきます。このタイプの電源取り出し穴は当然天面になるわけですが,我々のキッチンには取り付けられません。

 しかもスイッチ付きでなければならず,いろいろ探してみましたが2品種ほどしか見つからず,高価だったり消費電力が大きくてメリットがなかったりと,どうもしっくり来ません。

 そこで,本当はやってはいけないのですが,市販のLEDライトを購入し,これを今のライトに組み込む方法を考えました。使うのはガワだけというわけです。

 ベースになったのは,パナソニックのiDシリーズで,XL229LFVKLE9というものです。本来これはライトユニットとベースユニットの組み合わせで使うもので,当然分解使用は厳禁です。

 仕組みとしては,ライトユニットにAC100Vを突っ込むと光るという簡単なもので,ベースユニットはいわば固定に使うものと言って良いでしょう。

 LED照明で気をつけないと行けないのは,電源の供給,放熱,そして配光です。この3つの機能がライトユニットに集約されていることを頭に入れて,いざ改造です。

 ライトユニットを分解し,LED基板を観察します。特に放熱に気をつけているわけではなさそうなので,密閉しないように気をつけます。また,基板を固定している鉄の板はそのまま流用し,固定と放熱の機能をそのまま引き継ぐことにします。

 長さは蛍光管とほぼ同じですので,オリジナルの蛍光灯ソケットを外し,固定用の金属を曲げてLEDユニットが固定できるようにします。LEDの発光面が,蛍光管の発光位置に近くなるような場所に固定します。

 電源ユニットは平べったいですが結構大きいので,なかなか場所が難しいのですが,なんとかインバータが入っていた場所に収めることができました。あとは配線をして完成ですが,背の低い嫁さんが,スイッチのレバーの位置がやや高く使いにくいという事だったので,ロングレバータイプのスイッチを買ってきて,これに交換しました。

 取り付けて光らせてみると,これは大変に素晴らしい。消費電力は半減,しかし明るさがもはや倍増という感じです。

 正直なところ,AC100Vで長期間使われる電気器具ですので,素人が改造したり自作したようなものを,キッチンのような場所に取り付けるのは危険かなと思ったりしました。しかし,ここまでくると意地もありますし,オリジナルの蛍光灯を見ていると,端子にからげずハンダ付けで済ませてあったり,白と黒の配線が逆になっていたりと,もともと結構いい加減な作りになっていました。これだったら,私の方がうまく作れます。

 もうちょっと様子を見てみないと行けませんが,今のところ危ないこともなく,快適に使えています。一晩中着けるとか,外出時に消し忘れるとか,そういうことがないように気をつけることは当然としても,その面倒臭さを補ってあまりある快適さです。


(4)洗面台のライトをLEDに

 洗面台のライトは,最も不満のあるものでした。今どきインバータでもない旧来の蛍光灯安定器タイプで,昔ながらのグローランプで点灯するというレガシーなものが内蔵されているこの洗面台は,すぐに点灯しない,ちらつく,明るくない,というおよそ洗面台の照明としては不適切なもので,使わざるを得ないから使っていましたが,その度に不満を感じるものでした。

 交換は入居の時から考えていましたが,なにせ洗面台に組み込まれたものですので,サイズの制限が結構厳しいのです。極普通の安い器具でいいように思ったのですが,やはり微妙にサイズが厳しくて,なかなかいいものが見つかりません。

 そんな中,キッチンライトの交換に適した器具を探している途中で,大光電機の間接照明ユニットで LZY-90393NTが目に付きました。在庫処分で安くなっていますが,ベース部分はやや短い以外はちゃんと収まりそうですし,しかもライトユニットはアルミの腕でベースに取り付けられており,ある程度の自由度があります。光源の位置や向きを調整出来る仕組みというのは,こういう用途ではぴったりです。

 ちょっと演色性は低いものの,光の色は昼白色ということで洗面台には適した光源です。最新の製品ではないので発光効率は低く,消費電力はあまり下がりませんが,実際に取り付けてみたところ,これがまたなかなか良い感じです。

 すぐに点灯し,ちらつきもなく,しかも明るくなって,万々歳です。


 とまあ,ここまでは比較的簡単な作業で,綺麗に片付いたものです。あとは問題にぶち当たったり,なかなか作業が大変だったりと,時間も手間もかかってしまいましたが,それについては次回に。

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