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2015年08月の記事は以下のとおりです。

ただの時計にTCXO

  • 2015/08/21 08:04
  • カテゴリー:make:

 夏休みの仕事,第2弾は時計です。

 昨年の9月に,aitendoの時計キットを大幅に改造して,大型LED表示の時計にしました。あれも夏休みに始めたことでしたので,ちょうど1年ぶりという事になります。

 この時計の誤差は,マイコンに与える12MHzのクロックの精度そのものですので,私はここにトリマコンデンサを付けて,周波数カウンタで調整をして精度追い込んでいました。

 水晶の温度変化は実はそんなに大きくないはずで,一度合わせれば問題ないと思っていたのですが,夏と冬で大幅に時計が狂い,3ヶ月もすると1分くらいずれるようになります。これではさすがに悔しいです。

 よくよく考えてみると,水晶発振子の温度特性よりもむしろ,トリマコンデンサの温度特性の方がはるかに大きいのではないかと。これと水晶発振子の誤差とが掛け合わされると,そりゃ100ppmくらいずれることもあるでしょう。

 この問題を根本的に解決するには,電波時計やGPS時計のように誤差を自動補正する仕組みを入れるか,もっと温度特性の良い発振回路を用意するかのどちらかです。

 前者はマイコンを作り替えることになりますし,それだともうこのキットを使った理由はなくなりますので,あまりうれしくありません。後者は12MHzというクロックをどうやって高精度で用意するかが最大の問題です。

 手持ちの12.8MHzのTCXOから,12MHzを作ることも考えました。PLLで10MHzを作ることはできていますので,分周比を変えるだけで出来ることは分かっていましたが,これも何だか面倒くさいです。

 で,探してみると,あるものですね。大阪の共立電子に12MHzのTCXOがありました。オーディオの原クロック用に用意されたものですが,TCXOでも700円ほどと,そんなに高価ではありません。

 このTCXOは,TCXOのくせにちゃんとしたCMOSレベルの出力があるというありがたいもので,電源電圧として3.3Vの電源を入れてやれば,正確な12MHzを吐き出し続けてくれます。精度はざっと2.5ppm。

 ということで,3.3VのLDOも一緒に注文してありましたが,夏休み中にちょこちょこと基板にまとめました。

 注意点ですが,1ピンはNCとなっているのでオープンにしていたところ,たまたま指でこの端子を触った時に周波数が変動することがわかりました。オープンの時には12.0000004MHzくらいだったのですが,ここをGNDにすると,11.9999998MHzになりました。

 まあどっちも大した差ではないし,そもそも周波数カウンタのTCXOも同じくらいの精度しかないので,最終桁など信用出来ないんですが,それでも値が変わることは事実で,オープンにして不安定なのも嫌なので,しっかりGNDに落とす事にしました。

 これを時計に組み込みます。

 昨年改造した箇所を忘れていて動かなかったりしたのですが,それもちょこっと直して,ちゃんと動くようになりました。ちょっと失敗したのは,TCXOに3.3Vを供給するLDOの電源を,マイコンのVccから取らなかったために,停電時のバックアップ電池からTCXOに電源が供給されず,この間マイコンが完全停止してしまうことです。

 これも修正をすれば済んだ話なのですが,時計合わせがものすごく面倒な時計で,せっかく正確に合わせた時計をもう一度止めるのも気が滅入ってしまい,このままにしてあります。

 まあ,停電したら停電したと分かる状態になっている方がうれしく,これはこれでいいかなと思います。

 それで1週間ほど経過しましたが,少なくとも私が意識出来る程のズレは出ていません。長期的にはズレが溜まっていくでしょうが,この夏の過酷な暑さとエアコン使用時の温度差にもめげずに,期待通りに動きをしてくれています。

 TCXOですから,一応ちょっとした計測器に入っているタイムベースと同じレベルのものです。長期的な誤差は蓄積するから仕方がないとしても,温度安定性に加え,絶対精度がすでに調整済みという気楽さもあり,難易度が非常に低い解像でも,高価は絶大という,ちょっと拍子抜けな改造となりました。

 成功したかどうかは,もっと長く様子を見ないといけません。引き続き検討していきます。

今どきのアイロンの修理

  • 2015/08/19 15:02
  • カテゴリー:make:

 大人の夏休みがどんどん短くなっていくなあと,今年も思ってしまった夏休みですが,短いなら短いなりに密度を上げようと考えるのが大人で,この夏休みも私はなかなかいい仕事をしました。

 ネタは4つありますので,4日に分けて書くことにします。

 最初は,アイロンの修理です。

 2011年に買ったアイロンは,パナソニックのNI-WL600という機種で,前と後ろの両方が尖っている,ダブルヘッドアイロンというタイプの第一弾モデルです。それまでのアイロンと全く違った形状から,本当に使いやすいものでない限り,一発屋で終わってしまうだろうなあと思っていたら,今年も主力商品として後継機種が出ているようです。

 実際,このアイロンは使いやすく,慣れてくればますます効率よくアイロンがけが出来るようになります。うちはどうしたことか,嫁さんがアイロンがけが好きだという人なので,最近は嫁さんに任せることが増えましたが,たまにかけると自分もアイロンがけが上手になったと錯覚することがあります。

 先日,久々に自分でアイロンがけをすることになったのですが,どうもアイロンの具合が良くないのです。温度設定用のLEDが薄暗く,スイッチを入れてもカチカチ音がして温度が上がりません。

 何度かいじっているうちに温度が上がったのでそのままアイロンがけをしましたが,後日嫁さんが,とうとう「こわれた」と言い出しました。

 嫁さんはものを壊す名人なので,この故障もきっと自分のせいだろうと落ち込んでいたようなのですが,購入後4年もすれば壊れてもおかしくはないわけですし,今のアイロンは昔のアイロンと違って,華奢になっていますから仕方がないところでしょう。

 とはいえ,それなりに高価だったアイロンですので,やはりここは修理を試みるのが,エンジニアの矜恃です。

 そういえば,40年ほど前の技術家庭科の教科書なんかには,アイロンの構造とか点検方法がのってました。中学生でこういうことを勉強したというのもびっくりですが,当時のアイロンは温度で伸びる率が異なる2枚の金属を貼り合わせた「バイメタル」によって,ヒーターをON/OFFして温度調整を行うという原始的な方法でしたし,動きも故障も目で見て分かるものですから,診断も修理もたやすいでしょう。

 ですが,ボタンで温度を設定するアイロンの内部構造をみたことは,そういえば一度もないことに気が付いて,こりゃ手探りになるなあと覚悟したのでした。

 冷静に考えてみると,このアイロンはボタンで温度設定を行いますから,おそらくマイコン内蔵です。コードレスアイロンでもありますので,スタンドから離れている間(つまりアイロンがけ作業が行われている間)は,電源供給が断たれています。

 でも,スイッチの状態がリセットされることはなく,スタンドに戻せば設定した温度のLEDがきちんと転倒しているのですから,状態の記憶が行われているはずですし,そのためにバックアップ電源が内蔵されているか,あるいは不揮発メモリが使用されているか,いずれかという事になります。

 アイロンの本体は高温になりますので,電池などを内蔵する場所はちょっと難しいです。一番温度が上がらない場所に仕込むのですが,それはおそらく取っ手の部分です。この窮屈な場所に,熱に弱い部品をすべて仕込むのは,結構大変でしょう。

 と,ここまで考えていざ分解です。

 最初に,スタンドと本体の接点を磨きました。メッキを剥がしてしまうとまずいので,3Mから出ている回転式のクリーナーをリューターに取り付けて,磨きます。ピカピカになったところで動作チェックをしますが,状況は変わりません。

 スタンドを先に分解し,テスターで断線などを確認しますが,こちらも委譲はなし。こうなると本体の問題です。

 本体を分解しますが,ボタンのシートで隠れたネジが1つあり,そのためにシートを剥がさねばなりませんでした。すべてのネジが外れて,はれて中身を見ることが出来ました。

 マイコンやボタンは片面の基板にのっており,これが取っ手の中に納まっています。スタンドとの接点から直接基板に繋がっているので,この基板でAC100VをDC5V程度に変換して使っているのでしょう。ただし,トランスでの絶縁はされていないので,このマイコンの端子にさわると,感電するかも知れません。こわいこわい。

 基板に2ピンのコネクタが出ており,これがヒーターのあるベース部分に繋がっています。よく見るとガラスシールされたダイオードのような部品に繋がっています。これがどうやら温度センサのようです。

 私は今どきのアイロンの回路図を見たことがなく,この温度センサがどんなものか,まったくわかりません。200度以上の温度を測るセンサですから,半導体ではないと思いますが,かといって熱電対のような微弱な出力では扱いづらいですから,なにか便利な他のものだろうと調べてみると,なるほど,こういう用途に作られたサーミスターがあるんですね。250度くらいまでなら動いてくれるもので,形状もそっくりです。

 ただ,そこはサーミスターですから,初期値も温度に対する抵抗値の変化もたくさんの種類があります。このサーミスターがどんなものか分からない限りは,好感は出来ません。

 とりあえず,このコネクタを外し,サーミスターが繋がっていない状態で電源を入れてみます。結果は,全く変化無し。LEDは薄暗く,カチカチとリレーの音がして,しばらくすると電源OFFのLEDが点滅します。ということは,サーミスターの断線の可能性があります。

 ああ,サーミスターの不良なら交換出来ないし,残念だけどここであきらめて捨てるしかないなあと思ったわけですが,一応抵抗値を測定しておこうとテスターで測定したところ,最初は200kΩ以上あった値が,指で触ったりアイロンの温度がちょっと上がったりすると,抵抗値が大幅に小さくなることがわかりました。

 これはおそらく,このサーミスターは生きています。生きている確証はありませんが,死んでいると決めつけるには惜しい挙動なので,このまま修理を続行です。

 次に確認したのは,ハンダのクラックです。無鉛ハンダは脆く,温度が高い場所で使うと案外ひび割れたりするものなのですが,そういうものをいちいちみるのも大変なので,怪しい部分はとにかくハンダを付け直します。

 後日書きますが,前日に購入した実体顕微鏡が早速役に立ちました。

 ハンダ面は絶縁のためか,シリコーンが塗られて固められており,これを剥がしての作業になりますが,作業後の確認では,やはり改善せず,まったく同じ挙動です。原因はこれではなかったようです。

 気を落とさずに,次は電解コンデンサの確認です。電解コンデンサは名前の通りケミカルなものですので,温度が10度上がると寿命が半分になります。取っ手の温度はちょっと熱いと思うくらいになっていますから,内部の温度はそれなりに上がっているでしょう。

仮に25度で3000時間使えるなら,45度なら700時間ほどになります。5日で1時間とすれば3500日であり,およそ10年で必ずダメになります。

 それくらい脆い部品ですが,これも工業製品故に当たり外れがあり,すぐに壊れるものもいれば,案外長持ちする奴もいて,どっちにしても電解コンデンサは電子部品の中でも良く壊れる部品の1つだと思っておいた方がいいです。

 基板には,3つの電解コンデンサがあります。47uFの35V,47uFの50V,そして1000uFの6.3Vです。3つしかありませんので,取り外して容量を確認してみることにします。

 最初の47uF-35Vは,35uFくらいに容量が減っていましたが,一応機能している様子です。劣化が進んでいるので交換しなければなりませんが,交換しても直ることはないでしょう。

 次に1000uFを調べます。800uFくらいに減っています。これも原因ではないようです。最後に47uF-50Vですが,容量計の値をみて目が点になりました。1800nFです。ほとんど容量が抜けています。何度計っても結果は同じです。

 これだけ劣化していると,これが原因で故障している可能性が高いです。交換してみる価値はあります。在庫を調べると,あいにく47uFの50Vは,オーディオ用のFineGoldしかありません。アイロンに金色のオーディオ用というのももったいないですが,仕方がありません。

 交換して試して見ると,おお,LEDはしっかり点灯し,リレーがカチカチいうこともなくなりました。ちゃんと温度が上がり,規定の温度になったらヒーターが切れるようになりました。動作は正常です。やったー,直りました。

 これは推測ですが,この電解コンデンサは,電源の平滑用だったんじゃないでしょうか。5Vか3Vか,そこらへんの直流を作るのに,ダイオードで半波整流し,これを平滑するものだと考えると,この電解コンデンサの容量が抜けて,電源が脈流になってしまい,これがマイコンに供給されたことで,マイコンの動作電圧以下になって誤動作をしていたということでしょう。

 LEDが薄暗くなりちらついたのは電源が50Hzで0V付近まで下がり,しかも半波整流だと半周期はずっと0Vですから,この間マイコンは動作せず,LEDも薄暗くなったのだと思います。

 他のコンデンサ,1000uFはおそらくスタンドから本体を外したときの短時間の記憶用のバックアップ電源でしょう。これが800uFくらいになっても,大した問題は出ません。あいにく交換用の在庫がないので,このまま使う事にします。

 もう1つの47uFが気になりますが,予防的に交換しておきます。

 これで動作を最後に確認し,問題がなさそうなので組み立てて,最終チェックをします。ちゃんと温度設定も出来るし,スチームもバンバン出ますので,これでよしとします。

 ちょっと遊び心が出てきてしまい,温度設定表示用のLEDの色を少し変えてみました。OFFが緑で,低中高は黄色,オレンジ,赤です。カラフルで面白くなっただろうと期待して組み立ててみましたが,案外つまらないのでがっかりしました。

 修理後の嫁さんの感想も上々で,これでアイロンは修理完了です。

 今どきのアイロンの構造など全然知らなかっただけに,いい勉強になりましたが,バイメタル方式のアイロンと違って,こうした電子部品を使うことが寿命を短くし,信頼性を下げてしまうのだなあと,つくづく思いました。

地デジPCの安定稼働

 地デジPCを新調してしばらく経過しましたが,ようやく安定してきた感じがあります。

 録画そのものは8月1日の夕方から失敗することなく行われていたのですが,細かい調整は毎日のように繰り返していました。

 その内容について,ここに書くつもりはなかったのですが,せっかくですので備忘録として,簡単に書いておくことにします。

(1)Bon_Driverの設定

  PT3の導入を説明した先人達のサイトをみていると,多くはBonDriver_PT3-T.dllを複製,リネームしてBonDriver_PT3-T0.dllとBonDriver_PT3-T1.dllにし,それぞれのBonDriverのチューナー数を1に設定しているようです。

 しかし,BonDriver_PT3-T.dllは,このファイルネームのままであれば,自動的にあいているチューナーを割り当ててくれるので,本当ならBonDriver_PT3-T.dllのチューナーの数を2に設定すれば,問題はないはずです。

 私も,最初はチューナー数を2にして,自動割り当てを行っていました。こうすると,EpgDataCap_BonとTVTestを同時に起動してもちゃんと動作するからなのですが,後述するようにドロップが発生したため,その原因追及の一環として,BonDriverを分けて,それぞれのチューナー数を1にする設定にしました。

 ドロップについては全く改善しなかったのですが,こうすることでどの番組がどのチューナーで録画されるかが固定されるので,計画が立てやすかったり,安心出来るというメリットがあります。まあ気分の問題でしょうが,単なる試聴と違い,録画についてはチューナーの固定の方がよいとは思います。(私の場合TVTestは自動割り当てのままにしてあります)


(2)ドロップの発生

 EpgDataCap_Bonの人柱10.xxを初めて使ったのですが,番組表が統合されたり,設定項目に変化があったりと,最初は慣れずに右往左往しました。

 もうすっかり慣れたのですが,これまでのバージョンでは録画済み一覧でドロップした番組を赤で反転表示する機能はなかったと思います。

 おかげさまでドロップの発生を意識するようになったのですが,TOKYO MXで頻発することが気になり出しました。

 10程度ならいいんですが,300とか400になることもしばしば,連日続くとなにか問題があるんじゃないかと不安になります。

 あれこれと試行錯誤を繰り返すことになるのですが,先のチューナー割り当て数の話もその1つです。

 次に書きますが,瞬間的にCPU付加が増えているのではないかと疑い,自動メンテナンスの時刻を前倒しするとか,タスクの優先度を上げてみるとか,いろいろやりましたが,効果はありません。

 そんな中ログを見ていると,ドロップが発生した時のアンテナレベルが非常に低いことがわかりました。普段は37dBくらいのレベルが,ドロップ発生時には20dBくらいまで急激に下がります。

 ということで,ドロップの発生原因は,CPUやOSにあるのではなく,アンテナレベルが何らかの理由で一時的に下がってしまうことにあるようです。

 もう少しログを取る必要がありますが,ログを取り始めてからドロップが発生しなくなってしまったので,根気よくみていこうと思います。

 ちなみに,こういう急激なアンテナレベルの低下には,同じ周波数帯を使っているタクシーのデジタル無線による妨害があるそうです。たまたま無線を使っているタクシーが通りかかったりしているのかも知れません。

 現実問題として,100未満のドロップなら気が付かない場合もあるし,400のドロップでも一瞬の話ですので,目くじらをたてて対策をしないといけない事態になっているとは思いません。ドロップが長時間続くようになるとさすがにまずいですが,こういうこともあると,割り切って考えた方が楽だと思います。


(2)自動起動

 Windows8からスタートメニューがなくなりましたが,そのことで自動起動させることの出来る「スタートアップ」フォルダの位置がわかりにくくなりました。

 ここに,時計やランチャーなどのショートカットを入れて自動起動するようにしたのですが,残念な事に自動起動しません。Windows8.1から仕様が変わったのかも知れませんが,タスクスケジューラを使って自動起動を設定する方法で問題を回避しましたが,ちょっと気持ち悪いなと思います。


(3)管理者権限での起動

 Windows7からですかね,アプリケーションの起動に管理者権限を明示しなくていけなくなったのは。起動後に「管理者権限で」と怒られるのも面倒くさいので,私は主立ったソフトはすべて管理者権限で起動することにしました。


(4)USB3.0を前面パネルに

 N3150-ITXは,背面4ポートに加えて,前面パネル用に2ポートの合計6ポートが用意されています。私のケースにはUSB2.0の端子しか出ていないのですが,やはりUSB3.0が出て欲しいです。

 幸か不幸か,フロッピー用のポートがカードリーダーで埋まっており,そのカードリーダーが壊れて閉まっているので,ここにUSB3.0の端子を用意することにします。

 作業は簡単で,1000円ほどでUSB3.0が出ているパネルを購入し,これをカードリーダーの代わりに取り付けます。そしてケーブルをマザーに差し込んで終わりです。

 ただ,USB2.0のコネクタと排他になるので,注意が必要です。というか,私は失敗してUSB2.0の前面パネルのコネクタが動かなくなってしまいました。


(5)自動メンテナンス

 Windows8.1では,自動メンテナンスなるものが,夜中に2時だか3時だかに走るそうです。びっくりしたのはスリープ中でも勝手に起き上がってメンテナンスを走らせるらしく,それはやり過ぎだろうと思ったのですが,それくらい「メンテナンス」をユーザー任せにするとWindowsのパフォーマンスが落ちるということなんでしょう。

 自動メンテナンスには,いろいろなメンテナンス項目があるようなのですが,すべてが明らかにされているわけではないようです。だから,もしかすると非常に負荷が大きかったり,メモリを占有してスワップが発生したり,なにかハードウェアリソースを食いつぶしてしまったりと,可能性だけ考えるとなかなか心配です。

 少なくとも,デフラグを勝手に走らせるのは問題で,これはタスクスケジューラから無効にしました。

 私としては,自動メンテナンスそのものを無効にしたいところですが,その方法も良くわからず,発生する弊害も明確ではありません。せめてこの時間を前倒しにしたいのですが,設定を変えようにもグレーアウトしてクリックできません。

 どうも,自動メンテナンスが走っているいる間は設定が変えられないようなのですが,問題はこの自動メンテナンスがずっと終わらないことです。

 気が付いたら自動メンテナンスが走っているし,いつまで経っても終わらないばかりか,中止をクリックしても止まる気配がなく,不安になっていました。

 調べてみると,ほっときゃそのうち止まる,と言うことでしたので,一晩放置したら,翌日の夕方には終わっていました。これだけ時間がかかったのは,どうも初回のメンテナンスだったからのようです。

 以後は19時頃に設定をし,1時間から2時間程度で終わるようになっています。デフラグをしないように設定してこれだけの時間がかかっているのですから,一体なにをやってるんだと不思議なわけですが,まあ実害が出ていないので許しましょう。


(7)シャットダウン抑制条件

 EpgTimerでは,録画終了後の動作として,シャットダウンを行うことができます。経験的に,スリープやスタンバイでは,復帰し損ねる可能性が否定できないので,私はシャットダウンを行い,毎回きちんと起動させています。

 ところが,シャットダウンされては困る場合にもあるわけで,その条件を設定するのが抑制条件です。以前はここにTeraPadを設定してありました。

 文書の編集中はもちろんですが,シャットダウンしたくない時にダミーで起動しておくことを行っていました。しかし,これが有効になりません。抑制条件を指定しても,シャットダウンしてしまいます。

 WindowsVista以降は仕組みが変わったということですが,有効に出来ないという話はお目にかからず,管理者権限でEpgTimerを起動しているので本当ならシャットダウンは抑制されるはずです。

 これはもう,あきらめました。


 ということで,この状態で安定稼働するようになりました。EPG取得の時間がかなり短縮されたこともそうですし,PT3の信頼性の高さからくる安心感も,Windows8.1の軽快さも,Ethernetの高速化もメリットがありますが,以前の地デジPCではCDの高精度なリッピングシステムを構築してあったり,他にもちょっとしたWindows上での作業に対応出来る用意があったのですが,それらの構築はまだです。

 これらは,必要になったときにその都度設定していこうかと思っています。それ以前に,Windows10への以降をどうするかも考えないといけません。時間のあるときに移行させていくべきと思いますが,なかなか落ち着かないものです。


 

地デジPCを新調する

  • 2015/08/03 16:16
  • カテゴリー:散財

 先週木曜日のことですが,寝る前に本を読んでいたら,傍らの地デジPCから,なにやら爆音がします。

 最初はNASのファンが唸っているのかなあと思っていたのですが,よく見るとPCがだんまりになっています。あわててLCDの電源を入れてみますが,画面は出てきません。

 熱暴走かもなと,一度電源を切り,再起動。しかし,いきなりファンがMAXで回転し,起動時のBEEPも鳴りません。

 うーん,壊れたようです。

 地デジPCですから,稼働できない時のペナルティが大きく,これはもうあわてて修理するしかありません。しかし引っ越しを機にいろんなパーツを処分した私としては,交換や故障原因の特定をするようなものが何一つなく,結局途方に暮れて終わりでした。

 その後,電源切断の時間を長くするとブラックアウトまでの時間が長くなることを発見しますが,BIOS設定画面でこけたり,Windowsが起動する途中でこけたりと,なんとなく熱暴走っぽいんです。

 しかし,過去には電源の不良でこういう現象に見舞われたこともありましたから,一応電源を確認します。テスターで電圧をみると問題なし。波形もオシロで見ますが,これも問題なさそうです。

 そうなるともうマザーが死んだと考えることになるのですが,この地デジPCはATOM330というなつかしのCPUを搭載した,ベアボーンキットのマザーです。

 Mini-ITXの省電力マザーに交換を考えますが,何せここ数年自作から完全に離れていましたし,PC周辺に事情にも疎くなり,さっぱりどうなっているのかわかりません。

 調べて分かったことは,WindowsXPが動くマザーは,今はもう手に入らないことです。

 ということは,マザーをさっと交換して復旧という話はなく,もうOSの入れ替えが必須になるという事です。

 そういうことなら,最新のマザーにWindows8.1,そしてあの「PT3」が使えるようにしちゃいましょうと,私は腹をくくりました。

 この地デジPCは,2009年の6月に作りました。FOXCONNの激安ベアボーンで当時人気のあった,R11S4MI-BAというもので,前述のようにATOM330でした。Mini-ITXですがそれなりに大きいケースで,3.5inchのHDDを内蔵でき,これ以外に3.5inchと5inchのドライブベイがあります。電源はTFX電源で150W,かなり心許ないですが,地デジPCですから,容量と速度で有利な3.5inchのHDDを内蔵できることは,非常に大きいポイントです。

 ATOM330は2つのCPUを本当にのっけたデュアルコアで,TDPは8Wで1.6GHz,当時としては実用的な速度と低電力で人気がありました。

 あれから6年,暑い日も寒い日も,よく頑張ってくれたと思います。

 不満があるとすれば,オンボードのグラフィックパワーが小さすぎて,地デジの再生もカクカクすることと,Etherが100Mbpsということでしょう。それにWindowsXPですので,HDDも2TBの壁があります。

 でもまあ,地デジ録画だけですから,別に大した問題ではありません。このまま動き続けていたら,きっと使っていたと思います。

 ただ,USBチューナーであるMonsterTVHDU2の調子が年明けから調子が悪く,寒い日には動作しなくなることがあり,しばらく通電し暖まった頃にUSBを挿し直すと動き出すということが続きました。

 調べてみるとこれはHDU2の持病らしく,どうも寒いときにはクロックの発振が止まってしまうようです。水晶発振子の問題を指摘する人もいましたが,私の場合水晶発振子を交換しても改善しませんでしたので,発振回路を内蔵するLSIの劣化が原因と考えて良さそうです。

 いずれにせよ,このままでは録画に失敗する不安が常につきまといますし,最終的には寒くなくても動かなくなるということですので,これは対策をしないとまずいです。

 まずいのですが,春の訪れと共に暖かくなり,トラブルが収まってしまったので,まあそのうちに,と忙しさにかまけ,ほったらかしにしてありました。この問題は冬になるとまた悩むことになるので,今のうちに片付けておく方がいいです。

 チューナーは,やはり評判を調べると圧倒的にPT3です。変な改造をしないでいいのは当然のこととし,壊れたという話も聞かないし,感度も十分,設定も比較的楽という事で,これは是非使いたいのですが,問題はPCI-Expressであることです。

 今のシステムではPCIしか使えませんし,それもロープロファイルしか使えません。

 USBでチューナーを買い換えると,実はもう選択肢がないんですね。改造が出来なくなっていたりしますし・・・

 ということで,もう6年も使ったんだし,WindowsXPも心配だし,一気にPCを作り尚することにしました。

 マザーはATOMの後継がいいんですが,どうなっているのかさっぱりです。これもあわてて調べて6年間のギャップを埋めると,AMDはこの分野から手を引いていて,すでにインテルしかやっていないという事と,ATOMの後継は現在でもちゃんと出ていると言うことがわかりました。

 特に,CeleronとPentiumという懐かしい名前が使われているN3000シリーズというワンチップタイプを使ったマザーがこの6月頃に出たばかりらしく,これが最新ということでした。

 どれだけ性能アップされているのかなと思っていたら,CPUそのものはそれほど性能アップされている感じではなく,クロックも1.6GHzですし,要するに6年前から省電力システムに要求される処理能力は,そんなに変わっていないということなんでしょう。

 ただ,グラフィック周りは当時に比べると随分良くなっているようです。DDR3に対応していることや,SATA-3に対応していることも,さすがに現行のCPUだからということでしょう。

 TDPは6Wです。ATOMが8Wですから,そんなに下がっている感じはありませんが,25%も下がっているのに性能は悪くなっていないのですから,やっぱり大したものです。それに,ATOM330のTDPはCPU単体で,チップセットの発熱もかなり大きかったですから,これらが統合されたN3000が6Wというのは,実は驚異的な数字なのかも知れません。

 ただ,このN3000を使ったマザーはそんなにたくさんのメーカーから出ているわけではなく,先行するASRockから7種類ほど,あとは数社からポロポロと出ているような感じです。

 値段は1万円前後とこなれており,買いやすいのは確かですが,気をつけないといけないのは32bitOSには対応しないという点です。Linuxは知りませんが,Windowは64bit専用です。

 と,ここまで調べた段階ですでに金曜日。この状態でもっとも迅速なのは,店頭に買いに行くことです。通販では土曜日の午後になってしまうでしょう。

 ということで,意を決して土曜日の朝からアキバに出向くことにしました。1年ぶりのアキバです。今回はPCの復旧を急ぎたいので,必要なものをさっさと調達し,速やかに帰宅しないといけません。余計なものは買わずに,まっすぐ帰りましょう。

 買ったものは以下です。

・マザーボード:N3150-ITX

 ASRockのマザーで,Celeronのクアッドコアを搭載するファンレスのマザーです。パラレルポートを持たない代わりに,USB3.0が6つもあったり,DVI出力があったりします。PCI-Expressも1つあり,PT3もOKです。

 ツクモで買いましたが,デュアルコアのパラレルポート版であるN3050B-ITXが8500円,デュアルコアでいいのでDVIのあるやつが欲しいなあと思っていましたけど,取り扱いなし。

 でも,クアッドコアのN3150-ITXでも11000円ほどですので,これでいきます。


・メモリ:低電圧DDR3の4GB

 N3150-ITXはメモリスロットが2つあるので,同様量・同一ロットのメモリを差し込めばメモリアクセスも高速化されるという事です。でも,私の用途では8GBもいらないし,メモリによる高速化がどれほどあるか不明なこともあり,とりあえず4GBでいいことにしました。

 SO-DIMMなので若干高めとはいえ,4300円ほどでした。


・OS:Windows8.1(通常版)

 土曜日(8月1日)は,なんとWindows10の発売日でした。それでもWindows8.1はまだ買えるだろうと思っていたところ,ツクモでは64bitのDSP版が売り切れです。他のお店も似たようなものだと思いますし,それまでOS単体で買えたDSP版が,8月以降はパーツとのバンドルでしか買えなくなったという情報も耳にしていた関係で,まずいことになったなあと思っていました。

 店員さんに相談すると,通常版なら在庫があるということでしたが,やっぱり値段が高いです。でも10%のポイントがつくので,DSP版との価格差は小さくなるということでした。

 あちこち探し回るのも嫌でしたし,パーツとのバンドルが本当の話なら面倒ですので,ここはもうツクモで買うことにします。


・PT3

 BUYMOREで買いました。BUYMOREは始めていったんです。9800円でした。


・TFX電源

 マザーボードが死んだとふんで,システムの入れ替えに踏み切ったわけですが,それでも電源ユニットが死んだという可能性を否定できません。もし電源が故障の原因だったら,マザーを交換したマシンがまともに動かないという事になります。

 それはさすがにまずいので,TFX電源も買って帰ります。本当にマザーが原因で故障していたのであれば,電源は予備です。6年も使い続けた電源ですから,いつ壊れてもおかしくありません。300Wで,AOpenのものでした。5500円。


 これだけの買い物をして,ざっと1時間。昼頃に帰宅できました。それにしても,暑くて死にそうでした。アキバの太陽は別物です。


 昼食後,作業に取りかかるのですが,その前に念のため電源を交換し,以前ボードを動かしてみます。

 すると,まったく暴走しません。この日も暑い日だったわけですが,2時間近くも安定動作しています。時間がもったいないので,もう古い電源は試さず,捨てることにします。6年も使って故障疑惑がある電源を,大事にする理由もありません。

 マザーを入れ替え,さっさと組み立てます。HDDはMacでしばらく使っていた,今はすっかり珍しくなった2.5TBのWDGreenです。2TBでもいいんですが,せっかくですから余っている2.5TBを積みます。

 OSをDVDドライブにいれてインストールをしようとしますが,どうも変です。

 インストール領域に,200MBほどのゴミがあり,また2TBを越える容量を確保出来ないのです。

 ここで1時間ほどはまったのですが,調べてみるとインストールDVDをSATAではなく,UEFIとして64bitで起動しないといけないんだそうです。そんなもんわからよ・・・

 それも,DVD-ROMをドライブにいれてからでないとUEFIでは起動できないらしく,DVD-ROMを入れてからUEFIの設定画面で起動させました。みんな,こんなノウハウはすでに常識なのかなあ。

 こうして,ようやく2TB以上を確保出来ました。Macで使ったせいで,おかしなことになっているのではと何度もMacでフォーマットしたりして試行錯誤をしましたが,なんとかなりました。ついでに200MBのゴミは,まさにMacで使ったせいで強制的に確保される領域だったらしいです。ですが,これはさっさと消去できました。

 インストールに時間がかかったものの,動き出せばWindowsです。

 しかし,なかなかすんなりいきません。SMバスのドライバが入っていないとか,グラフィックがやたら遅いから調べてみるとインテルのグラフィックドライバを自分で入れないといけないとか,いろいろありました。

 また,スタートアップに入れたソフトが自動起動しないとか,管理者権限でないとうまく動かないとか,いちいち作業が止まります。

 しかし,PT3はトラブルもなく,あっけないくらい簡単に動き出しました。

 古いHDDのデータをコピーし,細かい調整を済ませて,ようやく完成したのが翌日の夕方です。

 その間,RTCのアラームでマシンを起動する設定にしても起動しないとか,長年使っているマウスのゴム塗料が連日の猛暑で解けて手が真っ黒になったりとか,久々のPC自作(というか新規インストールですが)に,ワクワク感を感じながらもなかなか前に進めないフラストレーションに,イライラさせられた土日でした。

 Windows8.1はXPとは全然違うOSなので戸惑いますし,改悪されているところも多いですから,馴染むのに時間はかかりそうです。N3150も本当にクアッドか?と思うくらい,普通のCPUですし,1GbitのEtherも実力はその7割程度と,正直なところ手間とお金をかけても,得られたものは少ない気がしました。

 ただし,それもチューナーが問題なく動いているという条件付きで,HDU2がいつ壊れるかわからず,冬は確実に動かなくなるという状況から,抜群の安定性を誇るPT3に移行できたことは,なによりメリットがあると思います。

 結局,信頼性に不安があるのは中古の2.5TBのHDDということで,えてしてこういうところから壊れていくものですから,気をつけないといけません。

 音楽CDをリッピングするEACなども,後日入れておこうと思いますが,ともあれ土日で作業が済んで良かったと思います。

 結局OSまでいれて4万円ほどかかってしまい,正直なところ安いメーカー製のPCを買った方が手間も価格も安かったんじゃないかと思いますが,TDPがわずか6Wの小型PCで,PCI-ExpressでPT3が繋がるものなんてそうそうあるものではなく,確かに自作しないと手に入らないような,個性的なマシンになったかなと思います。


 このまま初期不良がでないことを祈ります。

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