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HC-20の修理

 先日,思い立ってHC-20の修理を敢行しました。

 何が悪かったって,LCDの劣化がひどくなっていました。

 もともと,HC-20のLCDは表側の偏光フィルムがめくれてひび割れてしまい,剥がして交換したのですが,この時も表面がカサカサになり,酢酸の酸っぱい臭いがひどかったことを思い出します。

 そう,フィルムで問題になっている,ビネガーシンドロームです。

 あれは,トリアセチルセルロースなるベース材が湿気や熱で化学反応して劣化するという現象なのですが,1990年代にはポリエステルやPETに変更されて,こうした現象は見られなくなってきました。

 ですが,HC-20は1980年代前半の製品で,光学フィルムだったこともあってか,当時圧倒的な使用量があった写真用フィルムと同じ素材でLCDを作るのが普通だったのでしょう。

 とりあえずこれでしのいだのですが,当然裏側の偏光フィルムや反射フィルムも同じようになることが予想されるわけで,いずれ修理が必要になるだろうなあと思っていました。

 昨年の年末,年末恒例の動作チェックと電池の充電で,いよいよLCDの劣化がひどくなっているのをみて,修理の準備をしていたのです。

 X-07の修理では,ここでも書きましたが,粘着性の偏光フィルムをガラスの裏側に張り付け,上からシルバーの塗料を吹き付けることで良い結果を得ました。同じ事をHC-20でもやろうと考えて,片面に糊のある偏光フィルムを購入しておきました。

 いざ,修理です。

 HC-20を分解し,LCDを取り出します。すでに何度も分解しているので,LCDの金属製の枠が金属疲労で壊れていて,基板に固定する部分がありません。

 LCD本体を取り出すと,あの酸っぱい臭いが強烈です。反射フィルムも偏光フィルムもいっちゃってます。

 この2つを綺麗に剥がし,同じ大きさに切った偏光フィルムを張り付けます。そして裏面を,シルバーで塗装します。

 ここで,ガンダムマーカーエアブラシシステムを,手持ちのコンプレッサー(タミヤのREVO)で塗装してみました。概ねうまくいったのですが,やはり圧力が足りないようでもあり,吹きつけにはかなりの時間がかかったことと,失敗を繰り返したことを書いておきます。

 出来たらLCDを組み直して,本体を組み立てます。が,どうもLCDの組み立てに失敗しているようで,LCDに筋が入ります。

 何度か分解して筋を消すのですが,なにせ筋が消えてうまく言ったかどうかがわかるのは,組み立てがほぼ終わってからですので,やり直しは時間もかかりますし,壊してしまう怖さがあります。

 完璧を求めると,本当にきりがなく,多少妥協できるところで今回はやめました。すでに2枚の基板を接続するフレキとコネクタの接触が怪しくなっていて,うまく起動しないときが出てくるようになっています。

 今のところ問題はないのですが,HC-20は手元に置いておくべき名機の1つであるだけに,今後も様子を見ていかねばなりません。

 

 

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