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Rollei35LEDの修理2

 Rollei35LEDの修理の続きです。ややこしい話は後回しにし,先にスムーズに進んだことを書きます。

 まず露出計です。これまでに動く事はわかっていたのですが,正しい数値になるかどうかはわかりませんでした。とりあえず本体に組み込み,トップカバーを被せて露出計を胴させてみましたが,どうも2段ほどオーバーです。余計に2段ほど絞らないと適正値になりません。

 基板を見ると,3つほど半固定抵抗がくっついているのですが,このうち取り付け状態でアクセス出来るのは基板の表面にある2つです。

 あいにくサービスマニュアルがないので正確なところはわからないのですが,基板の端っこにあるものが低輝度,中央にあるのが高輝度として調整を行うと,最終的に0.5段ほどのズレで調整ができました。

 測定の範囲もあやふやな露出計ですし,ネガフィルム前提で0.5段くらいならもう十分でしょう。後述する理由でモチベーションが下がっている現状では,このくらいでお腹いっぱいです。

 で,露出計の調整はトップカバーを付けたり外したりする必要がありましたし,ONにするにはシャッターボタンを押さないといけません。トップカバーを外せば電池もバラバラと飛び出てきますし,配線も切ってしまいますから,調整が大変です。

 そこで,私の場合は,基板から配線を引っ張り出し,安定化電源で電源を供給することにしました。スイッチはバイパスさせたので,露出計を常に動作させることができます。

 室内のEV9と,ライトボックスのEV15で調整を行いましたが,案外簡単に調整出来てしまったので,ちょっと拍子抜けです。

 次に無限遠出しです。これはいつものように一眼レフカメラにマニュアルレンズを取り付けて無限遠にしてオートコリメータをでっち上げ,Rollei35LEDにはフィルムの代わりに傷だらけのプラスチック板を張り付けて,無限遠を出して行きます。

 これも問題なし。うまくいったと思います。

 各部の注油を行って,楽しみながら組み立てていきます。張り皮も一度剥がし,綺麗にしてから張り直しです。

 ファインダーはよく見るとかなり汚れているので,壊さないように丁寧に拭き掃除を行います。多少のゴミは許します。

 とまあ,ここまでは驚くほど順調です。シャッタースピードも暫定で測定するとJISの範囲に入っていますから,調整の必要もありません。(調整箇所はあるのですが,触る必要なしです)

 しかし,3200円のジャンクがこんなにすんなりいくはずもなく,やっぱりどうにもならない問題が残りました。先日も書きましたが,レンズの傷です。

 よく見てもちょっとわからないのですが,キズというよりも前玉に生えたカビがひどく,すでにコーティングとガラスの間に入り込んでいたので,カビそのものを拭き取ってもキズがとれないという感じに見えました。

 改めて見ると,その範囲はほぼ前玉の全面に広がっており,かなり白っぽくなっています。いくら前玉のキズが写りに無関係とはいえ,これだけ広い範囲が白くなっていると,影響がないということはないと思います。

 そこで,このままにすることはしないで,ジタバタともがいてみることにします。最初に,あるホームページで「キズが消えた」と書いてあった,ケンコーのナノテクスーパーコートを試します。

 研磨剤を含まず,フッ素のコートを行う液体で,この手の商品は昔からあったのですが,この商品は扱いが簡単で,効果も大きいという事です。

 ですが,うちでは全く変化無し。まあ,期待してなかったですし。

 次に,オーディオテクニカから出ていた,CDリペアクリニカです。シリコーンオイルと超微粒子の研磨剤を持つもので,私が持つものとしては一番目が細かいです。

 試してみましたが,これも変化無し。

 最後に,腕時計の風防のキズを落とす,酸化セリウム入りの研磨剤です。・これで撮れないキズはないはず。早速やってみますが,やっぱりコーティングが剥がれています。

 コーティングを温存し傷だらけでいくのがいいか,コーティングを引き換えにキズが気負えるのがいいか,どっちも嫌なのですが,私は後者を選び,前述の研磨剤でゴシゴシ磨きます。

 案の定,コーティングは無残にも剥げてしまいました。素通しのガラス玉が見えています。はっと見ると綺麗なのですが,光を当てると,やはりモヤーとしたキズが前玉を覆っています。

 これ以上擦ると,レンズの曲率が変わってしまいます。もうここら辺で撤退です。

 コーティングという代償まで支払ったのに,結局キズが消えてくれないなんて,なんとも欲張りな神様なことです。・
 
 レンズのキズだけは素人にはどうすることも出来ない問題です。他がうまく修理出来ているだけに,悔しいです。

 かすかな期待を持ちつつ,テスト用のフィルムを通して見る日をうかがっているのですが,このレンズのクモリ方を見ていると,やっぱりダメだろうなと思います。


 さて,ここまでですべての修理が完了しました。改めてRellei35と比べて見ると,軽いこと以外に,どうもくにゃくにゃとした剛性感のなさがあります。気軽に使える実用機としては十分なのですが,その質感の悪さから,手に取って愛でるに適さないというのは,無理からぬことでしょう。

 シャッタースピードはも,1/500秒が遅めでばらつくこともわかってきました。1/500秒はガバナーが関係しませんので,シャッターの実力がそのまま出ます。それが1.5倍ほど遅くなるというのは,やっぱり自作のシャッタースプリングが悪かったのかも知れません。

 なんとか騙し騙しで,2.7msほどになってくれましたが,JISギリギリ(というかアウト)なので,このまま進めます。Rellei35LEDはレンズを外すとき,銅線まで引っこ抜かないといけないので,気軽に分解出来ません。

 ここまで出来たところで,あとはテスト撮影です。しかしレンズが悪いことがわかっているので,貴重なカラーフィルムを入れて現像する気にはなりません。発掘された古いTri-Xをオーバー気味で使う事にして,画質の評価をやってみようと思います。

 

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