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ミノルタオートコードに関係する諸々のこと

 修理中のミノルタオートコードですが,故障していない時期に計画し手配した物が壊れてから届いたりしています。

 このあたりの話を先に書いておきます。

(1)フィルター

 レンズ保護のために私は明らかな画質低下がない限りフィルターをする人です。オートコードも例に漏れず,基本的にフィルターで運用するつもりなのですが,なにせ見た事もないような形をしているレンズにどうやってフィルターをするのか,そこから勉強です。

 どうもローライ互換の30mmのバヨネット型というものが適合するらしく,調べてみると今でも新品がケンコーから買えるそうです。ただし受注生産で,直販のみです。

 受注生産のありがたさで,いろいろな種類も選べるわけですが,価格は約3000円。フィルターは消耗品なので中古という選択肢もあったのですが,今回はUVフィルターの新品を手配します。

 もともとモノクロフィルムは紫外線に感光します。しかも紫外線は波長が短いので,可視光線では十分に補正した収差も,紫外線になると大きく出る傾向があります。そうすると線が太くぼやけてしまい,解像度もコントラストも落ちます。

 我々の目は紫外線を見る事が出来ないので,紫外線を記録する必要などないわけで,だからこそ紫外線をカットする必要性があるというのですが,冷静に考えると通常のガラスは紫外線を透過しません。(厳密に言うと波長の長いUV-Aだけは透過する)

 だからフィルムに紫外線が届くことはそもそもなく,UVフィルターなど必要ないというのが定説です。

 まあ,UVフィルターはUV-Aもカットするので,全く意味がないかといえばそうでもないのですが,ただの保護フィルターももったいないので,ここはクラシカルにUVフィルターです。

 10日ほどで届いた特注品のフィルターですが,思いのほか枠が太く,キャップが出来ません。幸いフード(中古で純正品を購入)はそのままでも使用可能なのですが,ちょっと考えないといけません。


(2)フォーカシングスクリーン

 6cm四方のガラス板に投影される美しい景色に見慣れてくると,初期型のオートコードの欠点であるフォーカシングスクリーンの暗さが気になってきます。ただのすりガラスですから,ピントはあわせにくいし暗いという事で,後期型はフレネルレンズを併用しています。

 しかし,フォーカシングスクリーンの歴史は明るさを見やすさとピントのあわせやすさとを両立する歴史でした。有機ガラスとも言われるアクリルを自由に整形できるようになってからの進化は大きく,本来2眼レフほどこうした新しいフォーカシングスクリーンが似合う物もないんじゃないかと思います。

 そこで交換。しかし,新品がほぼ生産されていない6x6の2眼レフ用のオプションがあるわけはなく,流用や加工が前提です。それだって,そもそも中判のカメラが少なく,使えそうな見やすいフォーカシングスクリーンは入手が困難です。

 探し回ったところ,マミヤRZ用のフォーカシングスクリーンを中古で買えました。4400円。ちょっと高いですが,送料込みで程度も悪くありません。

 これを元のガラス製のフォーカシングスクリーンと同じ大きさに切り出します。Pカッターで余分なところをカットし,紙やすりで整えます。

 幸い失敗なく,綺麗におさまりました。

 しかし,厚みが元のガラスから変わってしまうので,フォーカスの調整はやり直しです。オートコリメータで確認するとやはり狂ってしまっていたので,再調整して完了です。

 いや,見やすいです。人によってはこれでも「ダメ」と言う人がいるんですが,明るいし見やすいしピントもあわせやすいしで,もうファインダーを覗き込むのが楽しくて仕方がありません。素晴らしい。


(3)レンズキャップ

 レンズキャップは付属しなかったのでなにか手段を考えないといけなかったのですが,まずはフジの安いキャップを2つ買って,ビューレンズと撮影レンズに別々に被せることにしています。

 かわうそ商店さんでローライにもオートコードにも使えるという触れ込みで,樹脂製のキャップが買えたのですが,届いてみれば微妙にサイズがあいません。2つのレンズの間が少し広くて,キャップがうまく被さりませんでした。

 ある時,ヤシカのキャップがを中古で見つけたので買ってみると,これがピッタリ。やっぱりかわうそ商店さんに騙されたんだなあと,笑って済ませることにしました。

 ですが,前述のフィルターを常用することにしたので,このキャップもほとんど使うこと無しにお蔵入りです。ということで,フィルターを常用するときのキャップをどうするか,現在思案中です。


(4)カラーネガ

 モノクロは楽しいですし,自家現像も出来るので良いことずくめなのですが,この解像感,この情報量でカラーだとすごいだろうなと言う妄想からは逃げ切れず,定番たるフジの160NSを5本買ってあります。

 問題は現像で,10日以上もかかるだとう120フィルムの現像を外に出すよりは,こういう時こそ備蓄してあるナニワカラーキットを使って自家現像するべきだろうと,その準備もしています。


(5)デジタルデータ化

 D850でデジタル化をする話は以前にも書きましたが,まだ改良の余地がありました。1つはガラス板をのせることによるもので,ガラス板の汚れが映り込んでしまうという問題です。

 また,ライトボックスに密着しているので,ライトボックスの表面の傷が映り込んでしまうという問題もありました。10ミリでもいいので,浮かせたいところです。

 また,ガラスを被せるので,ネガを送る時に面倒とか,傷を付けるとかいろいろありました。そこで,引き延ばし機用のネガキャリアを買いました。

 これ,抜群に良いです。安定性もよいし,光源から少し浮くので問題なし,ガラスを被せないので実に綺麗です。心配していた平面性も問題なく,念のためにと一緒に買ったガラス製のネガキャリアが無駄になりました。

 もう1つ,遮光が出来ておらず,黒が浮くのです。こればかりはネガとマクロレンズの間を遮光しなくてはならず,部屋を真っ暗にするか,筒でも付けるかしか方法はありません。

 三脚との高さの調整も必要だったりするので,まだこれといって決定打が出ているわけではないのですが,当面は部屋を暗くして作業することになりそうです。


 とまあ,まさかこういう準備を進めているときに本体が壊れるなんて思ってもなかったわけでして,飽きてしまわないうちに本体をさっさと修理し,これらの課題を片付けたいところです。鉄は熱いうちに打て,です。

 他にも仕掛かりがあって,例えば程度のいいRollei35LEDを手に入れたのでこれをメンテしたいとか,せっかく赤外線領域にも感度があるRetro400Sを使っているんだしと手に入れたIRフィルタを試してみたいとか,いろいろあります。

 そうこうしているうちに,日差しが春のそれに日に日に代わり,花粉が飛び始めました。インフルエンザは成りを潜め,しかしながら新型のコロナウイルスが猛威をふるっています。

 なかなか落ち着かない中ではありますが,それでもこうして趣味があることは,とてもありがたい事だなと思います。

 さて,今日も頑張るかね。

 

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