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EF500-901落成

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 先週から続けていたワールド工芸のEF500-901キットが,昨日ようやく完成しました。

 EF500-901はその型式の通り,量産を前提にした試作機関車です。1992年に登場,6000kWの大出力を誇る交直両用の電気機関車です。EF81の重連以上のパワーを持つ,狭軌最大にして,交直流対応の最も高度な機関車と言えるでしょう。

 しかし2002年には廃車されて,現在は広島でひっそりと暮らしています。廃車になった理由は,地上設備が6000kWに対応できないため出力を絞って使っている同じ6000kWの直流機EF200が,高くついた割には性能を発揮できずに量産が打ち切られたのと同じ理由である,などと言われているのですが,どちらかというとEF500-901の量産前に施行された高調波障害のガイドラインをクリアできなかったというのが大きいようです。

 ただ,廃車前にはほとんど運用につくこともなかったそうですから,現場に嫌われたというのが一番の理由なのかもしれません。

 EF500は短命さと洗練されたデザインで今でも高い人気があり,1992年という最近の登場もあって美しいカラー写真が大量に残っています。しかし模型化されたことはほとんどなく,一部の手作りメーカーが手作業で作っている程度と,これまた量産とは言えない状況でした。

 個人的に思うのですが,電気機関車は形式ごとに主体的に作るメーカーが決まっているようで,日立顔,川重顔,東芝顔ってのがあるように思います。EF200などは日立顔ですし,対するEF500は川重顔です。よく似ている両機ですが,顔の違いは大きいです。

 私はこの究極の電気機関車であるEF500-901が好きで,出来れば模型で手に入れたいと思っていたのでした。そこへブラスキットで知られるワールド工芸がキットを限定生産で作るという話が出てきたのが今年の5月。速攻で予約を入れて待つこと3ヶ月,先日手元に届いたことはすでにここにも書きました。

 ブラスキットもこれで7つ目ですから,そんなに構えることはありませんし,今回は走行系をカトーのEF200から流用する車体キットですから,楽ちんです。ただ思い入れのある機関車ですので,その特徴である美しいラインと塗り分けだけは気をつけたいところです。

 まず車体を作ります。車体を曲げて内張をハンダ付け,続いて屋根を取り付けます。側面のルーバーまで取り付けたら,続けて先頭部分を作ります。

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 先頭部分はロストワックス製で,すでにこの形状になったパーツでですので,細かい部品を取り付ければ終わりです。ステンレス製のパーツが多用されていますが,手すりやワイパーをハンダ付けしていきます。はみ出した部分はキサゲて仕上げます。

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 完成した先頭部分を車体にハンダ付けします。パンタグラフ周辺の細かい部品を取り付ければ車体は完成です。ここで塗装をします。

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 色はかなり迷いました。ひさしの部分のグレーと車体のグレーは本当は違っていて,車体のグレーの方が薄く白に近いのです。また屋根上も濃いグレーで塗られているようですから,本当はこの辺もきちんとすべきでした。

 しかし,屋根上は細かい部品をつけた後ではマスキングが難しいということと,車体の色については個人的な好みからひさしのグレーと統一しました。ただし前面の警戒色は白にします。また,屋根上機器のシルバーも,小さい模型でピカピカの銀色はおもちゃっぽくなるので,少しだけグレーを混ぜました。

 側面のインレタも迷いました。なんといってもEF500-901の勲章ですから,失敗は許されません。幸いにしてインレタは2セット入っているので,1度は失敗してもよいです。そこで直接車体に張り付けてみました。そこそこうまくいったのですが,一部ずれてしまったり,接着が弱いせいか,しばらくすると部分的にずれたりはがれたりしてきました。これではいけません。

 そこで,クリアデカールに一度転写し,これを張り付けることにしました。結果は良好で非常にうまくいきました。

 最後にスミ入れと細かいレタッチをしてから半光沢のクリアを吹き付けて塗装は完了です。デカールもしっかりくっついています。

 ナンバープレートは前面が赤,側面がスカイブルーで塗装後サンドペーパーで磨きだして作成し,これをゴム系の接着剤で貼り付けます。屋根上の高圧配線もステンレス製のパーツをゴム系の接着剤で貼り付けてから,銅色の塗装を行います。

 ここで運転席を用意します。キットには付属しませんが,私の場合種車のEF200から運転席パーツを移植しました。幸いなことにEF500の運転席の色は,ガンダムカラーのアッガイ用がぴったりです。

 続いてガラスです。側面のガラスはどうにでもなるのですが,前面のガラスは曲面ガラスなのでプラ板を切っただけでは駄目です。これまでのキットは古い車両ばかりで曲面ガラスは使われてなかったのですが,さすが90年代の機関車です。

 そこで0.4mmのプラ板を切り,ハンダゴテで暖めながら曲げました。10個以上没にしましたが,複雑な形状をハンダゴテの熱で曲げて作るのは,私にはこのあたりが限界です。

 最後にパンタグラフや通信アンテナをEF200から移植して,車体は完成です。

 次に走行系ですね。EF200からそのまま流用ですが,私の場合DCCデコーダを取り付けることにしていましたので,この作業を行います。

 EF200は高価なDN163を使うことになっていますが,EF500の車体はヘッドライトに未対応ですからDN163はかなりもったいないです。そこで安価なEM13を使ってみることにしました。

 横幅は加工せずともそのまま利用可能で,モーターの端子だけハンダ付けしました。車体が金属なので絶縁には気をつけて,テストをしてみるとうまく動きます。車体とのクリアランスも十分で,今回は非常に楽ちんでした。

 そして完成。

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 よく見るとホコリもついていますし,写真に撮ってじっくり見てみると,子供の工作みたいです・・・まあ夏休みの工作という事でしょうかね。

 久々に作った模型でしたが,やっぱり模型作りは楽しいですよ。手をかけるだけ満足な仕上がりになるというのはおそらく本当で,そこが模型の醍醐味です。

 とはいえ,実機に思い入れがなければ仕上がりも期待できません。その意味で当分キットを作ることはないでしょう。

 さて,このEF500-901,EF200と並べてしばらく飾ることにします。
 

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