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いまさらポケコン

  • 2007/09/18 17:51
  • カテゴリー:散財

ファイル 155-1.jpg

 いまさらですが,ポケコンを買ってしまいました。

 カシオのVX-4です。FX-870Pをベースに,内蔵メモリを減らした学生向けのモデルです。

 あれほどの隆盛を誇っていたポケコンも,一般の人が購入出来る機種は絶滅していて,基本的にオークションか中古を探すしかありません。一部シャープの学生向けのモデルが入手可能なようですが,これも教材の代理店に直接頼むか,ごく限られたお店で買うしかありません。

 そんな中,どういうわけだかVX-4については先月くらいから,秋葉原に急に出てきました。価格はどこも大体7000円程度。微妙な値段ですが,この手のデッドストックが手に入る機会はもう最後でしょう。

 私はシャープのポケコンの愛用者でしたので,カシオのポケコンは全くわかりません。使ったこともありませんし,使ってみようと思ったこともありません。

 しかし,最後のポケコンとして買い納めするのも悪くないと,通販でついつい購入してしまったのです。最近のポケコンは16bitだの100kByteオーバーのメモリだのと高機能化が進んでいますが,VX-4は清く正しい8bitです。アルミの化粧板も80年代らしくて素晴らしいです。

 届くまでにいろいろ調べてみると,メモリの増設は必須科目のようです。内蔵の64kbitのSRAMを外し,256kbitのSRAMに交換するとfx-870p同等になり,さらに拡張RAMパックで合計64kByteというのが,この機種の最大容量とのこと。

 届いて軽く動作確認をしてから分解します。

 まず64kbitのSRAMを外します。続けて256kbitのSRAM(手持ちの関係で富士通のMB84256を使います)を取り付けて,ショートさせているPADを入れ替えます。

 これでまずはOK。この段階で標準状態のfx-870pと同等です。さらに続けてRAMパックと同じ容量を内蔵させてしまい,トータル64kByteにしてみます。

 いろいろ方法はあるのですが,私の場合8bitパソコン改造では標準的技法として知られている「カメカメ」で対処。SRAMの上にもう1つSRAMをのせて,CS端子を除いた上下のピンをハンダ付けします。これで面倒臭いバスは一気に配線完了です。

 のはずだったのですが,フラットパッケージでは足の長さが足りず,結局導線を使って上下をハンダ付けしたので,手間はあまりかわりませんでした。

 SRAMのCS端子は,RAMパックのCS端子につなぎます。RAMパックのパターンから信号を引っ張り出し,上側のSRAMのCSにハンダ付け。作業はこれで終わりのはず,でした。

 ところが,バカですね,カメカメの最大の弱点,厚みが倍になるという問題をすっかり忘れていました。(というか,まあどうにかなるだろうと思って見切り発車したんですが・・・)

 そこで,ABS製の底板をSRAMの部分だけくりぬき,なんとか収めることが出来ました。VX-4の場合,底板の上からさらにアルミのカバーを取り付けますので,SRAMがむき出しになるわけではありませんし,一応外部からの衝撃を直接受けずに済みます。

 電源を入れてリセットすると,ちゃんと64kByteになっていることが確認出来ました。メモリチェックをかけて問題がないことを確認したら,これでもう完成です。

 ところが私にとって初めてのカシオのポケコンですので,使い方がさっぱりわかりません。もともと自宅用にさっと手軽に使える電池式のBASICマシンを用意しようという事も期待して購入したのに,これではちょっと困った物です。マニュアルもきちんと読んでみましたが,意外に不親切で,知りたいことがあまりきちんと書かれていません。本当にこれだけで高校生が使いこなせるようになるんかいな,と私は疑問を感じ始めます。

 さらにネットでいろいろ調べていくと,PCと接続してプログラムをダウンロード出来るらしく,いくつか面白そうなものが落ちています。

 接続ケーブルは2.5φの3Pジャックですが,シリアルポートとはレベルが違うのでレベルコンバータが必要です。私の場合,そんなにしょっちゅう使うわけでもないので,IC-R5用に作ったケーブルをちょこっと改造し,つないでみます。

 うまく動作して,ゲームなどのソフトをダウンロードしてみましたが,(作者の方には申し訳ないですが)そんなに便利でもなく面白いわけでもなさそうで結局ほとんど消してしまいました。やはりこれはBASICが使える関数電卓として使うのが良さそうです。

 シャープのマシンと違ってキー配列も違いますし,文法も違う。省略形も使えませんし,プログラムの管理方法もモードの切り替えも全然違うので,やはり戸惑います。これなら大事にしまってあるPC-1600KやPC-E500を常用した方がいんではないかと思うほどですが,関数電卓としては使いやすいと感じたので,このまま使うことにしましょう。

 問題は電池がどれくらいもつのかという点ですが,ゲームをやったりするわけではありませんので,そんなに心配するほどのことはないでしょう。

 そういえば,昔PC-8201のメモリを増設する改造をした際,元々付いていたSRAMのバッテリバックアップのモードに入れる方法が新しく取り付けたSRAMと違っていて,電源をOFFしていても大きな電流が流れ続けていたことがありました。一晩で電池が切れてしまうので随分慌てたことがあったりしましたが,いい思い出です。

 それにしてもポケコン,あんなに便利で手軽なのに,どうして絶滅してしまったのかなあと思います。関数電卓くらいの大きさで,BASICでプログラムが組めたらどんなに楽で便利かと思います。高校生の教材として生き残らなければもっと昔に絶滅していただろうと思いますが,シャープからもカシオからも長らく新機種が出ていませんし,このままなくなってしまうだろうと思います。

 BASICという言語も,レベルが低いとか使い物にならないとか思う人も多いと思いますが,コンピュータを扱う上で必要な基礎知識,演算,代入,分岐などを簡単に理解でき,アルゴリズムを考える訓練の入り口としては最適だと思うのです。

 再帰が出来ないなど,言語として致命的な欠陥がありますが,例えば3本の抵抗を並列にした場合の合成抵抗を求めるとか,データの換算とか,そういう作業には関数電卓の使い方を覚えるよりも,BASICでサクサクと作った方が楽なものです。

 残念だなあと思います。

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