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さようならPowerMacintosh7600

 私がまともなMacintoshを買ったのは,PowerMacG3が登場した1998年だったと思います。このサイトにも時々登場したPowerMacintosh7600です。

 G3が出たばかりで,旧機種の7600は確か18万円程度まで価格が下がっていました。今考えるとG3を23万円程度で買っても良かったと思うのですが,当時の私は妙なこだわりがあって,7600をわざわざ探して買ったのでした。

 買ったばかりの車で秋葉原まで出かけ,初めての「新品」のMacintoshを買ったワクワク感は,通信販売で買い物をすることが普通になった今では味わえない物があるように思います。

 7600は第2世代のPCI-Macと言われる範疇に属し,その起源は8500/7500/9500にあります。MacintoshがIBM-PCの技術を取り入れて,少なくともハードウェアがオリジナリティを失うようになったのがG3からですので,7600はMacintoshがまだまだプレミアムマシンだった時代の面影をあちこちに残しています。

 例えばストレージ。内蔵のHDDやCD-ROMはSCSI-2で繋がっています。外部にはSCSI-1が出ていますので,SCSIを2本持っているマシンというのは,かなりハイエンド指向だといえると思います。

 アクセシビリティもよく考えられており,フタを開けてロジックボードに手を入れるまで,ねじ回しを使うことは1度もありません。PCIは3本,プロセッサはカードで用意されており,アップグレードをも思いのまま,ゆとりのある電源容量にドライブベイも3.5インチフルハイトが2つ,5インチが1つ,フロッピーが1つとコンパクトな割に十分です。

 G3も同じ筐体でしたが,拡張性という点で7600の方がやや勝り,面白そうと言う理由で選んだのでした。

 それまで使っていたCentris650+PPC601カードという組み合わせに比べると天と地の差で,処理速度もメモリ搭載量もなにもかも満足でしたが,その後G3を会社で使うようになってからは,やはりG3の速さに「しまった」と思ったものでした。

 ところがOSXになると事情が違ってきます。G3も信じられないくらい遅いマシンになってしまいました。その頃,7600にはG4/800MHzが奢られていましたが,7600もG3もOSXに最適化されたハードウェアを持っていないため,CPUのパワーによる差が表面化しやすいようでした。

 OSXで快適な運用を目指し,意地になって拡張を重ねた経緯は,この艦長日誌でもかならず触れているのですが,最終的にOSはMacOSX10.4をインストール,CPUはPowerPCG4/800MHz,メインメモリ464MByte,HDDはATA133の80GByte,DVD-ROM,FireWireが3つにUSB2.0が5,ビデオは内蔵VRAMをフル実装とRage128のカードで2画面対応,ファンも静音対応のものに交換してあったりと,体感的にはiBookG4/1GHzなんかとそんなに変わらない速度で動くマシンになっていました。

 会社のG3は,プロセッサカードが手に入りにくいという理由で数年前に処分,数々の相性問題をくぐり抜けてお金と手間をかけてきた7600を会社に持ち込み,なにかと活躍してくれました。

 しかし,会社はすでにWindows一色。セキュリティ面からもMacをサポートしない方針が出ていて,目立たない所にこそっと置いて使うのが精一杯だったのです。

 これまで異動があっても連れて回っていましたが,それももう限界と,今回の異動をきっかけに処分することにしました。

 プロセッサカード,USB/FireWireコンボカード,ATA133カード,ビデオカード,HDD,メモリを抜き取り,後は所定の廃棄物処分の箱にいれてきました。

 置き去りにするのはかわいそうでしたが,自宅に持って帰るのも大変ですし,会社では使い道もない上,異動の度に席が狭くなると言う状況ですから,後ろ髪引かれる思いを断ち切って,ただありがとうといってその場を立ち去りました。

 一時はロジックボードの予備まで常備していたくらい大事にしていたのですが,その予備も結局一度も使われること無しにとっくに処分されています。

 考えてみると,9年です。90年代後半のマシンとしては信じられないくらい長生きしましたなあと思います。当時だったら,そうですね,PCならPentiumIIの233MHzですかね,Slot1の時代ですよ。

 もしG3を買っていたら,こんなに長生きさせることはなかったと思います。Macintoshが熱かった時代の産物である7600は,私にとっては忘れられないマシンになると思います。

 これまで,無茶な検討に付き合わされて満身創痍のマシンは,本日私の手によって電源を落とされ,解体されました。もう二度と電源源が入れられることはないでしょう。本当にご苦労さまでした。

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