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2007年の「こんなもの」

  • 2008/01/16 16:20
  • カテゴリー:散財

 毎年恒例となった,「昨年を振り返る」という企画ですが,今年はちょっと趣向を変えて,これは買って大失敗,というのを書いてみようかと思います。


AVRライタキット

 AVRマイコンの1つ,ATmega8515を焼きたいと思って,私も使っている秋月のPICライタのオプションとして用意された,AVRライタキットを買ってみました。
 買ってはみましたが,結論からいうとATmega8515は,このライタでは焼けません。ということで,もともとAVR使いでもない私は,このキットはどこに行ったか分からないくらいのお蔵入りです。
 で,大阪に年末帰省した折,デジットで良さそうなライタキットを買ってきました。まだ開封もしていないのですが,こっちの方がずっと良心的な気がします。

電波男

 PLANEXが出している,WiFiの探知機です。小さな(しかしドットマトリクス表示)のLCDを搭載し,内蔵電池を持っているためスタンドアロンで動作し,暗号化の有無,SSIDやCHの表示が可能です。しかもUSBに繋げば無線LANインターフェースとしても利用できるという優れもの。
 ・・・というふれこみでしたが,iPodTouchを手に入れた今となっては,完全に無用の長物です。ただ電波を探すだけなのに,あんなに簡単に電池が切れてしまっては,本当にゴミになりますよ。
 それでも作りや質感が良ければ使うのですが,汚い成型に厚ぼったい塗装,見える部分を露骨に削って現物あわせをしてある有様と来れば,私にとっては「こんなものUSBハブ」に匹敵するほど「こんなもの」です。
 しかも,特価だったので買ってみたら,他のお店ではもっともっと安くて,買い方も大失敗。もはや記憶からも消し去りたいアイテムです。

ハードディスクケース

 MacOSX10.5の目玉機能の1つであるTimeMachineという自動バックアップ機能を使いこなすには,大容量の外付けHDDが必須です。私の場合,HDDは320GBを昨年夏頃に買ってあったので,必要だったのはケースでした。
 そこでMacOSX10.5と同じ時に,Macminiと同じ形のケースを買ってきたのですが,これがまた大失敗。3000円もしたのに全部プラスチックで,塗装もいい加減。LEDはアクセスランプではなく電源ランプで,しかもまぶしい青色。
 唯一の救いはUSB-IDE変換基板に使われている変換ICが割とまともだったことくらいで,ケースはまるで中国製の洗面器のようです。
 せめてHDDのマウンタくらいは金属製であって欲しかったのですが,頼りないプラスチックが熱のせいで「ぽりっ」と折れてしまうことは,いずれやってくることだと覚悟をしておかねばならんでしょう。
 悔しいので,ランプを改造しました。電源は緑,アクセス中はこれがオレンジ色になります。ゲートICを1つ追加して光らせるだけなので簡単です。
 ただ,直径1.5mmのケースの穴から光っていることを見せるために,光学繊維(三菱のエスカ)を使って仕上げています。本来ならここはアクリルか何かを使ってやるべきなんでしょうが,このケースのように透明なパーツを省略し,LEDを強烈な輝度で光らせて逃げてしまうこともあったりするので,困ったものです。
 繰り返しますが,HDDのケースもバカにせず,真面目に選びましょう。カメラ量販店で買うのは御法度。面倒でも秋葉のPCパーツ店で買うのがよいです。やっぱ,店員さんの目利きはバカには出来ません。

MC-2200

 昨年の末頃,思い立ってポケコンをオークションで何機種か手に入れたのですが,PC-1245のOEMであるセイコーのMC-2200を落札しました。
 数が出ていないレアアイテムで,実用機というよりコレクションの対象という感じだったのですが,本家PC-1245よりも色遣いが秀逸。赤と黒,白をふんだんに使って緊張感のあるデザインになっているのが特徴です。
 私も写真で見たときに気に入ったのでいつかは欲しいと思っていましたが,液晶が真っ黒になってしまった故障品が出ていたのでついつい落札。
 届いてみると,本当に真っ黒でしてね,動作そのものはしているようなのですが,画面がこれではどうにもこうにも。
 入札の時は持っているだけで十分だと思っていましたが,手に入れてみると邪魔なだけだなあと,反省してる次第です。
 液晶が交換できればと思うのですが・・・余談ですが,シャープのポケコンはとにかく液晶がにじみます。にじんでしまうと使い物にならないですし,修理する方法もないので,こうなってしまうと本当にゴミになってしまいます。どうにかならんもんでしょうか。

技術士一次試験

 昨年の秋,技術士の一次試験を受けてみました。エンジニアとして10年以上やってきたわけですし,まあ一次試験くらいはさくっと通るだろうと思って直前になってから問題集を開いてみると,うむー・・・仕事で使ってないような事柄がいっぱいです。
 受験料も1万円を越えていて,しかも大学の卒業証書を実家から取り寄せたりと大騒ぎをしたこともあって,あわてて10日ほど勉強をして本番に臨みましたが,自己採点の結果,結構いい点数で合格。
 技術士?という方のために少しだけ説明を。医者,弁護士などと同じ国家資格です。医者が医学の,弁護士が法律の資格なら,技術士は技術者の資格です。なかなか権威ある難しい資格でして,若い奴がちょろっと勉強してもまず通ることのない資格です。
 幅広く,かつ深い知識と技術が求められ,この資格を取れば晴れて「技術士」を名乗ることが許されます。合格率も低く,エンジニアが取得できる資格としては最高位に位置づけられるといって過言ではありません。
 ただ,医者や弁護士と違って技術士でなければ出来ない仕事はないですし,技術士になったからといってなにか仕事が舞い込むわけでもないので,これで食べようという人は技術コンサルタントを開業するのが関の山です。
 多くは,メーカーを定年退職したエンジニアが,自分の人生の総仕上げに取得するというのが多いとか。
 このあたりですでにがっかりなのですが,実はこの資格は土木・建築関係がメインです。というのは,唯一といっていい仕事の技術コンサルティングがなんとか成立している業界が土木・建築で,いわゆる公共事業とそれなりに密接な関係があるとかないとかうわなにをするやめqあwせdrftgyふじこlp
 ・・・この技術士という資格,近年技術士を国際的な基準で位置づけようという動きに加え,人数を増やそうという話もあったりなかったりで,敷居が随分下がりました。重力に魂を引かれた旧世代の連中は「権威の失墜だ」とお怒りのご様子ですが,そもそも定義が国際ルールに改められるのですから,権威もくそもありません。そんなに権威が大事なら,鎖国でもしてください。
 とはいえ,このことで最も影響があったのは今回私が合格した技術士一次試験でしょう。それまでは技術士になるための最難関,といわれるほど難しかったようなのですが,人数を増やすという施策の一環として,指定大学を卒業すると一次試験が免除されるという制度を導入したことにより,相対的にレベルが低下,実質的に二次試験を受けるための「受験資格取得試験」に成り下がったのです。
 しかも分野によって難易度が大きく異なる上,二次試験と違い一次試験はどの分野を受けても良いので,みんな簡単とされる情報工学分野に流れ込んできてしまいます。
 私も情報分野で受験しましたが,なんとまあ今回の受験者に対する合格率は46.1%。例年はもっと低いので,今年は大失敗ですね,ふふ。
 落ちた人はもう少し真面目に勉強してから受けて下さい。
 そんなわけで,二次試験を受けるつもりも失せましたし,一次試験は履歴書にも書けないようなクソ試験だったというオチで,本当に無駄だったなあと思います。

カーナビのアップグレードキット

 三洋のカーナビを買ったのが一昨年,国土交通省が道をボンボンつくるせいで,カーナビの本当のおいしさを味わえる期間が短くなっているように思います。そのために地図データのアップデートが行われるのですが,これが決して安くないのです。私の機種で25000円ほどかかるのですが,DVD-ROMが2枚と,違法コピー防止のメモリカードが付属しています。
 地図データの作成にはお金も時間もかかるので,この価格はやむを得ないのですが,HDDモデルの場合HDDに入っているものを消してしまうわけで,このアップグレードキットをあとで誰かに売ろうと思っても出来ないんですね。
 こういう仕組みってどうなのかなあと思いつつ,アップグレード。
 当然,普通に使えるわけですが,25000円も投資したのに,その恩恵を実感できないというのは,なんとも寂しい限り。相変わらず自動車に乗る機会はほとんどなく,そもそもこのアップグレードを行うべきではなかったのではないかと,そんな風に思ったりします。


技術書のたぐい

 昨年も出版界は厳しかったようで,いくつもの出版社がつぶれていきました。技術書もますます入手が難しくなったという印象がありましたが,個人的に憂いているのは,その内容のレベル低下です。
 趣味でやってる人をそそのかして詰めの甘い回路で本や記事を書かせる,基礎的な知識もないまま専門書を書く,など,まるでWEBで公開しているような無責任な内容の本が目に付きました。
 深刻なのは,技術書の専門出版社でもこうした傾向が見られたことで,これは出版社そのもののレベルが低下していることを示す,極めて憂慮すべき事態でしょう。
 この出版社は,それでも志は高くて,トップがその分野の第一人者を口説き落として,しっかりした本を作ることを続けているので好感を持てるのですが,特に出版社名にもなっている月刊誌とその関連の書籍の体たらくが痛々しいです。

・「ソフトウェア・ラジオの実験」
 電波を受ける所まではハードウェアで行い,復調はパソコンで行うという「ソフトウェア・ラジオ」がアメリカのホビーストの間で火が付いて,日本でもそれなりに知られるようになりました。
 なにせソフトウェアで受信機の主たる構成部分を実装するわけですから,いろいろな実験も簡単にできて,まさにアマチュア向けだなあと思うのですが,CQという雑誌が特集を組んだところこれが結構売れたらしく,調子に乗って基板まで付けて別冊に作り直したのがこの本です。
 付録の基板に部品を買ってきて組み立てれば完成するのは大変に結構なのですが,致命的なのはこうした新しい技術に関する理論的なアプローチがなく,作って「はい終わり」になってしまっていることです。
 これって,そこらかしこでやっている「電子工作キットを作る会」で子供らを公民館に集めて,2時間ほどでキットが動いたらメデタシメデタシ,というのと何も変わりません。
 こんな事では,技術的にもう一歩先に進んで,自ら探求するという本来の楽しみに到達できません。こういう新しいテーマだからこそ,理論的な体系をふまえつつ「作って学ぼう」というスタンスが必要なんではないかと思います。その内容の薄さに,私は軽いめまいを覚えたほどです。

・「エレキジャック」
 志は買いますが,中身はなんとも・・・作ってみよう,面白そうと思う物がないですし,どれもこれも作って終わり,そこから先の話がほとんどありません。それに,作っている方々のレベルも低く,基礎的理解が欠如していると思われる回路も散見されます。本来なら編集がストップをかけるんでしょうが,もうそんな力も残ってないのでしょう。
 あと,賛否両論あったのですが,この雑誌をバックアップしているマルツ電波が独占的にパーツを供給することで成り立っている記事もあり,作ったり実験したりしようとしても,自分たちの努力ではどうにもならない記事が出ている(しかも基板が付録についている)んですね。
 その独占パーツというのが,プログラム書き込み済みのマイコンだったりするから余計に始末が悪い。プログラムはソースはもちろんバイナリも公開されていないので,マルツ電波からマイコンが含まれるパーツセットを購入する以外,入手は不可能です。
 記事は,そのマイコンが含まれるパーツセットを買ってきて,付録の基板にハンダ付けするまでの話を書いてあるだけです。
 そんなもんね,わざわざ記事にするようなもんと違います。
 ただ,こういう事があると,元気のある業界ならGPLに準拠したオープンソースの互換品が発表されたりするんですが,私も含めみんな文句を言うだけで終わりです。もう電子工作の世界も死んだも同然です。
 今月末には第5号が出るそうです。乗りかかった船なのでとりあえず買いますが,鉄道データファイルと共に早く休刊になって欲しい雑誌です。

・「赤羽がんこモータース」
 これは技術書ではなくコミックですが,「ボルト&ナット」の田中むねよしの単行本です。メジャー誌への連載という事で期待したのですが,いやはやつらい内容でした。
 一番残念だったのは,すでに彼は自動車に対する夢と情熱を失っており,食べるための手段としてこのジャンルのマンガを書き続けているということが見て取れたことです。
 初期のボルナツは,押さえようのない情熱が吹き出していましたが,その点で言えば,エンスーマンガというジャンルの先兵だった彼の旬は,もう過ぎてしまったと見るべきでしょう。第2巻が出ても出なくても関係ないというコミックになりました。
 ちなみに,早く第2巻が読みたいのに当分でないだろうと思われる「WAVE」というコミックに先日出会いました。1980年代,8ビットのコンピュータでなんでも出来ると信じたあのころ,舞台は新世界,日本橋。台詞は全部大阪弁。まさに私の20年前の姿です・・・いやー,こんなマンガおもろいと思う人,私以外におらんでしょ。(実際連載誌のアンケートでは最下位を取って他の雑誌に飛ばされたそうですし)

・「プレミアムオーディオマガジン」
 上質の紙を使い,近頃盛り上がっている「高級オーディオ」を取り上げる雑誌として誠文堂新光社から登場したのですが,価格もプレミアム。「無線と実験」の2倍の価格です。強気ですねえ。
 これが超高級輸入オーディオ機器の紹介や視聴記事だけならウンコ扱いなわけですが,さすがに「無線と実験」を擁する誠文堂新光社らしく,自作派のテイストを残しつつ真空管アンプを大々的に取り上げています。
 ただ,真空管が生まれて間もない頃に作られた,戦前のドイツの真空管を実際に動かすという無茶をしたあげく,その音に主観たっぷりの評価をくっつけているあたり,もう頭がおかしくなったとしか言いようがありません。
 こういう古典球が実動作可能な状態で残っていることも驚嘆すべき事ですし,それを実際に動かすということをやってしまうこともすごいことではありますが,そのことがどれほどオーディオファイルの好奇心を満たすか,さらに貴重な歴史的遺産を壊してしまうリスクを冒すに見合うだけの物だったのかどうかを考えると,こういってはなんですが,とても手間のかかった「居酒屋での与太話」レベルであったと言わざるを得ません。
 ただ,厚生労働省で本業がお忙しいはずの,とある先生がお書きになった現代真空管の紹介とコメントは秀逸でして,私はこれが読みたいがために,この高価な本を勇気を出して買うことにしたのです。
 余談ですが,誠文堂新光社からは,実在しているんだかしてないんだかよく分からない「初歩のラジオ編集部」のクレジットで,真空管のラジオとアンプの本をいくつか出していますが,その内容はあまりにプアで,「初歩のラジオ」というブランドに盲目的な忠誠を誓ったはずの私でさえ,買うことをしませんでした。
 過去の初歩のラジオから抜粋した別冊が2つほど出たときには,内容を見ずに買ったのですが,写真にモアレが出ているありさま。これは編集という寄り,社内資料をコピー機で作ったようなもんですよ。
 こういう過去の資産を食いつぶすような小遣い稼ぎは,そろそろ立ちゆかなくなるんじゃないですかね。細く長く生きて欲しい出版社なので,気をつけて欲しいと思います。
 

 そんなわけで,昨年は,大きな買い物を余りしなかった割に,そこそこの値段の買い物を何度もしたということで,かえって無駄遣いをしてしまったように思います。全体的にものの値段が安くなり,少し前の基準なら驚いてしまうようなものも多くある一方,ガソリンの価格は高騰していますし,長く据え置かれた食料品の値上げも次々に行われています。(ビールは頻繁に値上げしてるし,私も最近あまり欲しいと思わなくなったので,今後おそらく自分で買って飲むことはしないと思います。第三のビールとか,おかしなまがい物を数字をでっち上げるために見境なく売りまくって,ビールのおいしさを若い人に知ってもらう機会を奪ってきたことの代償は大きいと思い知って下さい。)

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