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EF50はかっこいい

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 年に数個ですが,やっぱり真鍮製の鉄道模型キットを作るのは楽しくてやめられません。

 もっとも,興味のない模型を作るのは苦痛なので,それなりに思い入れのあるキットが出てくれないといけないのですが,幸いなことに半年に一度くらいの割合で「おおっ」と思うようなものがリリースされてくれるので,ありがたいです。

 今回は,ワールド工芸のEF50です。

 リニューアル品ということで,駆動系も一新されており,実に楽しみなキットです。EF50はワールド工芸にとっても,割と早くからキット化されており,出る度に完成度が上がっているので,余程思い入れがあるのでしょう。

 しかし,EF50なんて,大正から昭和の初期に活躍した最古参の電気機関車です。今実物を見ることも不可能なわけで,そんなものをリアルタイムで追いかけていたファンがそれほどいるようには思えません。

 私だって,当然実物を見たことは一度もありません。

 しかし,格好いいんですね。全長22mの大型ボディ,大きな動輪に,大きなデッキ,特徴のある鎧戸に魚腹型の台枠,そしてなにげに流麗なデザインで,いかにも英国生まれという機関車です。

 兄弟機のED17は,私にとってNゲージ復活第一号の機関車になっただけに,その兄貴分であるEF50は是非手に入れたかったところです。

 ところが完成モデルはどこも作っておらず,唯一のキットも発売から結構な時間が経過しており,入手不可能で悔しい思いをしました。埋め合わせにEF53のキットを買ったのが私にとっての最初の真鍮キットであったことも,ちょっと懐かしい記憶です。

 EF50という機関車は,輸入当時は8000型と呼ばれていた,日本で最初のF級電気機関車です。高速旅客用の大型機で,2C-C2という軸配置はこの機関車が手本となり,旧型電気機関車と分類されるEF58までずっと使われ続けることになります。

 日英同盟とか,外交関係が大きな理由となって輸入された機関車だったわけですが,イギリスとしては電気機関車が得意で売り込んだわけではなく,当のメーカーも大型の電気機関車を作った経験はなかったそうです。(余談ですが当時の電気機関車先進国は言うまでもなくアメリカでした)

 そのせいもあって部品の信頼性も低く,蒸気機関車を連結して走る必要があったり,高速度遮断機がなくて乗務員から敬遠されたりと,後に実力を付けた日本のメーカーの部品で改良が一通り行われるまで,今ひとつ主力になりきれなかったようです。

 しかし,安定してからの人気は高く,昭和5年頃の「富士」の先頭を飾ったりと,東海道の主として君臨したという輝かしい歴史もあります。

 なんでも,この機関車は,製造したメーカーのカタログの表紙を飾るなど,それなりに気合いの入った1台だったようですし,イギリスの鉄道博物館には美しい模様を描いたイギリス風の塗装が施された同型機が展示されているらしいです。イギリスの当時の車両は塗装も美しく,焦げ茶色のEF50とはまた違ったあでやかさがあるそうです。

 さて,年末に手に入ったEF50,まとまった時間が取れるまで放置していたのですが,ようやく先々週に取りかかることが出来ました。久々だったこともあり,サクサク作れたわけではないのですが,それでも大きな失敗もせずになんとなく形になっていくのは,実に楽しい作業です。

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 作ってみて,随分複雑になってきたなあという印象です。走行系の完成度も高く,プロポーションもよいのですが,部品点数も増えていますし,折り曲げも複雑で,ハンダ付け後にもう一度やり直すことも何度かありました。とはいえ,さすがに真鍮のキットだけに,やり直しが利くというのがうれしいところです。

 しかし,塗装は今ひとつの出来です。今回は,ぶどう色1号がマッハの塗料で,黒もマッハにしてみることにしたのですが,ちょっと厚ぼったい感じになってしまいました。

 それに,ホコリも付着していますし,シールプライマーを塗ったところに付いた傷のようなものもそのままになっています。昔の私ならシンナープールに直行だったと思うのですが,なんかそういう緻密さは年齢と共に失われていく物だと寂しくなりました。

 そんなわけで,完成したEF50ですが,うーん,出来は今ひとつ。でもやっぱり格好いいです。これが牽引して様になる客車を私は持っていないので残念ですが,ディスプレイするとその流麗さにうれしくなります。

 最初に作ったEF53と並べてみることにしたのですが,EF53がまた適当に作ってあり,ボディが車体から浮いてしまっているので,きちんと作り直すことにしました。

 走行系を分解してきちんとビス留めが出来るように仕上げると,これもなかなか格好がいい。さすが戦前のお召し指定機EF53です。この時は塗装するにも忍耐があって,結構綺麗に仕上がっているんですね。

 戦前の花形機関車がこうして列んでいるというのは,当時ならあったのかも知れません。しかし,茶色ではなく本当にぶどう色だった当時の電気機関車を見ることは写真でも難しく,模型ならではという感じがします。

 さて,次は東急池上線の1000系ですね・・・塗装済みキットなので簡単にできると思うのですが・・・

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