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鍋でおいしくご飯を炊く

  • 2008/05/29 12:29
  • カテゴリー:料理

 一人暮らしを始めたときに「とにかく米さえ炊ければどうにかなる」という考えのもと,3合炊きの安い炊飯器を買って使っていたのですが,購入後10年を経過し,とうとう満足にご飯が炊けなくなりました。

 いつもよりも多めのご飯を炊くと生煮えになることが多く,特に3合を炊くと確実にアウトです。

 ある時,夕食を一緒に食べようと友人が来たときに多めにご飯を炊いたのですが,この時はわずか数分でスイッチOFFになってしまいました。中を見ると当然お米がぬるま湯の中に沈んでいる状態です。

 これはさすがに続行不可能と判断し,ここから先は鍋で炊くことを思いつきました。IH調理器(電磁調理器)を手に入れた際,母親から厚手のIH対応の鍋をもらったのですが,この鍋の説明書にいろいろなレシピが載っており,ここにご飯を炊く方法が書いてあったのを思いだしたのでした。

 ご飯を鍋で炊く・・・そもそも,鍋でおいしく炊けるなら,炊飯器など専用の道具が売れるはずがありません。考えてみて下さい,パンを作る,魚を焼く,餅をつく,シチューを煮込む,ケーキを焼く,シューマイを蒸す,それぞれ専用のマシンが必要なのに,それらは本格的に料理に取り組む人々が買う物です。

 しかも炊飯器は基本的に国内専用。最近は主としてアジア各国でも売れているそうですけど,北米やヨーロッパで「一家に一台」ではないでしょう。

 なのに,ご飯だけは炊飯器です。しかも一家に一台です。ここから導き出される結論は1つ,ご飯を炊くのが難しいから,でしょう。

 ご飯を炊くのは火加減が大切で「はじめチョロチョロなかパッパ赤子泣いてもふたとるな」は,炊飯器全盛のご時世でも知らない人はいないでしょう。

 はじめチョロチョロ    水を吸わせる
 なかパッパ        強火で一気に沸騰
 赤子泣いてもふたとるな  弱火でムラしている間にフタあけるな

 という意味だそうですが,マイコンの登場によってこの火加減を自動で細かく制御し,実においしいご飯を確実に炊くことが出来るようになったわけです。

 このままでは食べられませんし,捨てるしかない3合のお米ですから,躊躇していても思案していても始まりません。とにかくその厚手の鍋にお米を投入です。

 説明書によると,沸騰したら弱火で12から15分,よく蒸らして食べろ,とあります。随分簡単ですが,こんなことでおいしいご飯が炊けるなら,炊飯器はいりませんよね。

 出来上がりました。ぱっと見るとつやつやしていておいしそうです。
食べてみました。・・・うーん,おいしい。

 友人も絶賛したご飯だったのですが,私の場合は油断するとおかゆを作ってしまう炊飯器を使っていたせいもあり,そのおいしいこと。あれ,こんなに簡単にご飯って炊けるものなんだっけなあ。

 考えてみると,飯ごうを使ってご飯を炊いたことは誰でも一度は経験があると思いますが,あれも考えてみると不思議な物でした。あの時は,やっぱり炊飯器で炊いたご飯の方がおいしいと思ったものですが,今回は違います。鍋の方がおいしいです。

 炊飯器を買い直さないといけないというプレッシャーから解放され,そして根っからの探求心が頭をもたげ,おいしいご飯を安定して確実に,そして手早く炊くにはどうすればいいかを半年以上研究しました。

・お米をとぐのはさっと3回
 あまり頑張ってといでも意味がありません。3回がベストです。

・水の量はお米と同じ量が基本
 カップで同じ量の水を入れます。ただ,お米をといだ時に水が綺麗に切れないものですので,心持ち少なめがよいようです。

・吸水時間は最低30分
 「はじめちょろちょろ」に相当する部分です。冬場は1時間かけましょう。

・沸騰まで一気にいこう
 「なかパッパ」です。IHは温度の立ち上がりが速いのでこういう用途にはぴったりです。しかも鍋全体が熱源ですので,温度の偏りも小さいです。実に理想的ですね。大体5から6分で沸騰に達します。

・沸騰したらしゃもじでよく混ぜる
 これが大事です。炊飯器では出来ないことの1つ,沸騰したらよくかき混ぜるのです。ムラがなくなり,お米が立ちます。

・弱火にして12分から15分
 私のIH調理器は,弱火にすると間欠制御となりますが,ガスで弱火というのはなかなか難しいですから,やはりIHならでは,です。1/5合までまでなら12分,2合以上は15分弱火にします。ここでタイマーを使って,15分経過したらスイッチが切れるようにしておくと便利です。ガスではこうはいかんです。

・蒸らしに15分から20分
 炊きあがってもそのままではコツコツしてあまりおいしくありません。フタをきちんとしてじっくり蒸らします。この時,軽くかき混ぜておくとなおよいです。大事なことは,フタについた水滴を鍋に落としてはいけないということです。


 こうして出来上がったご飯は,お米の銘柄に関係なく,実においしく食べることができます。米粒の間に適度に空気を含みほくほくとしたご飯は,歯ごたえのある堅さと噛んだときの弾力を持ち,香りと甘さが広がります。

 鍋でお米をとがないとか,お米を洗った後ザルできちんと水を切るとか,備長炭を一緒に入れるとか,火加減をもっと細かく調整するとか,手間のかけ方はいろいろあると思いますが,私はこの程度でよいと思ってます。炊飯器と同じくらいの時間と手間ですからね。

 で,結局安定しておいしいご飯が炊けるということで,炊飯器を買うことはやめました。全自動でないとダメになったとき,買うようにします。

 大したノウハウではないですが,案外簡単に,しかもとてもおいしく,ご飯を鍋で炊くことは出来るもんだ,というそんなお話でした。

 

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