エントリー

ぁゃιぃアンテナ

 先日の土曜日,届いたばかりのFMアンテナを取り付ける作業を行っていました。首都圏は梅雨も明け,強烈な暑さがこたえます。

 結局アンテナは,いろいろ調べた結果2素子の位相給電型アンテナで最も安価なものを選びました。DXアンテナ製のFMB-2CNというモデルです。価格は送料まで入れて2700円ほど。安い!

 わりとコンパクトな箱に入ってきたアンテナを組み立て,目の前に広がった150cm四方のそれをしげしげと見下ろしつつ,どこに取り付けるのか,どうやって取り付けるのか,ケーブルはどうやって引き込むのか,そもそもこのアンテナは効き目があるのか・・・など,どこから手を付けたものかと,しばし考えあぐねてしまいました。

 とりあえず,短めのケーブルを付けて室内でグルグルまわしてみます。さすが指向性のあるアンテナですね,回す方向で全然受信状態が変わります。ただ,最も受信できるようにしても,先日のフィーダーアンテナに毛が生えた程度にしかなりません。

 この段階で屋外に出すことは決まったようなものなのですが,その場合どうやって取り付けるかを真面目に考えないといけません。私の住んでいるアパートは1階ですし,ベランダなどと言うものはありませんから,洗濯物を干すための竿を引っかける腕にでも取り付けるしかないでしょう。

 とりあえずですね,先日解約したスカパーのアンテナを取り外しましょう。このアンテナも竿を引っかける腕に取り付けてあります。フェンスを隔てた向かい側のマンション建築現場を見ると,同じように炎天下,無理な姿勢で汗だくになりながら作業をする人がいます。妙な連帯感が生まれます。汗をだらだらかきながら,パラボラアンテナが数年ぶりに大地に降ろされます。

 途端に殺風景になった腕の先っぽにFMアンテナを引っかけ,水平を保ちつつグルグル回してみます。受信感度はそれなりに確保出来るようなのですが,マルチパスを改善することは結局出来ませんでした。モノラル放送の時はいいのですが,ステレオになるとノイズも多いし,ピーという音も出ています。なにより随分と歪んでいます。これでは何の効果もありません。

 あまりの暑さに意識が朦朧としつつ,ふと見上げると向かいの工事現場の兄ちゃんたちもお昼ご飯のようです。むむ,そういうことなら私も昼ご飯にします。

 ・・・しかし,結局2素子の位相給電型アンテナくらいでは全然ダメなのではないかと,そんな疑いが頭をグルグル回っています。値段はまあ安かったのでよいとしても,NHK-FMの受信状態は改善されず,根本解決は「住む場所を変える」となってしまいます。これはそうそう簡単に行動できるものではありません。

 大体,不動産屋でですよ,「NHK-FMがばっちり入るところ」なんていう条件を出して「それならここはどうでしょう」と出てくることはあり得ないでしょうし,だからといって物件を下見に行って,FMチューナーとアンテナを抱えて音質のチェックを行うなんて,怪しいやつだとその段階で入居を断られることでしょう。

 さてご飯も終わり,地面からの照り返しにくらくらしながら,作業を再開しようと考えたその時です。転がしてあるヘッドフォンから,なにやら良い音が漏れてきます。アンテナは室内に立てかけてあり,指向性は空を向いています。

 ヘッドフォンをしてよく聞いてみると,歪みもなく,受信感度も十分な強さ,ノイズはやや多いですが,歪みの少なさがなにより快適です。そう,「NHK-FMは水平偏波」「位相給電型アンテナは指向性を持つ」という固定観念から,アンテナを水平にすることしか考えつかなかったのでした。

 ここで私の次元は,2次元の平面から一気に3次元の空間へを飛躍を遂げます。なにやら視界が開けるのを感じました。

 そしていろいろ試してみたところ,アンテナを垂直にし,北西の方向に向けると劇的に改善することがわかりました。よし,この状態で固定すれば実用に供するでしょう。

 取り付けは,スカパー用のCSアンテナの固定金具を一部流用します。手元にあった長さ20cm,直径20mmくらいのステンレスのパイプをマストにし,CSアンテナの固定金具と物干し竿の腕との間に挟み込みます。

 FMアンテナを垂直偏波用に組み替え,これを先程のマストに固定すると,ばっちり固定できました。位置の調整をしますが,私の場合は外の壁と平行に固定すると最も良い状態です。

 もとのテレビアンテナ共用と比較してみます。F-757はアンテナ入力が2系統あるのですが,ようやくその恩恵にあずかったというわけですね。

 結果は雲泥の差です。テレビアンテナ共用では,S/Nは低いのですが歪みがひどく,聞くに堪えません。今回のアンテナでは,S/Nは今ひとつですし,ピーという音もわずかになってはいますが,なにより歪みがほとんど気にならないレベルにまで改善され,ようやく「音楽を楽しもう」と思えるレベルになったと思います。

 しかし,効果があるのはNHK-FMのみで,TOKYO-FMやJ-WAVEでは,今回のアンテナを使うとほとんど受信が出来なくなります。感度も下がり,まともに受信が出来ません。テレビアンテナ共用では以前から歪みもなく,すっきりと良い状態で受信できていましたから,NHK-FMの時だけ切り替えるようにしないといけません。

 さて,暫定的な配線でここまで。恒久的にはスカパー用の同軸ケーブルをそのまま使うことにしましょう。エアコンのダクトを通して室内に引っ張り込まれたケーブルですが,FMチューナーには1mほど長さが足りません。そこで別のケーブルを継ぎ足すことにするのですが,ここで反射が起こったりして,特性上は良くないのです。

 ですが背に腹は代えられません。以前作ったアンテナブースターを分解し(秋月電子のキットですが,受信レベルは上がっても,音ノイズも減らず聴感上何の変化もないので今やゴミに成り下がっています),基板を取り出し,入力と出力のコネクタを5cm程の同軸ケーブルで繋いでしまいます。この延長コネクタボックスを仲介し,1m程の同軸ケーブルを継ぎ足します。試してみたところ,受信レベルも音質も,直結と差はありません。

 これでいつもの番組(特に日曜日の18:00から放送の「現代の音楽」は毎回毎回強烈です)を聴いていたのですが,まあ満足です,と言って良いレベルになったと思います。これでエアチェックを行って,ライブラリ化すべきかと言われれば満点を付けるわけにいかないのですが,現状で出来ることの最善を尽くしたという気もしますから,これで一段落としましょう。

 ただ1つ心配なことがあります。

 トンボのようなおかしな形をした大きな変なアンテナが壁に張り付いていて,その先端は別のマンションを指していることです。

 はっきりいって,どっからみても怪しいです。これでFMなんか普通は受信できないはずですから,FMを聞いているのです,と言い訳しても信用してもらえないかもしれません。それゆえ通報されるとなにかとややこしいことになることは目に見えているだけに,いったいどうしたものかなあと,頭の痛い日々は続きそうです。

ページ移動

ユーティリティ

2020年05月

- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

新着エントリー

過去ログ

Feed