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ワインダーMEIIを手に入れる

ファイル 252-1.jpg

 さて,一昨日行きつけの中古カメラ店に出かけてSuperAの説明書とグリップを探してきました。

 まず説明書は見つかりました。500円。うむー,やや高い。それでもあっただけ良かったという感じでしょうか。

 次にグリップ。グリップだけ出てくることはほとんどないでしょうから,SuperAなりProgramAの故障品を探すことにします。しかし残念ながら故障品はありませんでした。ついでにガラスケースに入ったSuperAを探してみると・・・なんと12000円以上の価格が付いています。この店だけなのかも知れませんが,なにやらPENTAXのカメラが軒並み高いです。MZ-10が5000円オーバー?何かの間違いでは・・・

 がっかりしながら別のコーナーをみると,なんとワインダーMEIIが6000円です。

 この時代のワインダー(もしくはモータードライブ)は電池を8本も使って大きく重たいものが多いのですが,ワインダーMEIIは電池4本で,小さいものです。しっかりした大きなグリップも付いており,ホールド感も良いという話です。

 しかし,本体よりも高いワインダーを付ける必要があるのか・・・

 私の葛藤は,このワインダーも次に見かけることはないかもしれないという脅迫感と,ワインダーを付ければグリップはいらないよなという合理的かつご都合主義な判断により決断,先の説明書と一緒に6500円を払ってお店を後にしました。

 はっきり言って,このワインダーMEII,かなり汚いですし,あまり良い程度ではないようです。6000円は高いかもしれないなあと思いました。

 そこで,基本動作の確認後,可能な限りの掃除とオーバーホールです。

 外観は大きな傷やへこみはありませんが,やはり握るものゆえかなり汚い状態です。いつものようにアルコールで何度も拭き触ってもべたつかない程度にまで磨きます。

 下ケースを外し,出てきたギア類に注油します。昭和56年製造年のスタンプが押してありましたので,28年も前のものだったのですね。

 私は模型用の油,それも鉄道模型で使う油を重用しています。緩い油はKATOのユニクリーンオイル,グリスはエンドウのセラミックグリスを使っていますが,いずれも樹脂製のギアを前提とした油ですので,こうした用途にも安心して使えます。

 注油を行うとウソのように音が静かになり,なめらかに動いていることが分かります。これはいい感じです。

 組み立て直し,文字にスミ入れを行います。基本はタミヤのエナメル塗料を使ってスミ入れし,後でエナメルシンナーではみ出たところを拭き取ります。

 こうしてようやく常用できるクオリティになったワインダーMEIIですが,どうも気になるのはレリーズボタンの横にある「AUTO/125X」の切り替えスイッチです。それぞれの動作の違いをMEsuperとSuperAで調べますが,はっきりいってわかりません。

 スイッチ部を分解してみましたが,なにやら接点があるだけです。接点の酸化による導通不良かもしれないと調べて見ましたが,そういうわけでもなさそうです。

 ググってみると,SperAではずっとAUTOでよい,MEsuperではカメラ本体を125Xにしたときワインダーも125Xにしなさい,とあります。そうしないと誤動作するとあるのですが,なにが問題になっているのかはわかりません。試して見ますが,特に問題となっている様子はなく,別にどっちでもいいかなあと思わせます。

 説明書は手に入れていませんので正しい答えが分からないのですが,幸いなことにPENTAXの海外のホームページでは過去のオプションの相当数のマニュアル(ただし日本語版ではありません)がPDFで公開されています。

 早速ダウンロードし目を通しますと,SuperAでは電気式シャッターになったのでずっとAUTOでよいが,MEsuperやMEではメカシャッターをつかう125Xの時,このスイッチを125Xにしておかないとダメだとあります。露出が狂うんだそうです。

 どれどれ,と試して見ますが,案外に腑に落ちない結果になりました。

 まず,AUTOにすると,ワインダーのレリーズボタンの半押しが有効になり測光が行われます。125Xにすると半押しは無効となり全押しで測光と同時にシャッターが落ちます。実際,MEsuperのAUTOモードで,ワインダーを125Xにすると,正しい露出が行われず,シャッターが落ちてしまうことがありました。

 逆に,MEsuperを125XにしてワインダーをAUTOにしますが,これははっきりいって何の問題も見あたりません。メカシャッターで動くモードの時に露出計のスイッチが入ってしまうことが内部的に問題があり,その解決に手動スイッチで対応したということなのかも知れませんが,少なくとも動作に支障があるようには思えませんでした。

 ま,とりあえずAUTOにしておけばよいでしょう。あまり気にしないことにします。

 で,素直に使ってみた感想ですが,全体に小さくまとまっており,小柄なMEsuperやSuperAによく似合っていると思います。

 ただ,あまり一体感はないようです。持った感じもあなり良くなく,どこを握っても持ちにくいです。残念ですがSuperAの付属グリップの代わりになるものではないです。

 シャッターを切ってみますが,想像以上にうるさいです。モーターの音が下品でうるさく,あまり聞いていたいと思えません。これを静かな場所で使ったら相当ひんしゅくを買うことでしょう。

 しかし,もっと深刻なことは,モーターが回る方向にぶれるんです。このワインダーはグリップ部にモーターが入っていますが,かなり慣性の大きなモーターで,動くときにぐぐっと回ろうとする力がかかっているのが分かります。

 もちろん,シャッターが落ちるときにはモーターは回っていませんので実際にぶれてしまうことはないのでしょうが,それでもこの回ろうとする力を押さえ込むのに腕に力が自然に入り,これがぶれに繋がるように思います。

 ということで,案外期待はずれに終わったワインダーMEIIですが,以前NikonFE用にMD-12を買ったときにも書きましたが,男の子はなにせモータードライブとかワインダーとか,そういう無駄な装置が大好きなものです。とりわけ1980年代のカメラのおかしな暴走ぶりにその当時ワクワクした世代としては,こうした化石化したオプションも捨てがたい魅力があるものです。

 とりあえずこのワインダーでフィルムを1本通して見て,問題がないかどうかだけは確認しておこうと思います。

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