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D-70の修理が終わりました・・・つらかったです

 D-70の修理がとうとう終わりました。怪我もしましたし,予備のキーまで接着剤が溶けていたという衝撃の事実まで突きつけられ,さらにフレキの破損や複数箇所のネジバカ,本体データの消失など,今回ほど手を焼いた修理もなかったのですが,とりあえず妥協できるレベルに来ました。

 キーは一箇所だけ反応の悪いものがあり,特にピアニシモで音の出方が違う事があるのですが,ここを深追いすると現状維持さえ難しいと判断し,このままとしました。とはいえ,,実用的には違和感は少なく,以前のような演奏中に不自然さを感じるようなことはありません。

 キーフレキの破損は本当に困った話だったのですが,先日書いたようにステンレスの板を両側で締め付け,バネのようにして接点を圧着する方式にしました。問題はこの締め上げのトルクで,微妙な調整が必要でした。調整後1週間ほど放置して馴染ませた後,塗料でネジロックをおこなってあります。

 底板をネジで締めて,ようやく完成してから演奏をしてみたのですが,かなり元の調子に戻ったのではないかと思います。いつもRD-700ばかり演奏していましたから,D-70の軽い鍵盤は結構演奏しやすく,また聞き慣れた音も心地よくて,なんだかんだで修理出来てよかったなあと実感しました。

 とはいえ,いつまで使えるのか分かりません。特にキーフレキの問題は正しい修理方法ではありませんのでいつおかしくなっても不思議ではありませんし,ネジバカになっている場所が多いという事は,それだけたわみに弱いということですから,バリッと物理的に壊れてしまうことも覚悟しないといけないでしょう。もう腫れ物状態,といえるでしょうね。

 演奏していて思ったのですが,1990年代前半という時代を色濃く反映した波形やプリセットがD-70の特徴でもあり,「これのどこがJupiter8だ」と今なら言われてしまうような音でも,アンサンブルでは結構馴染むので便利に使えたりします。

 オールラウンドに使えるシンセサイザーではないと思いますし,ユーザーインターフェースは未だに「これはおかしい」と思う仕様になっているのですが,広い鍵盤と特徴のある音は,やっぱり捨ててしまうのは惜しいです。

 名機とまではいいませんし,なにせ物理的に華奢でキーに欠陥があるシンセサイザーはプロの道具にはならないでしょうが,私は毎週毎週これを担いでスタジオに入っていたわけで,やっぱり私の原点なんだなあと,思いました。

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