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土曜日のアキバ

  • 2011/02/15 13:04
  • カテゴリー:散財

 この三連休は寒く,ここ東京地方でも雪や雨にたたられましたが,私は以前から計画していたとおり,知り合い二人と秋葉原に買い物に行ってきました。

 今回は,昨年の秋頃に一緒にいった方に加えて,もう一人私と同世代の方にも声をかけました。みんなそれぞれ忙しく,いろいろ都合がある中,いい歳のオッサンが連れ立ってアキバ(それも部品屋さんめぐり)に繰り出そうというのですから,なかなかない機会と考えてか,どうにか都合を付けて集まってくれました。

 私は実は雨男,それも出向いた先の天気が悪化するというたちの悪さで,今回も寒く雨がぱらつく空模様でした。おかげで人は比較的少なく,買い物そのものは楽でした。

 今回は主に私の用事でアキバに来ましたので,私がルートをある程度決めました。買ったものを整理しておきたいと思います。


・真空管

 知り合いが「ぜひみたい」と言っていたのが,真空管の専門店であるクラシックコンポーネンツです。小さな店で真空管が売られているのは想像出来るらしいのですが,ビルのワンフロア全部が真空管で埋め尽くされている店というのはなかなかみあたりません。

 自らをアキバ通だという人でも,クラシックコンポーネンツによく通ったものだという人にはあまりお目にかかったことはなく,アキバの面白さを伝えるにはちょうどいい店かなあと思います。

 とはいえ私も最近は行くことなく,移転先の場所を忘れてしまうくらいご無沙汰だったのですが,いけばいったで面白いものがあるものですから,ついつい買ってしまいます。今回は6J7/EF37と同等とされる1851を2つと,WE420Aと同等という5755を4つ買ってきました。

 1851は愛用の300Bシングルアンプの初段用に買いました。この手の五極管は種類も在庫も多いので今ストックを持つ必要はありませんが,300BやEL34,6L6GCや12AX7などと違って用途がオーディオやギターアンプ用とはっきりして現在も生産されているものとは違って,高周波増幅用の五極管など新しく生産されるわけはありませんし,特に6J7は以前あっという間に壊れたという経験もあるので,見かけたらとりあえず買っておくことにしています。安いですし。

 1851は1本1000円と安いのですが,なにせメタル管ですし,形も思わず「うーん」と唸ってしまうほど不細工です。これが音を出していても心理的にいい音に聞こえないんじゃないかと,1851には悪いですが思ってしまいます。

 5755は双三極管で,店頭にWE420A同等品とあります。私はWEの真空管には疎いのですが,素人お断りなレイセオン製で,電極構造を見ると随分と精密かつ堅牢に作られているのがわかります。これが1本600円。

 μが70ということも書かれていましたが,スペックが頭に入っていない私が思ったことは,まあ12AX7,12AU7,12AT7のどれかと似たような特性で,コンピュータとか差動増幅とか,そういう用途向けの高信頼管だろうから,とりあえず買っておくか,ということでした。

 家に帰って検品しますと,1851は1本だけ,かちゃかちゃと音がします。嫌な音です。6J7が壊れた時も同じような音がしました。怖くて通電できないので,これは交換してもらうことになりました。

 5755はさすがに高信頼管で頼もしい印象です。調べてみると12AX7に近い真空管ですが,ピン配置が違っていますのでそのままの差し替えは無理。μも少し低く,相互コンダクタンスも小さめですので,そのままの差し替えで本当に済むかどうかはわかりません。回路によるでしょう。

 でも,600円ですからね,これはこれで使いこなせると,いい買い物だったと思えることでしょう。


・半導体など

 HC-20の修理をしていてつくづく感じたのは,古いマシンはカスタムICが使われていないからいつまでの修理が可能だ,と言う話がウソであるということです。カスタムICは壊れたらおしまいですが,実はほとんど壊れません。

 一方の汎用品ですが,古いこともあって案外壊れるものです。壊れた場合は交換出来るからいつまでの修理が出来る,と言うのは事実ではありますが,その汎用品でさえも生産中止になって在庫のみという状況が見られるようになってきました。

 とりわけCPUのような汎用品でも汎用性の低い部品(なんかおかしな言い方ですね)は今後の修理のネックになる可能性があります。HC-20では,HD6301Vが使われていますが,そもそもこのCPUは6800の改良版である6801のCMOS版であり,かつ内蔵のマスクROMに小さなプログラムを書き込んで使われるものですので,あまりメジャーなものではありません。

 若松には1つ1300円近い値段で在庫があることはわかっていましたが,今回鈴商に言ってみると高速版のHD63B01Vが400円で見つかりました。2つ買ってきました。そういえばTCA955を買い忘れた・・・

 秋月では,半導体と言うよりコンデンサ類を買ってきました。100uFの大容量チップセラミックコンデンサや,1Fの電気二重層コンデンサ(これは安いものを探して買ったら中国製であることが家で分かってがっかりでした)を買ったり,あと以前から欲しかったSMDテスタを買ったりしました。

 SMDテスタは2000円くらいの安物ではありますが,ピンセットのお尻の部分に小型のテスタがついている感じのもので,先端を閉じてチップ部品を挟んで使います。

 ところがピンセットを閉じても,先端がぴったりあわないのです。これを中国の人はイライラしないのでしょうか・・・

 先端は交換可能なので,ビスを緩めて固定位置を微調整しました。これでなんとか先端が閉じます。ところが,この状態で抵抗値を見ると,本来なら0Ωであって欲しいところ,0.3Ωとわずかにずれています。

 10kΩで0.3Ωずれても大したことはないのですが,33Ωで0.3Ωはちょっと悲しいですね。といいますか,ゼロがゼロにならないって,中国の人はイライラしないのでしょうか・・・

 そういえば,CdSとLEDを使ったフォトカプラをいくつか買いました。LEDとCdSのフォトカプラは速度は遅いですが,アナログ信号を伝送できるもので,他に代わりが見つけにくいものです。とりわけ1970年代から1980年代にエフェクタや電子楽器に多用されたケースでは,代わりのものがありません。フォトカプラそのものをされる方もいる程です。

 千石では水を使わないハンダゴテのコテ先クリーナを買いました。水がなくても使える利便性と,コテ先を急激に冷やさないことで長寿命を期待できます。

・ハードディスクとケース

 家で自炊したPDFデータの置き場所が手狭になってきたので,2TBのHDDも買うことにします。今使っている1TBのHDD向けにケースも買うことにしますが,10ヶ月ほど前に来たときにはUSBとeSATAのケースが安く売られていたのに,今はほとんどないのですね。仕方がないのでUSBオンリーのものを買ってきました。HDDが7000円,ケースが2000円で合計約9000円ですが,これだともう少し出せば日立GSTのケース付きが買えたのではないのか,と家に帰ってきてから気が付きました。

 ここでは,16GBのclass10のmicroSDカードが2880円で売られていました。class10ですからかなり高速です。

・バッテリ関係

 それと,IDEOSの予備の電池と補助電池を買いました。予備の電池はあきばおーで買いましたが,2500円とそれなりの値段がする上,ホログラムまでついている正規品のはずなのに,なぜかIDEOSに付属する電池より容量が2割も小さいです。

 しかも本体にはめ込もうとすれば,きつくてかなり苦労します。やや大きいようです。中国製の電池に純正も偽物もあんのか,と笑ってしまいそうになりますが,電池の消費が激しいIDEOSですから,やむを得ません。

 それと補助バッテリーです。型名は忘れましたが大容量5000mAh,USBの端子が2つ付いており,ここから同時に2台の充電が可能です。ケーブルは様々な機種に対応し,これでお値段は4000円です。問題は本体よりも随分大きく重いことでしょうか。なんとなく本末転倒というか,木を見て森を見ず,というか・・・

・模型

 模型関係では,ヘッドライト用のDCCデコーダをTamTamで買う予定だったのですが,あいにく品切れ。ポポンデッタでは1つあたり200円も高いので,これを4つも6つも買うと昼ご飯代が簡単に出てくるほどの差額になります。結局入手はあきらめました。残念。

 ところで,今回初めてポポンデッタに連れて行ってもらいました。思った以上に大きく,また本当に好きな人が集まる店なんだなあと思ったのですが,それは例えば非常に豊富でかつ高価な古本や,大きなレイアウトを完備していること,海外モデルや昔の真鍮製のHOなど,数を売るようなものではない模型が,ちゃんと揃っているところに好感を持ちました。

・夕食

 タバコは吸うけど酒は飲まない人がいたり,お酒よりも甘いものが好きな人がいたりと,案外秋葉原が好きな人の集まりというのは食事に困るものなのですが,今回はせっかく秋葉原に来たのだから,どこでもいけるチェーン店の居酒屋とかはやめようという話が最初に出ていたので,肉の万世にしました。

 ここは秋葉原名物ですし,誰にでもどんなものが食べられるかわかり,なおかつおいしいので,概ね上手い具合に事が運びます。

 ただ,肉の万世は,価格の幅がとかく大きいものですから,何を食べるか,どのくらいを目指すかをある程度共有しておかないと,テーブルに着いてから皆が黙り込んで様子見を決め込んでしまいます。

 我々は無難にハンバーグでした。私自身はステーキが今ひとつ好きではなく,お子様だなあと笑われながらも,ほくほくのハンバーグが何よりのご馳走ですので,率先してハンバーグを選びましたが,このことで緊張がふと解け,和やかさが戻ってきたことを付け加えておきます。

 夕食の後喫茶店でお話をしましたが,700円払うとケーキとコーヒーのセット,コーヒー単品では500円というどう考えてもケーキセットに誘導したいというお店の気迫に負け,滅多にケーキなど食べない私も思わずチーズケーキを食べてしまいました。嫁さんに曰く「おっさん3人でケーキセットってきもい」らしいです。

・総括

 今回は,13時30分に集合,18時に買い物終了,という前回以上のハードさでした。さすがにTamTamから肉の万世へ歩くときには皆無口になっていましたが,ある人は「気が付いたら万世だった」というほど,はっきりいって疲れていました。

 買い物をした私でも疲れていたのですから,引っ張り回された人はもっと疲れたことでしょう。反省ですね。

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