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「ステレオ」付録スピーカー用エンクロージャが届きました

  • 2011/07/11 15:21
  • カテゴリー:散財

 「ステレオ」の付録だったスピーカーのキット「P800」を不細工ながらも無事に組み立て終わった事と,これに使うためのエンクロージャを手配した話を先日書きました。

 これが出来上がったスピーカーです。先日書いたように,ボイスコイルの引き出し方向を上下間違えたために,ターミナルを移設するはめになって,結局マグネットの印刷が上下ひっくり返っております。

ファイル 492-1.jpg

 気が付くともう7月中旬,アキバのコイズミ無線にお願いした「P800-E」というエンクロージャが,私の手元に届きました。案外早かったなあという印象です。

 私が注文した翌日あたりにはすでに納期が7月下旬となり,現在は予約完売納期未定で予約を受け付けていないそうです。1つ1400円という値段では,確かに数を限定しないと面倒でしょう。

 届いたエンクロージャは,いつものフォステクスの段ボール箱に収まっており,私はこの段階でワクワクしています。

 箱を開けると,予想外に小ぶりで,でも奥行きがあるエンクロージャが出てきました。

ファイル 492-2.jpg

 作りは結構雑ですし,材料もそんなに良いものではないような感じです。密度の低そうなパーティクルボードは,叩けば「コツコツ」と結構響きます。表面に貼られた木目のシート(まさか突き板ってことはないでしょう)は表面がデコボコしていて,端っこは接着剤がはみ出し,盛り上がっています。ターミナルもいかにも安い感じです。

 しかし,私が感心したのは,組み立ての良さでしょう。ぱっと手に取ると軽いのですが,華奢な感じはありません。びくともしない剛性感は十分にあります。吸音材については右側の側面には貼られていません。左右非対象というところに,とりあえずつめとけ,という投げやりさはなく,ちゃんと音質を考えて貼る所と貼らないところを調整したんだろうと思います。

 そしてそのデザインと寸法は,P800を狙って作られたものだけに,そのたたずまいはさすがだと思います。正面から見ると細身で,奥行きの長さは頼もしさを感じます。

 それに,当たり前の事かも知れませんが,正確な加工が剛性感を値打ちのある物にしています。スピーカーは人の目に触れるものですから,平行が出ない,底面が4点で床に接することがないという不細工さがあると,がっかりです。

 後述しますが,私は工作を何十年もやっているのに,ちっともうまくならないし,下手くそで鈍くさいままです。こんなに手先が不器用でいいのかと思うくらいですが,私がこれまでまともに一度もエンクロージャを自作しないのは,木工がとにかく下手で,嫌になるくらいだからです。

 木の箱を見てニヤニヤしていても始まりません。P800のボイスコイルをターミナルにハンダ付けをしてから(キットの説明書にはターミナルに巻き付けるとあるのですが,これではちょっと心配なのでハンダ付けします)),取り付けてみましょう。

 梅雨の明けた土曜日の昼下がり,私はビールを飲みながら,心地よい酔いの中にいました。これがまずかった。

 スピーカーの位置がずれないように,しっかり固定して付属の木ねじを締めていきます。3本目の木ねじを締めるときに,横にいた嫁さんに「ドライバーの先が滑って,スピーカーに突き刺さるんだよなあ」といった瞬間,

 ズボッ

 と,ドライバーの先端は無情にスピーカーを射貫いておりました。

 いゃああああぁぁぁあ

 そばで見ていた嫁さんの血の気が引いています。私の機嫌が最悪の状態になることを予期してのことでしょう。

 よく見ると,エッジ(コーンとフレームを繋ぐ柔らかいゴム)が破れています。コーンに突き刺さっていないのは幸いかも知れません。ただ,この穴をふさがないと空気が漏れてしまいますので,これは付属していたゴム接着剤の残りで補修です。

 その前に全ての木ねじを取り付けないと,と慌てて作業を続行しますが,あろうことかもう一度同じ場所を突き刺す羽目に。

 もうかなり嫌になりつつ,やはり下穴を開けるべきだったと反省です。先の尖ったもので下穴を先に開け,全ての木ねじを締め終わりましたが,私の後悔に終わりはありません。

 とにかくゴム接着剤を使って穴をふさぎます。あまり塗りすぎるとそこだけゴムが固くなるので,音響的にも無視できない影響があるでしょう。しかし,鈍くさい私のことです。案の定接着剤を塗りすぎてしまいました。

 肩を落としつつ,冷静に考えるとスピーカーをエンクロージャから一度取り外し,裏側から接着剤で穴をふさげば綺麗に仕上がったことに気が付き,もう落とす肩がないほどがっかりしました。さらに本当に好き破ったのがエッジだけだったのか,ダンパーを突き破ったり,ボイスコイルをちぎったりしていないか,確認することもやっていません。

 これはもう,やり直すしかありません。

 しかし,すっかり悪酔いした私は,浜に打ち上げられたクラゲのように床の上で干上がってしまい,作業の続行を断念し,最後の力を振り絞って,元の箱にしまいました。

 実は,スピーカーをネジ止めするとき,エンクロージャを上向きにするんですね。その時当然床にはターミナルが接するわけですが,ターミナルは当然出っ張っていますから,エンクロージャはグラグラとして安定しません。

 ここに力を加えて木ねじを締めるわけです。エンクロージャがグラっと動けば,そのままスピーカーを直撃するのはもう当たり前のことです。子供がこういう鈍くさいことをしますよね,私はあれを大人になってもやってしまったわけです。

 男は,いつまでも,少年のままだ。

 結局音を出すこともなく,そのまま休日が過ぎてしまいました。アンプも作らないといけないし,やることはたくさんあるのですけど,己の鈍くささと成長のしなさ加減に辟易し,少し興味を失いつつあります。

 大人になって上手になったこと・・・工作技術ではなく,失敗したときのあきらめ方。

 大人になるというのは,本当に嫌なことですね。

 そうはいっても,やいのやいのと集めたスピーカーですので,一応完成させないことには示しが付きません。まずはユニットを取り外してエッジを破ったスピーカーの被害を確認,場合によっては修理を行う必要があります。もし修理不可能な壊れ方をしていたら,いつかエンクロージャを作ってならそうと思って買っておいたSa80/AMGを取り付けることにしましょう。

 音が出るようになったら,どんな音か確かめる必要があります。ニアフィールドで使った方が楽しめそうならPCスピーカーにでもするし,そこそこしっかり低音がでて,中域のエネルギーもあるなら,不満のあるテレビスピーカーにしてもよいですね。

 どっちにしても小型のアンプは必要です。プロの電気屋さんとしては,ここはちゃんとこだわりたいところですが,はっきりいって面倒くさいのでHT82V739でも使ってさっさと小型アンプを作って背面に取り付け,パワードスピーカーにでもして使う事にしましょうか。

 まあ,ちょっと考えましょう。夏は工作の季節。そしてその夏は始まったばかりです。

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