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OP-AMP低ひずみ選手権@自作発振器

  • 2011/08/31 00:06
  • カテゴリー:make:

 今日は思い立って,帰宅後に少し検討をしました。

 自作の状態変数型CR発振器のひずみ率が今ひとつな話は先日書きましたが,その対策としてOP-AMPを変えるとどれくらい改善するかが気になったのです。

 室温は30℃,1KHzで出力はアッテネータなしの約8Vです。OP-AMPは2つ同時に交換し,交換の度に再調整を行うことはしません。ひずみ率測定は先日動き出した歪率計を使いますが,これも室温が30℃になっていますし,調整が完全ではないので参考値として評価すべき値であることを前置きします。

・NJM4580D
 もともと指定されていた,日本を代表するオーディオ用OP-AMPです。4558系の素直な音に,低ひずみが誇らしげな定番品種で,また安いんです。
 この値は,0.00876%でした。先日よりも悪い値ですが,これが一応基準となります。

・NE5532
 便利だけどいまいち,とオーディオ用途では敬遠されがちなOP-AMPが,一気にスターダムにのし上がるきっかけになったOP-AMPです。1980年代に彗星のごとく現れ,4558しか知らなかった中学生の私にはまぶしくて直視できませんでした。当時のオーディオ機器にはよく使われたので,我々の世代は知らず知らずのうちに,このNE5532の音をすり込まれたことになりますね。
 なお,今回のNE5532は,シグネティックス製です(ちょっと自慢)。値は0.00868%です。いいんじゃないですか。

・LM4562
 秋月でもさえも1つ250円という高価な新世代OP-AMPです。圧倒的な低ひずみを誇るオーディオ用で,その評判も固まってきました。流れとしては4558系という事なので,音も私の好みかもしれません。
 値は0.00855%。さすが突出した低ひずみ率を誇る最新OP-AMPです。

・TL072
 TIが生んだ,J-FET入力OP-AMPの定番です。それまで高価だったFET入力OP-AMPを,なんと4558と張り合えるくらいに安価にした立役者です。私も大好きです。
 値はちょっと悪くて,0.00945%です。まあ,こんなもんでしょう。

・OPA2134
 こだわりのバーブラウンが生んだ,オーディオ用途を狙った低ひずみOP-AMPです。NE5532をターゲットにしたと思われるFET入力のOP-AMPですが,オーディオ以外の用途には案外使い道のない,しょーもないOP-AMPと言えるかも知れません。私にとって「BB」といえば,それはもうOPA627であり,それ以外は「その他大勢」ですが,それでも「OPA」で始まる型番には,不思議な神通力があります。なぜか面実装品が数百個あるので,もう一生かかっても使い切れません。
 値は,0.00887%です。あれ,こんなもん?

 うーん,まとめると,今時のOP-AMPはどれも低ひずみで,OP-AMPによる性能差というのは,厳しい条件でないと顕在化しない,ということでしょうか。周波数が高いとか,負荷が重いとか,負荷容量が大きいとか,そういう時に差が出るのは当然として,このくらいならそんなに差はでないんですね。

 世代が明らかに古いTL072が一番悪いですが,悪いと言ってもこの程度です。LM4562とNJM4580Dは秋月価格で5倍違いますが,性能差は(今回のケースでは少なくとも)僅かです。

 ということで,LM4562を使うほどでもないですから,OP-AMPについてはNJM4580Dで行くことにしましょう。ちゃんと調整を行ってやれば,ちょっと結果が変わるかも知れません。その時はまた考え直します。

 うーん,OPA2134がもう少しいくと思ったんだけどなあ。

 ・・・ここから先の低ひずみを狙うには,やはりAGCのFETをなんとかしないといかんということか。手持ちのFETに総動員をかけて試してみて,それで駄目なら回路変更でフォトカプラを考えて見ましょう。

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