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FマウントとKマウントを相互変換する

  • 2011/11/22 12:31
  • カテゴリー:散財

 PENTAX Qを買って,一応毎日触っているのですが,少しずつ馴染んできました。大きな一眼レフとは全然違った考え方で撮影をしないといけないことが分かってきたのですが,さりとてコンパクトデジカメと同じように扱うと,楽しく撮影が出来ません。

 一眼レフを使う時のように,RAWで撮ることを前提とせず,JPEGでドンドン撮っていくカメラとして位置づけると共に,コンパクトデジカメではない「何か」を探し当てる道のりはまだまだ遠いです。

 そんなこんなで,「ニコンは一桁以外はダメ」と最初からバカにしていたD700が,実はかつてのF5とF100のようになかなか結構なフルサイズ機であることをつい最近知る事になり,値段も下がっていて万々歳だ買うか,と思っていたらタイの洪水で入手すら不可能という,オリンパスの株価のような乱高下を味わった昨今,悔しいので少ない予算で今ある環境をより楽しめるような方法を考えてみました。

 まず,うちにある主力一眼レフは,ニコンのD2HとペンタックスのK10Dです。

 主力機D2Hは使い慣れていること,アドレナリンがバンバン出ること,とても楽しく撮影出来ることと,ナチュラルで解像感のある画像が大好きなことで,どんなに買い換えようと思っても,15分も触ると,まあもうちょっとこのカメラでいくか,と思い直してしまう,理屈では説明の付かないカメラになっています。

 しかし,レンズが今ひとつつまらないのです。

 そんなときは,K10Dです。優しい眼差しを向けるFA43mmF1.9は本当に買って良かったと心底思えるレンズですが,これを使いたいときに出番が回ってくるのが,K10Dです。

 K10Dは画像はともかく,使い心地は今ひとつなカメラです。AF精度に心配はあるし,シャッターやミラーの動作もどうも緩慢で,例えばファインダーのスーパーインポーズがずれていたりと,ちょっとしたところの詰めが甘く,がっかりさせられるのです。

 別に撮影そのものに支障はないし,いちいちメーカーに文句を言うつもりもありませんが,撮影という感覚の尖った状態では,ちょっとしたことも気になるものです。

 ですが,FA43mmF1.9を使う時にはこれ以外に選択肢がありません。もともと,FA43mmが自分の期待する画像を作り出すことを銀塩で知り,デジタルでも使いたいと考えた結果が*istDLでありK10Dでしたから,K10Dにそれほどの期待はしていません。

 Kマウントについては,FA43mm以外にもFA77mmであるとか,その写りに感動した安い35-70mmのレンズも面白いのですが,なんといってもM42マウントのレンズが守備範囲になってくることがたまりません。とりわけ,SMC-Takumar28mmF3.5は本当に大好きなレンズで,画角といい階調といいコントラストといい,本当に私の理想とすべきレンズです。角形フードも格好いいです。

 ということで,ボディはD2H,レンズはKマウントという,誠に悩ましい状況に甘んじて10年以上。この問題を解決するのはもはや禁断の果実,マウントアダプターに手を出すしかありません。

 よく知られているように,ニコンのFマウントとペンタックスのKマウントは,大変相性が悪いマウントです。

Fマウントのフランジバックは46.5mm。一方Kマウントのフランジバックは45.46mmです。また,Fマウントの口径は44mm。Kマウントの口径は45mmとなっています。

 フランジバックがFマウントの方が長いですから,ニコンのボディにKマウントのレンズを取り付けると1mm分だけ前に飛び出した事になり,無限遠が出ません。昔,ペンタックス純正のM42アダプタを加工してF3にM42のレンズを取り付けたことがありますが,無限遠が出ないのでやめました。

 なら,ペンタックスのボディにFマウントのレンズなら1mm分かさ上げすれば無限遠が出るかといえばそんな事はなく,口径がほぼ同じですのでたった1mmのかさ上げしか許されていない状況で,オスとメスのバヨネットを前後に持つ筒を作る事は不可能です。

 ということで,結局ニコンとペンタックスは,互いに相容れないのですが,この際フランジバックの問題は補正レンズを設けて辻褄を合わせ,フランジバックの制約から解放してやってマウントの変換をしようというマウントアダプターが発売されています。

 補正レンズ付きですので,元のレンズ特性に少なからず影響を与えますし,レンズが増えるので内部反射も起こります。それにレンズがボディから大きく前にせり出すので,画角も変わってしまいます。その上高価です。

 結局オモチャにしかならない保線レンズ入りのマウントアダプターをに手を出すことは避けてきましたが,最近は中国製の安価のものが6500円ほどで買えるのですね。これならまあ買ってみてもいいかと,ニコンのボディにKマウントのレンズを取り付けるものと,逆のペンタックスのボディにFマウントのレンズを取り付けるマウントアダプターを買ってみました。

 中国製でもともと品質に期待しておらず,とりあえず写ればそれでいいかと言うくらいに考えていました。内部反射によるフレアやゴースト,コントラストの低下は当然あると考えているので,そうした厳しい撮影条件では使わないことも考慮済みです。

 さて,届いたマウントアダプターを見てみます。

 加工精度はそれなり,剛性感もそれなりということで,価格相応だなあというのが第一印象です。レンズは一応コーティングが成されていますが,マルチコートではないようです。気分のものかも知れませんが,反射が多そうでどうもコントラスト低下などの影響がありそうな感じです。

 それと,どちらも外形はほぼ同じ。ぱっと見では区別が付きません。当たり前の事なので採り上げるほどのこともありませんが,恥ずかしながらK10DにFマウントをはめ込もうとしてしまったので,一応書いておきます。

 レンズとボディの装着は,そんなに渋くもなく無理をしていない感じではありますが,それでも大事なレンズ,高価なレンズは取り付けない方が良いように思いました。

 では試してみましょう。まずK10DにAiAFニッコール85mmF1.8です。一応かちっと取り付けが出来ます。絞り開放でまず1枚。

 げげ,まるで霧がかかったように画面が白くなっています。乱反射が出ているのかも知れません。あわててF4くらいまで絞り込むと,問題なく写ります。しかしシャープさは失われ,ボケの綺麗さもなくなります。それに,絞り込み測光というのはちょっと面倒ですね。

 テレコンバータでもマスターレンズの性能が重要という事で,気を取り直してPlanar50mmF1.4ZFで試してみます。すると,マウント部に随分とガタが発生しています。フォーカスリングを回す度にガタガタと動いてしまい,ファインダーの像がガクガクと動いてしまいます。これはいかんですね。

 また,K10Dの手ぶれ補正が上手く動いてくれません。メニューから焦点距離を設定しないとだめなのですが,ちょうど1.3倍の焦点距離のものがないので,似たような値をセットしますが,どうも補正能力が低いだけではなく,かえってぶれを引き起こしているような印象もあります。

 ということで,FマウントレンズをKマウントボディに取り付けるマウントアダプタは,基本的には失敗です。

 では,次にD2HにFA49mmF1.9を取り付けて見ましょう。こちらは案外普通に着きますね。絞り開放でも極端な画質低下は見られず,FA43mmのおいしいところはやや薄まりますが,それでもD2Hの使い勝手でFA43mmF1.9が使えるというのはなかなかいいです。

 機械的な精度も悪くないので,こちらはそこそこ使えるかなあと言う印象です。M42レンズを試していませんが,もしかすると(もともと絞り込み測光だし光学性能も高くないという意味では)M42レンズの方が面白く使えるかも知れません。

 正直,6500円という価格については,相応のものだなあという印象を持ちましたが,この手のマウントアダプタは一昔前は1万円から2万円もしたわけで,そう考えると悪い買い物ではないように思います。
 
 それに,マウントアダプタの画質は,ファインダーでは必ずしも確認出来ません。先の霧がかかったような画像はファインダーでは確認出来ず,撮影画像で初めて分かったものですから,銀塩だったら失敗コマを量産していた可能性が高いです。デジ足りカメラの時代になって助かったと言えるかも知れません。

 私の結論としては,K10DにFマウントのレンズを取り付けてもあんまりありがたいものではなく,また性能的にも精度的にも今ひとつなのでこれは失敗と割り切り,逆にD2HにKマウントのレンズとM42のレンズが装着出来ることはとても期待していたことでもあるし,実用レベルだという感じもありますので,機会を見つけて使っていこうと思います。

 これで,次のボディを買うときの指針が出来ました。Kマウントのレンズはもう増えないと思いますので,KマウントのボディはFA43mmとFA77mmのために必要という事で,K10Dでも十分だという判断から,新しいボディはFマウントのボディ,それも出来ればフルサイズのモデルという事にしましょう。

 噂では,ニコンD700の後継であるD800のスペックがある程度の確度で漏れ伝わっています。36Mピクセルというのは私にはちょっと多すぎるし,動画開始のボタンがわざわざ用意される事,ローパスフィルタが省略される事,D3系やおそらくD4と呼ばれる次世代プロ機とは違うセンサを採用することや,ボディサイズが少し小さくなることなど気に入らない箇所も多く,改めてD700が自分にぴったりだったんだなあと思うのですが,それでもD800は発売未定というステータスらしいですから,まあ気長に待つことにしましょう。

 

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