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NSpire CAS with TouchPadを買いました

  • 2013/01/15 12:59
  • カテゴリー:散財

 円安が進行しています。1ドル80円は昔の話,90円も目前という急転直下っぷりに,株価も踊っています。

 ここしばらくの円高と,実はアメリカ製の商品が大変に魅力的なものになってきているという現状に加え,それらを入手する方法が昔に比べてはるかに楽になったことがあって,結構気軽にアメリカ製の商品を買うことがあったのですが,円安になるとそういう訳にもいきません。

 ということで(なにがということでだ),TIの電卓,Nspire CAS with TouchPadを買いました。9500円でした。

 なんで今さら電卓,しかもTIなのよ,とツッコミがありそうですが,まあ聞いて下さい。アメリカでは,TIは教育機関向けのビジネスを本気でやっているメーカーで,電卓もその部門の管轄です。

 単なる電卓ではなく,電卓を使った教育環境を揃えていて,例えば今回のNSpireは生徒一人一人に配り,先生は先生専用のNSpireで指導をする,というシステムが販売されています。

 よく言われることですが,アメリカでは電卓,それも関数電卓が高等数学の学習に積極的に取り入れられており,答えを導き出すためのプロセスを訓練します。日本ほど記憶力と計算力を試されるわけではなく,そこは機械に任せましょうというのが,かの国の考え方のようです。

 また,アメリカでは各種の公的な資格試験に関数電卓の持ち込みが許されています。実質的には,関数電卓無しで試験に挑むのは無理と言われるほど,大事なアイテムです。日本でも一部の試験には認められていますが,それほど重要でもなければ,数も多くはありません。

 という事情もあって,アメリカでは電卓が現在進行形の商品なのです。日本のように吊しで数百円とか,あるいは景品でもらったとか,高機能な電卓やポケコンは死滅したとか,そんなことはなく,きちんと進化して新製品が販売されています。

 そしてこの世界の覇者が,Teaxs Instrumentなのです。

 TIの電卓は日本ではほとんど見かけませんが,それは日本で売れないからです。TIの電卓は世界中で売られています。しかも最新の技術を使って,どんどん進化しています。最新のNSpireCXというモデルは,QVGAの65000色表示可能なTFT-LCDに,CPUはARM9をおごり,SDRAMとNANDフラッシュを装備した,かつてのPDA並の重装備です。USBも搭載,電池はリチウムイオン電池を内蔵していています。

 こういう進化を遂げた電卓は日本にはないのですが,それでも日本ではポケコンという独自の文化が花開いており,こちらもやはり高等教育機関で用いられていましたが,それももう廃れてしまいました。

 前置きが長くなりましたが,私は小さくてボタンがいっぱいついていてディスプレイが付いているものには目がありません。これまでにもポケコンや電卓をちょくちょく買ってきましたが,不思議なことにTIの電卓には手を出してきませんでした。

 避けていたわけではないのですが,別にRPNでもない普通の電卓をわざわざ海外製で買うこともなかろうと考えてのことですが,普通じゃないとわかれば俄然欲しくなるのには,困ったものです。

 私が魅力的に感じたのは,CASという機能でした。数式をそのまま処理するというやつです。中学生の頃,文字を使った数式の計算を覚えた時に,電卓やその高級版であるパソコンで,数字を計算することしか出来ないことに疑問を感じていました。やりたいことは式を変形し文字を残したまま方程式を解くことだったのに,実際の数しか出てこないなんてのは,所詮は計算機だなあと思っていました。

 それが,Mathematicaに出会ってから,意識が大きく変わりました。しかし高価なソフトです。個人で持つことなど出来ずに,ここまで来てしまいました。

 ですが,アメリカではこの数式処理が,電卓で出来て,学生が個人で使える環境が出来ているんですね。それがこのCASという機能です。

 あのMathematicaが1万円で使える,という話で一気に盛り上がり,折からの円安の影響が出る前にさっさと購入に至ったのが,このNSpire CAS with TouchPadです。

 カラー版でかつ最新のNSpire CXにはあえてしませんでした。カラーである必要を感じなかったこと,充電池内蔵だと使いたいときに電池が切れているともうお手上げになってしまうこと,モノクロの機種でも出来る事は同じであるということで,NSpire CAS with TouchPadにしたのです。

 さて先日届いたNSpire CAS with TouchPadですが,嫁さんの最初の一言は,「サイビコみたい」でした。

 いやー,サイビコなんて,普通の人はしらんよ・・・

 たしかにそういう印象はありますが,こっちはCASを持っているんですよ,もう桁違いです。失敬な。

 電池を入れ,OSを最新の物にアップデートし,ちょっと使って見ます。とはいえ使い方がよくわかりません。

 CASですから,例えば式を入れてENTERを押すと,式を解いてくれます。計算結果を出してくれません。試しに,電気回路では定番の計算である,20*log(2)と打ち込みENTERを押すと,20*log(2)と出てくるだけです。

 つまり,このNSpireにとって,20*log(2)は20*log(2)だけが正解であり,これを計算して数字にしてしまうことは,近似値を求めているだけのことなのです。

 もちろん,NSpireは近似値も計算できます。CTRLキーを押してからENTERを押せば,6.020599913と計算結果が出てきます。でもこれは正解ではないんですね。

 入力が数式の近い形でできるし,大きな画面は入力した式がそのまま残っていて,履歴もたどることができます。これはいいですね。

 それと,CAS機能のお約束で,二次方程式の解の公式を求めてみます。おー,あっさり答えが求まります。ついでに三次方程式の解の公式は・・・えらい時間がかかってますな,どれどれ・・・こんなに複雑な答えなら無理もないです。


 ようやく,リファレンスマニュアルに目を通したところです。もう高校や大学の数学など忘れてしまっていますが,少しずつ思い出しながら,この唯一無二の機能を楽しんでみようと思います。

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