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LEDシーリングライトを買ってみる

  • 2013/04/02 12:12
  • カテゴリー:散財

 引っ越しを目前にひかえ,現在使っている照明器具をどれだけ新居に持ち込むかを思案していたのですが,いずれすべてをLED照明に切り替えたいと思っていつつも,値段がまだまだ高いことと,今使っている蛍光灯もまだまだ使えるという気持ちから,追々考えようと思っていました。

 ところで,新居には小さいながらも畳を敷いた和室があります。ここに似合う照明はシーリングライトでも白木を使ったスクエア型だと思っているのですが,この手のLEDシーリングは高価なんですね。

 可能なら工事の際に取り付け済みにしようと思ってカタログを開くと,5,6万円もします。昨今の価格低下の速度を考えると,工事から入居までの半年の間でさえ,目に見えた値下がりがあるかも知れません。

 そんなわけで,和室の照明を引き渡し後に買うことにしたわけですが,先日検討したところ,選択肢が少ないながらも,メーカーを問わなければ結構安価に買えることが分かりました。

 さらに調べると,丸い普通のLEDシーリングについては,量販店の特価商材として6000円から7000円くらいで売られているケースもあるんですね。もはや蛍光灯タイプよりも安いじゃないですか。

 もちろん,安い物は安い物なりですし,そこはちゃんと考えないといけませんが,検討の余地はありそうです。

 もともと,作業部屋として作った4畳の狭い部屋には,現在リビングで使っているツインパルック蛍光灯搭載のシーリングライトを持ち込むつもりでいました。3年ほど前に購入した物ですが,良い蛍光管を使っているものだけに,まだまだ全然快適で,結構気に入っているのです。

 ですが,調光・調色機能まで搭載したパナソニックのLEDシーリングでさえ実売9000円ほどと知り,買ってみることにしました。工事の段階で取り付け済みのものは8畳タイプ,値段は実売で29000円ほどですが,同じようなものなら量販店では1万円以上も安いです。値下がりがすごいです・・・

 で,いずれ買う物ですし,4月は引っ越しシーズンということもあり,在庫切れになると悔しいし,引っ越し後の生活に支障が出るため,さっさと購入。初期不良を洗い出すことと新しもの好きの興味から,早速取り付けてみました。


・HLDCA0617(NEC,和風シーリング,16900円からポイント10%)

 6畳までのLEDシーリングライトで,調光・調色機能に,タイマーなどの多機能リモコンが付属しています。白木を一部に使ったスクエア型で,一応和風という触れ込みではありますが,アクリル製のシェードが妙に膨らんでいて,かなりなんちゃって感があります。

 ところで,このデザインはNECだけではなく,東芝やコイズミにも見られるものです。あくまで推測ですが,どっかの1社が作って,複数の会社にOEMで供給しているんでしょう。

 ただ,本体はNEC独自機能もありますので,シェードだけ供給してもらっているのかも知れませんし,あるいはNECから他へ供給しているのかもしれません。

 消費電力は最大42W,寿命は40000時間とこのクラスの物としては標準的です。リモコンはぱっと見でiPhoneのようなデザインですが,和室に取り付けられる照明のリモコンとしては微妙な感じですね。細かい事ですが。

 調色機能は多段階ではなく,昼白色,白色,電球色の3つからしか選べませんが,明るさは調整可能です。色温度は昼白色が6500K,電球色が2700Kで,演色性はRa85です。これはあまりよろしくありませんね。

 早速点灯してみますが,これはなかなか良いです。色も配光もなかなかよくて,LED特有のどぎつさや鋭い影が出にくく,非常に自然です。これなら和室でもくつろげるでしょう。光り方にムラもなく,全体的に光るので部屋の隅までよく光が回ります。

 電球色も良く出来た色ですので,違和感はありません。丸形のシーリングに比べると倍くらい高いですが,和風であることとこの性能なら良い買い物だったと思っています。

 そうそう,この機種にはNECが売りにしている「ホタルック」なるものが装備されています。もともとホタルックは,NECの蛍光管の機能で,蛍光塗料に長残光のものを混ぜ込んで,電源を切っても青緑の光がしばらくぼーっと光っているというものでした。

 蛍光灯って,あまり気が付かないかも知れませんが,普通の物でも電源を切ってしばらくは,青緑でぼーっと光っています。電源を切った直後は目が明るさに慣れているので見えにくいのですが,目を暗いところで慣らしてから電源を切った直後の蛍光管を見れば,よく分かると思います。

 で,これを明るく長く光るようにしたものなのですが,ちょっとしたアイデアで面白いものを作るなあと感心した覚えがあります。すぐに暗くならないというのは,電気を消して真っ暗になるのが怖い子供には良い機能だったと思いますし,目が慣れるまでの補助光と考えると,なかなか便利だったかも知れませんが,私個人は電気を消せばすぐに暗くなって欲しい人ですし,青緑というのがオシロスコープみたいで今ひとつだと思っていました。

 余談ですが,アナログオシロスコープのブラウン管も長残光ですので,しばらくぼーっと光っていますよ。

 前置きが長くなりましたが,LEDにするとこれがなかなか実現出来ません。蓄光塗料を塗るという作戦が一番良いように思うのですが,ちょっと芸がないです。だからかどうか知りませんが,NECはLEDを使って青緑の光をぼーっと光らせることにしました。

 ただ,リモコンで電源を切ったときだけ有効になる,という限定機能じゃ意味はなく,電源の供給を遮断してもしばらく光っていて欲しいわけですね。これはなかなか難問です。

 NECは「独自の電子回路で」と書いていますが,おそらくスーパーキャパシタを使って,数分だけ光るようなLEDを仕込んであるのでしょう。本体にはこの機能をOFFにするスイッチもありますので,その点での配慮はさすがですね。

 ただですね,色が「ホタルック」というのはちょっと青すぎて,ものすごく違和感があります。常夜灯と同じような色にしてくれたら良かったのにと思います。せっかく長残光の蛍光塗料の色という制約を抜け出せるのに,制約にならってどうすんですかと,ちょっと言いたいところです。

 
・HH-LC463A(丸形シーリング,パナソニック,9680円からポイント10%)

 6畳までの小ぶりのLEDシーリングです。調光・調色機能を持つパナソニック製にしては実質9000円未満という安さに惹かれて購入しました。

 実はもう一回り大きな8畳タイプが欲しかったのですが,売り切れ。しかし13000円くらいしましたので,4畳の作業部屋にはこっちの方がかえって良かったかもしれないです。

 ただし,上位機種の8畳タイプとはリモコンが違っています。この機種のリモコンは時計はなく,タイマーによる自動制御は出来ません。

 消費電力はやや小さくて36W,これで2800lmということですから,NECの和風シーリングと同じ明るさを,6Wも小さい値で実現している事になります。

 寿命は40000時間と問題のない値です。色温度は昼白色で6500K,電球色で3000Kですから,NECの方がより電球らしい色になっていると思います。演色性はRa85ですから,LEDのものとしては極普通ですね。

 で,早速取り付けて見ました。これまでの蛍光灯タイプは本体が鉄で出来ていて,非常にしっかりしています。シェードも薄型ですし,天井に密着しているので天井の一部が明るくなることもありません。

 しかし,今回のLEDタイプは,本体がプラスチックで軽いです。これはまあ性能に影響はないと思いますが,シェードが分厚く,天井からの出っ張りが大きいので結構目立ちます。

 また,シェードと天井の間に数センチの隙間があるので,ここが輪のように光るのですが,結構目立つ感じです。やっぱ安い物は安いなりですね。

 肝心の光り方ですが,ムラもなく,普通の蛍光灯タイプとそんなに違いがあるわけではありません。しかし,実際に部屋を光らせてみると,随分これまでのツインパルックとは違う物だと感じます。

 まず,部屋の隅に光が回りません。部屋の隅っこがやや薄暗くなっていることと,自分の影がきつく出ます。また,物に当たって反射する光がきつくてまぶしいです。かといって明るさを落とせば手もとが暗く,どうもよくありません。いずれも,発光部の面積が小さく,かつ光が拡散していないから起こってる問題でしょう。

 もともとLEDは点光源で,これをぐるっと円形に並べているのがLEDシーリングです。この円の直径が大きいほど均質に光る訳ですが,その分LEDの個数を増やす必要があるわけで,当然高価になります。

 こういう低価格モデルは,LEDの個数を抑えるのが常套手段ですから,他の部材や配光を工夫して以下に自然に見せるかが勝負です。だから,6畳タイプにするか8畳タイプにするかは,単に明るさの差ではなく,器具の直径の差による,光り方の均質さにも大きな差があると考えるべきですね。これは蛍光灯とは違うところです。

 色はNECとは違い,昼白色から電球色まで多段階で調整が可能です。ただし,昼白色は青すぎて寒々しいくらいですし,電球色は暖かみがあると言うより黄色がきつく,まるでオレンジ色のライトをつけているような気分になります。色温度がやや高いせいかも知れません。

 この2つを混合して作る白色は,白色と言うには不自然な色で,なかなかうまい具合に調色できません。

 明るさについては多段階で調整が出来ますが,これは問題なしですね。

 NECのものもそうでしたが,昼白色のLEDが18W,電球色が18Wで,両方点灯させる白色の最大値が36Wです。だから電球色で36Wの明るさで光らせることは出来ないのですね。これは調光機能付きのLED照明では注意すべきポイントかも知れません。

 ツインパルック蛍光灯の消費電力が最大で約70Wでしたから,半分くらいで同じ明るさに出来るという事です。同じ消費電力ならその分明るく出来るということですので,そこはLEDのメリットでしょう。

 結論から言うと,いくらパナソニックとはいえ,9000円までのLEDシーリングに過度な期待は禁物です。予算が許すなら(今回は在庫があれば,ですが),実際の部屋のサイズよりも一回り大きな部屋用のものを取り付けて,明るさを絞って使うのがよいと思います。でもそれだと,消費電力で蛍光灯で調光した場合に比べて,あまり差が出ないかも知れないですね。

 まとめですが,シーリングライトのメリットである,天井直下から直接光で部屋全体を明るくすると言う特徴を期待するには,LEDライトの場合はそれなりに高価なものを選ぶ必要があります。安物は「光るだけ」と思った方がよいようです。

 NECの和風シーリングは,実は近所の電気屋で現物を見て買いました。だから失敗しなかったのかも知れないですが,パナソニックの丸形シーリングは現物を見ずに買いました。デザインにがっかり,光らせてがっかりだったわけですが,これは現物を見てからにすると防げた可能性が高いです。

 前述のように,LEDシーリングは,光り方がきつい印象を与えます。影も鋭く,色も不自然ですから,そういうところにこだわるなら,最新の蛍光灯タイプを買うのが良いかもしれません。

 LEDでも,本体の直径を大きく取って,発光面積を広げることで影のきつさを軽減できたり,部屋の隅々にまで光を回すようにするとよいと思いますから,1ランク大きなものを買って,暗くして使うのが蛍光灯タイプからの置き換えには適当ではないかと思います。

 LEDシーリングは最近値下がりが激しく,よく売れているようです。家電量販店でも力を入れている主力商品になっているようですが,残念ながら安いなりの商品がまだまだ存在する,過渡期にあるなあというのが感想です。

 LED照明は一度買えば,ランプの交換が必要ないために10年はメンテナンスフリーで使う事になります。少々高価でも,良いものを買っておくのが今は正しい買い方だと思った,今回の買い物でした。

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