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Kindle Fire HDが3000円も安いので買ってしまった

  • 2013/07/05 14:05
  • カテゴリー:散財

 円安が常態化した昨今,食料品などの値上がりが続いているわけですが,家電品などはボーナスシーズンと言うこともあり,むしろ値下がりが進んでいるものもチラホラです。

 ボーナス直後の「なんとなくお金があるような気がする」という気分に,「円安の中で値下げとは殊勝な心がけじゃ」という勝手な印象が背中を押し,私もついつい無駄遣いをしてしまいます。

 今回の無駄遣いは,Kindle Fire HD 16GBです。

 明らかに輸入品で,円安が多少なりとも影響している製品でありながら,もともと安かったタブレットであるKidle Fireが3000円引きになっています。

 もともと原価割れの商品ですし,そもそもKindle Fireがamazonの個人専用レジであり,低価格でばらまくことで個人の懐に入り込むことを狙った商品であるわけですから,3000円引きなど驚くに当たりません。極論すれば,こんなものただで配るべきものという暴論も,割に分なり入ってきます。

 とはいえ「とりあえずもらっとくか」という,amazonにとってやる気のない客を除去するためにも,1万円を割った価格に調整を図ったことは,正しい事だったのでしょう。ユーザーとしても,無償で配られたものには文句も言えませんから,破格値で販売してくれる方が,よりありがたいんじゃないかと思います。

 ということで,Kindle FireはAndroidベースのタブレットではありますが,Google playへのアクセスが可能な要件を満たしていない「カスタマイズされた」Androidで動くタブレットです。

 Google playにアクセス出来ない代わりに,amazonのアプリストアへのアクセスは可能です。ただ,Goole playほどアプリが揃っているわけはなく,この点での不自由さを許容できないと,いくら安くても後でがっかりすることでしょう。

 回避の方法は2つあります。1つはroot化。もう1つはapkファイルで直接インストールする方法です。私の場合,もうHackすることそのものを目的と喜びするような歳でもありませんので,ここは簡単にapkファイルのインストールを行うことにしました。

 そこまで決めたら,あとは機種選定です。なかなか微妙なラインナップに価格設定です。一番安いKindle Fireでも十分のような気がしますが,ストレージとは違って画面の解像度は工夫でしのげるものではありません。ここは迷うことなくKindle Fire HDの16GBを買うことにします。値引き後の価格は12800円です。

 これなら,怪しげな中華padを買うよりもずっといいと思います。

 amazonでkindleを買うと,既にアカウントの設定済みで届きます。ネットに繋げばすぐに同期し,購入したコンテンツなどが楽しめるようになっていますが,このあたりはamazonらしいと思いますが,プレゼント用に買った場合など,うっかりすると自分のアカウント登録済みで他の人に渡ってしまいますので,最大級のセキュリティホールと言えなくもありません。

 さて,短時間ですが使って見ました。

(1)やったこと

 root化は若さの特権だと思う年寄りの私ですが,かといってamazonのいいなりに甘んじるほど老いぼれてはいません。まずは手持ちのIDEOSとNW-Z1000を使い,よく使うアプリのバックアップをESファイルエクスプローラーで作成し,出来たapkファイルをNASに置きます。

 Kindle Fire HDにもESファイルエクスプローラーをインストールしますが,これはamazonのアプリストアにありますので簡単にできます。

 そしてNASにあるapkから,インストールです。

 こうして,よく使うアプリを入れて見ました。MX動画プレイヤーは1440x1920のHD動画をTSのまま問題なく再生しますし,andLessはNASにあるFLACをDLNAでちゃんと再生できます。

 DRA-N5のコントローラアプリも問題なく動作しますし,YouTubeも一応動作します。

 メールは標準のものをそのまま(不満はありますが)使う事にしました。Twitterは公式アプリをインストール,ブラウザはさすがにChromeに変えました。


(2)感じた事

 今となっては大したスペックでもないKindle Fire HDですが,どっこい普通に使うには全く不満はありません。レスポンスもよいし,無線LANも高速で快適です。(さすが802.11nのMIMOです)

 アプリもよく使うものは一通りいれましたので,不自由はしていません。ただし,Googleのアカウント認証が必要なアプリ,例えばマップとかブックマークのインポートはインストールできても動かないか,動いても不完全で使い物になりません。

 ただ,地図アプリはYahooのものを使えばいいし(個人的にはこちらの方が見やすい),ブックマークなどは別にどうでもいいです。

 最近思うのですが,アプリをとっかえひっかえするのは最初のうちだけです。いわば評価期間なわけで,落ち着くとそれはその機種の機能として使うようになりますので,アップデートも必要がなければしないし,他のアプリに変えてみようという気も起きないものです。

 ですので,Google playにアクセス出来なくても,今ちゃんと動くアプリがインストール出来れば,もうそれでよいと割り切りました。でも,このKindle Fireのように,Google playにアクセス出来ない機種が初Androidだったら,ちょっと厳しいかもしれないですね。インストールする手段云々の前に,どのアプリが良いかわからないのは,ちょっと辛いでしょう。


(3)質感と使い勝手

 質感はよいです。背面のラバー風味塗装は手に馴染みます。Kindle Paperwhiteと同じです。大きさも手頃で悪くないのですが,7インチタブレット全般に言えることとして,もっと額縁を小さくして欲しいなと思います。

 持った印象は,私の場合どうしてもKindle Paperwhiteに慣れているので,厚みと重さに違和感を感じます。特に重たさは悪印象です。

 そうそう,ボタン類はひどいですね。電源ボタンは上側の枠にあるのですが,真ん中よりちょっと左にあるのでわかりにくく,また正面からは見えない位置にあるので手探りで探す必要があります。

 手探りで探す必要があるのに,これがまたサインがないので,慣れていないと見つけられません。上下逆に持ってしまったかなとひっくり返して探すのですが見つからず,何度も本体をグルグル回す羽目になります。きーっ。

 もう少し大きくして欲しいことと,左か右かにオフセットして欲しいです。せめて突起をつけてもらわないと,本当に暗闇だとわかりません。

 音量ボタンは,場所こそ分かるのですが,+と-が逆ですよね,これ。

 Androidは,画面上では,右にスライドすれば音量+,左なら音量-です。

 とても自然ですが,右のボタンを押すと音量が下がって画面上のツマミが左に動くというのは,これはさすがにいかんでしょう。誰かが気付くべきだったんじゃないかと思います。

 コネクタ類もいまいちです。MicroUSBとMicroHDMIが並んでいますが,どちらも小さくて一瞬見間違います。慣れてしまえばなんてことはないですが,慣れていない人は「どっちに挿すと充電できるのよ」とイライラするんじゃないでしょうか。

 例えばですね,USBは下側,HDMIは右側という風に,別の場所に配置してくれればもっと使いやすくなるように思います。

 画面は綺麗です。IPS液晶は視野角も広く,200dpiを越える解像度に不満はありません。これだけの画素数を駆動するシステムを低消費電力で構築するというのは,冷静に考えるとなかなか大変なことです。

 特筆すべきは音質でしょうか。決して良いとは言えませんが,この筐体から音が出ているのか,と思うほどしっかりした音が出ています。iPad2ではよく分からなかったベースが,Kindle Fire HDではちゃんと聞き取れます。

 それに,DOLBY Digital plusの効果でしょうか,ステレオ感も抜群です。

 消費電力は思った以上に低いです。Androidといえばあっという間に電池が切れるという印象があったのですが,少なくとも動画を1時間ほどみたら電池が半分減ってたということはなさそうです。

 前述しましたが,WiFiもよいですね。802.11n対応は珍しくなくなりましたが,コストを理由に5GHzい対応しないものがまだまだ多くあります。そんな中Kindle FireHDは5GHzでしかもMIMOに対応していて,割とさくっと100Mbps越えでリンクします。実質50Mbps出てくれれば,ちょっと重たい動画でもへこたれません。これだけ足腰がしっかりしていれば,実用性という点で不満を感じることはないでしょう。

 とまあ,思いの外ハードウェアは良く出ていますが,うっかりやらかしたミスはちらほら。一方でソフト面ではどうかというと,汎用のAndroidタブレットではありませんから,そこに「何でも出来ます」と期待してはいけないと思いつつ,やはりホーム画面のUIはひどいなあと思います。なにせ表示される情報量が少なすぎるので,手を動かし,眼で追いかける作業が必須になります。これは疲れますよ。

 ですので,お気に入りを積極的につかって,これをランチャーにします。そうすればなんとか使えるようになります。


(4)結論として

 使う側がそれなりのスキルを持っていれば,より便利に使えるのがAndroidをベースにしたマシンの特徴だと思うのですが,Kindle Fireもその例に漏れず,知らない人にとってはamazonの俺専用レジ止まり,しかしスキルがあればあるほど自分の思い通りの動きをしてくれるものだと思います。

 もともとAndroidはiOSのように閉じていませんので,例えばNASに写真や動画,音楽を置いた場合に,それらにアクセスする方法がいくつもあるんですね。その中から自分に環境や好みに合ったものを選んで,より快適に使うことが出来るのがメリットです。

 うちもNASにいれた写真にアクセスする快適さでは,iPadよりもESファイルエクスプローラーを使ったAndroidの方が数段上手です。Appleが用意した環境を使っている内はすばらしく使いやすいが,その外に出ると途端に使い物にならなくなる,と言うのは,囲い込まれた端末の例外のない特徴ですので,今さら書くべきことでもないですが,私はAndroidの方が自分には合っていると思います。

 WiFiは高速で安定し,画面も綺麗。音もよく,レスポンスも問題なし。電池も長く持つし,持ちやすいというKindle Fire HDは,実に愚直な端末だなと思います。1つ1つは当たり前な要素で,今どき強いセールストークになるわけではないですが,実用性を高める為に必要な性能であり,これらが綺麗にバランスすると,いつも手もとに置いて使おう,と言う気になるものです。

 その点で,奇をてらった端末と言うより,日常の使い勝手を向上させることを念頭に置いて,真面目に作った端末であるという印象を持ちました。価格以外に派手な点はありませんし,汎用のタブレットではないことのデメリットが目に付きがちですが,この誠実さは使って分かる性質のものかも知れないですね。

 とりあえず私は,買って良かったと思います。期待以上のものでした。もしもおすすめできるとすれば,以下の条件をすべて満たす人に向けて,と言うことになるでしょう。

・すでに汎用のAndroid端末を1つ以上持っている。
・自宅にNASを立ち上げたり,クラウドサービスを使いこなしている。
・すでにKIndleを使っていて,電子書籍を普通に読んでいる
・Androidでの流儀やテクニックを調べることが出来て,理解出来る。
・Googleのサービスに依存しない生活をしている。
・amazonでの買い物が便利になるといいなと思っている。
・「なんでも出来る」という汎用性を期待せずやりたいことを絞り込んでいる。
・家の中で使う。外には持ち出さない。

 まあかなり限定された人のように思うわけですが,上記に加えて,絞り込んだ自分のやりたいことと12800円が釣り合うかどうかが,問題です。動画の再生能力も十分ですし,NASにつながればストレージの問題も解決しますが,それが自分に取ってプラスにならなければ何の意味もありませんからね。

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