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新しいKindle Paperwhiteはどうですか

  • 2013/10/23 21:35
  • カテゴリー:散財

 9月末に新しいKindle Paperwhiteが出ると聞いて,即座に予約をしました。発売日は10月22日で,随分先だなあと思ったのですが,気が付いたら手もとに届いていました。時間の経過が早いことを,こういう時に痛感します。ああ,歳は取りたくないものです。

 今回のKindle Paperwhiteは,見た目にほとんど変化がないので,マイナーチェンジとされていますが,読書端末としては確実によくなっています。だからこそ買い換えを即座に決めたわけですが,私の期待と実際を少しまとめてみたいと思います。

 先に書いておきますが,2012年モデルについては3Gモデルを選びました。そして今回の2013年モデルでは,WiFiモデルにしました。

 2012年モデルの時は,amazonがいよいよ日本でサービスを始めるということから,その最大の特徴として語られる3Gを試して見たいと思ったから,迷うことなく3Gモデルを買いました。

 しかし,実際に使い始めてみると,これから読まねばならない本が常に何冊か入っている状態ゆえに,出先で本を買わねばどうにもならないシーンというのが,全くなかったのですね。

 もちろん,面白そうと思ってさっと調べて,その場で買うことは何度もありました。しかし,そうやってあわてて買っても,実際に読むのはしばらく後です。買ったという満足感や達成感はありますが,「やっぱやめときゃよかった」と思う本もしばしばあったりして,3Gは衝動買いを助長するだけの存在だなと思ったわけです。

 そう考えると,3Gというのは「欲しい」という衝動を即売り上げに繋げるための,amazonの必殺兵器と言えるかも知れず,だとすればそのためにユーザーが費用負担をするのも,なんか違うなと思ったのです。

 理屈をこねていますが,差額分の利便性がなかったというのが,簡単な理由です。とはいえ,同じ本を複数の端末で読んだときに,しおりを同期出来る機能はさすがに便利で,こればかりは3Gの威力を感じずにはいられませんでした。ただし,これもKindleを複数持っていて,日常的に使い分けを行っていることと,あくまで同期はamazonでダウンロード購入したコンテンツに限られるので,自炊の本を読まない人(つまり従順なamazonの信奉者)でなければ,ありがたくないでしょう。

 一方で,3Gを搭載することのデメリットもあります。電池の消費が結構大きく,せっかくeInkを搭載する専用リーダーなのに,1週間ほどで電池が切れてしまいます。かといって,機内モードにして3Gをオフにすると,電池は1ヶ月ほど持ちますが,同期もしません。

 どこでも本が買えることは確かに便利ですが,電池が切れて読めないことは致命的な損失です。

 それなら,もうWiFiで十分です。安いし,わずかとはいえ軽いし,2000円のクーポンも付いてくるし。それに,おそらくKindle Paperwhiteは消耗品です。毎日持ち歩くものですから,破損などできっと買い換えがおきます。なら,安い方が良いですよね。


 では本題です。

(1)外観

 見た目はほとんどいっしょで,並べておけばどっちが新しいのかわかりません。1年間持ち歩いた2012年モデルも,案外使用感が付かず,綺麗なまま出あることに驚きました。ちなみに2012年モデルは,嫁さんに使ってもらうことになっています。

 大きな違いは,背面です。2012年モデルには「Kindle」と書いてありましたが,2013年モデルは「amazon」と書いてあります。まあ,本を読むときには背面は見えませんし,盲牌のように指で触ってその違いに気が付くほど訓練していませんから,私はどっちでも良いのですが,ぱっとみた印象でいえば,Kindleの方がよかったかなと思います。

 重さは2013年モデルはWiFiモデルを買いましたから少し軽いのですが,これは数字上の話ではなく,実際に手に取って見れば違いが即座にわかります。


(2)動かしてみて

 まず,画面が随分違います。2012年モデルはフロントライトの色が青っぽい色だったので,フロントライトを強くすると色味も大きく変わってしまったのですが,2013年モデルはペーパーバックの紙の色を意識したのか,黄色みがかったいろになっています。これは2012年モデルに慣れた私からすると,読み始めた一瞬の違和感につながります。想像以上に大事なことなんですね。

 フロントライトは,画面の上(というか横)から光を差し込むものですので,どうしても奥行き感が拭えません。しかし2013年モデルはかなり改良されているので,文字がちゃんと画面の上に並んで見えます。これは良いと思います。

 明るさそのものはそんなに変わらないようです。2012年モデルと2013年モデルで,明るさの設定は同じになりました。

 動作速度は,公表されている25%どころではなく,もっと軽快に動くような感じです。キーの入力,タッチ操作によるメニュー選択,そしてページめくりも非常に軽快で,ダウンロードコンテンツならもはやこれ以上早い必要はないように思いますし,自炊コンテンツについてもほとんどストレスは感じません。

 この点で言えば,自炊の人にとってありがたい進化だったといえるでしょう。

 機能はいくつか変更や追加がなされていますが,もともとそれらを使っていたわけではないし,本を読むという基本機能さえしっかりしていればそれでよいので,私は真面目に評価をしていません。

 ただ,メニューやダイアログのメッセージは随分修正や変更が入っています。とはいえ,2012年モデルも,とりたてておかしな所はなかったので,別に大した問題ではないなと思います。

 そうそう,そんな中で,フォントが追加になっています。2012年モデルは明朝とゴシックだけでした。ところが2013年モデルには筑紫明朝が追加になっています。筑紫明朝はフォントワークスの製品なわけですが,流麗で人気があります。おお,これが選べるのかとこちらを試して見ましたが,線が細くて表示が薄くなってしまい,読みにくくなりました。

 Kindle Paperwhiteはフォントをユーザーの手で簡単に追加できるので,ヘビーユーザーには青キン明朝を使っている人も多いと思いますが,これもIPAのフォントをベースに,線を太くしたものです。

 オリジナルの明朝は太すぎず細すぎず,それなりに読みやすいので,私は従来通りの明朝でいこうと思います。これがKindle FireHDXなんかだと,また違うのかも知れませんね。


(3)ストレージ

 今回私が買い換えたのは,なんといってもストレージが大きいことです。2GBが4GBになりましたが,この結果ユーザーのほぼ2GB増えました。

 ダウンロードコンテンツ主体だと2GBモデルでも大丈夫でしょうが,自炊したコンテンツも読む私は,2GBではかなり厳しいのです。これが4GBになると,かなりゆとりが生まれます。

 私はコミックは読みませんが,聞けばコミックのような画像中心のファイルはサイズも大きく,2GBではかなり不便だったらしいです。本国では2013年モデルでも2GBのままだそうで,4GBになったのは日本人の声に素直に耳を傾けた結果なのでしょう。結果として自炊の人にも恩恵がありましたから,こういう話は大歓迎です。


(4)電源スイッチの感触

 些細なことだし,個体差かも知れませんが,電源スイッチの感触が随分良くなりました。2012年モデルは飛び出し量がやや少なく,指で探しても結局分からないことがあった上,ストロークも小さく,押し損ねることが度々ありました。

 しかし,2013年モデルは,飛び出し量も適当で,ストロークもしっかりあります。指で探して確実に押し込むという作業が,歩きながら確実に行えるようになったことは本当に助かります。


(4)まとめ

 2012年モデルを持っている人で,コミックや自炊が中心の人は,買い換えてもそんな気分にならないでしょう。2GB搭載と言ってもユーザーエリアは1.25GB程度で,これが4GB搭載になるとユーザーエリアは3.1GBになります。ほぼ2GBまるまる増えるわけですし,増加幅で言えば実に2.5倍です。これは大きいですよ。

 画面も見やすくなり,なんと言ってもレスポンスが大幅に向上,もうe-Inkであることを忘れてしまう軽快感です。見た目に変化がないというのは地味ですが,手に持った感触に変化がないということは,毎日使う道具としてはとても大事な事です。私は変化がなくてよかったと思います。

 2012年モデルの使用頻度が低い人は,無理に買い換える必要はないと思います。追加された機能はそんなにありがたいものではないし,追加されたフォントも私はKindleに適当なものとは思いません。そもそも,2012年モデルも十分に完成されたものだったと思います。基本機能に対してほとんど手が入っていないのが,その証拠でしょう。

 ですが,2012年モデルが出た時に思った,自炊の人にはやや厳しい端末と評価したKindle Paperwhiteが,2013年モデルになって改良されたことは,とてもありがたいことです。amazonにとっては,自炊の人を幸せにしても儲からないわけで,積極的な対応をしないことは当然と私は思っていましたが,amazonの真意は別にして,自炊の人にもメリットの大きな改善が即座に行われ,しかも値段は実質据え置き(昨年に比べて円安になっているにもかかわらずです)ですから,大したものだと思います。


 ところで1つ残念な事があります。WiFiモデルは,2000円分のクーポンがついてくるはずでした。しかし,私にはまだ届いていません。この件,amazonからメールが来て,手違いで一部のユーザーにはクーポンが配布されなかったらしく,10月27日までに配布するので待って欲しい,と言うことでした。

 私は買いたいと思っていた本があるので,このクーポンを待ちわびているのですが,別に売り切れるわけではないし,すぐに読むわけでもないから,まあ待つことにします。でも,こういう手違いを飄々とメールで知らせるamazonは,失敗は少ないけど失敗したときの対応がいまいちな,近頃の若者のようなしますね。

 ああ,歳は取りたくないものです。

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