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DR-100mk2を買いました

  • 2015/12/02 13:15
  • カテゴリー:散財

 先日,カセットデッキのレストアが終了して,25年も前のカセットがとても良い音で楽しめるようになり,進行中のDATのレストアも目処が立ってきた今日この頃,これらの機材がいつまで動くのかという不安が襲ってきたことを,先日ここにも書きました。

 カセットデッキはまだいいとして,DATはメカが複雑ですし,修理の何度は高いです。それにデジタルですので,精度の低下をエラー訂正でなんとなくしのいでしまいますから,駄目になるときは急に,しかもどうにもならない状態でダメになってしまう傾向があります。

 こうなると,やはりデジタル録音し,ファイルとして管理しないと,大変なことになりそうです。

 以前はこの作業にPCを使っていました。USBで繋いだオーディオインターフェースでアナログもしくはデジタルで録音し,後でまとめて1曲ごとに分割していたのですが,まあこの作業の面倒くさいこと。時間もかかるし神経質な作業が続くし,ファイルサイズが大きいので待ち時間も結構あるしで,耐えきれずに途中で投げ出してしまいました。

 昔,オーディオ機器でリアルタイム録音をやっていたときは,楽しかったんだけどなあ・・・

 そこで,閃いたのがレコーダーを正常進化させることです。モノラルのラジカセからステレオのカセットデッキ,そしてDOLBY-Cで70dBのダイナミックレンジを確保して,DATへ移行しデジタル化を達成,という歴史を,21世紀も15年も経過した今こそ,一歩前に推し進める時だと思ったわけです。

 答えは簡単,非圧縮のリニアPCMレコーダーに置き換えることです。

 幸い,このPCMレコーダーはICレコーダーから派生しつつ,独自の発展を遂げて賑やかになってきている分野なので,選択肢は多いはずです。価格も安いものでも十分な機能と音質を保っているので,そんなに困らないと思っていました。

 しかし,私のそうした期待は全くの夢物語でした。

 私が考えていた条件というのは,

・96kHz/24bitのリニアPCMが録音できること
・デジタル入力があること
・AC電源で動作するか,電池での長時間駆動が可能なこと
・SDカードが使えること
・操作性に優れた大きさであること
・入力のアッテネータがデジタルでないこと
・お値段は3万円くらいまで

 です。どうですか,ささやかな,当たり前の期待ですよね。

 しかし,詳しい人ならわかると思いますが,該当する機種がほとんどないのです。

 ソニーのPCM-D100はこの世界で定評のあるモデルで,値段が10万円であることを除けばこの条件を満たしますが,私はDSDでの録音はいりません。内蔵メモリが多いとは言え,10万円は完全に予算オーバーで,これを買っても私にはペイ出来ません。

 DSDがいらないなら,それこそ1万円くらいからあります。しかし,ほとんどがデジタル入力が用意されていません。私の場合,据え置きやラックマウントでも全然いいんですが,そうしたものは高価です。入出力端子が複数あったりするのも余計ですし,実は96kHz/24bitに対応しない業務用機器というのも多いです。

 入力のアッテネータがデジタルでないこと,というのはピンとこないかも知れませんが,私が今持っている(使ってはいない)ZOOMのH1は,あるレベル以上のアッテネートはアナログではなく,デジタルで行われるようになっています。

 この結果どうなるかというと,入力が大きくてアナログのアッテネータで絞り込めないくらいのレベルだと,A-Dの入力段階で歪んでしまうのです。デジタルアッテネータはA-Dから後ろでかかりますので,歪んだ音がそのまま小さくなるだけという,まさに驚愕の事態が起こります。

 故に,H1でFM放送を録音しようと,チューナーとLINEで繋いだ場合なんかに,バリバリと歪んでしまうと言うわけです。プロ用の機材や出力の大きなCDプレイヤーで歪むのならまだ許せますが,普通のFMチューナーですから,これはもう許せません。

 おかげで自作の3dBのアッテネータをかませて録音する羽目になるのですが,不便で仕方がありません。私は,もう二度とZOOMは買わない,と誓いました。

 というわけで,こうした条件をすべて満たしたものとして唯一見つけたのが,TASCAMのDR-100mk2。mk2ではない前のモデルは2009年に登場していますが,この時はデジタル入力がありませんでした。mk2になって搭載されるようになったのですが,それでも2011年発売ともう4年も前のモデルです。

 後継機種は出ておらず,未だにDR-100mk2は現行モデルです。TASCAMは新製品を精力的に出していますが,そのいずれもデジタル入力を持っていません。だからDR-100mk2は貴重な機種という事になります。

 ですが,古い機種だという事で入手がやや面倒になってきています。以前は定番として,ヨドバシでもamazonでも楽器屋さんでもどこでも買えたようですし,お値段も一番安いときには実質27000円くらいまで下がったようです。この機能とこの音質でこの値段は安すぎると,当時も言われていたものです。

 しかし,円安による値上げが数年前にありましたし,TASCAMが買収されてしまったことの影響もあってか,今は45000円から5万円程度という,かつてを知る人からすれば「売る気なくなったの?」と思われるような値段になっています。

 悔しいですね。ここ数年,商品の価格が全体的に下がったのはいいことですが,ライフサイクルが短くなって入手可能な期間が短くなった事に加え,価格が大幅に上がるということを経験するようになってきました。以前は,価格は下がる一方で上がることなどなかったものですが・・・(価格を上げるために型番を買えたり機能をちょっと追加したりするわけです)

 しかし,後継機種でもデジタル入力は乗ってきませんし,他社においても状況は変わりません。幸い,貧乏音楽野郎の強い味方であるサウンドハウスさんで,35000円ほどで買える今こそ,これを手に入れる最後のチャンスではないかと,購入に踏み切りました。

 この買い物について,私がどれだけネタを振っても,嫁さんは終始ノーコメントであることを付け加えておきます。

 しかしあれですね,サウンドハウスって2年ほど前に利用してから久々だったのですが,いつの間にか送料無料,当日配達,クレジットカードOKになっていたんですね。クレジットカードについては,本当かどうかは別として,情報漏洩の咎でカード会社から契約を切られたと聞いていましたので,もう許してもらえたんだなと,安心しました。

 12月1日の夜9時に注文し,翌朝には出荷,12月2日に受け取りという想像以上の早さで私の手元にやってきたDR-100mk2ですが,残念ながら開封しか出来ていません。

 説明書を読んでいる限り,自動のファイル分割なども細かい調整が出来るようですし,大きさや操作性もよいので,期待は大きいです。動作時間の短さが心配でしたが,内蔵のリチウムイオン電池とニッケル水素電池の併用で9時間ほども動作するようですから,これも大丈夫でしょう。

 リモコンが付いているのもポイントは高く,視認性のよいディスプレイもうれしいです。本体を触らずとも操作ができること,状況が確認出来ることはとても大事な事で,H1では本体を触ったことで,ケーブルの接点のノイズが出たりしましたから,かなり神経質になります。

 惜しいのは,デジタル入力端子と有線のリモコン端子が兼用になっているので,デジタル入力時は赤外線リモコン専用になってしまうことです。遮蔽物があったり,向きを考えないと駄目な点で,私は信頼性が必要な操作は有線だと思っているのですが,それが出来ないというのは残念です。

 DAT(XD-S260ですが)のレストアがそろそろ終わるので,自分のオーディオシステムに組み込んで,本格的な運用に入りたいと思います。

 DR-100mk2は,特にフルサイズ一眼レフで動画を撮るという新しい用途において,その録音機能をEOS-5Dと共に担って来た機種で,プロの使用に萎えうるものです。マイクの性能は今どきの高性能機に比べると今一歩だそうですが,それでも十分な音質を持っているということですし,キャノン端子にファントム電源で外部によいマイクを絶てれば済む事だったりしますから,長く使えそうなモデルです。

 HDMIで映像と同期するとか,放送用のフォーマットが必要とか,LANを搭載しているとか,そういうことは今の私には必要なく,今後も必要ないでしょう。ファイルサイズの関係と用途から,192kHzや32bitへの対応は全く必要ないし,DSDは私は好きではないので,あっても使わないでしょう。そう考えると,近い将来販売終了となるはずのDR-100mk2を買ったことは,良い選択肢であったと考える事にしたいと思います。

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