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MacBookPro2008にWindows8.1を入れる

 新しいMacBookProが来たおかげで,お役御免となったのが古いMacBookProです。2008年のモデルなのでもう8年も前のものです。

 これがですね,10年前の2006年に8年前のマシンを使うなんて話になると,もうさすがに使い物にはならないのですが,ここしばらくのPCの進化は緩やかですし,その上2008年当時でもトップクラスの性能を誇っていたMacBookProですから,廃棄したり数千円で買い取られてしまうのは,ちょっと惜しいです。

 スペックは,Core2Duoの2.5MHzでキャッシュはなんと6MB,メモリは4GBを搭載し,250GBのSSDが入っています。LCDは15インチで1440x900でGeForce8600搭載,VRAMは512kBです。

 802.11nとGbitのEtherを持っているし,光学ドライブも内蔵です。しかもExpress/34のスロットやIEEE1394まで持っています。このくらいの性能のPCなら,今でも新品現行品として売られていると思います。

 確かにGPUは世代的に厳しいですし,VRAMも少ないです。CPUも同じクロックでも処理速度は半分くらいしかありませんし,なんといってもバスの速度が遅いので,重い負荷には苦しいでしょうね。

 実際,Macとして厳しいですし,写真編集なども苦痛なほど遅いです。でも,これがWindowsで行っている電子工作関連の開発マシンとしてならどうかと考えてみると,全く余裕であることがわかります。

 もちろん,大規模FPGAの開発とか基板CADとかアナログ回路の重たいシミュレーションとか,そういうのはしんどいでしょうけど,AVRのソフトを書くとか,EP-ROMライタのホストとして動かすとか,そのくらいなら全然心配ありません。

 なにより,新しいWindowsが動いてくれること,それもストレスなくOSが動いてくれることが大事です。そして出来れば64bit環境に移行したいです。

 ということを,新しいMacBookProが出ると噂されていた夏頃から考えていて,値上がりする前にとWindows8.1Homeを買ってありました。

 その後,Windows10への無償移行期間が終了したり,MacBookProのリニューアルが11月になったりと,すっかり季節も移り変わってしまったわけですが,新しいMacBookPro導入プロジェクトの総仕上げとして,現行バリバリで使えるWindowsマシンを用意するということを,ここ1週間ほどやっていました。いやはや,苦労しました。

(1)方針

 MacでWindowsと言えばBootcampなわけで,これなら小学生でもWindowsをインストール出来るでしょう。しかし今回の対象である2008EarlyのMacBookProでサポートされるWindowsは,なんとWindows7までです。

 私が手にしているWindowsはあいにく8.1ですから,対象外です。実際,Bootcampアシスタントではインストールを拒まれてしまいます。

 もともとmacOSとの共存は考えておらず,すっきりとWindows専用マシンとして使うつもりでしたから,ダメモトでWindows8.1のDVD-ROMからブートしてみました。optionキーを押しながら電源を入れると起動メニューが出てきますので,ここからDVD-ROMを選択します。

 幸いなことになんの問題もなくWindowsのインストーラが立ち上がります。SSDをフォーマットして指示に従ってインストールするだけです。

 2時間もすると,64bitのWindows8.1が立ち上がる15インチノートPCが姿を現したのです。しかし,本当の地獄はここから先でした。


(2)ドライバを入れる

 まだmacOSが動いている間にBootcampアシスタント(バージョンは4)を起動して,このMacBookPro様の最新のドライバ類をダウンロードし,USBメモリに入れておきます。これを忘れるとたいへんです。

 このドライバ類はWindows7用で,64bitと32bitの両方が用意されています。Windows8や10をサポートしたものではないので注意が必要です。

 最近の機種でこの作業を行うと,そのモデルでのドライバが用意されてしまいますから,やっぱりインストールをする実機で作業をしないといけません。

 さて,DVD-ROMから起動して新規インストールしたWIndows8.1に,すぐにこのドライバを入れます。setup.exeを探して起動しますが,最初はWindows7ではないと怒られても,めげずにもう一度起動すれば互換性の設定を変えて起動するので,すんなりとドライバのインストールが完了します。

 この段階でMacBookProは問題なくWindows8.1が動くマシンになりました。あとはもうWindows8.1が動いているマシンとして,環境構築をしていくことになります。


(3)WindowsUpdateではまる

 インストール直後のWindowsいわば蜂蜜を塗りつけた体でアリの巣に飛び込むようなものです。セキュリティ維持の為にもすぐにWindowsUpdateです。

 ところが,更新を確認しています,という状態のまま何時間もダンマリなのです。一向に進む気配がありません。

 これはWindows8.1をサポートしない古いMacBookProへのインストールという特殊な状況から来ているのかもしれないと,もう一度最初からインストールをし直しました。でもダメでした。

 購入したのが古いWindows8.1のDVD-ROMからインストールを行って見ましたが状況は同じ。ならば32bit版ならどうかと思いましたがこれもダメ。

 ここでもう試す手がなくなりました。時間のかかる作業をずっとやっているほど私も暇ではありません。仕方がないので,蜂蜜を塗りたくったままで,このWindows8.1を使い続けることにしようと,64bitのWindows8.1のインストールを済ませました。


(4)WindowsUpdate解決!

 気になって調べて見ると,どうもWindowsUpdateの仕様が変わったらしく,古いWindowsUpdateクライアントではダンマリになるそうです。ひどい話ですねー。ダンマリが致命的であるという意識がないんでしょうか。

 解決策は,2つのパッチを当てること。これを直接ダウンロードしてオフラインでインストールするとWindowsUpdateが進むようになるんだそうです。

 ところが,このパッチをインストールしようと起動しても,やっぱり更新を探しています,から先に進みません。ここでまたくじけそうになりました。

 解決策は,ネットワークを切断すること。どうも,スタンドアロンインストーラでもネットワークでWindowsUpdateのサーバにつなぎに行くそうで,そこでダンマリになるらしいです。ほんとひどいですねー。

 WiFiを切断して,ようやくパッチがあたりました。WiFiをつなぎなおして,祈るような気持ちでWindowsUpdateをすると,今度は200個近いパッチを入れるように指示が出ました。やった・・・

 なんでこんなにうれしいんだろう。おかしいなあ。


(5)VirtualBoxではまる

 こうしてWindows8.1の64ビット版が無事に動き出しました。思った以上に快適で、サクサク動いています。ATOKも入りましたし,会社のマシンと同じような環境になってきました。

 AVR StudioもAVRライタもインストール出来て,それらしい環境になってきたのですが,EP-ROMライタで躓きました。

 以前秋月で買ったROMライタが,64bitで動かないのです。LEAPER-3CというUSBモデルで,物理的には接続出来るのですが,ドライバがないので動きません。

 Windows8.1の32bit版にすれば動くかもしれない・・・あるいはあきらめるのも手だ・・・とまあいろいろ考えたのですが,2005年以来アップデートされていないレガシーなROMライタ1つのために64bitに移行しないのもおかしいので,ここはVirtualBoxで仮想環境を作り,ここで32bitのWindowsを動かす事にします。

 幸い,かつての地デジPCで使っていたWindowsXPのライセンスが1つ余っています。これを使いましょう。

 VirtualBoxをインストールして,そこからWindowsXPを入れます。ところがライセンス認証が通りません。まあそれはそうですよね,以前のマシンとは全然違うのですから。

 そこで初めて電話をしました。担当者に事情を説明することも覚悟していましたが,無人対応でさくっとライセンス認証が完了し,晴れてWindowsXPの動く環境を用意出来ました。

 EP-ROMライタも問題なく動作するようになりましたので,これでこの件は解決です。


(6)Windows10ではまる

 調べ物をしているうちに,未だにWIndows10の無償アップデートが出来るという話を目にしました。試して見るか,とスケベ心がでたのが終わりの始まりでした。

 Windows10の起動用USBメモリを作り,そこからアップデート。ウソのようにサクサク進み,しばらくしてWindows10の起動画面が出ました。

 ところがトラックパッドが動きません。

 なんとかキーボードだけで操作して,改めてMacBookPro用のドライバをインストールしようと,Windows7用のドライバのセットアップを行いますが,なんと途中で止まってしまいました。

 あきらめて再起動。

 悲劇はここから始まりました。マウスもキーボードも動きません。USBも動かないので,外付けのキーボードも動きません。

 ログイン出来なくなってしまい,なにも操作ができなくなりました。復旧を試みてもダメ。

 最悪でもWindows8.1に戻せると思って気軽に始めましたが,まさかログイン出来なくなり,Windows8.1に戻せなくなるとは思いませんでした。

 泣く泣く,Windows8.1を新規インストールするところから,やり直しです。


(7)なんとかWindows8.1まで戻した

 これまでの手順をもう一度繰り返し,Windows8.1が動くところまで戻しました。WindowsXPのライセンス認証をもう一度やり直すために電話が必要になったところまで同じように繰り返しましたが,ともあれ元通りです。ここまでで1日無駄にしています。

 しかし,WIndowsというのは,動き出すまでにいくつもいくつも落とし穴があるものですね。良くなったとは言え,やっぱりWindowsだなと思いました。

 Windowsはなにかと画面を青くするのですが,その時に私の顔が青くなるらしく,5歳の娘が「お父さんの顔真っ青」と心配そうに話しかけてくれたのが,唯一の救いでした。


(8)やったこと

 まず,USB接続のVNAであるziVNAuを動くようにしました。これは問題なし。

 AVR関係はAVR Studioの4.19をインストールしました。これも問題なし。

 LEAPER-3Cは前述の通り仮想環境のWindowsXPで動かして解決です。

 もう1つ,大事な作業としてCoolScanVEDを動かす事があります。ニコンのフィルムスキャナーなのですが,これまではMacで使っていましたが,サポートソフトがPowerPCのコードで書かれているので,PowerPCのエミュレーション機能があるMacOSX10.5を外部HDDから起動して使っていました。

 でも,外付けHDDは遅く,信頼性も心配なので新しいMacBookProの仮想環境で動かすことを考えていたのですが,せっかくMacでWindowsを動かす事がなくなったのにディスクスペースももったいないので,Windowsマシンで動かす事を考えたのです。

 幸い,Vista用のサポートソフトを使えば,64bitでドライバを動かす技もあるということで,試して見ました。

 結果は問題なし。トラブルもなくCoolScanVEDが動きました。よしよし。

 最後に,家にあるいくつかのWindowsに散らばっているデータやソフトを集めました。20年以上前から蓄積している古いものも出てきましたが,これを統合です。PC-6001やX68000のエミュレータも動くようになりました。

 さすが,Windows8.1がサクサク動くマシンですね。これらのエミュレータも実機と同じように動きます。PS3のコントローラも動くようにして,レトロゲーム三昧です。


(9)苦労しました

 私がWindowsに詳しいならなんてことはなかったのでしょうが,あいにく私はWindowsはよくわかっていませんし,最新の状況を常に仕入れているほどのMicrosoftウォッチャーではありません。

 WindowsUpdateが黙ることは世界中で知られている話だそうですが,私のように知らない人はまったく知らない話です。Microsoftについていっている忠誠心の高い人でも新規インストールすれば古いWindowsを動かすことになるわけで,せめてそこからのWindowsUpdateくらいは出来るよう,どうしても出来ない場合でも,ダンマリはやめて欲しいなあと思いました。

 また,Windows10でSSDのフォーマットからやり直した人は珍しいかも知れませんが,これが無償期間中のように頻繁にアップデートを促されてなかば強制の上でWindows10にしていたら,どんなに恐ろしいことになったかと,背筋が寒くなります。
 
 こういう事態に陥るのが事実であるわけですから,あそこまでUpdateを強く促すのは危険だったと思います。こういうこころは,やっぱりMicrosoftだなあと思います。

 さて,動いて見ればストレス無しのWindowsです。画面も広く,キーボードもしっかりしていて,速度もまずまず。SSDで快適ですし,大きめのノートPCとして妥協する点はなにもありません。

 やっぱり1台,まともなWindowsマシンがあるといい面もありますね。以前ほどWindosでないと不自由するシーンは少なくなりましたが,それでもWindowsをサポートしない測定器や開発環境はないといっていいですから,電子工作関連はWindowsに集約しましょう。

 64bitですので,将来も安心。まだしばらくは使えるWindowsマシンを手に入れました。ふと思ったのは,このころのMacBookProは中古品が安く売られていますが,macOSは満足に動かなくてもWindowsはこうして問題なく動きます。

 大きな画面を持ち,処理能力もそれなりにあるノートPCを,1台新たに手に入れた感じです。苦労した分,どんどん使っていこうと思います。


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