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丸ポチ

 ある知人の方からミノルタXEの故障品を譲っていただき,これを修理したことは昨年ここにも書きました。その後,レンズも何本か譲っていただき,一通りの撮影にも対応できるほど充実したのですが,実際に使ってみると,その無骨さからは想像もできないほど,XEとロッコールレンズの良さに唸らされることが多いです。

 例えば,同じフィルム,同じ条件,同じ画角で同じ被写体を撮影しても,全然結果が違うんですね。当たり前のことに今更驚いている私も大した問題なのですが,その傾向というのが,やはりよく言われているとおりだから,先人達の追体験をしているという感慨深さに,思わずため息が漏れるわけです。

 ロッコールレンズの良さは,やはり色のノリ。不自然な着色ではなく,青は青,赤は赤と,実にはっとする色を見せてくれるのです。XEはXEで,実に操作系がなめらかですし,大ぶりなボディがかえってしっかりとしたホールド感を生み,スローシャッターでも全然ぶれません。MEスーパーには悪いですが,MEスーパーは持ちにくい上に手ぶれしやすく,まるで強いバネを無理矢理圧縮し,急激に弾かせたような強引さがあり,手に残る感触の後味の悪さに,どうも気分が削がれるんですね。こんなに感触が悪いとは思ってませんでした。

 XEはその辺実に素晴らしく,全体的にゆとりがあります。露出もCLCの良さを再発見したりして,当時の評判の良さを,やはり追体験しているといった塩梅です。

 まあそれで,せっかく頂いたロッコールレンズを,よりよい状態にレストアしようということで,丸ポチを復活させるプロジェクトです。

 丸ポチなどとふざけた言い方してますが,要するにレンズを取り付ける際の,マーキングです。私はどんなカメラでもこのマーキングを律儀に見て取り付けていますので,これがないレンズは結構困ります。

 手にしたレンズのうち,MC-Rokkor28mm/F3.5と,MC-Rokkor50mm/F1.7の丸ポチが外れてなくなっており,MD-Rokkor50mm/F1.4についてはきちんとついていました。

 大きさを測ってみると,直径3mmですね。まち針の頭を半分に切って使おうかとも考えましたが,残念なことに手元にはありません。

 ないものは作る。

 まず,なにかと出番の多い「型想い」を茹でます。柔らかくなったところで,直径3mmのLEDを2つ突き刺します。

ファイル 91-1.jpg

 冷えるのを待ち,LEDを抜き取ります。そして,これもなにかと出番の多いプラリペアを流し込みます。

ファイル 91-2.jpg

 気温が低いせいもあり,硬化までに結構な時間がかかりましたが,無事にかたまった後,型から取り出します。

ファイル 91-3.jpg

 いやー,型想いとプラリペアでこういう小物を複製すると,あまりのリアリティについつい笑ってしまいます。半透明のLEDそのものです。

 それで,これをカッターで切断,適当に削って大きさを合わせ,近い色で塗装してからゴム系の接着剤でレンズに貼り付けます。

ファイル 91-4.jpg

 どうですか,遠目に見たら,ばれないでしょ。

 色は近似色を探したところ,グリーンマックスの鉄道カラー「京急バーミリオン」が最適と判明。半光沢であるところもポイントです。余談ですが鉄道カラーには,カメラの補修に使えるいろが結構揃っています。湘南色のオレンジなど,レンズやボディのオレンジにはもってこいです。

 ということで,この丸ポチの効果は絶大です。今までおろおろしていたSRマウントのレンズ交換が,びしっと決まるようになりました。見た目のアクセントとしても非常に重要な部品だっただけに,復元して良かったなあと。

 え,なぜMD-Rokkorから丸ポチを外し,これを原型に型を取らなかったのか?ですか。それは簡単です。MD-Rokkorから丸ポチを外す事が出来なかったから,です。

 しかし,それにしても,絞りリングとピントリングの向きが逆というのは,どうしても体が受け付けません。これだけが本当に惜しいです。

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