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Kindle oasisを買いました

  • 2017/11/01 15:56
  • カテゴリー:散財

 2014年の11月にKindle Voyageを買って3年,日々の読書に手放せないアイテムとなりました。300dpiの電子ペーパーが奥行きのない表面に表示する文字は,まさに紙に書かれたそれといっても違和感がありません。

 暗い所で見るためのものでななく,より紙に近づけるためのフロントライトを装備したのがPaperwhiteであり,その後のVoyageで300dpiを実現したKindleは,3年間大きな進歩もなく,このままになってしまうのではないかと心配していました。

 昨年のoasisは,コンセプトは別にしてVoyageよりも高価な割には優位点がほとんどなく,私のような人でさえ購入を見送ったほどですから,あまり売れなかったのではないかと思います。

 しかしamazonが偉いのは,そのoasisを徹底的に改良し,新しいフラッグシップとして新登場させたことです。

 新しいoasisは9世代目といわれていて,価格は約34000円。キャンペーンとクーポンを使えば3万円ちょっとまで安く買えますが,Voyageの登場時に2万円ちょっとだったことを考えると,かなり高額です。

 そしてその改良点は,

・Kindle発の7インチ電子ペーパー搭載

・旧機種ではカバーにも電池が収められていたのに対し,新機種では電池があるのは本体だけ。カバーなしでも他のKindle並みの駆動時間になった。

・安いモデルでも内蔵ストレージが8GBにアップ。

・IPX8の防水になり,風呂場でも本が読める。

 とまあ,かなり根本的に直してきました。

 3年間毎日使ったVoyageがかなり傷んできていること,ストレージが不足しつつある事,電池の寿命が短くなってきつつあることから,買い換えを考えていた私としてはまさに好都合,昨年oasisをパスしたこともあり,今回のoasisは早めに予約を入れておきました。

 めでたく昨日届き,早速セットアップをしました。

 さっと使ってみた感想です。

 まず,第一印象は「大きいなあ」でした。事実一回り大きく,これまでの機種のような「小さい」という印象は全くありません。前世代のoasisと比べても大きくなっていますので,これはもう言い訳無用でしょう。

 ただ大きいというよりも横幅が大きくなった感じが強くするので,小さめのカバンにきちんと入るだろうかと心配になりました。

 ただ,背面は金属になり,全体の剛性感も触った感じの質感も上がっていますので,値段相応の高級感はあると思います。

 大きくなったこともあるし,もともとそんなに重いという印象が薄いKindleですが,oasisでは200gを切っていて,実はVoyageよりも軽くなっています。確かにPaperwhiteよりも,Voyageよりも,軽く感じます。持った手をひねるような力が小さくなっていることと,指がうまい具合に引っかかることとで,とても快適です。

 電源スイッチは上面にうつり,せっかく慣れたVoyageの背面のスイッチからまた移動しました。Kindleの唯一の残念な点は,機種が変わるとボタンの配置が大きく変わることです。

 ページ送りのボタンは,Voyageのタッチボタンから物理的なスイッチになりました。私はそれでもよいのですが,これもVoyageで慣れましたし,表面が完全フラットになることの美しさから考えると,今さら物理的なスイッチに戻さなくても良かったんじゃないかと思います。

 画面はさすがに素晴らしく,7インチは伊達ではありません。わずか対角1インチの差ですが,この差はとても大きくて,6インチでは文庫本の印刷エリアくらいだったものが,7インチだと文庫本そのものが入り,文芸書版の印刷エリアにさえ匹敵します。

 1つ大きな判型の本が,そのまま読めるようになるというのは全く新しい体験であり,ムラのないフロントライトとより紙に近づいた色味も相まって,もうVoyageには戻れません。

 確かにVoyageは300dpiですが,6インチという大きさは自宅で落ち着いて読むには小さく,自宅で読み始めるときには「本来外で使うものだしなあ」という割り切りが必要だったわけですが,このくらいになると家の外でさっと本を開くことと,家でじっくり読書をすることが,この1つでシームレスに出来るようになると思います。

 読書というのは多分に気分に左右されるものでもあるので,これは結構大きな話です。


 8GBのストレージでも十分に大きく,私の使い方では何の問題はありません。32GBの方が売れているという話ですが,価格差を考えるとお得とは言え,そこまで必要になることは少ないと思います。

 ストレージについていえば,喜ばしいのはUSB経由での書き込み速度が大幅に上がっていることで,Voyageでは他のUSBメモリに比べて随分遅かったものが,oasisではかなり速度が上がっています。

 画面が大きくなり,ファイルサイズが大きくなっていることを考えると,転送時の待ち時間が減ることは大歓迎です。

 ページをめくるときの反応速度も改善されていますし,大きい割には軽く,持ちやすくなっている上,左右を持ち替えたときには画面がくるっと回転してくれますので,読み始めてしまうと読書に集中することが出来ます。もはやKindleだからとか,電子書籍だからとか,そういう「覚悟」を読み始めるときにする必要はないと思います。

 今回のKindleで,惜しいなと思う事がないわけではありません。1つはWiFi。未だに2.4GHzのみの対応です。大容量のストリーミングをするわけではないですから,別に5GHzの11acにする必要はないのですが,2.4GHzがこれだけ混雑していると,自宅では5GHzで使いたいなと思うシーンも多いでしょう。

 USBのコネクタについても惜しいところがあります。MicroBについては賛否両論あり,私はこれでもいいと思うのですが,せっかくIPX8相当なんだから,キャップを付けて欲しかったと思います。

 水没するような使い方をするつもりはないのですが,このコネクタが左手で持ったときに上に出てくるのがくせ者で,水しぶきがかかって中に入り込むことが容易に想像出来ることを考えると,充電の必要性も低いマシンだけに,キャップがあっても良かったんじゃないかと思うのです。

 物理的なスイッチは3つ付いていますが,これもタッチ式にした方が良かったかもしれません。確実な防水や掃除のしやすさがその理由です。

 ページ送りのボタンについても,Voyageでは下側が次ページ,上側が前ページだったのに対し,oasisは逆になっています。このあたりのポリシーのなさがKindleの弱点だと思えるのですが,これは設定で変更出来るのでよしとしましょう。

 とても残念なのは,ネットワーク機能でしょうか。せっかくWiFiで繋がっているのに,NASなどのファイルサーバに繋げません。これができればいちいちUSBでつないで転送といった面倒な事がなくなりとても便利になると思うのですが,amazonで購入したコンテンツで出来ていることが,自炊コンテンツでも出来るようになるという愚策を,amazonがするはずもありませんし,仕方がないですね。

 充電もワイヤレス給電を採用してもらえれば,コネクタを完全に廃止できます。そうするより美しく,より本に近くなり,そして完全な防水だって可能になるはずです。次のKindleでは,こうした点が改良されることも期待したい所です。


 画面が大きくなったことの恩恵は,テキストベースの電子書籍よりも画像を中心としたレイアウト済みの電子書籍にあると私は思っています。テキストベースのものでは,見にくければ文字サイズを大きくすれば済み,大画面化は1ページあたりの文字数に関係するだけであり,極論すれば1冊読むために必要なページ送りの回数が減るかどうかなのに対し,レイアウト済みの画像による電子書籍は,画像が表示される面積がすべてですので,画面が小さいと文字が潰れて読めなくなります。

 解像度が上がることはどちらの電子書籍にとってもメリットがあります。その点でいえば,コミックを読まない人や自炊をしない人にとってのKindleはVoyageがベストという事になりますが,コミックや自炊の本を読む人は,今のところoasisがベストという事になるでしょう。

 繰り返しになりますが,持ち歩きならVoyageがベスト,家でも外でも読むのであればoasisを選ぶ価値があると思います。voyageなら荷物の隙間に入れられますし,oasisなら家の中でも我慢せずに済みます。

 私?

 私はもうoasisに全面移行です。この見やすさは,多少大きくなっても,家の中でも外でも魅力的ですから。

 

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